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真実の愛を見つけました
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「セレスティーヌ、すまなかった」
「いいえ、もうよろしいのですよ」
「許してくれるのか?」
「終わった話ですもの」
「アニエスとはもう終わった」
「まぁっ……」
「真実の愛なんてなかったんだ…」
「……なんと言う事を、」
「この件でよく分かった、私はセレスティーヌを愛しているんだ」
「……それは困りましたわね」
「許してくれるんじゃないのか?」
「それとこれとは、お話が別でしょう…」
「私と結婚してくれ、この通り!」
「お断り致します……」
「……なんでだよっ!愛してるんだよ、セレスティーヌ」
「わたくしは殿下を愛しておりませんもの」
「これから愛を深めればいいだろう…十年も一緒にいたのに」
「十年いても、二十年いても変わりません」
「隣にいてくれ…頼むよ」
「殿下、わたくしこの度、真実の愛を見つけましたの」
「はぁっ?!」
「わたくしラルフ様と婚約をする運びとなりました」
「はぁっ?!」
「長い間お会いしていなかったのですが、わたくしにとってラルフ様は初恋ですの」
「はぁっ?!」
「殿下は喜んでくださらないの?」
「喜ぶわけないだろう!バカなのか?セレスティーヌ!」
「…………真実の愛を見つけたわたくしがバカですって?」
「ずっと浮気をしていたと言うことか?」
「何ですって?!」
「叔父上が初恋なんだろ?昔から好きだったのか?私と言うものがありながら!」
「先に真実の愛をみつけて、別れを告げてきたのは殿下でしょう?おバカなんですね?」
「不敬罪だぞ!セレスティーヌ」
「もうお話をすることはありませんっ!」
「おまえはっ……どうしたいんだよっ!」
「何回も言っているでしょう!真実の愛を見つけたのっ!」
「俺にしとけば良いだろうっ!」
「私の相手はあなたじゃないのっ!」
「だから俺に婚約破棄の書類に無理やりサインをさせたのか!あんなもの無効だ!」
「あなたが自分で書くって言ったでしょう!」
「お前が俺の字を真似て書くって言ったからな!」
「真実の愛を軽く見てもらっては困ります!」
「そんなもんなぁ、一時の気の迷いだ!よく分かった!お前も今自分に酔っているだけだ!俺にしておけっ、いいから戻ってこいっ!」
「いやよっ!」
「なんだとっ!」
「ラルフ様を愛しているのっ!」
「叔父上は幼女趣味でもあるのか?国を出た時はおまえ、幼児だっただろう!」
「……ラルフ様をバカにしないでくれる?」
「おまえ、叔父上の事は名前で呼ぶんだな、俺のことは名前で呼ばないくせに!」
「そう言えば、子爵令嬢は呼んでいたわね、おバカな男の名前を」
「不敬罪だぞ!」
「捕まえなさいよ!バカ王子!」
「言ったな!それがおまえの本性か!」
「ばーか!ばーか!ばーか!はぁっスッキリした!」
「バカって言う方がバカだからな!愛!愛!愛!馬鹿らしいっ!バカ女が!」
睨み合う二人…
「そこまで!」
声をかけられ、振り返りハッとする二人
視線が痛い…三人の男性が呆れる様な顔でこちらをみている
「セレスティーヌ…」
「ラルフ様…その、ごめんなさい、つい」
「いや、嬉しいよ…」
「あ、兄上…」
「サロモン、おまえが悪い」
「しかし、」
「おまえが先に真実の愛などと言って別れを告げたんだろう!あとマナーがなっとらん、かの令嬢と付き合いだしてから、おまえの行動とマナーには頭を悩ませている!」
「セレス!何のために王宮でマナーを習ったんだ?」
「クリスお兄様…」
「サロモン殿下が悪いが、おまえにも悪いところがある!」
「はい、申し訳ございませんでした」
「サロモン、お前には悪いがセレスティーヌと婚約した、昔から私が愛するのはセレスティーヌなんだ」
「叔父上…」
「サロモンが撒いた種だ、セレスティーヌとの別れも、子爵令嬢との別れも!二人の令嬢の人生を狂わせた罪は重いぞ」
両腕を組みサロモンを睨むエドワール
「王太子殿下!わたくしは狂わせられたりはしておりません!そこの罪は軽くして下さいね!」
ラルフと見つめ合あい微笑むセレスティーヌ
「サロモン、寛大な意見を貰ったぞ」
エドワールに睨まれるサロモンはまるで蛇に睨まれた蛙の様だ
「…くっ!」
唇の端をヒクヒクさせるサロモン
「わるかった、な…セレスティーヌ」
ラルフとエドワールに、じろりと睨まれるサロモン
「バイエ侯爵令嬢…寛大なお心遣いに感謝する」
「どういたしまして、サロモン殿下」
「そう言うわけで、お前たち二人はもう一度マナーを学ぶように!セレスティーヌは卒業後叔父上と結婚してアルナンディ公爵夫人となるんだろ?今まで被っていた猫はどうしたんだ?」
エドワールに言われ、しゅんとなる
「……はい、申し訳ございませんでした」
「はぁっ……セレスティーヌを妹にしたかったのに、叔母上になるとはな…」
「おい、エドワールと私は二歳しか変わらないんだぞ…叔父上はやめろ、それにこんなに可愛いセレスティーヌを叔母上なんて呼び方をしたら怒るぞ」
エドワールが苦笑いしながら
「はいはい、分かりましたよ」
やれやれと言った様子だ
「…セレス今度こそ幸せになれよ、おまえの望んだ真実の愛とやらの相手はラルフなんだろ?」
クリストファーに頭を撫でられる
「はいお兄様…」
「これにて一件落着でいいか?」
エドワールに言われ
「「はい」」
と返事をした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここで区切りが良いので一旦【完】です
書き足りなかった、その後のストーリーを載せていきたいと思います。
「いいえ、もうよろしいのですよ」
「許してくれるのか?」
「終わった話ですもの」
「アニエスとはもう終わった」
「まぁっ……」
「真実の愛なんてなかったんだ…」
「……なんと言う事を、」
「この件でよく分かった、私はセレスティーヌを愛しているんだ」
「……それは困りましたわね」
「許してくれるんじゃないのか?」
「それとこれとは、お話が別でしょう…」
「私と結婚してくれ、この通り!」
「お断り致します……」
「……なんでだよっ!愛してるんだよ、セレスティーヌ」
「わたくしは殿下を愛しておりませんもの」
「これから愛を深めればいいだろう…十年も一緒にいたのに」
「十年いても、二十年いても変わりません」
「隣にいてくれ…頼むよ」
「殿下、わたくしこの度、真実の愛を見つけましたの」
「はぁっ?!」
「わたくしラルフ様と婚約をする運びとなりました」
「はぁっ?!」
「長い間お会いしていなかったのですが、わたくしにとってラルフ様は初恋ですの」
「はぁっ?!」
「殿下は喜んでくださらないの?」
「喜ぶわけないだろう!バカなのか?セレスティーヌ!」
「…………真実の愛を見つけたわたくしがバカですって?」
「ずっと浮気をしていたと言うことか?」
「何ですって?!」
「叔父上が初恋なんだろ?昔から好きだったのか?私と言うものがありながら!」
「先に真実の愛をみつけて、別れを告げてきたのは殿下でしょう?おバカなんですね?」
「不敬罪だぞ!セレスティーヌ」
「もうお話をすることはありませんっ!」
「おまえはっ……どうしたいんだよっ!」
「何回も言っているでしょう!真実の愛を見つけたのっ!」
「俺にしとけば良いだろうっ!」
「私の相手はあなたじゃないのっ!」
「だから俺に婚約破棄の書類に無理やりサインをさせたのか!あんなもの無効だ!」
「あなたが自分で書くって言ったでしょう!」
「お前が俺の字を真似て書くって言ったからな!」
「真実の愛を軽く見てもらっては困ります!」
「そんなもんなぁ、一時の気の迷いだ!よく分かった!お前も今自分に酔っているだけだ!俺にしておけっ、いいから戻ってこいっ!」
「いやよっ!」
「なんだとっ!」
「ラルフ様を愛しているのっ!」
「叔父上は幼女趣味でもあるのか?国を出た時はおまえ、幼児だっただろう!」
「……ラルフ様をバカにしないでくれる?」
「おまえ、叔父上の事は名前で呼ぶんだな、俺のことは名前で呼ばないくせに!」
「そう言えば、子爵令嬢は呼んでいたわね、おバカな男の名前を」
「不敬罪だぞ!」
「捕まえなさいよ!バカ王子!」
「言ったな!それがおまえの本性か!」
「ばーか!ばーか!ばーか!はぁっスッキリした!」
「バカって言う方がバカだからな!愛!愛!愛!馬鹿らしいっ!バカ女が!」
睨み合う二人…
「そこまで!」
声をかけられ、振り返りハッとする二人
視線が痛い…三人の男性が呆れる様な顔でこちらをみている
「セレスティーヌ…」
「ラルフ様…その、ごめんなさい、つい」
「いや、嬉しいよ…」
「あ、兄上…」
「サロモン、おまえが悪い」
「しかし、」
「おまえが先に真実の愛などと言って別れを告げたんだろう!あとマナーがなっとらん、かの令嬢と付き合いだしてから、おまえの行動とマナーには頭を悩ませている!」
「セレス!何のために王宮でマナーを習ったんだ?」
「クリスお兄様…」
「サロモン殿下が悪いが、おまえにも悪いところがある!」
「はい、申し訳ございませんでした」
「サロモン、お前には悪いがセレスティーヌと婚約した、昔から私が愛するのはセレスティーヌなんだ」
「叔父上…」
「サロモンが撒いた種だ、セレスティーヌとの別れも、子爵令嬢との別れも!二人の令嬢の人生を狂わせた罪は重いぞ」
両腕を組みサロモンを睨むエドワール
「王太子殿下!わたくしは狂わせられたりはしておりません!そこの罪は軽くして下さいね!」
ラルフと見つめ合あい微笑むセレスティーヌ
「サロモン、寛大な意見を貰ったぞ」
エドワールに睨まれるサロモンはまるで蛇に睨まれた蛙の様だ
「…くっ!」
唇の端をヒクヒクさせるサロモン
「わるかった、な…セレスティーヌ」
ラルフとエドワールに、じろりと睨まれるサロモン
「バイエ侯爵令嬢…寛大なお心遣いに感謝する」
「どういたしまして、サロモン殿下」
「そう言うわけで、お前たち二人はもう一度マナーを学ぶように!セレスティーヌは卒業後叔父上と結婚してアルナンディ公爵夫人となるんだろ?今まで被っていた猫はどうしたんだ?」
エドワールに言われ、しゅんとなる
「……はい、申し訳ございませんでした」
「はぁっ……セレスティーヌを妹にしたかったのに、叔母上になるとはな…」
「おい、エドワールと私は二歳しか変わらないんだぞ…叔父上はやめろ、それにこんなに可愛いセレスティーヌを叔母上なんて呼び方をしたら怒るぞ」
エドワールが苦笑いしながら
「はいはい、分かりましたよ」
やれやれと言った様子だ
「…セレス今度こそ幸せになれよ、おまえの望んだ真実の愛とやらの相手はラルフなんだろ?」
クリストファーに頭を撫でられる
「はいお兄様…」
「これにて一件落着でいいか?」
エドワールに言われ
「「はい」」
と返事をした
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ここで区切りが良いので一旦【完】です
書き足りなかった、その後のストーリーを載せていきたいと思います。
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