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嫌です。別れません
33話
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振り返るとダンがいた。
ダン……変わってる……
会わない16年の月日がここでも感じられた。
でも40歳をすぎたダンはやはりカッコよくて歳を取った分だけさらに色気が増している気がする。元々美丈夫でモテていたけどさらに落ち着いて醸し出す空気感。
だけど王としての気品、立ち姿、そして鋭い目つきと威圧感を醸し出していて、思わずわたしは後退りしてしまった。
だってなんだかわたしの知っているちょっといい加減で誰とでも仲良くしていたダンではなく、そこにいるのは少し怖い顔をした精悍な男の人だった。
「マナ………」
ダンはわたしが怯えていることにすぐ気がついたみたい。
「……あっ………お久しぶり?……です……」
出てきた言葉は変な挨拶になってしまった。
「もう体調は大丈夫なのか?まだ横になっていた方がいいんじゃないか?」
「大丈夫です……薬を作って家へ帰ろうと思います」
「リオのところへ?」
「ええ、何も告げずに来たので心配していると思うんです。薬の作り方は書いておきますのでこちらの国の薬師さんに渡してください。今わたしが作れる分だけは作っておきます。わたしが作る薬は癒しの力があるので重度の患者さんに飲ませてあげてください」
わたしは一気に話をして、迷いの森へ入ろうとした。
「待って!マナ、君と話をしたい」
ダンが必死で引き留めようとした。
「国王陛下、わたしはわたしができることをしました。もうここにわたしは必要ありません」|
「俺は……」
ダンはわたしの腕を掴もうとしたのに、その手前でその手をとめた。
ダンはわたしに何か言いたい様だった。
「いや、すまない。マナ、助けに来てくれてありがとう。おかげで被害は最小限でくい止めることができた」
だけどダンはお礼だけ述べると、側近達に何か告げてわたしに頭を下げた。
「聖女様、民を救っていただきありがとうございました。あなたの幸せを心から願っております」
そう言ってダンは頭を深々ともう一度頭を下げた。
これはわたしとの決別なんだとわかった。
だから敢えてわたしも
「国王陛下、この国の復興を心よりお祈り致しております」とだけ告げた。
もう互いに話すことはない。
あの時の言い訳もこれまでの出来事も、語り合うことはない。
誤解もあったのだと思う。すれ違った二人の時間を今更話をして埋めていってももう遅い。
あまりにも時が立ちすぎた。
ダンは40歳をすぎているのにわたしは未だに25歳のまま、彼は王様でわたしはただの薬師。もうお互いの住む世界は違いすぎていた。
迷いの森へ行き、採れるだけ薬草を摘み以前の家へ帰ると、ダンから派遣された薬師が数人家の前で待っていた。
家の中に入ってもらい薬の作り方を教えながらわたしは家の裏にある井戸に癒しの魔法をかけた。
「この水で作った薬は他よりも効きがいいと思います。もし効果がなくなればわたしに声をかけてください。その時は聖霊石を送ります。その石を使えばこの井戸の効果はまた持続すると思います」
わたしにできること、それを薬師に伝えるとわたしは隠しておいた箒に乗り空へと。
「国王陛下にお元気でとお伝えください」
今わたしに言える精一杯の気持ちを薬師に託した。
ダン……会話もまともに出来なかった。でも、もうお互いの道は分かれていたのだと今回しっかりと気付かされた。
わたしにとってはそれほど昔の話ではないのだけど、ダンにとってはもう昔の話。
夫婦だったとは言え関係は白いまま。
夫婦ではなくダンとは家族だったのかもしれない。
だけどかけがえのないリオという息子をわたしに預けてくれた。
おかげでわたしは家族の温かさや大切さを知ることができた。
そして今リオは息子としてではなく別の……そう、わたしにとってかけがえのない人としてそばにいる。
リオを愛している。それがダンの時のような切なくて苦しい恋心ではなくとも。
温かく穏やかでとても居心地の良い関係。突然成長したリオを息子として受け入れるよりも、一人の男性としてリオからの愛情を受け入れている気がする。わたしにとってとても心を落ち着かせてくれる。
恋は苦しくて切なくて涙するものだと思っていた。
でもリオにはいつも温かさや笑顔、そして愛をもらっていた。
ダンに会ったからこそリオにさらに会いたくなった。
怒ってるだろうな。
それとも呆れてるかな。
魔女さんは『好きにしな』と呆れながらも行かせてくれた。
帰ったらリオにいっぱい謝って……
許してくれるかな?
恐る恐る屋敷へと帰ってきた。
もう日は暮れて暗くなっていた。だけど屋敷は明々と照らされて、広い庭にもたくさんの灯りがついていた。
まるでお帰りなさいと言ってくれているようで、わたしは玄関先へと降り立った。
玄関をノックすると使用人が出てくると思っていたら、「マナ!!」と言ってわたしを抱きしめたのはリオだった。
「リオ、ごめんなさい」
リオの大きな胸に抱き締められてわたしはホッとした。そして彼の背中に手を回した。
「リオ、黙って行ってごめんね。でも……」
「もういいよ。だってあの国にはお世話になった人がたくさんいるんだ、マナが助けたい気持ちはわかる。でもお願いだから黙っていかないで」
「うん、心配かけてごめんね。わたしも早くリオに会いたくなったの」
「僕に?」
リオがなぜか驚いた顔をした。
「ふふっ、リオ、そんな顔して」
わたしも何故かつい笑ってしまった。
まだよく分からない自分の気持ち。
だけどリオの横にわたし以外の人が並んでわたし以外の人を見つめていると思うと胸がギュッと苦しくなる。
ダンの時のように狂おしいほどの悲しみや苦しみはないけど、リオのそばにいるのはわたしでいたい。
そう思う自分の気持ちに素直になりたい。
「リオ、わたし、あなたとずっと家族でいたいの」
今の精一杯な気持ちをリオに告げた。
「僕はずっとマナだけだよ」
あれから3年。
わたしとリオの関係は相変わらず家族として過ごしていた。
だけど………今日リオのお嫁さんになります。
少しずつリオを好きになっていく自分に気がついて、リオからのたくさんの愛情を素直に受け入れて、彼を愛して、そしてわたしはリオの妻として幸せになろうと思います。
『ほら、言っただろう。リオは絶対マナのことを離さないのさ。あんたは囚われてしまったんだから』
『ああ、愉快だ!クククククッ』
『マナ、リオ、あんた達と最期を共に生きれてあたしゃ幸せだよ』
終
◆ ◆ ◆
読んでいただきありがとうございました。
ダンは王となり国を立て直し、本当はマナを迎えにいくつもりでした。
だけどマナはいつ目覚めるか分からないまま時間だけが過ぎて、ダンは結局マナに何も伝えることなく気持ちに蓋をすることに。
リオはひたすら一途にマナのことを慕い母として、そして眠り続けるマナのそばにいていつからか一人の女性として愛するようになりました。
そしてマナも15年の時が経ち目覚めてから、少しずつリオを息子としてではなく一人の男性として意識するようになりました。
色々と感想はあると思いますが、マナとリオのハピエンで終わりたいと思います。
【2度目の人生は愛されて幸せになります。】
【愛されない王妃】のベルナンドとジュリエットの新しい人生のお話です。
お互いに記憶はありません。
そして二人の幼少期から話は始まります。
よければ読んでみてくださいね。
ダン……変わってる……
会わない16年の月日がここでも感じられた。
でも40歳をすぎたダンはやはりカッコよくて歳を取った分だけさらに色気が増している気がする。元々美丈夫でモテていたけどさらに落ち着いて醸し出す空気感。
だけど王としての気品、立ち姿、そして鋭い目つきと威圧感を醸し出していて、思わずわたしは後退りしてしまった。
だってなんだかわたしの知っているちょっといい加減で誰とでも仲良くしていたダンではなく、そこにいるのは少し怖い顔をした精悍な男の人だった。
「マナ………」
ダンはわたしが怯えていることにすぐ気がついたみたい。
「……あっ………お久しぶり?……です……」
出てきた言葉は変な挨拶になってしまった。
「もう体調は大丈夫なのか?まだ横になっていた方がいいんじゃないか?」
「大丈夫です……薬を作って家へ帰ろうと思います」
「リオのところへ?」
「ええ、何も告げずに来たので心配していると思うんです。薬の作り方は書いておきますのでこちらの国の薬師さんに渡してください。今わたしが作れる分だけは作っておきます。わたしが作る薬は癒しの力があるので重度の患者さんに飲ませてあげてください」
わたしは一気に話をして、迷いの森へ入ろうとした。
「待って!マナ、君と話をしたい」
ダンが必死で引き留めようとした。
「国王陛下、わたしはわたしができることをしました。もうここにわたしは必要ありません」|
「俺は……」
ダンはわたしの腕を掴もうとしたのに、その手前でその手をとめた。
ダンはわたしに何か言いたい様だった。
「いや、すまない。マナ、助けに来てくれてありがとう。おかげで被害は最小限でくい止めることができた」
だけどダンはお礼だけ述べると、側近達に何か告げてわたしに頭を下げた。
「聖女様、民を救っていただきありがとうございました。あなたの幸せを心から願っております」
そう言ってダンは頭を深々ともう一度頭を下げた。
これはわたしとの決別なんだとわかった。
だから敢えてわたしも
「国王陛下、この国の復興を心よりお祈り致しております」とだけ告げた。
もう互いに話すことはない。
あの時の言い訳もこれまでの出来事も、語り合うことはない。
誤解もあったのだと思う。すれ違った二人の時間を今更話をして埋めていってももう遅い。
あまりにも時が立ちすぎた。
ダンは40歳をすぎているのにわたしは未だに25歳のまま、彼は王様でわたしはただの薬師。もうお互いの住む世界は違いすぎていた。
迷いの森へ行き、採れるだけ薬草を摘み以前の家へ帰ると、ダンから派遣された薬師が数人家の前で待っていた。
家の中に入ってもらい薬の作り方を教えながらわたしは家の裏にある井戸に癒しの魔法をかけた。
「この水で作った薬は他よりも効きがいいと思います。もし効果がなくなればわたしに声をかけてください。その時は聖霊石を送ります。その石を使えばこの井戸の効果はまた持続すると思います」
わたしにできること、それを薬師に伝えるとわたしは隠しておいた箒に乗り空へと。
「国王陛下にお元気でとお伝えください」
今わたしに言える精一杯の気持ちを薬師に託した。
ダン……会話もまともに出来なかった。でも、もうお互いの道は分かれていたのだと今回しっかりと気付かされた。
わたしにとってはそれほど昔の話ではないのだけど、ダンにとってはもう昔の話。
夫婦だったとは言え関係は白いまま。
夫婦ではなくダンとは家族だったのかもしれない。
だけどかけがえのないリオという息子をわたしに預けてくれた。
おかげでわたしは家族の温かさや大切さを知ることができた。
そして今リオは息子としてではなく別の……そう、わたしにとってかけがえのない人としてそばにいる。
リオを愛している。それがダンの時のような切なくて苦しい恋心ではなくとも。
温かく穏やかでとても居心地の良い関係。突然成長したリオを息子として受け入れるよりも、一人の男性としてリオからの愛情を受け入れている気がする。わたしにとってとても心を落ち着かせてくれる。
恋は苦しくて切なくて涙するものだと思っていた。
でもリオにはいつも温かさや笑顔、そして愛をもらっていた。
ダンに会ったからこそリオにさらに会いたくなった。
怒ってるだろうな。
それとも呆れてるかな。
魔女さんは『好きにしな』と呆れながらも行かせてくれた。
帰ったらリオにいっぱい謝って……
許してくれるかな?
恐る恐る屋敷へと帰ってきた。
もう日は暮れて暗くなっていた。だけど屋敷は明々と照らされて、広い庭にもたくさんの灯りがついていた。
まるでお帰りなさいと言ってくれているようで、わたしは玄関先へと降り立った。
玄関をノックすると使用人が出てくると思っていたら、「マナ!!」と言ってわたしを抱きしめたのはリオだった。
「リオ、ごめんなさい」
リオの大きな胸に抱き締められてわたしはホッとした。そして彼の背中に手を回した。
「リオ、黙って行ってごめんね。でも……」
「もういいよ。だってあの国にはお世話になった人がたくさんいるんだ、マナが助けたい気持ちはわかる。でもお願いだから黙っていかないで」
「うん、心配かけてごめんね。わたしも早くリオに会いたくなったの」
「僕に?」
リオがなぜか驚いた顔をした。
「ふふっ、リオ、そんな顔して」
わたしも何故かつい笑ってしまった。
まだよく分からない自分の気持ち。
だけどリオの横にわたし以外の人が並んでわたし以外の人を見つめていると思うと胸がギュッと苦しくなる。
ダンの時のように狂おしいほどの悲しみや苦しみはないけど、リオのそばにいるのはわたしでいたい。
そう思う自分の気持ちに素直になりたい。
「リオ、わたし、あなたとずっと家族でいたいの」
今の精一杯な気持ちをリオに告げた。
「僕はずっとマナだけだよ」
あれから3年。
わたしとリオの関係は相変わらず家族として過ごしていた。
だけど………今日リオのお嫁さんになります。
少しずつリオを好きになっていく自分に気がついて、リオからのたくさんの愛情を素直に受け入れて、彼を愛して、そしてわたしはリオの妻として幸せになろうと思います。
『ほら、言っただろう。リオは絶対マナのことを離さないのさ。あんたは囚われてしまったんだから』
『ああ、愉快だ!クククククッ』
『マナ、リオ、あんた達と最期を共に生きれてあたしゃ幸せだよ』
終
◆ ◆ ◆
読んでいただきありがとうございました。
ダンは王となり国を立て直し、本当はマナを迎えにいくつもりでした。
だけどマナはいつ目覚めるか分からないまま時間だけが過ぎて、ダンは結局マナに何も伝えることなく気持ちに蓋をすることに。
リオはひたすら一途にマナのことを慕い母として、そして眠り続けるマナのそばにいていつからか一人の女性として愛するようになりました。
そしてマナも15年の時が経ち目覚めてから、少しずつリオを息子としてではなく一人の男性として意識するようになりました。
色々と感想はあると思いますが、マナとリオのハピエンで終わりたいと思います。
【2度目の人生は愛されて幸せになります。】
【愛されない王妃】のベルナンドとジュリエットの新しい人生のお話です。
お互いに記憶はありません。
そして二人の幼少期から話は始まります。
よければ読んでみてくださいね。
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