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28話 仲間
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「えぇっと…、ヴィーレ?彼は…?」
あの後、ヴィーレが影から出て来て、《悪魔族》の件は無事に片付いたと聞いていた。しかしゼーファ様の影にヴィーレの配下を護衛として潜ませてから、私の自室へと戻った時、ヴィーレが窓を開けて誰かを招き入れた。
長い青髪を一つに結い、執事のような服を着た美形の男性だ。攻撃しようと臨戦態勢を取ったが、一目見てそれをやめた。私が敵うような相手ではないと察したからだ。ならば彼の事を知っていそうなヴィーレに聞いた方が早いと判断した。
「彼は『青』。ボクと同格の存在だよ。」
「やはりそうよね…。なら召喚された《悪魔族》は彼だったの?」
「その通り。それで、主に頼みがあるんだって。」
ヴィーレがそう言うと、ルーヴィルと呼ばれた《悪魔族》は一歩前へ出て来て、跪いた。
「リエラ様。俺…いや、私もヴィーレのように、貴方様に仕えたいのです。使い魔として、傍に置いてはくれないでしょうか。」
「……それは本音…?」
「紛れもない本音です。リエラ様の一生を、私も近くで見届けたく。」
私は人よりも悪魔族に好かれやすいのだろうか…。そう思いつつ、ルーヴィルの目を見た。彼の言葉に偽りは無さそうだ。
彼が仲間となったのならば、よりゼーファ様を護れるだろう。それだけではなく、有事の際に民達も護る余裕ができるはずだ。
だが心配事もある。
「私が命令違反を行うことがないかご心配ならば、召喚魔法にも組み込まれている従属魔法を使用してください。」
私の考えを読み取ってか、ルーヴィルは従属魔法を使用するように言ってきた。
彼の言うように、従属魔法は召喚魔法にも組み込まれている。召喚されたものが、召喚主に危害を加えないようにするためだ。ヴィーレはこの従属魔法をそのままにしていた。
「あなたはそれでいいの?」
「構いません。」
即答した為、私はルーヴィルと従属魔法にて主従関係を結んだ。これで彼は私の命令に逆らえなくなったという訳だ。
「ルーヴィル、これからよろしくね。」
「はい、よろしくお願い致します。」
「では先ず、その堅い話し方からね。私の呼び方は、変なものじゃない限り好きにしてくれたら言いけれど、話し方は普段通りでいいわ。ヴィーレもそうしているし。」
「しかし…。」
「ならこれは命令よ。ルーヴィルの一人称は『俺』のようだし、私の前で偽りの姿を見せることはしないように。ただし貴族も居る場所では、その畏まった態度を取って欲しいわ。」
「命令とあらば仕方がないな。了解だ。」
その後、魔法使い達に姿を見られている為、変装した方が良いのではと提案したが、顕現してすぐは魔力が馴染んでおらず、髪色は真っ黒になっていたそう。さらに短髪で顔の形なども少し変わっていたらしい。
悪魔族はこの世界に顕現する際、魔力で身体を再構築するという。精神体、つまりは魂だけにもなれる悪魔族だからこそ、この世界に居続けるには物質体たる身体を再構築する必要があるのだろう。
どういう原理なのか詳しくは知らないが、悪魔族の住まう異界とこの世界では、身体の構成が少し変わってくるのかもしれない。
そしてルーヴィルの話から察するに、身体を魔力で創っている時の姿を、魔法使い達に見られたのだろう。悪魔族であるということは分かったが、姿形が完全には定まっていない状態だったという訳だ。
「故に、変装は要らないだろう。」
「それなら、魔力の質を変えるだけで済みそうね。」
こうしてルーヴィルが私の使い魔に加わり、仲間となった。人前で彼を呼ぶことはないだろうが、心強い味方が増えたのは良い事だ。
──翌日。
玉座の間にて国王陛下より直々に、ジルファーへの処罰が言い渡される事となった。
玉座に座る陛下から見て左隣には王妃陛下が、右隣にはゼーファ様が座っており、玉座の間での座る位置は以前と同じだ。
違うのは、私がゼーファ様のすぐ後ろに控えており、ジルファーの惨めな姿を見下ろしているということ……。
あの後、ヴィーレが影から出て来て、《悪魔族》の件は無事に片付いたと聞いていた。しかしゼーファ様の影にヴィーレの配下を護衛として潜ませてから、私の自室へと戻った時、ヴィーレが窓を開けて誰かを招き入れた。
長い青髪を一つに結い、執事のような服を着た美形の男性だ。攻撃しようと臨戦態勢を取ったが、一目見てそれをやめた。私が敵うような相手ではないと察したからだ。ならば彼の事を知っていそうなヴィーレに聞いた方が早いと判断した。
「彼は『青』。ボクと同格の存在だよ。」
「やはりそうよね…。なら召喚された《悪魔族》は彼だったの?」
「その通り。それで、主に頼みがあるんだって。」
ヴィーレがそう言うと、ルーヴィルと呼ばれた《悪魔族》は一歩前へ出て来て、跪いた。
「リエラ様。俺…いや、私もヴィーレのように、貴方様に仕えたいのです。使い魔として、傍に置いてはくれないでしょうか。」
「……それは本音…?」
「紛れもない本音です。リエラ様の一生を、私も近くで見届けたく。」
私は人よりも悪魔族に好かれやすいのだろうか…。そう思いつつ、ルーヴィルの目を見た。彼の言葉に偽りは無さそうだ。
彼が仲間となったのならば、よりゼーファ様を護れるだろう。それだけではなく、有事の際に民達も護る余裕ができるはずだ。
だが心配事もある。
「私が命令違反を行うことがないかご心配ならば、召喚魔法にも組み込まれている従属魔法を使用してください。」
私の考えを読み取ってか、ルーヴィルは従属魔法を使用するように言ってきた。
彼の言うように、従属魔法は召喚魔法にも組み込まれている。召喚されたものが、召喚主に危害を加えないようにするためだ。ヴィーレはこの従属魔法をそのままにしていた。
「あなたはそれでいいの?」
「構いません。」
即答した為、私はルーヴィルと従属魔法にて主従関係を結んだ。これで彼は私の命令に逆らえなくなったという訳だ。
「ルーヴィル、これからよろしくね。」
「はい、よろしくお願い致します。」
「では先ず、その堅い話し方からね。私の呼び方は、変なものじゃない限り好きにしてくれたら言いけれど、話し方は普段通りでいいわ。ヴィーレもそうしているし。」
「しかし…。」
「ならこれは命令よ。ルーヴィルの一人称は『俺』のようだし、私の前で偽りの姿を見せることはしないように。ただし貴族も居る場所では、その畏まった態度を取って欲しいわ。」
「命令とあらば仕方がないな。了解だ。」
その後、魔法使い達に姿を見られている為、変装した方が良いのではと提案したが、顕現してすぐは魔力が馴染んでおらず、髪色は真っ黒になっていたそう。さらに短髪で顔の形なども少し変わっていたらしい。
悪魔族はこの世界に顕現する際、魔力で身体を再構築するという。精神体、つまりは魂だけにもなれる悪魔族だからこそ、この世界に居続けるには物質体たる身体を再構築する必要があるのだろう。
どういう原理なのか詳しくは知らないが、悪魔族の住まう異界とこの世界では、身体の構成が少し変わってくるのかもしれない。
そしてルーヴィルの話から察するに、身体を魔力で創っている時の姿を、魔法使い達に見られたのだろう。悪魔族であるということは分かったが、姿形が完全には定まっていない状態だったという訳だ。
「故に、変装は要らないだろう。」
「それなら、魔力の質を変えるだけで済みそうね。」
こうしてルーヴィルが私の使い魔に加わり、仲間となった。人前で彼を呼ぶことはないだろうが、心強い味方が増えたのは良い事だ。
──翌日。
玉座の間にて国王陛下より直々に、ジルファーへの処罰が言い渡される事となった。
玉座に座る陛下から見て左隣には王妃陛下が、右隣にはゼーファ様が座っており、玉座の間での座る位置は以前と同じだ。
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