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3-8. 海王星の衝撃
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「じょ、情報……ですか?」
困惑するユリアに、ヴィーナはナムルの小鉢を持ち上げて、
「この物体は、『小鉢の形の陶器』という情報と全く同じなのよ」
「はぁ……」
「言葉って情報でしょ? つまり、言葉で言い表せるものは全て情報と等価なのよ」
「この世界の物はすべて言葉で言い表せるから、全部情報ってこと……ですか?」
「そう、正確にはこの世界は十七種類の素粒子と一つの数式でできてるんだけど、それらは全部データとして表現できる。つまりデータと等価、情報と等価なのよ」
「情報と等価……ですか……」
ピンとこないユリアを見て、ヴィーナは小鉢を箸でコンと叩いた。
すると小鉢はワイヤーフレームになり、透明でスカスカな針金細工状になる。そして、それをユリアに渡した。
「へっ!?」
ユリアは針金細工でできた小鉢と中のナムルを見て言葉を失う。手触りはひんやりとした陶器だが、透明だし、中のナムルをつまむとワイヤーフレームは刻々と変わりながら変形していく。
「食べてごらん」
ヴィーナはニヤッとして言う。
「た、食べられるんですか?」
「だって、それ、普通のナムルよ」
ユリアは恐る恐る口に入れるとゴマ油の効いたモヤシの味がする。それは食感も普通の食べ物だった。
「この世界が情報で出来てるって意味が分かったかしら?」
ヴィーナはニコニコする。
「この世界は……、ハリボテって……ことですか?」
ユリアは困惑する。
するとヴィーナは肉を貪ってるレヴィアの背中をパン! と、叩いてワイヤーフレームにした。金髪おかっぱ娘は透明となり、ただ、細く白い線が彼女の輪郭を丁寧に表示し続ける。
最初レヴィアはそれに気づかず、肉を貪る。すると肉は丸呑みされて胃の方へと流れて消えていった。
その面妖な情景にユリアは固まる。
「別にハリボテじゃないわよ。中身詰まってるから」
ヴィーナはうれしそうに言った。
「何がハリボテ……、はっ!? 何するんですか! エッチ!」
レヴィアは自分が透け透けになっていることに気がついて怒る。
「はははっ、ゴメンゴメン。でも、透明だと迫力無いわね」
「もぅ! 早く戻してくださいよ!」
「追加のお肉お持ちし……ま……、えっ?」
揉めてると店員が入ってきて固まる。
透明のワイヤーフレーム人間が隣の女性につかみかかっているのだ。それはお化けとか幽霊とかそう言う類に見える。
ヴィーナは固まってる店員から肉の皿を受け取ると、パチンと指を鳴らし、
「ありがと。あなたは何も見てないわ」
そう言ってニコッと笑う。
「はい、何も見ていません……」
店員はぼーっとした表情でそのままゆっくりと出ていった。
「世界が情報で出来てるというのは分かりました。でも、情報であることと操作できることは別の話……ですよね?」
ユリアは真剣な目で聞く。
「あら、すごいわね。そうよ。オリジナルな宇宙では操作なんてできないわ」
「え!? では、ここはオリジナルでは……ない?」
「まぁ、見た方が早いわね」
ヴィーナはそう言うと、右手を高く掲げる。
直後、四人は真っ暗な宇宙空間に放り出された。
「うわぁ!」
無重力の中で慌てるユリアは、ジェイドの腕にガシッとしがみつく。
そこは満天の星々の広がる宇宙空間、そして、足元を見て驚いた。そこには紺碧の鮮やかな青色を放つ巨大な惑星が浮かんでいたのだ。
「へっ!?」
真っ暗な宇宙空間に浮かぶ、壮麗な青……。それは、神々しさすら覚える澄み通った穢れなき美しい輝きだった。
ユリアが魅せられているとヴィーナが言った。
「あれが海王星。あなたの星や私たちの星、『地球』って呼んでるんだけど、地球の実体はあそこにあるわ」
「実体……?」
ユリアは何を言われているのか分からず眉をひそめる。
「行ってみましょ!」
そう言うと、四人を囲んでいた透明なシールドごと、ものすごい勢いで加速させる。
「うわぁ!」
ユリアは体制を崩して思わずジェイドに抱き着き、ジェイドはうまくユリアをホールドするとニコッと笑った。
困惑するユリアに、ヴィーナはナムルの小鉢を持ち上げて、
「この物体は、『小鉢の形の陶器』という情報と全く同じなのよ」
「はぁ……」
「言葉って情報でしょ? つまり、言葉で言い表せるものは全て情報と等価なのよ」
「この世界の物はすべて言葉で言い表せるから、全部情報ってこと……ですか?」
「そう、正確にはこの世界は十七種類の素粒子と一つの数式でできてるんだけど、それらは全部データとして表現できる。つまりデータと等価、情報と等価なのよ」
「情報と等価……ですか……」
ピンとこないユリアを見て、ヴィーナは小鉢を箸でコンと叩いた。
すると小鉢はワイヤーフレームになり、透明でスカスカな針金細工状になる。そして、それをユリアに渡した。
「へっ!?」
ユリアは針金細工でできた小鉢と中のナムルを見て言葉を失う。手触りはひんやりとした陶器だが、透明だし、中のナムルをつまむとワイヤーフレームは刻々と変わりながら変形していく。
「食べてごらん」
ヴィーナはニヤッとして言う。
「た、食べられるんですか?」
「だって、それ、普通のナムルよ」
ユリアは恐る恐る口に入れるとゴマ油の効いたモヤシの味がする。それは食感も普通の食べ物だった。
「この世界が情報で出来てるって意味が分かったかしら?」
ヴィーナはニコニコする。
「この世界は……、ハリボテって……ことですか?」
ユリアは困惑する。
するとヴィーナは肉を貪ってるレヴィアの背中をパン! と、叩いてワイヤーフレームにした。金髪おかっぱ娘は透明となり、ただ、細く白い線が彼女の輪郭を丁寧に表示し続ける。
最初レヴィアはそれに気づかず、肉を貪る。すると肉は丸呑みされて胃の方へと流れて消えていった。
その面妖な情景にユリアは固まる。
「別にハリボテじゃないわよ。中身詰まってるから」
ヴィーナはうれしそうに言った。
「何がハリボテ……、はっ!? 何するんですか! エッチ!」
レヴィアは自分が透け透けになっていることに気がついて怒る。
「はははっ、ゴメンゴメン。でも、透明だと迫力無いわね」
「もぅ! 早く戻してくださいよ!」
「追加のお肉お持ちし……ま……、えっ?」
揉めてると店員が入ってきて固まる。
透明のワイヤーフレーム人間が隣の女性につかみかかっているのだ。それはお化けとか幽霊とかそう言う類に見える。
ヴィーナは固まってる店員から肉の皿を受け取ると、パチンと指を鳴らし、
「ありがと。あなたは何も見てないわ」
そう言ってニコッと笑う。
「はい、何も見ていません……」
店員はぼーっとした表情でそのままゆっくりと出ていった。
「世界が情報で出来てるというのは分かりました。でも、情報であることと操作できることは別の話……ですよね?」
ユリアは真剣な目で聞く。
「あら、すごいわね。そうよ。オリジナルな宇宙では操作なんてできないわ」
「え!? では、ここはオリジナルでは……ない?」
「まぁ、見た方が早いわね」
ヴィーナはそう言うと、右手を高く掲げる。
直後、四人は真っ暗な宇宙空間に放り出された。
「うわぁ!」
無重力の中で慌てるユリアは、ジェイドの腕にガシッとしがみつく。
そこは満天の星々の広がる宇宙空間、そして、足元を見て驚いた。そこには紺碧の鮮やかな青色を放つ巨大な惑星が浮かんでいたのだ。
「へっ!?」
真っ暗な宇宙空間に浮かぶ、壮麗な青……。それは、神々しさすら覚える澄み通った穢れなき美しい輝きだった。
ユリアが魅せられているとヴィーナが言った。
「あれが海王星。あなたの星や私たちの星、『地球』って呼んでるんだけど、地球の実体はあそこにあるわ」
「実体……?」
ユリアは何を言われているのか分からず眉をひそめる。
「行ってみましょ!」
そう言うと、四人を囲んでいた透明なシールドごと、ものすごい勢いで加速させる。
「うわぁ!」
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