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50話 カイザ編
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ターナは、クリス殿下と週に一度一緒に勉強するようになった。
そのためターナは王宮に通うようになった。
わたしはそんな三人にアイシャを会わせてみることにした。
「エレン夫人、アイシャが最近体調がよくなり落ち着いてきました。勉強が遅れているのでぜひターナと殿下の勉強に参加させてエレン夫人に教えていただきたいと思っているのですが、如何でしょうか?」
王宮に用事がある時に、ターナと殿下の勉強する姿を見にきた祖父として顔を出し、エレン夫人の様子を伺いながら頼んでみた。
「アイシャ様とは確か…ターナ様のお姉様ですね?今は体調を崩されているとお聞きしました……もう大丈夫なのですか?」
「はい、最近はとても元気で屋敷の中で元気が有り余っております」
「そうですか……お元気になられた……遅れているお勉強を少しでも手助けできるなら喜んでお受け致しますわ」
エレン夫人はとても和やらかな笑みを浮かべていた。
でも目の奥が笑っていない。
何を考えているのかわからない、暗闇の中にいるようなゾッとする瞳でわたしをみながら返事をした。
「では次の勉強会の時に是非連れて参りますのでよろしくお願いいたします」
わたしが挨拶をして出ていくと、すぐにターナがエレン夫人に向かって話し出した。
ここからはわたしの影が全てを見届けて、話してくれた。
◇ ◇ ◇
「エレン夫人、アイシャお姉様はずっと寝込んでいたんです、よくわからないけど、今のお姉様?は眠っていて別のお姉様が体の中にいるらしいのです、転生?らしいのです」
「転生?あら、お姉様は亡くなって転生してきた人なのね」
「はい!だからわたしやお母様、お父様に似ていない醜い姿なんです」
「アイシャは醜くなんかない!」
隣で殿下が憤慨してターナに文句を言っていた。
「では体調が良くなったということは…アイシャ様は元に戻られたということかしら?」
「よくわかりません、今はお祖父様の所にずっと居るのです。わたしは屋敷に一人なのにお姉様だけお祖父様と楽しく暮らしているのです」
「まあ、ターナ様は寂しいのですね。お姉様なのにアイシャ様は冷たい人なのですね」
エレン夫人は優しくターナの頭を撫でた。
ターナは嬉しそうにエレン夫人をみて、
「エレン夫人はわたしの気持ちがわかってくれる優しい人です。お祖父様はわたしの気持ちなど全くわかってくれません。いつもアイシャお姉様のことばかり。お父様もお母様もわたしを愛してくれるのに、お祖父様だけはわたしをみてくれないのです、とても寂しいです」
「お祖父様はターナ様に冷たいの?」
「はい……この前も……」
『リサ、ターナ、お前達はアイシャを見下し蔑み心を壊した。お前達にアイシャと話すことを禁じる』
「わたしにお姉様と話せないようにしたんです……」
「ターナ様は何も悪くはないと思うわ。まだ幼いターナ様にそんな酷いことをするなんて大人気ないわ、カイザ様は。それにね、少しくらいお姉様に我儘言うくらいは許されると思うのよ、姉妹なんですもの」
「そうですよね?」
「ええ、アイシャ様はお話を聞いているととても冷たい人みたいですね、ターナ様の優しい心を踏みにじって一人でお祖父様のところで幸せに暮らすなんて…我儘で傲慢な方だわ」
「アイシャが傲慢で我儘……」
殿下も頷くと
「そうなんだ、僕が話しかけると冷たくてツンとして無視するんだ」
「まあ、それはいけませんね、殿下のお心が傷付いたらどうするおつもりなんでしょう?」
「だから僕はついきついことを言ってしまうんだ!それなのに父上は僕が悪いと怒るんだ」
「ターナ様も殿下も何も悪くはありません。お二人の心を傷つけたアイシャ様が全て悪いのですよ、だから少しくらいアイシャ様も傷ついても仕方がないと思いますわ」
エレン夫人は二人に優しく微笑んだ。
「今度、お勉強会がある時はお二人ともご自分の気持ちをお伝えしたらいいと思いますわ。
我儘で傲慢なアイシャ様には少し厳しく言わないとわかってもらえないでしょう。
優しいお二人は辛いもしれませんが言ってあげることもアイシャ様のためになると思うのです」
「そうですよね?だからお姉様にいつも教えてあげているのに……お祖父様はわかってくださらないんです」
「僕もアイシャにはっきり言ってるのに…今度あったら今までみたいに優しく言わないでもっとハッキリと言うと決めたよ」
「そうですね、お二人の優しい気持ちがアイシャ様に伝わらないのなら少し心を鬼にしてキツく言ってあげるのも優しさだと思いますわ」
ーー影からの報告を受けて、アイシャと三人の対面、どうなるか考えるだけで頭が痛かった。
しかしこれで終わらせなければアイシャの未来はない。
それにターナと殿下も……
少し痛い目に合わせないと……
エレン夫人はやはり良い人などではなく、二人にとって最低な人間だった。
そのためターナは王宮に通うようになった。
わたしはそんな三人にアイシャを会わせてみることにした。
「エレン夫人、アイシャが最近体調がよくなり落ち着いてきました。勉強が遅れているのでぜひターナと殿下の勉強に参加させてエレン夫人に教えていただきたいと思っているのですが、如何でしょうか?」
王宮に用事がある時に、ターナと殿下の勉強する姿を見にきた祖父として顔を出し、エレン夫人の様子を伺いながら頼んでみた。
「アイシャ様とは確か…ターナ様のお姉様ですね?今は体調を崩されているとお聞きしました……もう大丈夫なのですか?」
「はい、最近はとても元気で屋敷の中で元気が有り余っております」
「そうですか……お元気になられた……遅れているお勉強を少しでも手助けできるなら喜んでお受け致しますわ」
エレン夫人はとても和やらかな笑みを浮かべていた。
でも目の奥が笑っていない。
何を考えているのかわからない、暗闇の中にいるようなゾッとする瞳でわたしをみながら返事をした。
「では次の勉強会の時に是非連れて参りますのでよろしくお願いいたします」
わたしが挨拶をして出ていくと、すぐにターナがエレン夫人に向かって話し出した。
ここからはわたしの影が全てを見届けて、話してくれた。
◇ ◇ ◇
「エレン夫人、アイシャお姉様はずっと寝込んでいたんです、よくわからないけど、今のお姉様?は眠っていて別のお姉様が体の中にいるらしいのです、転生?らしいのです」
「転生?あら、お姉様は亡くなって転生してきた人なのね」
「はい!だからわたしやお母様、お父様に似ていない醜い姿なんです」
「アイシャは醜くなんかない!」
隣で殿下が憤慨してターナに文句を言っていた。
「では体調が良くなったということは…アイシャ様は元に戻られたということかしら?」
「よくわかりません、今はお祖父様の所にずっと居るのです。わたしは屋敷に一人なのにお姉様だけお祖父様と楽しく暮らしているのです」
「まあ、ターナ様は寂しいのですね。お姉様なのにアイシャ様は冷たい人なのですね」
エレン夫人は優しくターナの頭を撫でた。
ターナは嬉しそうにエレン夫人をみて、
「エレン夫人はわたしの気持ちがわかってくれる優しい人です。お祖父様はわたしの気持ちなど全くわかってくれません。いつもアイシャお姉様のことばかり。お父様もお母様もわたしを愛してくれるのに、お祖父様だけはわたしをみてくれないのです、とても寂しいです」
「お祖父様はターナ様に冷たいの?」
「はい……この前も……」
『リサ、ターナ、お前達はアイシャを見下し蔑み心を壊した。お前達にアイシャと話すことを禁じる』
「わたしにお姉様と話せないようにしたんです……」
「ターナ様は何も悪くはないと思うわ。まだ幼いターナ様にそんな酷いことをするなんて大人気ないわ、カイザ様は。それにね、少しくらいお姉様に我儘言うくらいは許されると思うのよ、姉妹なんですもの」
「そうですよね?」
「ええ、アイシャ様はお話を聞いているととても冷たい人みたいですね、ターナ様の優しい心を踏みにじって一人でお祖父様のところで幸せに暮らすなんて…我儘で傲慢な方だわ」
「アイシャが傲慢で我儘……」
殿下も頷くと
「そうなんだ、僕が話しかけると冷たくてツンとして無視するんだ」
「まあ、それはいけませんね、殿下のお心が傷付いたらどうするおつもりなんでしょう?」
「だから僕はついきついことを言ってしまうんだ!それなのに父上は僕が悪いと怒るんだ」
「ターナ様も殿下も何も悪くはありません。お二人の心を傷つけたアイシャ様が全て悪いのですよ、だから少しくらいアイシャ様も傷ついても仕方がないと思いますわ」
エレン夫人は二人に優しく微笑んだ。
「今度、お勉強会がある時はお二人ともご自分の気持ちをお伝えしたらいいと思いますわ。
我儘で傲慢なアイシャ様には少し厳しく言わないとわかってもらえないでしょう。
優しいお二人は辛いもしれませんが言ってあげることもアイシャ様のためになると思うのです」
「そうですよね?だからお姉様にいつも教えてあげているのに……お祖父様はわかってくださらないんです」
「僕もアイシャにはっきり言ってるのに…今度あったら今までみたいに優しく言わないでもっとハッキリと言うと決めたよ」
「そうですね、お二人の優しい気持ちがアイシャ様に伝わらないのなら少し心を鬼にしてキツく言ってあげるのも優しさだと思いますわ」
ーー影からの報告を受けて、アイシャと三人の対面、どうなるか考えるだけで頭が痛かった。
しかしこれで終わらせなければアイシャの未来はない。
それにターナと殿下も……
少し痛い目に合わせないと……
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