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第2章 宿敵の家の当主を妻に貰ってから
第94話 シアは魅せられる
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ゼロード・フォルス。フォルス家の長男にして、近年でもまれにみる覇気の使い手。
ですが彼はそのことに胡坐をかくあまりに剣の稽古に対しては熱心ではありませんでした。ノヴァさんがこれまで一日も欠かさず剣を振るってきたのに対して、彼が剣の訓練をするのは気が向いたときだけ。
だから覇気を使わない純粋な剣技ではノヴァさんが勝つと信じていましたし、実際にそうなりました。
打ち合った時間は短くても、剣が振るわれた回数はあまりにも多い。そして斬撃のやり取りの中では圧倒的にノヴァさんが優勢でした。
剣の名家であるフォルス家の指南役、ギリアム・ストアドがノヴァさんを見て感嘆するくらいには。
「くそがぁああああああ!」
そんなみっともない声を上げて後退したゼロードを見て勝者が誰なのか、その場にいる全員が確信したでしょう。もしもの時に防御魔法でノヴァさんを護るつもりのオーラなんて喜びを体で表現していますしね。
覇気を使っても、使っていなくてもゼロードはノヴァさんに負けました。これで彼は完全なる敗北を――
「俺が出来損ないに負けるかぁあああああ!!」
それは、今この場においてはあり得ない光景。
ゼロードの覇気は封じた筈なのに、彼は膨大な量の覇気を放出しました。今までとは次元の違う量と質の覇気。その衝撃に一瞬だけ思考を停止したのが間違い。
次の瞬間には、ノヴァさんに向かって剣を振り下ろすゼロードの姿。
私は反射的に展開している魔法を解除しようとします。けど、あまりにも遅すぎました。最悪の光景が頭に浮かんで、これまでの冷静さがどこかに行きます。
魔法を解除したときと、ゼロードの剣がノヴァさんの剣を砕くのは同時でした。ノヴァさんはギリギリで後退して一撃を回避しますが、私としては気が気ではありません。
「ノヴァさん!!」
悲痛な叫びをあげて、魔法をゼロードに放ちます。なりふりなんて構っていられません。早く、もっと早く飛べと念じながら、魔法を練りあげます。
ゼロードはノヴァさんに追撃を仕掛ける直前。このままではノヴァさんが危ない。
「終わりだぁ!!」
――あぁ、ダメです
全身の血が凍るような感覚に陥ったのは、私の魔法よりもゼロードの一撃の方が早いと頭が勝手に導いてしまったから。
ゼロードが覇気を覚醒させた瞬間に戸惑わなければ、こんなことには。
奥歯を噛みしめると同時に、ゼロードの剣はノヴァさんに当たるギリギリで青い障壁に拒まれます。剣が止められたことで私の魔法が間に合い、ゼロードを吹き飛ばすことに成功。
本当に間一髪の、ギリギリな状況でした。
「……な、なにこれ……これまで防いだ中でも結構上位に入る威力ね……そう何発も持たない……かも……」
――オー……ラ
横で防御魔法を展開してくれた実の妹のことを思い出して安堵しました。急なノヴァさんのピンチに忘れていましたが、オーラにはノヴァさんにもしものことがあった時に彼を護るように頼んでおいたんでした。手を打っていて、本当に良かった。
今この瞬間は、オーラが勝利の女神に見えます。
視線を再びゼロードに戻します。遠くに吹き飛ばして広い廊下を転がった忌々しい相手。
私のノヴァさんを傷つけようとした明確な敵。これまで感じたことのない程の怒りに体が熱くなります。
「絶対に――」
絶対に許さない。ノヴァさんと同じことを言おうとして、私は自分の体の熱が怒りだけではないことに気づいて言葉を止めました。
これは……私の中の魔力がざわついている? 一体何がと思ったときに、すぐに答えが目に飛び込んできました。
ノヴァさんの体が、淡くですが金色に輝いていました。
何度も見ているものなので分かります。あれは私の魔力です。
ですが今、私はノヴァさんに力を送っていません。ゼロードの覇気を無効化する魔法を解除してゼロードを直接攻撃したばかり。その魔法はノヴァさんには命中していません。
なら……なぜ?
そう思うと同時に、私の中の魔力の多くが消費されるのを感じました。総量なんて分からないほど膨大なので一部ですが、それでも確かに消失するのを感じて。
そして同時にノヴァさんを包む金の光が強くなります。魔法を撃ちこんで強化したわけではないのに、その時以上に私の中の魔力がざわついています。
胸が、体が熱くなり、心臓が高鳴って、魔力が大きな喜びに満ちているのを感じます。
「出来損ないぃぃぃいいいい!!」
「ゼロードぉぉぉぉおおおお!!」
その最後の打ち合いを、私もオーラも、その場にいる誰もが見ていることしか出来ませんでした。本来ならゼロードを攻撃するべきだったでしょう、ノヴァさんを護るべきだったでしょう。ですが本能がどうしようもなく訴えてきました。
この戦いにもう手出しは無用だと。お前はただ、心を奪われていればいいと。
剣を手に前に出るゼロードとノヴァさん。ノヴァさんの剣は折れているのに、それを補完するように金の光が刃を形作っています。互いにほぼ同時に剣を振りかぶり、振り払う二人。
全ての力をかけたノヴァさんの金の剣はゼロードの剣とぶつかり。
ゼロードごと吹き飛ばしました。
その瞬間にゼロードの剣は砕かれ、さらに多くの血を流しながら彼は宙を舞い、床に叩きつけられます。砕かれた剣がゼロードの手を離れて床を滑り、無造作に放り出される形になりました。
覇気を纏ったゼロードを、ノヴァさんがノヴァさん自身の力で倒した。
そのことを理解して私は言いようもない感覚に襲われます。ですがその言葉には出来ない良い感情に浸かるよりも先に、ノヴァさんが膝をつきました。
「ノヴァさん!!」
弾かれるように走り、金の光を失ったノヴァさんに抱き着きます。息はあるし大きな怪我もしていない、それを確認しても少しも気持ちは静まりませんでした。
意味があるかなんてわかりませんが、回復魔法をかけ続けます。それが正しい処置かなんてわかりませんし、必要なのかも分かりません。
ですが何かをしなければならないと強く思いました。
「……あ……シア」
少しだけ茫然としていたノヴァさんは我を取り戻して微笑みかけてくれます。本当に良かった。力を使った代償などはなさそうです。
「ごめん……ちょっと急なことで疲れちゃったみたい……」
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
私が最初からゼロードを倒していれば良かった。たとえ今のゼロードでも、私なら無傷で取り押さえられたでしょう。なのに最愛の人を危険に晒してしまった。
ノヴァさんに花を持たせたかったと言えば聞こえはいいでしょう。けどそれは彼の活躍を見たかった私のわがままでもあります。
もしもこの場にオーラが居なければどうなっていたか、考えるだけでも恐ろしい。
「……なんでシアが謝るのさ……シアは俺の事を想ってくれたんでしょ? それはいつものことで……いつもいつも……本当に嬉しくて、ありがたいことなんだからさ」
「ノヴァ……さん……」
あぁ、この人は全部わかっていて、私が望んでいる以上の言葉をくれる。
「だからさ……ありがとう」
「ノヴァさん!」
堪えきれなくなって、彼を抱きしめる腕に力が入ってしまいます。
私は今回いくつかの失敗をしましたが……彼が無事で、本当に良かった。
「ふざ……けるな……」
耳に忌々しいゼロードの声を聞いてそちらを睨みつけます。
ノヴァさんを護るために力を入れようとした刹那、再びノヴァさんを金の光が包んで、もう護る必要はないんだなというのを理解させられました。
……というか、この魔力を勝手に持っていかれる感じ、ノヴァさんにやられていると思うと悪くないですね。
「認めねえ……」
ゼロードはうわごとのように呟きながら、どこに隠し持っていたのか回復薬を口にしました。覇気と怒りで痛みは感じていないようですし、傷も少しですが癒したのでここから再開という事でしょうか?
構いません。私の持つすべての力をもって、ゼロードを無力化しましょう。
「認めねえぞ! こんなの……こんなの!」
しかし、こともあろうにゼロードは素早い動きで廊下の窓を破り、外へと逃げ出します。これだけ暴れておいて逃げるのかと内心で怒りを感じたとき、ふっとノヴァさんの金の光が消失しました。その様子を見て私の怒りも霧散し、穏やかに声をかけます。
「ノヴァさん……とりあえずは終わり――」
ゼロードが居なくなったことで、激闘は一段落。そのことを伝えようとしたときに腕を回されて強く引き寄せられ、彼の片腕に抱かれました。まるで守られているような格好に、言葉が出ません。
「ごめん……しばらくこのままでいさせてくれ」
「は、はい……」
力なくそう答えて、私は小さくなります。むしろしばらくこのままでいてくださいと、心からそう願いました。
ノヴァさんの背中に手を回して、お疲れさまという意味も込めて優しく摩りながらゼロードが破った窓に冷たく目を向けました。
砕けて床に散ったガラスが、月の光でほんの僅かだけ輝いていました。
ですが彼はそのことに胡坐をかくあまりに剣の稽古に対しては熱心ではありませんでした。ノヴァさんがこれまで一日も欠かさず剣を振るってきたのに対して、彼が剣の訓練をするのは気が向いたときだけ。
だから覇気を使わない純粋な剣技ではノヴァさんが勝つと信じていましたし、実際にそうなりました。
打ち合った時間は短くても、剣が振るわれた回数はあまりにも多い。そして斬撃のやり取りの中では圧倒的にノヴァさんが優勢でした。
剣の名家であるフォルス家の指南役、ギリアム・ストアドがノヴァさんを見て感嘆するくらいには。
「くそがぁああああああ!」
そんなみっともない声を上げて後退したゼロードを見て勝者が誰なのか、その場にいる全員が確信したでしょう。もしもの時に防御魔法でノヴァさんを護るつもりのオーラなんて喜びを体で表現していますしね。
覇気を使っても、使っていなくてもゼロードはノヴァさんに負けました。これで彼は完全なる敗北を――
「俺が出来損ないに負けるかぁあああああ!!」
それは、今この場においてはあり得ない光景。
ゼロードの覇気は封じた筈なのに、彼は膨大な量の覇気を放出しました。今までとは次元の違う量と質の覇気。その衝撃に一瞬だけ思考を停止したのが間違い。
次の瞬間には、ノヴァさんに向かって剣を振り下ろすゼロードの姿。
私は反射的に展開している魔法を解除しようとします。けど、あまりにも遅すぎました。最悪の光景が頭に浮かんで、これまでの冷静さがどこかに行きます。
魔法を解除したときと、ゼロードの剣がノヴァさんの剣を砕くのは同時でした。ノヴァさんはギリギリで後退して一撃を回避しますが、私としては気が気ではありません。
「ノヴァさん!!」
悲痛な叫びをあげて、魔法をゼロードに放ちます。なりふりなんて構っていられません。早く、もっと早く飛べと念じながら、魔法を練りあげます。
ゼロードはノヴァさんに追撃を仕掛ける直前。このままではノヴァさんが危ない。
「終わりだぁ!!」
――あぁ、ダメです
全身の血が凍るような感覚に陥ったのは、私の魔法よりもゼロードの一撃の方が早いと頭が勝手に導いてしまったから。
ゼロードが覇気を覚醒させた瞬間に戸惑わなければ、こんなことには。
奥歯を噛みしめると同時に、ゼロードの剣はノヴァさんに当たるギリギリで青い障壁に拒まれます。剣が止められたことで私の魔法が間に合い、ゼロードを吹き飛ばすことに成功。
本当に間一髪の、ギリギリな状況でした。
「……な、なにこれ……これまで防いだ中でも結構上位に入る威力ね……そう何発も持たない……かも……」
――オー……ラ
横で防御魔法を展開してくれた実の妹のことを思い出して安堵しました。急なノヴァさんのピンチに忘れていましたが、オーラにはノヴァさんにもしものことがあった時に彼を護るように頼んでおいたんでした。手を打っていて、本当に良かった。
今この瞬間は、オーラが勝利の女神に見えます。
視線を再びゼロードに戻します。遠くに吹き飛ばして広い廊下を転がった忌々しい相手。
私のノヴァさんを傷つけようとした明確な敵。これまで感じたことのない程の怒りに体が熱くなります。
「絶対に――」
絶対に許さない。ノヴァさんと同じことを言おうとして、私は自分の体の熱が怒りだけではないことに気づいて言葉を止めました。
これは……私の中の魔力がざわついている? 一体何がと思ったときに、すぐに答えが目に飛び込んできました。
ノヴァさんの体が、淡くですが金色に輝いていました。
何度も見ているものなので分かります。あれは私の魔力です。
ですが今、私はノヴァさんに力を送っていません。ゼロードの覇気を無効化する魔法を解除してゼロードを直接攻撃したばかり。その魔法はノヴァさんには命中していません。
なら……なぜ?
そう思うと同時に、私の中の魔力の多くが消費されるのを感じました。総量なんて分からないほど膨大なので一部ですが、それでも確かに消失するのを感じて。
そして同時にノヴァさんを包む金の光が強くなります。魔法を撃ちこんで強化したわけではないのに、その時以上に私の中の魔力がざわついています。
胸が、体が熱くなり、心臓が高鳴って、魔力が大きな喜びに満ちているのを感じます。
「出来損ないぃぃぃいいいい!!」
「ゼロードぉぉぉぉおおおお!!」
その最後の打ち合いを、私もオーラも、その場にいる誰もが見ていることしか出来ませんでした。本来ならゼロードを攻撃するべきだったでしょう、ノヴァさんを護るべきだったでしょう。ですが本能がどうしようもなく訴えてきました。
この戦いにもう手出しは無用だと。お前はただ、心を奪われていればいいと。
剣を手に前に出るゼロードとノヴァさん。ノヴァさんの剣は折れているのに、それを補完するように金の光が刃を形作っています。互いにほぼ同時に剣を振りかぶり、振り払う二人。
全ての力をかけたノヴァさんの金の剣はゼロードの剣とぶつかり。
ゼロードごと吹き飛ばしました。
その瞬間にゼロードの剣は砕かれ、さらに多くの血を流しながら彼は宙を舞い、床に叩きつけられます。砕かれた剣がゼロードの手を離れて床を滑り、無造作に放り出される形になりました。
覇気を纏ったゼロードを、ノヴァさんがノヴァさん自身の力で倒した。
そのことを理解して私は言いようもない感覚に襲われます。ですがその言葉には出来ない良い感情に浸かるよりも先に、ノヴァさんが膝をつきました。
「ノヴァさん!!」
弾かれるように走り、金の光を失ったノヴァさんに抱き着きます。息はあるし大きな怪我もしていない、それを確認しても少しも気持ちは静まりませんでした。
意味があるかなんてわかりませんが、回復魔法をかけ続けます。それが正しい処置かなんてわかりませんし、必要なのかも分かりません。
ですが何かをしなければならないと強く思いました。
「……あ……シア」
少しだけ茫然としていたノヴァさんは我を取り戻して微笑みかけてくれます。本当に良かった。力を使った代償などはなさそうです。
「ごめん……ちょっと急なことで疲れちゃったみたい……」
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
私が最初からゼロードを倒していれば良かった。たとえ今のゼロードでも、私なら無傷で取り押さえられたでしょう。なのに最愛の人を危険に晒してしまった。
ノヴァさんに花を持たせたかったと言えば聞こえはいいでしょう。けどそれは彼の活躍を見たかった私のわがままでもあります。
もしもこの場にオーラが居なければどうなっていたか、考えるだけでも恐ろしい。
「……なんでシアが謝るのさ……シアは俺の事を想ってくれたんでしょ? それはいつものことで……いつもいつも……本当に嬉しくて、ありがたいことなんだからさ」
「ノヴァ……さん……」
あぁ、この人は全部わかっていて、私が望んでいる以上の言葉をくれる。
「だからさ……ありがとう」
「ノヴァさん!」
堪えきれなくなって、彼を抱きしめる腕に力が入ってしまいます。
私は今回いくつかの失敗をしましたが……彼が無事で、本当に良かった。
「ふざ……けるな……」
耳に忌々しいゼロードの声を聞いてそちらを睨みつけます。
ノヴァさんを護るために力を入れようとした刹那、再びノヴァさんを金の光が包んで、もう護る必要はないんだなというのを理解させられました。
……というか、この魔力を勝手に持っていかれる感じ、ノヴァさんにやられていると思うと悪くないですね。
「認めねえ……」
ゼロードはうわごとのように呟きながら、どこに隠し持っていたのか回復薬を口にしました。覇気と怒りで痛みは感じていないようですし、傷も少しですが癒したのでここから再開という事でしょうか?
構いません。私の持つすべての力をもって、ゼロードを無力化しましょう。
「認めねえぞ! こんなの……こんなの!」
しかし、こともあろうにゼロードは素早い動きで廊下の窓を破り、外へと逃げ出します。これだけ暴れておいて逃げるのかと内心で怒りを感じたとき、ふっとノヴァさんの金の光が消失しました。その様子を見て私の怒りも霧散し、穏やかに声をかけます。
「ノヴァさん……とりあえずは終わり――」
ゼロードが居なくなったことで、激闘は一段落。そのことを伝えようとしたときに腕を回されて強く引き寄せられ、彼の片腕に抱かれました。まるで守られているような格好に、言葉が出ません。
「ごめん……しばらくこのままでいさせてくれ」
「は、はい……」
力なくそう答えて、私は小さくなります。むしろしばらくこのままでいてくださいと、心からそう願いました。
ノヴァさんの背中に手を回して、お疲れさまという意味も込めて優しく摩りながらゼロードが破った窓に冷たく目を向けました。
砕けて床に散ったガラスが、月の光でほんの僅かだけ輝いていました。
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