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1章 現人神、ヴァルハラに降臨す(勘違い)
9話 神の嘆き(ただの塩不足)
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ゲッコー男爵による経済封鎖が始まってから、二週間が過ぎた。
ヴァルハラ領へ至る道は、男爵の兵によって固く閉ざされ、行商人マルコも足止めを食らっているという。
しかし、領の内部は、不思議なほど落ち着いていた。いや、落ち着いているどころか、むしろ信者たちの士気は燃え上がっていた。
「見よ! 俗世との関わりを断つことで、我らの聖地はさらに清浄になった!」
「これも全て、我らの信仰心を試すための、神――アッシュ様がお与えになった試練なのだ!」
聖女セレスティアの巧みな指導という名の扇動により、経済封鎖は「聖地をより神聖にするための結界」のようなものだと、信者たちは解釈していたのだ。
水も食料(野菜)も自給自足できているため、日々の生活に大きな支障はない。
ただ一つ、致命的な問題を除いては。
「……塩が、ない」
その日、俺は人生の終わりのような顔で、食卓の上の茹でジャガイモを眺めていた。
ついに、備蓄していた最後の塩が尽きたのだ。味のないジャガイモ。それは、ただの芋の塊だ。俺の人生から、彩りが失われた瞬間だった。
「セバス……もうダメだ……。俺は、塩のない世界では生きていけない……」
「アッシュ様、お気を確かに! このような時こそ、領主として毅然と……!」
俺の絶望に満ちた嘆きは、もちろん、すぐ近くで祈りを捧げていたセレスティアの耳にも、またまた届いていたようで。
彼女は、ハッと目を開くと、いつものように神の御心を理解した。
「……! 皆さん、お聞きなさい! 神が、お嘆きです!」
セレスティアの声に、信者たちが一斉に集まってくる。
「神は、おっしゃいました。『我らに足らざるもの、それは塩である』と! ゲッコー男爵の卑劣な封鎖により、我らの生活から塩が失われたことを、神は憂いておられるのです!」
「おお……我らの不徳を、神が……」
さらにセレスティアは言葉を続ける。
「神は、ただ嘆いてはおられません! 『我らの手で、塩を生み出せ』と、そうお命じです! これぞ、神が我らに与えたもうた、新たなる試練なのです!」
「塩を……生み出す?」
「しかし、ここは海から遠く離れた山の中……どうやって……」
戸惑う信者たち。
俺は、そんな彼らの会話を、力なく聞いていた。
塩……しょっぱいもの……。
ああ、そういえば。
俺は、昔、王都の書庫で読んだ、どうでもいい本の内容をぼんやりと思い出した。
「あー……なんか、岩みたいな塩があったよな……。山の中でも採れるって……なんだっけ、岩塩? 赤っぽいやつ……」
俺は、そこまで呟くと、はぁ、と深いため息をついた。
「……そんなもん、こんな山奥にあるわけないか。ああ……塩辛いものが食いたい……」
それは、ただの知識のひけらかしと、食い意地からくる、虚しい願望だった。
だが、その一言は、セレスティアと信者たちにとって、暗闇を照らす一条の光となった。
「――神託が下りました!!」
セレスティアが天に指を突き刺して叫んだ。
「聞きましたか、皆さん! 神は、我らが進むべき道、そして、我らが探すべきものを、その御口から直接お示しくださいました! 『岩塩』です!」
「「「岩塩!!」」」
信者たちの目に、再び希望の光が宿る。
「このヴァルハラの山々のどこかに! 必ずや、神が我らのために太古の昔より用意されていた、『聖なる塩の岩』が眠っているはずです! さあ、皆さん! スコップを! ツルハシを手に取るのです! 神の御言葉を信じ、聖なる塩を探しに行くのです!」
その号令一下、ヴァルハラ領の屈強な元農民の男たちによる「岩塩探索隊」が、即座に結成された。
彼らは、まるで伝説の秘宝でも探しに行くかのような熱狂ぶりで、ヴァルハラの山々へと分け入っていく。
「どうせ見つかるわけねえのに、ご苦労なこった……。ああ、塩……塩ジャガイモ……」
俺は、彼らの無駄な努力を嘆きつつ、自分のベッドに突っ伏し、マルコがくれたフカフカの枕に顔をうずめて、失われた塩の味を思って涙ぐむのであった。
そして、数日が過ぎた。
俺が、味のないジャガイモにすっかり気力を失っていた、ある日の午後だった。
「うおおおおおおおおっ!!」
山の方から、地鳴りのような雄叫びが聞こえてきた。
何事かと思って外を見ると、岩塩探索隊の信者たちが、興奮した様子で村へと駆け戻ってくるところだった。
彼らの背負った袋からは、何やら赤みがかった、キラキラと光る岩がこぼれ落ちている。
「アッシュ様! セレスティア様! やりましたぞ!」
「見つけました! 神の神託通り、『聖なる塩の岩』を!」
探索隊のリーダーが、恭しく一つの岩を差し出した。
俺は、半信半疑でそれを受け取ると、恐る恐る、そのカケラを舐めてみた。
「……!」
口の中に広がる、懐かしい、しょっぱい味。
間違いなく、塩だ。それも、ただの塩ではない。まろやかな旨味すら感じる、極上の塩だった。
「……マジか」
信者たちは、俺の呟きを聞いて、狂喜乱舞した。
「神が、お認めになったぞ!」
「奇跡だ! またしても、アッシュ様が奇跡を起こされた!」
彼らは、ヴァルハラ領の山中深くで、巨大な岩塩の鉱脈を、本当に掘り当ててしまったのだ。その埋蔵量は、素人目に見ても、この村で数百年は消費しきれないほどの規模だった。
ゲッコー男爵が、じわじわと効果を発揮するはずだった兵糧攻め。
その根幹を、俺の食い意地から発した一言と、信者たちの狂気じみた行動力が内側から、いとも容易く粉砕してしまった瞬間だった。
俺は、山のように積み上げられたピンク色の岩塩を前にして、ただ一つ、思った。
「……よし。セバス、今夜は塩ジャガイモ祭りだ」
◇◇◇
一方、ゲッコー男爵の元には、監視兵からの絶望的な報告が届けられていた。
「は、報告! ヴァルハラ領、自領内の山中より、岩塩の採掘を開始した模様! 産出量は、もはや無限かと……!」
「な……なんだと……!?」
ゲッコーは、椅子から転げ落ちそうになった。
水も、食料も、そして今や塩までも自給し始めた、あの忌まわしき聖地。もはや、生半可な封鎖など、何の意味もなさない。
「……化け物め……!」
ゲッコーの顔から、血の気が引いていく。
そして、その恐怖は、やがて、より直接的で、破壊的な衝動へと変わっていくのだった。
ヴァルハラ領へ至る道は、男爵の兵によって固く閉ざされ、行商人マルコも足止めを食らっているという。
しかし、領の内部は、不思議なほど落ち着いていた。いや、落ち着いているどころか、むしろ信者たちの士気は燃え上がっていた。
「見よ! 俗世との関わりを断つことで、我らの聖地はさらに清浄になった!」
「これも全て、我らの信仰心を試すための、神――アッシュ様がお与えになった試練なのだ!」
聖女セレスティアの巧みな指導という名の扇動により、経済封鎖は「聖地をより神聖にするための結界」のようなものだと、信者たちは解釈していたのだ。
水も食料(野菜)も自給自足できているため、日々の生活に大きな支障はない。
ただ一つ、致命的な問題を除いては。
「……塩が、ない」
その日、俺は人生の終わりのような顔で、食卓の上の茹でジャガイモを眺めていた。
ついに、備蓄していた最後の塩が尽きたのだ。味のないジャガイモ。それは、ただの芋の塊だ。俺の人生から、彩りが失われた瞬間だった。
「セバス……もうダメだ……。俺は、塩のない世界では生きていけない……」
「アッシュ様、お気を確かに! このような時こそ、領主として毅然と……!」
俺の絶望に満ちた嘆きは、もちろん、すぐ近くで祈りを捧げていたセレスティアの耳にも、またまた届いていたようで。
彼女は、ハッと目を開くと、いつものように神の御心を理解した。
「……! 皆さん、お聞きなさい! 神が、お嘆きです!」
セレスティアの声に、信者たちが一斉に集まってくる。
「神は、おっしゃいました。『我らに足らざるもの、それは塩である』と! ゲッコー男爵の卑劣な封鎖により、我らの生活から塩が失われたことを、神は憂いておられるのです!」
「おお……我らの不徳を、神が……」
さらにセレスティアは言葉を続ける。
「神は、ただ嘆いてはおられません! 『我らの手で、塩を生み出せ』と、そうお命じです! これぞ、神が我らに与えたもうた、新たなる試練なのです!」
「塩を……生み出す?」
「しかし、ここは海から遠く離れた山の中……どうやって……」
戸惑う信者たち。
俺は、そんな彼らの会話を、力なく聞いていた。
塩……しょっぱいもの……。
ああ、そういえば。
俺は、昔、王都の書庫で読んだ、どうでもいい本の内容をぼんやりと思い出した。
「あー……なんか、岩みたいな塩があったよな……。山の中でも採れるって……なんだっけ、岩塩? 赤っぽいやつ……」
俺は、そこまで呟くと、はぁ、と深いため息をついた。
「……そんなもん、こんな山奥にあるわけないか。ああ……塩辛いものが食いたい……」
それは、ただの知識のひけらかしと、食い意地からくる、虚しい願望だった。
だが、その一言は、セレスティアと信者たちにとって、暗闇を照らす一条の光となった。
「――神託が下りました!!」
セレスティアが天に指を突き刺して叫んだ。
「聞きましたか、皆さん! 神は、我らが進むべき道、そして、我らが探すべきものを、その御口から直接お示しくださいました! 『岩塩』です!」
「「「岩塩!!」」」
信者たちの目に、再び希望の光が宿る。
「このヴァルハラの山々のどこかに! 必ずや、神が我らのために太古の昔より用意されていた、『聖なる塩の岩』が眠っているはずです! さあ、皆さん! スコップを! ツルハシを手に取るのです! 神の御言葉を信じ、聖なる塩を探しに行くのです!」
その号令一下、ヴァルハラ領の屈強な元農民の男たちによる「岩塩探索隊」が、即座に結成された。
彼らは、まるで伝説の秘宝でも探しに行くかのような熱狂ぶりで、ヴァルハラの山々へと分け入っていく。
「どうせ見つかるわけねえのに、ご苦労なこった……。ああ、塩……塩ジャガイモ……」
俺は、彼らの無駄な努力を嘆きつつ、自分のベッドに突っ伏し、マルコがくれたフカフカの枕に顔をうずめて、失われた塩の味を思って涙ぐむのであった。
そして、数日が過ぎた。
俺が、味のないジャガイモにすっかり気力を失っていた、ある日の午後だった。
「うおおおおおおおおっ!!」
山の方から、地鳴りのような雄叫びが聞こえてきた。
何事かと思って外を見ると、岩塩探索隊の信者たちが、興奮した様子で村へと駆け戻ってくるところだった。
彼らの背負った袋からは、何やら赤みがかった、キラキラと光る岩がこぼれ落ちている。
「アッシュ様! セレスティア様! やりましたぞ!」
「見つけました! 神の神託通り、『聖なる塩の岩』を!」
探索隊のリーダーが、恭しく一つの岩を差し出した。
俺は、半信半疑でそれを受け取ると、恐る恐る、そのカケラを舐めてみた。
「……!」
口の中に広がる、懐かしい、しょっぱい味。
間違いなく、塩だ。それも、ただの塩ではない。まろやかな旨味すら感じる、極上の塩だった。
「……マジか」
信者たちは、俺の呟きを聞いて、狂喜乱舞した。
「神が、お認めになったぞ!」
「奇跡だ! またしても、アッシュ様が奇跡を起こされた!」
彼らは、ヴァルハラ領の山中深くで、巨大な岩塩の鉱脈を、本当に掘り当ててしまったのだ。その埋蔵量は、素人目に見ても、この村で数百年は消費しきれないほどの規模だった。
ゲッコー男爵が、じわじわと効果を発揮するはずだった兵糧攻め。
その根幹を、俺の食い意地から発した一言と、信者たちの狂気じみた行動力が内側から、いとも容易く粉砕してしまった瞬間だった。
俺は、山のように積み上げられたピンク色の岩塩を前にして、ただ一つ、思った。
「……よし。セバス、今夜は塩ジャガイモ祭りだ」
◇◇◇
一方、ゲッコー男爵の元には、監視兵からの絶望的な報告が届けられていた。
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水も、食料も、そして今や塩までも自給し始めた、あの忌まわしき聖地。もはや、生半可な封鎖など、何の意味もなさない。
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