チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道

文字の大きさ
11 / 25

第11話

しおりを挟む
ルナを保護してから数日が経った。騎士団宿舎の一室で、俺たち三人の生活が始まった。セシリアはルナの世話に甲斐甲斐しく、まるで実の姉のようだった。風呂に入れたり、俺の服を着替えさせたり、俺よりよっぽど手際がいい。ルナもセシリアには少しずつ慣れてきたものの、やはり俺の隣を離れることはなかった。

「お兄ちゃん、これ読んで」

ルナが絵本を俺に差し出す。セシリアがどこかで買ってきてくれたものだ。俺が下手くそな読み聞かせを始めると、ルナは目をキラキラさせながら聞き入っていた。

「むかしむかし、あるところに、可愛いウサギさんがいましたとさ」

俺が読み上げると、ルナは俺の腕にしがみつき、じっと絵を見つめる。

「ウサギさん、お花畑、きれい……」

ルナの無垢な言葉に、俺の心が温かくなる。この子の笑顔を見ると、本当に救われる。



その日の午後、宿舎の部屋にノックの音が響いた。

「はい、どうぞ」

俺が声をかけると、ドアがゆっくりと開き、そこに立っていたのはリリアだった。両手には、紙袋を提げている。

「ケンタさん、セシリアさん、こんにちは!今日の依頼の報告に……って、あら?」

リリアは部屋の中を見て、目を丸くした。俺の隣に座っているルナの姿に気づいたのだろう。ルナは、見慣れないリリアの姿に、俺の背中に隠れるように身を寄せた。

「リリア、どうしたんだ?そんなに驚いて」

俺が尋ねると、リリアは信じられないといった様子で、ルナを指差した。

「あの……その可愛い女の子は……どちら様ですか……?」

リリアの声は、どこか震えていた。俺は苦笑いしながら、簡単にこれまでの経緯を説明した。森でルナを見つけ、保護したこと。そして、記憶をなくしていること。

リリアは俺の話を聞き終えると、すぐにルナの方へと歩み寄った。

「まぁ!大変でしたね……。もう大丈夫ですよ。私がいますからね!」

リリアは優しく微笑みかけ、ルナの頭をそっと撫でようとした。しかし、ルナはびくりと体を震わせ、俺の服にしがみついた。

「大丈夫だよ、ルナ。この人はリリア。俺たちの専属受付だ。優しい人だから、怖くないぞ」

俺が言うと、ルナは恐る恐る顔を上げた。その瞳がリリアと目が合った。ルナはまだ少し警戒しているようだったが、リリアの優しい笑顔に、次第に緊張を解いていく。

「……リリア、お姉ちゃん……?」

ルナがか細い声で尋ねると、リリアは顔をぱっと輝かせた。

「そうよ!私がリリアお姉ちゃんだよ!ルナちゃん、怖くないからね。何か欲しいものとかあるかな?お菓子とか、おもちゃとか?」

リリアは紙袋の中から、色とりどりの可愛らしいリボンや、小さな木彫りの人形を取り出した。ルナの目が、それに釘付けになる。

「これ……くれるの?」
「もちろんだよ!ルナちゃんが元気になったら、もっといっぱい買ってあげるからね!」

リリアはそう言って、ルナにリボンを渡した。ルナは恐る恐るそれを受け取ると、小さな指でリボンをいじり始めた。

セシリアは、そんな光景を静かに見守っていた。彼女の表情には、かすかな笑みが浮かんでいる。

「リリア、助かる。この子も、少しずつこの環境に慣れてくれるだろう」

セシリアが礼を言うと、リリアは嬉しそうに頷いた。

「はい!私にできることなら何でも言ってくださいね!ルナちゃんは、私にとっても大切な家族ですから!」

リリアはそう言って、ルナの頭を優しく撫でた。ルナも今度は拒否することなく、その手に身を任せている。

賑やかになった宿舎で、ルナは俺に常に寄り添い、俺もまたルナの世話を焼くようになる。まるで親子のような関係に、俺は穏やかな喜びを感じた。



ある日、ルナが森で摘んできた小さな花を俺の手にそっと握らせてくれた。

「お兄ちゃん、これ、あげる」

ルナは照れたように俯きながら、花を差し出す。その小さな花は、俺の心を温かく包み込んだ。また別の夜には、絵本を読み聞かせているうちに、ルナは俺の膝の上で安らかな寝息を立てた。その寝顔を見ていると、俺の心に安らぎが訪れた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない

仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。 トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。 しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。 先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...