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3章 聖地の恵み、隣領に漏れ出す
38話 名もなき農夫が、楽園を見た日
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ハンスと彼の村の仲間たちは、夢を見てるのではないか、と思っていた。
数日前まで自分たちがいた、乾いた土と絶望の匂いが染みついた、あのシュタイン領の貧しい村。それが、まるで遠い前世の記憶のように感じられた。
神の慈悲によって、聖地ヴァルハラへの滞在を許された彼らは、信者たちから家族のように手厚いもてなしを受けていた。
聖都建設計画の際に予備として建てられたという、清潔で風の吹き込まない頑丈な家を宿舎として与えられたのだ。
そして毎食、温かいスープと焼きたてのパン、ホクホクのジャガイモが腹一杯になるまで振る舞われた。
ハンスは生まれて初めて「満腹」という感覚を本当の意味で味わったのだ。
「さあ、遠慮なさらずに。アッシュ様は、皆が腹一杯、飯を食うことを何よりもお喜びになるのです」
そう言って微笑む信者たちの顔には、一片の驕りも見下すような色もない。
ハンスは、ただ、その温かさに胸が熱くなるのを感じていた。
翌日から、ハンスたちの「聖地体験」が始まった。
それは彼らが、これまでの人生で信じてきた「常識」が、一つ、また一つと、覆されていく驚愕の連続だった。
まず彼らはヴァルハラの畑仕事を見学した。
そこで働いている信者たちは、誰一人として、監督の鞭に怯えてはいない。それどころか、皆、笑顔で、時には、あの「神様の歌」を口ずさみながら、実に楽しそうに働いていた。
ハンスは、おそるおそる、案内役の信者に頼み、一本のクワを借りてみた。
そして聖地の土に振り下ろした瞬間、彼は、驚愕に目を見開いた。
(な……なんだ、この、土は……!?)
彼が生涯耕してきたシュタイン領の石ころだらけで、痩せこけた土地とは全く違う。
クワの先が柔らかな黒い絨毯に吸い込まれるかのように、すっと入っていく。ふかふかで、しっとりと湿り、手のひらには豊かな生命そのものの匂いが伝わってくる。
「こ、この土は……生きている……!」
ハンスが思わずそう呟くと、案内役の信者は誇らしげに微笑んだ。
「ええ。この聖地の全ての土には、神の涙と我々の、神への祈りが、毎日たっぷりと染み込んでおりますから」
『労働は、祈り』。
ハンスは『聖譚叙事詩』で語られた、その言葉の意味を、この一振りのクワの感触だけで痛いほど、理解した。
午後は、さらに信じがたい光景が彼らを待っていた。領内が、不思議なほどの静けさに包まれたのだ。
案内役の信者は、それを「神の安寧の時間」と呼んだ。ヴァルハラ学園の子供も、大人も、参加する「集団昼寝」の時間だという。
「さあ、皆様もどうぞ。神の安寧に、ご自身の魂を同調させるのです。それこそが、この聖地で得られる、最高の祝福にございます」
そう促され、ハンスたち巡礼者も戸惑いながら中央広場の柔らかな芝生の上に横になった。
日々の過酷な労働で昼間に眠るなどという贅沢は、彼らの人生には、存在しなかった。
だが、満ち足りた満腹感と春の柔らかな日差し、そしてこの聖地に流れる絶対的な安心感。その中で目を閉じると、ハンスの意識は、いつの間にか、深く穏やかな眠りの海へと沈んでいった。
彼が次に目を覚ました時。
空は、茜色に染まり始めていた。
そして、彼は自分の心と体の全てから、長年こびりついていた重い重い疲労が、すっきりと消え去っていることに気づいた。
「……これが……『よく寝ること』……」
『聖譚叙事詩』のもう一つの神の教え。
その本当の意味を、彼はこの人生で最も幸福なうたた寝によって身をもって理解したのだ。
そして滞在の最終日。
彼らは遠くに、そのお姿を拝むことができた。
領主館の縁側で、ヴァルハラ学園の子供たちに、まるで大きな木のように囲まれながら、気持ちよさそうに、うたた寝をしている、一人の青年。
あれがアッシュ様だ。
聖女セレスティアから、
「アッシュ様は、今、聖地全体の平和を祈る、深き瞑想の最中にございます。その安寧を妨げることは、最大の罪。半径五十メートル以内には、決して近づいてはなりませぬ」
と、厳しく言い渡されていた。
ハンスは、その安全な距離から、静かに地面にひざまずき祈りを捧げた。
特別な、奇跡を起こしているわけではない。
稲妻を呼ぶわけでも、大地を割るわけでもない。
ただ、そこにいて子供たちと共に穏やかに眠っているだけ。
しかし、ハンスの目には、この聖地の全ての平和と、全ての豊かさを、その一身に体現している、どこまでも慈悲深い神の姿にしか見えなかった。
(ああ……神様は、本当に……)
ハンスの目から涙が溢れた。
(……神様は、本当に、ただ、俺たちが腹一杯、うまい飯を食って安心して眠ることを、それだけを願ってくださっているんだ……)
彼は心の底から、そう確信した。
数日間の滞在を終え、ハンスたち最初の巡礼団は、後ろ髪を強く引かれる思いで、聖地ヴァルハラを後にした。
彼らの汚れた布袋の中には、お土産として聖地の信者たちが持たせてくれた、ずっしりと重いジャガイモと『聖なる塩』が入っていた。
彼らがそれぞれの村に持ち帰るもの。
それは単なる土産話ではない。
自分たちの目で確かに見た「楽園の記憶」と、自分たちの体で確かに感じた「幸福の感触」。何物にも代えがたい、生きた「証言」となるのだ。
数日前まで自分たちがいた、乾いた土と絶望の匂いが染みついた、あのシュタイン領の貧しい村。それが、まるで遠い前世の記憶のように感じられた。
神の慈悲によって、聖地ヴァルハラへの滞在を許された彼らは、信者たちから家族のように手厚いもてなしを受けていた。
聖都建設計画の際に予備として建てられたという、清潔で風の吹き込まない頑丈な家を宿舎として与えられたのだ。
そして毎食、温かいスープと焼きたてのパン、ホクホクのジャガイモが腹一杯になるまで振る舞われた。
ハンスは生まれて初めて「満腹」という感覚を本当の意味で味わったのだ。
「さあ、遠慮なさらずに。アッシュ様は、皆が腹一杯、飯を食うことを何よりもお喜びになるのです」
そう言って微笑む信者たちの顔には、一片の驕りも見下すような色もない。
ハンスは、ただ、その温かさに胸が熱くなるのを感じていた。
翌日から、ハンスたちの「聖地体験」が始まった。
それは彼らが、これまでの人生で信じてきた「常識」が、一つ、また一つと、覆されていく驚愕の連続だった。
まず彼らはヴァルハラの畑仕事を見学した。
そこで働いている信者たちは、誰一人として、監督の鞭に怯えてはいない。それどころか、皆、笑顔で、時には、あの「神様の歌」を口ずさみながら、実に楽しそうに働いていた。
ハンスは、おそるおそる、案内役の信者に頼み、一本のクワを借りてみた。
そして聖地の土に振り下ろした瞬間、彼は、驚愕に目を見開いた。
(な……なんだ、この、土は……!?)
彼が生涯耕してきたシュタイン領の石ころだらけで、痩せこけた土地とは全く違う。
クワの先が柔らかな黒い絨毯に吸い込まれるかのように、すっと入っていく。ふかふかで、しっとりと湿り、手のひらには豊かな生命そのものの匂いが伝わってくる。
「こ、この土は……生きている……!」
ハンスが思わずそう呟くと、案内役の信者は誇らしげに微笑んだ。
「ええ。この聖地の全ての土には、神の涙と我々の、神への祈りが、毎日たっぷりと染み込んでおりますから」
『労働は、祈り』。
ハンスは『聖譚叙事詩』で語られた、その言葉の意味を、この一振りのクワの感触だけで痛いほど、理解した。
午後は、さらに信じがたい光景が彼らを待っていた。領内が、不思議なほどの静けさに包まれたのだ。
案内役の信者は、それを「神の安寧の時間」と呼んだ。ヴァルハラ学園の子供も、大人も、参加する「集団昼寝」の時間だという。
「さあ、皆様もどうぞ。神の安寧に、ご自身の魂を同調させるのです。それこそが、この聖地で得られる、最高の祝福にございます」
そう促され、ハンスたち巡礼者も戸惑いながら中央広場の柔らかな芝生の上に横になった。
日々の過酷な労働で昼間に眠るなどという贅沢は、彼らの人生には、存在しなかった。
だが、満ち足りた満腹感と春の柔らかな日差し、そしてこの聖地に流れる絶対的な安心感。その中で目を閉じると、ハンスの意識は、いつの間にか、深く穏やかな眠りの海へと沈んでいった。
彼が次に目を覚ました時。
空は、茜色に染まり始めていた。
そして、彼は自分の心と体の全てから、長年こびりついていた重い重い疲労が、すっきりと消え去っていることに気づいた。
「……これが……『よく寝ること』……」
『聖譚叙事詩』のもう一つの神の教え。
その本当の意味を、彼はこの人生で最も幸福なうたた寝によって身をもって理解したのだ。
そして滞在の最終日。
彼らは遠くに、そのお姿を拝むことができた。
領主館の縁側で、ヴァルハラ学園の子供たちに、まるで大きな木のように囲まれながら、気持ちよさそうに、うたた寝をしている、一人の青年。
あれがアッシュ様だ。
聖女セレスティアから、
「アッシュ様は、今、聖地全体の平和を祈る、深き瞑想の最中にございます。その安寧を妨げることは、最大の罪。半径五十メートル以内には、決して近づいてはなりませぬ」
と、厳しく言い渡されていた。
ハンスは、その安全な距離から、静かに地面にひざまずき祈りを捧げた。
特別な、奇跡を起こしているわけではない。
稲妻を呼ぶわけでも、大地を割るわけでもない。
ただ、そこにいて子供たちと共に穏やかに眠っているだけ。
しかし、ハンスの目には、この聖地の全ての平和と、全ての豊かさを、その一身に体現している、どこまでも慈悲深い神の姿にしか見えなかった。
(ああ……神様は、本当に……)
ハンスの目から涙が溢れた。
(……神様は、本当に、ただ、俺たちが腹一杯、うまい飯を食って安心して眠ることを、それだけを願ってくださっているんだ……)
彼は心の底から、そう確信した。
数日間の滞在を終え、ハンスたち最初の巡礼団は、後ろ髪を強く引かれる思いで、聖地ヴァルハラを後にした。
彼らの汚れた布袋の中には、お土産として聖地の信者たちが持たせてくれた、ずっしりと重いジャガイモと『聖なる塩』が入っていた。
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