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「というわけで、お慕いしております。壁さ……いえ、マウアー卿。貴方様のいない人生など、私は息苦しくて生きていくことはできないでしょう。どうか、ずっと私のそばにいてくださいませんか?」
あ、言っちゃった! さらっと告白してしまいましたね⁉
「ナディージュ、目を覚ますんだ! 彼は無機物だぞ‼」
「いえ、私は有機物ですが」
殿下が動揺している! 壁様と呼んでいるけど歴とした人間ですよ? ちょっと落ち着いてください!
「なぜ彼なんだ!」
「説明しましたよ」
「だが、俺のほうがずっとずっと君のことを好きだったのに!」
「私はずっとずっと嫌いでしたから相殺して縁もなかったことにいたしましょう」
どうやら好きより嫌いのほうが比重が大きいらしい。それは分かる気がする。
「失礼ですが、発言してもよろしいですか」
ここで壁様……もといマウアー卿が初めて自発的に発言することを求めた。
「……なんだ」
「殿下にとってのナディージュ嬢とは、どのような存在なのでしょうか」
え、それは難しい質問ですね? だって、殿下ですよ?
「か」
「か?」
「……かわいい?」
バキッ、とナディージュ嬢から聞こえてはいけない音が鳴った。強く握られた小さな拳がフルフルと震えている。あれ? 今のは骨が鳴ったのかな?
「それだけですか?」
「すきだきしめたいかわいいそばにいてほしい」
あ、壊れた。とりあえず好きだと言うことだけは伝わった。
「では、どうして大切にしなかったのです?」
なんだろう。これはカウンセリングなのだろうか。ダメダメ殿下を直してくれるのだろうか。どちらかというとそれは修理工場では?
「……だって、すぐに歯向かってくるから。あと一歩引いてくれたら、俺だって」
はい、アウト! だからどうして自分優位なの。王子だからか。王族だからか!?
「そこで引くようなら、それはもうナディージュ嬢ではないでしょう。だって、彼女の良さを殺すことになりますよね?
貴方様の望むまま、そばで笑っているだけの女になった瞬間、殿下の興味も愛も失われると思いますが、いかがでしょうか」
……すごい、壁様のスキルがすごい!
これか。この、ほんの少しの会話で理解してくれちゃうところにナディージュ嬢は惚れたのか。思わず全員が拍手を送る。
パチパチと鳴り止まぬ拍手の中、殿下は呆然とし、ナディージュ嬢は頬を染めている。
……あれ? これはもしかして?
「そうか、よく分かった。俺が間違っていたのだな」
「はい。ずっとそう言っていますわよ」
「……そして、俺達の間には壁様の存在が不可欠なのだな⁉」
「「……は?」」
やっぱり! ナディージュ嬢達は信じられない顔をしているけど、外野はもう読めていた!
二人の間に緩衝材としてマウアー卿がいればうまくいくのではないか説‼
「バスチアン、気持ちは分かるが間違っているぞ」
「そうね? そもそもマウアー卿は他所の国のお方よ?」
「先ほど鞍替えすると言っておりました」
「いや、言っていませんが」
そうですね。言ったのはナディージュ嬢です。そして、鞍替え先はバスチアン殿下のカウンセラーではなく、ナディージュ嬢の旦那様という地位だと思われますが。
「そんな! 酷いぞ、壁殿! 今まで分かりづらかった私の気持ちをいとも簡単に解きほぐしておきながらここで見捨てるつもりなのか⁉」
「……私とセットの妻などおかしいでしょう」
「だが、君さえいてくれたらナディージュとの結婚生活もうまくいくと思うのだ! どうか頼むっ‼」
え? いくのか? 本当にうまくいっちゃうの?
「いくわけがないでしょう。マウアー卿は私の夫になるのです。殿下には指一本触れさせませんから!」
「酷いぞ、ナディージュ!」
なんだろう、これは。いつの間にやら三角関係? ……なのか? とにかく壁様が大人気だ。
「……殿下」
「なんだ、壁殿」
「ナディージュ嬢にはしっかりと謝罪をなさいましたか?」
「も、もちろん!」
「では、もちろん慰謝料も支払われたと」
「なに? 慰謝料だと?」
「はい。さすがに十一年は長過ぎます。殿下の半端な態度のせいで、友人もできず、家族とすら本音で話せなかった精神的被害はかなりのものかと。もちろん、殿下も反省なさっていることでしょう」
……こう言われたら反論できないよね。案外、壁様は腹黒いのか、それとも本心なのか?
「そうだな、確かにそのとおりだ。俺が不甲斐ないばかりに」
「ですが、お金というのは分かりやすいですが、簡単過ぎるとも言えます。そもそも殿下が自ら稼いだものでもない」
「グッ! ……マウアー卿は手厳しいな? では、どうすればいいというのだ」
「ナディージュ嬢の望むことを与えるべきでしょう。違いますか?」
「……まさか、お前との結婚か⁉」
「それは殿下の許しなど必要ありませんわ。いつからあなたは私のお父様になったのです?」
さすがにナディージュ嬢も我慢ができず、口を挟む。
「いえ、違います。ナディージュ嬢の苦痛は十一年。ですから、同じ年月。いえ、せめてその半分でもいいので彼女を自由にさせてあげてください」
半分……五年半の自由? すっごくいいことを言っているけどそれって───
「二十五歳になってしまうぞ! それはあまりにも長過ぎる‼」
「はい。それでも半分です。殿下はそれほどのことをなさったのですよ。
十一年もの間、壁にしか本音を打ち明けることのできなかった悲しさを、殿下は本当に理解していますか?」
……あ、怒っている。そうか、壁様は、マウアー卿はずっとナディージュ嬢のために怒っていたんだ。
あ、言っちゃった! さらっと告白してしまいましたね⁉
「ナディージュ、目を覚ますんだ! 彼は無機物だぞ‼」
「いえ、私は有機物ですが」
殿下が動揺している! 壁様と呼んでいるけど歴とした人間ですよ? ちょっと落ち着いてください!
「なぜ彼なんだ!」
「説明しましたよ」
「だが、俺のほうがずっとずっと君のことを好きだったのに!」
「私はずっとずっと嫌いでしたから相殺して縁もなかったことにいたしましょう」
どうやら好きより嫌いのほうが比重が大きいらしい。それは分かる気がする。
「失礼ですが、発言してもよろしいですか」
ここで壁様……もといマウアー卿が初めて自発的に発言することを求めた。
「……なんだ」
「殿下にとってのナディージュ嬢とは、どのような存在なのでしょうか」
え、それは難しい質問ですね? だって、殿下ですよ?
「か」
「か?」
「……かわいい?」
バキッ、とナディージュ嬢から聞こえてはいけない音が鳴った。強く握られた小さな拳がフルフルと震えている。あれ? 今のは骨が鳴ったのかな?
「それだけですか?」
「すきだきしめたいかわいいそばにいてほしい」
あ、壊れた。とりあえず好きだと言うことだけは伝わった。
「では、どうして大切にしなかったのです?」
なんだろう。これはカウンセリングなのだろうか。ダメダメ殿下を直してくれるのだろうか。どちらかというとそれは修理工場では?
「……だって、すぐに歯向かってくるから。あと一歩引いてくれたら、俺だって」
はい、アウト! だからどうして自分優位なの。王子だからか。王族だからか!?
「そこで引くようなら、それはもうナディージュ嬢ではないでしょう。だって、彼女の良さを殺すことになりますよね?
貴方様の望むまま、そばで笑っているだけの女になった瞬間、殿下の興味も愛も失われると思いますが、いかがでしょうか」
……すごい、壁様のスキルがすごい!
これか。この、ほんの少しの会話で理解してくれちゃうところにナディージュ嬢は惚れたのか。思わず全員が拍手を送る。
パチパチと鳴り止まぬ拍手の中、殿下は呆然とし、ナディージュ嬢は頬を染めている。
……あれ? これはもしかして?
「そうか、よく分かった。俺が間違っていたのだな」
「はい。ずっとそう言っていますわよ」
「……そして、俺達の間には壁様の存在が不可欠なのだな⁉」
「「……は?」」
やっぱり! ナディージュ嬢達は信じられない顔をしているけど、外野はもう読めていた!
二人の間に緩衝材としてマウアー卿がいればうまくいくのではないか説‼
「バスチアン、気持ちは分かるが間違っているぞ」
「そうね? そもそもマウアー卿は他所の国のお方よ?」
「先ほど鞍替えすると言っておりました」
「いや、言っていませんが」
そうですね。言ったのはナディージュ嬢です。そして、鞍替え先はバスチアン殿下のカウンセラーではなく、ナディージュ嬢の旦那様という地位だと思われますが。
「そんな! 酷いぞ、壁殿! 今まで分かりづらかった私の気持ちをいとも簡単に解きほぐしておきながらここで見捨てるつもりなのか⁉」
「……私とセットの妻などおかしいでしょう」
「だが、君さえいてくれたらナディージュとの結婚生活もうまくいくと思うのだ! どうか頼むっ‼」
え? いくのか? 本当にうまくいっちゃうの?
「いくわけがないでしょう。マウアー卿は私の夫になるのです。殿下には指一本触れさせませんから!」
「酷いぞ、ナディージュ!」
なんだろう、これは。いつの間にやら三角関係? ……なのか? とにかく壁様が大人気だ。
「……殿下」
「なんだ、壁殿」
「ナディージュ嬢にはしっかりと謝罪をなさいましたか?」
「も、もちろん!」
「では、もちろん慰謝料も支払われたと」
「なに? 慰謝料だと?」
「はい。さすがに十一年は長過ぎます。殿下の半端な態度のせいで、友人もできず、家族とすら本音で話せなかった精神的被害はかなりのものかと。もちろん、殿下も反省なさっていることでしょう」
……こう言われたら反論できないよね。案外、壁様は腹黒いのか、それとも本心なのか?
「そうだな、確かにそのとおりだ。俺が不甲斐ないばかりに」
「ですが、お金というのは分かりやすいですが、簡単過ぎるとも言えます。そもそも殿下が自ら稼いだものでもない」
「グッ! ……マウアー卿は手厳しいな? では、どうすればいいというのだ」
「ナディージュ嬢の望むことを与えるべきでしょう。違いますか?」
「……まさか、お前との結婚か⁉」
「それは殿下の許しなど必要ありませんわ。いつからあなたは私のお父様になったのです?」
さすがにナディージュ嬢も我慢ができず、口を挟む。
「いえ、違います。ナディージュ嬢の苦痛は十一年。ですから、同じ年月。いえ、せめてその半分でもいいので彼女を自由にさせてあげてください」
半分……五年半の自由? すっごくいいことを言っているけどそれって───
「二十五歳になってしまうぞ! それはあまりにも長過ぎる‼」
「はい。それでも半分です。殿下はそれほどのことをなさったのですよ。
十一年もの間、壁にしか本音を打ち明けることのできなかった悲しさを、殿下は本当に理解していますか?」
……あ、怒っている。そうか、壁様は、マウアー卿はずっとナディージュ嬢のために怒っていたんだ。
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