真実の愛のお相手に婚約者を譲ろうと頑張った結果、毎回のように戻ってくる件

さこの

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お忍びデートをこそ見する

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「あくまでも大衆演劇ですよ、お嬢様」
ルイスとの待ち合わせ場所にて開口一番に言われた
「人気があるんでしょう?楽しみですね」
帽子を被り、町娘のような地味な服を着るリージア

「お嬢様メガネも掛けて…その瞳目立つから」
手に持っていたメガネを掛けさせるルイス
「あっ、来た!」
ルイスの背中からフェリクスとルシアをこそ見する
「ねぇ、あれ…護衛とかいるの?」
ルイスも伊達メガネをかけ目を細めるようにフェリクスとルシアを見る

「んー?いた、ほらあの男の人侍従よ、護衛の人と一緒にいるわ」
と言うと遠くの方にいるフェリクスの侍従と目が合った、そしてギョッとした顔をしてリージアを見る

「またばれちゃった…」
フェリクスの侍従はとても目が良いようだ
それにしてもどうやってチケットを入手したのだろう?
「あの人たち、僕たちより変装下手じゃない…?明らかに貴族じゃないか、しかも高位貴族…」
 

その後演劇が始まり1時間半程で終わりとなった
さすが人気の役者アベルだ!プレゼントや花束をたくさん貰っていた
「きゃーアベル様ぁ」
甲高い声で握手をしてもらってはしゃぐルシアを見てどっと疲れた…
フェリクスは面白くない顔をしているが、ルシアは満足そうで、腕を組んで帰って行った


「楽屋行く?」
指を指される方向に歩き出す。ルイスの名前を言うと楽屋へ通された
「アベルさんとっても素敵でした!」
リージアが感想を述べると嬉しそうに

「本当に来てくれたんだ、嬉しいよリージアちゃん」
少し話をしていたら、第二部があるとのことで邪魔をしてはいけないと思い帰ることになった。
「ルイスさん今日は付き合ってくださってありがとうございました」
お礼を言うリージア
「意外と楽しかったよ…スリルがあって」
何のことやら首を傾げるも
「またお店に行っても良いですか?」
「あぁ、もちろんですよ」
白いシャツにベストに細身のパンツを履くルイス
「うーんルイスさんってとっても、スタイルが良くてお顔も素敵ですよねぇ、やっぱりどこかでお会いした事が…」
「…お嬢様もう夕刻ですけどお時間大丈夫ですか?お家の方が心配していませんか?」
話をまたかわされた!

「もうそんな時間?帰らなきゃ」
馬車が待っている近くまで送ってもらった



「おかえりなさいリージア、最近帰りが遅いわね、どこへ行っていたの?」
母に聞かれ
「街に美味しいカフェがあって、最近お気に入りなんです」
間違ってはいないだろう
「この前買ってきたお菓子のお店?」
兄と散策に行った日に買ったお菓子だ
「はい、そうです、また買ってきますね」

「そう、王宮へは行ってないのね…」
不思議そうな顔をする母
「はい、今日は行っていません」
「じゃぁなぜルシアは王宮に行っているのかしら?」
またもや不思議そうな顔をする母
「さぁ?なぜでしょうか」
お忍びで演劇です!なんて言えないし、フェリクスと一緒とも言えない

「何か困ったことがあったら、お母様にも相談してね、力になりたいの」
内心は驚いて声をあげそうだが、なんとか堪える。母に力になりたいなど言われたことがない
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