殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

さこの

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狙われてしまいました

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あの日から殿下が、しつこ…つきまと…うーん…言葉が選べません

少し変化がありました。
嫌がらせを受けるようになりました。
ブラッドとウィルフレッドを侍らせていると嫌味を言われることから始まりました。


教科書がなくなるので、困っています
忘れました。と隣のブラッドに見せてもらうのですが、これ以上は心配をかけてしまうので、教科書を新たに購入しました。


殿下からランチに誘われるのですが、悪い噂が立つと殿下に申し訳ないので、隠れて裏庭で取るようになりました。
ここは殺風景であまり生徒は来ません


クラスのお友達とも別行動をしています。何かあった時の被害は私だけで済みます

面倒見の良いマドレーヌ様は何度も気を遣ってくださいますし、私に関する変な噂は否定して下さいます。でもマドレーヌ様にもこのような事は言えません

ランチも食べた気がしません


殿下とのお茶会の次の日、学園に行き馬車を降りると殿下が待ちかねています。
待ち伏せは初めてでした。登校する生徒が必ず通る場所ですから目立ちます。
「おはよう愛しのカテリーナ、今日もなんて可愛いんだ」
歯の浮くような台詞から始まりました


それを見たブラッドが私の手を取り、殿下を無視して歩き出したのです
ペコリと頭を下げ殿下の前を通り過ぎようとしたらもう一方の手を殿下に掴まれました。
両手が自由にならないとは、困ったものです


昼休憩は殿下がランチに誘いに来ます。ブラッドや周りの男子生徒がやんわりと引き離してくれるのですが、また放課後に迎えに来られてしまうのです。

学園で行われていた殿下のお茶会もなくなり、女子生徒から文句を言われるようになり、冒頭のような嫌がらせを受けるようになったのです。

ランチを取ろうと思い、裏庭に着くと上級生の女子生徒五人に囲まれてしまいました


「貴女、婚約者候補から外されたくせに、殿下に色目を使って」
「ブラッド様が義弟だからと言って、自由にさせなさいよ、お可哀想に」
「クラスの男子生徒も貴女の奴隷にして…このビッチ」 
「殿下にはマドレーヌ様の方がお似合いですのに」
「侯爵家の御令嬢でもレベルが低いのね。平民の方と仲良くされていましたし」


上級生に囲まれると威圧感がありますね
どうしましょう…新入生が上級生に楯突くと言うのも良くないのでしょうか…?
失礼ですが、この方達の会話のレベルが低すぎて話になりませんね…
この令嬢達は、伯爵家の方々、あとは子爵家、男爵家…ですよね?存じ上げております

身分的には私の方が上ですけど、学園は身分が関係のない学びの場、学園で起きたことは外には漏れないと思い強く出るのでしょうけど

「何もおっしゃらないのね」
ニヤリとカテリーナが反論せぬことをいい事にボス的な令嬢がどんと肩を強く押した
悪意ある行動に、ぺたんと音を立て、とうとう地面にお尻をついてしまいました
手をついた拍子に手首を捻ったようです


くすくすと笑い声が聞こえて来て
「侯爵の御令嬢が、地面に手をついて…情けないですわね」

一人の令嬢が地面に蹴りを入れてカテリーナに土を浴びせる
「あらあら、泥まみれになって…土とまで仲良くできるなんてさすが侯爵の御令嬢様は、慈悲深いわ」


怒りというか呆れる方が大きいのです
このままにしておくことは流石に出来ませんわね…。
泥をつけた制服で帰ったら邸のものは不審に思うでしょう。そうなりますと原因を追求されます。学園のことは外に漏れないと本気で思っているのでしょう。
私が何も言わない事を良いことに?
うち侯爵家はそんなに甘くないのですよ…それでは教えて差し上げましょうか…
解決をしておかないと面倒なことになりそうです。

立ち上がろうと地面に手をついたところに、ブラッドと殿下が走って来ました

「あ…あっ…」
慌てて逃げようとする令嬢達

「「カテリーナ」」

「カテリーナに何をした?私の大事な人に手を出したんだな」
「わたくし達はただ、躾を、」

「躾だと?躾が必要なのはお前達の方だ!」

いつも笑顔を絶やさない殿下が氷のように冷たい顔で睨むので泣き出す令嬢が出た

その間にブラッドが私を立たせて、制服についた土を払ってくれた
大丈夫?と眉を顰めて心配した顔で見てくるので手首を庇いながらも大丈夫。と答えました

「ブラッド、こいつらの名前全員分かるな?」
殿下がブラッドに聞きました

「あぁ、勿論、いままでリーナに嫌がらせしていた奴らの一部だ」
令嬢五人の顔を一人ずつ見遣る


「そうか、では学園長に連絡をしてきてくれ」
ブラッドにそう伝えると、令嬢達に目をやり

「お前達の言い訳は聞かない、家に帰りしばらくは謹慎とする、以上。」

ウィルフレッドが冷えた声で令嬢達に命じた


「カテリーナ遅くなってごめん。行こうか」
先ほどの冷たい表情はどこへやら、優しく微笑みながら手を取られました
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