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Another STORY
恋する乙女
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「髪型変えたのか?似合ってるな、とても」
学園で本を読んでいる所にサロモンが現れた…
「このような変化に気づかれて、お褒めの言葉まで……殿下、成長されましたわねぇ」
パタンと本を閉じるセレスティーヌ
「まぁな…」
「殿下に言われても嬉しくないのよ、わたくしはラルフ様に可愛いと言われたいの…」
恋する乙女だ
「おまえ変わったよな…」
「ラルフ様が素敵すぎて、どうしよう」
頬をピンクに染めるセレスティーヌ
「そうかよ、それは良かったな!」
「聞いてくださる?あのね、」
「じゃあな」
「なんでよ、きいてよぉ!」
「叔父上と元婚約者の惚気話なんて聞いてもおもしろくないっ!」
「今ね、ラルフ様の邸で花嫁修行をしているの…書類を確認したりね、邸内のことを習っているんだけど、わたくしのことを褒めてくださるのっ!みんないい方ばかりで」
「そりゃ良かったな、結婚式には呼んでくれよ、じゃあな」
後ろを向き手を振り立ち去るサロモン
「なんでよっ!いつも話聞いてあげてるのにっ」
セレスティーヌはラルフと婚約し、両陛下へ謁見する事となった…
サロモンとの婚約が白紙になったので、会わせる顔がない…と思いながらもラルフと宰相である父に連れられ王宮へと向かった。
二人並んで両陛下へ頭を下げる
「面をあげよ」
そう言われて恐る恐る顔をあげる…
すると二人は朗らかな顔をしていた…
どうしてだ!セレスティーヌは意味が分からない
「セレスティーヌ!ごめんなさいね、バカな息子が取り返しのつかない事を…わたくしはセレスティーヌの事を実の娘だと思っていました…貴女の事がね好きなのよ、でもね義妹になるなんて、もっと素敵じゃない?!」
「そうじゃな、わしも歳の離れた弟の嫁がセレスティーヌなら喜ばしい事だ、ラルフの事を頼んだっ!」
父とラルフの顔を見るセレスティーヌ
「兄上、義姉上、セレスティーヌとの婚約を認めてくださりますか?」
「「もちろんっ」だ」
「お互い初恋なんですって?素敵よねぇ、ロマンスよね、あなた!」
「そうだな、ラルフがセレスティーヌとか…結婚式は盛大に」
「それはっ、勘弁してください!私は臣下に降ったんですよっ!」
焦るラルフ
「父上と母上におまえの立派な姿を見せてやりたいんだ、歳をいってからの子供で可愛がられていたのに、早々に国を出て行くなんて…嘆いておられる!」
「それは…そうですが…その時は大事な事だったんですよ。エドワールが王太子になる為には私は邪魔だったんですよ…」
「あの時はおまえに甘えてしまった…本当に悪かった」
「私が望んだ事です。それにセレスティーヌも手に入りました、こんなに幸せな事はありませんよ。サロモンにも感謝しています」
知らなかった…だからラルフは国を出て行ったのか…
それなのに迎えに来てくれとは…
幼かったとは言え何という事を…
「セレスティーヌ?どうした」
「いいえ、自分の愚かさに嫌気が…」
「よくわからないが、話は終わった、行こうか」
「はい、失礼致します」
淑女の礼をして出て行く
「ラルフ様、幼かったとは言えラルフ様の大事なときに迎えに来てなんて…わたくし自分が恥ずかしいです」
「あの時にセレスティーヌに待ってるから迎えに来てって言われて、小さい子の戯言でも嬉しかったんだよ…待ってくれていなくても、国に帰ったらセレスティーヌに会いたいって思っていた…心の支えだったんだ」
「わたくし約束を忘れていましたのよ、自分の事ながら恨めしいです…なんでこんな大事な事を…」
涙を滲ませるセレスティーヌ
「本当に待ってくれているとは思ってなかったけれど、会った瞬間にまた恋に落ちた、素敵なレディになった、義姉上にも感謝しなくてはね、教育をうけていたんだろ?」
「ラルフ様のお隣に立てる様な淑女になれる様に、がんばりますっ」
ぽんぽんと笑いながら頭を撫でられた
学園で本を読んでいる所にサロモンが現れた…
「このような変化に気づかれて、お褒めの言葉まで……殿下、成長されましたわねぇ」
パタンと本を閉じるセレスティーヌ
「まぁな…」
「殿下に言われても嬉しくないのよ、わたくしはラルフ様に可愛いと言われたいの…」
恋する乙女だ
「おまえ変わったよな…」
「ラルフ様が素敵すぎて、どうしよう」
頬をピンクに染めるセレスティーヌ
「そうかよ、それは良かったな!」
「聞いてくださる?あのね、」
「じゃあな」
「なんでよ、きいてよぉ!」
「叔父上と元婚約者の惚気話なんて聞いてもおもしろくないっ!」
「今ね、ラルフ様の邸で花嫁修行をしているの…書類を確認したりね、邸内のことを習っているんだけど、わたくしのことを褒めてくださるのっ!みんないい方ばかりで」
「そりゃ良かったな、結婚式には呼んでくれよ、じゃあな」
後ろを向き手を振り立ち去るサロモン
「なんでよっ!いつも話聞いてあげてるのにっ」
セレスティーヌはラルフと婚約し、両陛下へ謁見する事となった…
サロモンとの婚約が白紙になったので、会わせる顔がない…と思いながらもラルフと宰相である父に連れられ王宮へと向かった。
二人並んで両陛下へ頭を下げる
「面をあげよ」
そう言われて恐る恐る顔をあげる…
すると二人は朗らかな顔をしていた…
どうしてだ!セレスティーヌは意味が分からない
「セレスティーヌ!ごめんなさいね、バカな息子が取り返しのつかない事を…わたくしはセレスティーヌの事を実の娘だと思っていました…貴女の事がね好きなのよ、でもね義妹になるなんて、もっと素敵じゃない?!」
「そうじゃな、わしも歳の離れた弟の嫁がセレスティーヌなら喜ばしい事だ、ラルフの事を頼んだっ!」
父とラルフの顔を見るセレスティーヌ
「兄上、義姉上、セレスティーヌとの婚約を認めてくださりますか?」
「「もちろんっ」だ」
「お互い初恋なんですって?素敵よねぇ、ロマンスよね、あなた!」
「そうだな、ラルフがセレスティーヌとか…結婚式は盛大に」
「それはっ、勘弁してください!私は臣下に降ったんですよっ!」
焦るラルフ
「父上と母上におまえの立派な姿を見せてやりたいんだ、歳をいってからの子供で可愛がられていたのに、早々に国を出て行くなんて…嘆いておられる!」
「それは…そうですが…その時は大事な事だったんですよ。エドワールが王太子になる為には私は邪魔だったんですよ…」
「あの時はおまえに甘えてしまった…本当に悪かった」
「私が望んだ事です。それにセレスティーヌも手に入りました、こんなに幸せな事はありませんよ。サロモンにも感謝しています」
知らなかった…だからラルフは国を出て行ったのか…
それなのに迎えに来てくれとは…
幼かったとは言え何という事を…
「セレスティーヌ?どうした」
「いいえ、自分の愚かさに嫌気が…」
「よくわからないが、話は終わった、行こうか」
「はい、失礼致します」
淑女の礼をして出て行く
「ラルフ様、幼かったとは言えラルフ様の大事なときに迎えに来てなんて…わたくし自分が恥ずかしいです」
「あの時にセレスティーヌに待ってるから迎えに来てって言われて、小さい子の戯言でも嬉しかったんだよ…待ってくれていなくても、国に帰ったらセレスティーヌに会いたいって思っていた…心の支えだったんだ」
「わたくし約束を忘れていましたのよ、自分の事ながら恨めしいです…なんでこんな大事な事を…」
涙を滲ませるセレスティーヌ
「本当に待ってくれているとは思ってなかったけれど、会った瞬間にまた恋に落ちた、素敵なレディになった、義姉上にも感謝しなくてはね、教育をうけていたんだろ?」
「ラルフ様のお隣に立てる様な淑女になれる様に、がんばりますっ」
ぽんぽんと笑いながら頭を撫でられた
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