前世が見えちゃうんですけど…だから、みんなを守ります(本編完結・番外編更新)

turarin

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エピローグ

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  チャーリーとスーザンは学園を同点首席で卒業した。中身50歳の准教授と32歳の高校教員である。向かうところ敵無し。 

  散々迷ったあげく、スーザンはチャーリーに、

「うん。」

 と、言った。世界一幸せにしてもらうつもりである。あんなに言ったのに浮気したら、クリスのウインドカッターで処理してもらおうと、ひそかに思っている。リリー譲りの思考である。スーザンの頼みであればクリスは何だってするだろう。

 残念ながら、クリスのスーザンへの淡い想いは今世でも、またしても実らない。

 ディーンは、まだ頑張っている。リリーの心も揺れている。未だ婚約中であることからも分かる。ただ予定は全く未定だ。

 アントニオとレオは、熱烈恋愛中である。
 婚約秒読みで、卒業後は直ぐ入籍予定だ。レジェンド伯爵家は、スーザンとチャーリーのところに子作りを頑張ってもらって存続して行く予定である。 

 アルバートがミート化している間に、愛を育んだアントニオとレオ。アルバートは今世では失恋確定だ。考えることは苦手だが、根は一途ないい男である。素敵な出会いをして幸せになってもらいたい。

 フェンはスタンピードの時も、伯爵邸でまったりと過ごしていて、後で皆に責められた。国の危機に颯爽と現れるのではなかったのかと。

「別に危機では無かったからの。スタンピードなど、我の力は必要無かったであろう。
 だが、備えよ。大地が揺れ動く時が迫っておる。」

 えぇ~、また怖い預言が出てしまった。もっと、いつ、とかはっきり言ってほしい。きっとお父様が42歳の年ね。
 取り敢えず、書棚とか大物家具はしっかり固定しておかないと、と決心するスーザン。

 そんな預言をしながら、スーザンがチャーリーに嫁ぐと、普通にメルセデス侯爵領へお引越しするフェンである。ますます寂しいと、号泣のマークとヘレン夫妻であった。

  
  
 ディーンとリリーの結末、クリスとアルバートのそれぞれの幸せ、スーザンとチャーリー、レオとアントニオの楽しい夫婦生活、メイリンの行く末など…またまた番外編でお会いしたいです。
 フェンリルが終わったら更新したいと思います!
  
 


 
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