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離縁してあげますわ!
【22】
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屋敷は今大掃除とリフォームに追われている。
そのままになっていた古い家具やハンクスが使っていた部屋の物たちは全て売りに出した。
貴族にとってはもういらない物でも庶民にとっては高級な物もたくさんある。
わたし自身は物には興味がないのでなんでもいいのだけど、ハンクスとの思い出の家具や物はやはりいらない物でしかない。
業者に引き取ってもらい、壁紙を真新しい白の壁紙に変えてもらった。カーテンは淡い黄色に花柄が刺繍されたもので明るくなった。
ギャザたち夫婦は、一階の奥の使用人部屋を改装して家族それぞれの部屋と台所を作り家族スペースの家を確保した。
わたしは2階を居住スペースにしている。
1階は食堂と客室、それから大好きな本を集めた書庫を作った。
スレンは庶民だけど頭がいい。
彼の勉強を教えるのもたのしみ。そして最近は休みの日にはスレンの友達もやってきてみんなで勉強を始めた。
学校へ行けない子もまだまだたくさんいる。せめて字を読めれば人に騙されないですむ。計算ができれば誤魔化されないですむ。
少しでも劣悪な場所で働かなくてすむ。
スレンが『アリア様……こいつらいい奴なんだ』と薄汚れた子供達を連れてきた時は流石に驚いた。
服は破れているしサイズも合わない。髪も汚れていて……いつお風呂に入ったのかわからないくらい臭う。
流石にスレンに呆れて文句を言おうとした。でも子供達のビクビクしながらわたしを見る目があまりにも弱々しく虚ろで……この子達は大人から蔑まれ守られることもなく生きてきているんだと思うと追い返せなかった。
まずはお風呂に入れて全員体を洗うところから始めた。
スレンのお古の服をファラが持ってきた。ギャザの古いズボンも裾を縫いあげて、袖は捲って、ブカブカだったり少し小さかったりしたけど、ボロボロの服よりは全然マシだしみんな喜んでくれた。
わたしの子供の頃の服も実家の男爵家からたくさん持ってきた。
ギャザが急いでわたしの実家へと馬車を走らせてくれた。
実家の母もわたしの手紙を読んで快く持たせてくれた。兄の子供のころの服も持たせてくれた。
おかげで子供達はうちの屋敷から出ていくときにはそれなりに綺麗な格好になっていた。
そしてファラは一人大慌てで食事を作った。
ファラの近所の友人である奥さん達に声をかけて手伝いをしてもらったり差し入れの食べ物をもらったりして、子供達の胃袋をお腹いっぱいにするのに成功して、ファラは満足そうにしていた。
「アリア様……食事代や服代はお支払いいたします。スレンがご迷惑をおかけしてすみませんでした」
何度も頭を下げ謝るファラ。
「いいのよ。わたし稼ぎだけはいいの。本当なら大きな屋敷を構えてもっとたくさんの使用人を置いてもいいくらいの給金は稼いでいるのよ?でもわたしはこの屋敷が気に入っているの。ここであなた達と共に生きることが楽しいの」
最近は寮母のおばちゃんや寮で共に過ごした友人達も遊びに来てくれる。
そんな人たちと共にスレンの連れてきた子供達の世話をすることになった。
親がいるだけに貧しくても親元で親の仕事の手伝いをしたり小さな妹や弟の世話をしながら仕事をする子もいる。まともに食事も食べられないでいつもお腹をすかしている子もいた。
孤児の子は親がいないから可哀想だと思うかもしれない。でも孤児院で寝食を心配しないで過ごせるので幸せなのかもしれないと思った。
ふと気がつくと男性恐怖症なんてどこかに消えてなくなっていた。
仕事と子供達の世話で大忙し。
殿下?殿下のことなんてもう考える暇なんてないわ。
そのままになっていた古い家具やハンクスが使っていた部屋の物たちは全て売りに出した。
貴族にとってはもういらない物でも庶民にとっては高級な物もたくさんある。
わたし自身は物には興味がないのでなんでもいいのだけど、ハンクスとの思い出の家具や物はやはりいらない物でしかない。
業者に引き取ってもらい、壁紙を真新しい白の壁紙に変えてもらった。カーテンは淡い黄色に花柄が刺繍されたもので明るくなった。
ギャザたち夫婦は、一階の奥の使用人部屋を改装して家族それぞれの部屋と台所を作り家族スペースの家を確保した。
わたしは2階を居住スペースにしている。
1階は食堂と客室、それから大好きな本を集めた書庫を作った。
スレンは庶民だけど頭がいい。
彼の勉強を教えるのもたのしみ。そして最近は休みの日にはスレンの友達もやってきてみんなで勉強を始めた。
学校へ行けない子もまだまだたくさんいる。せめて字を読めれば人に騙されないですむ。計算ができれば誤魔化されないですむ。
少しでも劣悪な場所で働かなくてすむ。
スレンが『アリア様……こいつらいい奴なんだ』と薄汚れた子供達を連れてきた時は流石に驚いた。
服は破れているしサイズも合わない。髪も汚れていて……いつお風呂に入ったのかわからないくらい臭う。
流石にスレンに呆れて文句を言おうとした。でも子供達のビクビクしながらわたしを見る目があまりにも弱々しく虚ろで……この子達は大人から蔑まれ守られることもなく生きてきているんだと思うと追い返せなかった。
まずはお風呂に入れて全員体を洗うところから始めた。
スレンのお古の服をファラが持ってきた。ギャザの古いズボンも裾を縫いあげて、袖は捲って、ブカブカだったり少し小さかったりしたけど、ボロボロの服よりは全然マシだしみんな喜んでくれた。
わたしの子供の頃の服も実家の男爵家からたくさん持ってきた。
ギャザが急いでわたしの実家へと馬車を走らせてくれた。
実家の母もわたしの手紙を読んで快く持たせてくれた。兄の子供のころの服も持たせてくれた。
おかげで子供達はうちの屋敷から出ていくときにはそれなりに綺麗な格好になっていた。
そしてファラは一人大慌てで食事を作った。
ファラの近所の友人である奥さん達に声をかけて手伝いをしてもらったり差し入れの食べ物をもらったりして、子供達の胃袋をお腹いっぱいにするのに成功して、ファラは満足そうにしていた。
「アリア様……食事代や服代はお支払いいたします。スレンがご迷惑をおかけしてすみませんでした」
何度も頭を下げ謝るファラ。
「いいのよ。わたし稼ぎだけはいいの。本当なら大きな屋敷を構えてもっとたくさんの使用人を置いてもいいくらいの給金は稼いでいるのよ?でもわたしはこの屋敷が気に入っているの。ここであなた達と共に生きることが楽しいの」
最近は寮母のおばちゃんや寮で共に過ごした友人達も遊びに来てくれる。
そんな人たちと共にスレンの連れてきた子供達の世話をすることになった。
親がいるだけに貧しくても親元で親の仕事の手伝いをしたり小さな妹や弟の世話をしながら仕事をする子もいる。まともに食事も食べられないでいつもお腹をすかしている子もいた。
孤児の子は親がいないから可哀想だと思うかもしれない。でも孤児院で寝食を心配しないで過ごせるので幸せなのかもしれないと思った。
ふと気がつくと男性恐怖症なんてどこかに消えてなくなっていた。
仕事と子供達の世話で大忙し。
殿下?殿下のことなんてもう考える暇なんてないわ。
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