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楽しい日々です
しおりを挟む「アリスおねーちゃん!」
「ジェシーさん、クララさん。お久しぶりです」
二人と再会できたことが嬉しかった。
「また遊んでくれる?」
「はい。勿論ですわ、そうだわ。夫人と一緒にケーキを焼きましたのでお茶にしましょう」
「「わーーい」」
ジェシーさんとクララさんが滞在する事により騒がしくなるけれど、楽しく過ごすことができた。アーネスト様の仕事の速度も上がり、急ぎの仕事も無くなったほど!
「アリス嬢、今日はジェシーとクララを連れて山に行ってきますので、休みにします。アリス嬢はゆっくりと過ごしてください」
山に行く。と三人で出かけて行ってしまった。いつもは誘ってくださるのに今日はお留守番。なんだか寂しいですね。
「アリスちゃん、一緒にお菓子を食べない?」
読書をしようと図書館で本を借りてきたところ夫人に声をかけられる。
「はい、喜んで」
「アリスちゃんがまたうちに来てくれて本当に嬉しいわ。アーネストはどちらかというと脳筋だからアリスちゃんのようなしっかりした子が尻を叩いてくれて、助かるわ」
「いえいえ、とんでもありません。アーネスト様は優しいですから、文句を言わないだけですわ」
比べてはいけないけれど“あの人”はそうではなかったから。生意気だの可愛げがないだの……
「アーネストの仕事の取り組み方が変わったと主人も言っていたわ。アリスちゃんが今まで努力していた事をまさか我が家で発揮してくれるなんて、感謝しかないわ」
「そう言っていただけるだけで頑張れます。私はこちらに来ることができて良かったです。また美味しいお菓子の作り方を教えてください」
私は魚釣りをして魚を捌く事は出来ない。それなら釣らないほうがいい。その様子を見ているだけでも十分楽しい。休みの日は夫人やメイド達と一緒にお菓子を作るのが何よりの楽しみになっている。ミリーと買い物に出掛け屋台で食事をするのも楽しい。夫人とお茶をしていたらアーネスト様と双子ちゃんが帰ってきた。
「おかえりなさいませ」
「アリスおねーちゃんにお土産!」
かごいっぱいのヤマブドウを渡された。
「これは?」
「おねーちゃんお菓子の材料が欲しいって言ったでしょう?」
「まぁ! これを取りに?」
「「うん」」
「嬉しいですわ、ありがとうございます」
「美味しいんだよ!」
「これ使ってね!」
わざわざ山に採りに行ってくれたことが嬉しい。
「こんなにたくさんどうしましょう」
「半分は干しておきましょう。ドライフルーツにしておけば何にでも使えるわ。アーネストはヤマブドウのパウンドケーキが好きだったわね」
「えぇ、そうですね。懐かしいですね」
干し葡萄にするのね! 美味しそう。
「夫人、作り方を教えてください。作ってみたいですわ」
「クララも一緒に作る!」
はーい、はーい。と手を挙げぴょんぴょんと跳ねる姿が可愛らしい。
「一緒に作りましょう」
「うんっ」
アーネスト様が喜んでくれると良いですわね。ジェシーさんとクララさんが滞在中は仕事の手が止まってしまうけれど急ぎの仕事は終わらせたので問題はない。でも最近遊んでばかりだわ。こんなことでお給料をもらうのは申し訳ない。そう思いアーネスト様に伝える。
「こちらこそ契約外の子守りまでさせてしまって申し訳ないと思っています。ジェシーとクララが来るとつい甘やかしてしまって。母にしっかりと見ておくようにと言っておきます」
「いえ、そうではなくて、私も楽しんでいるのに申し訳ないという意味です。仕事も急ぎのものはないです、ただアーネスト様にはしっかりと休んで貰いたいと思って」
ジェシーさんとクララさんが寝静まってから一人で仕事をしているのを知っている。
「休んでいますよ。大丈夫です」
「……本当ですか?」
「えぇ、そうだ。そういうのならお茶を淹れてくれませんか」
「もちろん。それは良いですけど」
香りのいいハーブティーを淹れる。これはグレマン領で作られている紅茶とハーブをブレンドしたもの。
「良い香りですね。そういうあなたこそ休日は母とお菓子を作ったりお茶をブレンドしたり休んでないのではないですか?」
「趣味に費やしているだけです。アーネスト様こそ休みの日に剣術の稽古をしたりしているではないですか」
「体を動かすのが好きなので気分転換ですよ。汗をかくと気持ちが良いのです」
アーネスト様は辺境の要といっても差し支えがない方だし、書類仕事6:訓練4の割合になっている。今までは書類仕事3:訓練7の割合だったみたいだし体を動かす事が好きだったらストレスが溜まるわよね……
「明日は訓練日でしたよね?」
私はアーネスト様が一日訓練の日は休みの事が多い。
「はい。新人が入ったのでどれほどの腕か見たいと思っています。ジェシーも連れて行きます」
「それなら私も見学に行きますわ。一度見てみたいと思っていましたの」
訓練場には近寄らないようにと言われていたのだけど、夫人に聞くとクララさんを連れて行ってほしい。と言われたのでそう伝える。
「危ないのであまり近くには寄らないでください。遠くで、出来るだけ離れて見学するのなら……」
「クララさんを危険な目に遭わすわけには参りませんものね! わかりました」
******
1週間ほどお休みしていましてが再開しました。なぜが2.3年に1度訪れる? 腸炎になり免疫が下がっているところからの感染だったので長引きました……会社も10日ほど休んでようやく復帰です。温かいコメントをいただきましてありがとうございます(˶ˊᵕˋ˵) 季節の変わり目です。皆様もどうかお気をつけてお過ごしください。
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