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迷子。
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おじちゃんと知り合ったのは、山道を歩いている時だった。
ルドルフと人気のない道を選んで移動していた。
持っていたお金で旅用の服を買って着替えた。
元々平民に近い服装だったけどさらに旅人にしか見えないようにマントも買った。
これで髪を束ねれば、14歳のわたしは男の子にも見える。
ルドルフという相棒もいて内心とても心強かった。
ルドルフに乗って移動したおかげで早く王都から離れることができた。
でも居なくなったことがわかれば、要らない姫でも探し出されることは間違いない。
だって前世を考えれば利用できる姫を簡単に手放すわけがない。
今回はオリビア様の様子を見ていたらネルヴァン様に夢中のようだからわたしが嫁ぐことはなさそう。
それでも安心はできない。
何かあれば邪魔だからと簡単に殺されるかもしれない。
もう誰も信用なんてできない。
ただ、ルドルフがいなくなっておじちゃんたちが責任を問われると困るので、ルドルフを連れて出て行ったことを手紙に書いて、城へ届けるように役場に寄り託けた。
まぁ手紙が城に届いて、誰が読むかはわからないけど、一応国王陛下へ向けてソフィア・リシャからだとわかるように名前は書いておいた。
ソフィア・リシャ……この名を知っている人っているのかしら?
『姫様』としか呼ばれたことがなかったけど。名前すら忘れられているかもね。
『ルドルフを連れて行きます』
ただ、そう一言だけ。
そして山の中で………迷子になった。
持っていた食べ物も底をつきお腹が空いてフラフラしながらもなんとか川を見つけ川のお水を飲みお腹を満たしていた。
ルドルフは草を食べて水さえ飲めば満腹になるので羨ましかった。
山の中なら食べ物を見つけられそうだと思ったけど、そんなに甘くはなかった。
考えてみたら何が食べられるのかわからない。
それに山草もきのこも火を通さなければいけないし、動物を狩って食べるなんてできない。
まず火を起こせないし、動物を殺すなんて、絶対無理!
木の実を食べようと思っても固いしどうやって食べるのかわからない。
山葡萄や木苺なんてありそうと思ったけど簡単に見つからない。
へとへとになってそれでもこの山をなんとか抜け出さなきゃとルドルフと歩いていた。
すごいでこぼこ道で足元は危ないし揺れるしルドルフに乗って移動はできなかった。
どれくらい空腹の中歩いただろう。
もう駄目だ……と諦めかけた時、人の気配がした。
悪人かもなんて警戒する気持ちよりとにかくこの山から抜け出したかった。
「助けて!」
思わず叫んでいた。
そして助けてもらったのが山草摘みの仕事をしているおじちゃんだった。
おじちゃんは薬師だった。
村外れで一人暮らしをするおじちゃんはボロボロで痩せこけたわたしをみて少年だと思ったらしい。
「おい坊主、こんなところで何してるんだ?」
「お腹が空いて……」
何よりもお腹が空いていた。
「迷子か?」
「うん」
家出中の迷子だとは言えない。
「今わしが持っているのはこれだけだ」
ポイっと投げてきたのは紙に包まれたパンとハムだった。
「食べていいの?」
「腹が減ってるんだろう?」
「うん、ありがとう」
泣きながら食べた。
生まれて初めてお腹が空き過ぎた経験をした。
あんなひもじい経験は初めてだった。
食べ物があんなに美味しいなんて思わなかった。涙が出るほど食べることが幸せだと初めて知った。
そして行く当てのないわたしは、山で迷子になっていたのでおじちゃんについて行った。
「お前、家は?どこからきた?」
「………親に見放されて逃げてきました……家はありません」
「………坊主、とりあえず傷の手当てをしよう」
ルドルフと人気のない道を選んで移動していた。
持っていたお金で旅用の服を買って着替えた。
元々平民に近い服装だったけどさらに旅人にしか見えないようにマントも買った。
これで髪を束ねれば、14歳のわたしは男の子にも見える。
ルドルフという相棒もいて内心とても心強かった。
ルドルフに乗って移動したおかげで早く王都から離れることができた。
でも居なくなったことがわかれば、要らない姫でも探し出されることは間違いない。
だって前世を考えれば利用できる姫を簡単に手放すわけがない。
今回はオリビア様の様子を見ていたらネルヴァン様に夢中のようだからわたしが嫁ぐことはなさそう。
それでも安心はできない。
何かあれば邪魔だからと簡単に殺されるかもしれない。
もう誰も信用なんてできない。
ただ、ルドルフがいなくなっておじちゃんたちが責任を問われると困るので、ルドルフを連れて出て行ったことを手紙に書いて、城へ届けるように役場に寄り託けた。
まぁ手紙が城に届いて、誰が読むかはわからないけど、一応国王陛下へ向けてソフィア・リシャからだとわかるように名前は書いておいた。
ソフィア・リシャ……この名を知っている人っているのかしら?
『姫様』としか呼ばれたことがなかったけど。名前すら忘れられているかもね。
『ルドルフを連れて行きます』
ただ、そう一言だけ。
そして山の中で………迷子になった。
持っていた食べ物も底をつきお腹が空いてフラフラしながらもなんとか川を見つけ川のお水を飲みお腹を満たしていた。
ルドルフは草を食べて水さえ飲めば満腹になるので羨ましかった。
山の中なら食べ物を見つけられそうだと思ったけど、そんなに甘くはなかった。
考えてみたら何が食べられるのかわからない。
それに山草もきのこも火を通さなければいけないし、動物を狩って食べるなんてできない。
まず火を起こせないし、動物を殺すなんて、絶対無理!
木の実を食べようと思っても固いしどうやって食べるのかわからない。
山葡萄や木苺なんてありそうと思ったけど簡単に見つからない。
へとへとになってそれでもこの山をなんとか抜け出さなきゃとルドルフと歩いていた。
すごいでこぼこ道で足元は危ないし揺れるしルドルフに乗って移動はできなかった。
どれくらい空腹の中歩いただろう。
もう駄目だ……と諦めかけた時、人の気配がした。
悪人かもなんて警戒する気持ちよりとにかくこの山から抜け出したかった。
「助けて!」
思わず叫んでいた。
そして助けてもらったのが山草摘みの仕事をしているおじちゃんだった。
おじちゃんは薬師だった。
村外れで一人暮らしをするおじちゃんはボロボロで痩せこけたわたしをみて少年だと思ったらしい。
「おい坊主、こんなところで何してるんだ?」
「お腹が空いて……」
何よりもお腹が空いていた。
「迷子か?」
「うん」
家出中の迷子だとは言えない。
「今わしが持っているのはこれだけだ」
ポイっと投げてきたのは紙に包まれたパンとハムだった。
「食べていいの?」
「腹が減ってるんだろう?」
「うん、ありがとう」
泣きながら食べた。
生まれて初めてお腹が空き過ぎた経験をした。
あんなひもじい経験は初めてだった。
食べ物があんなに美味しいなんて思わなかった。涙が出るほど食べることが幸せだと初めて知った。
そして行く当てのないわたしは、山で迷子になっていたのでおじちゃんについて行った。
「お前、家は?どこからきた?」
「………親に見放されて逃げてきました……家はありません」
「………坊主、とりあえず傷の手当てをしよう」
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