99 / 237
第2章 宿敵の家の当主を妻に貰ってから
第99話 光は最初から、ない
しおりを挟む
森の中を行く当てもなく走り抜ける。後ろからは人が来るような気配はねえ。だが止まっている時間もねえ。きっとそのうち、俺を捕まえるために兵が派遣される筈だ。
「くそくそくそくそっ!!」
失敗しやがった。あの女、全部分かってやがった。しかも最後の出来損ないのあの力……全部が全部、上手くいきやしねえ!
どうする? トラヴィスを狙ったんだ、もうこの国にはいられねえ。ナインロッドに逃げるか? いや、近すぎる……それなら別の国にでも……くそっ! なんで俺がこんなことになってるんだよ!
必死で足を動かして木々の間を縫って駆け抜ける。時間はねえ。少しでも早くこの国から出るために、どっかで馬車の荷台にでも紛れて遠くに行かねえと。
そう思いながら駆けて駆けて駆けて、やや開けた場所に出たとき。
「っ!?」
目の前に現れた人影を見て、俺は足を止めた。時間は夜でここは人の手が入っていない場所だ。こんなところに人がいるわけがねえ。しかもわざわざ俺の目の前に、狙ったようにこのタイミングで現れるなんて偶然じゃねえ。
「なんだ……てめぇ……」
行く手を遮ったのは、全身を黒のローブで覆った一人の女。短い黒髪に灰色の瞳がまっすぐに俺を見つめる。その闇夜に溶けるための姿と隙のない様子から、こいつがなんなのか合点がいった。
「……『影』の使いか……ミスったから消しに来たってか!?」
初めて接触したときから気に食わねえ連中だとは思っていたが……。
報復だが口止めだか知らねえが、そのために寄こしたのが女ひとりっていうのも気に入らねえ。その程度の戦力で俺を何とかできると思っているなら、大間違いだぜ。
懐からやや長めの短剣を取り出して構える。いつも使っていた剣は出来損ないに折られたが、念のために予備を持っていて助かった。全力は発揮できねえが、刃物があるなら覇気は十分に使えるはずだ。
柄を強く握りしめて、覇気を発動させる。今まで感じたものとは格が違う力が体の奥底から溢れてきた。
体を包む白い光も、間違いなく濃くなっている。
今の俺は、今までの俺よりも強い。
「くくくっ……行ける……いけるぞ……」
あの出来損ないとの一戦で俺の覇気は強くなったらしい。この力があればどこの国でも自分を売り込める。だからいつか、出来損ないやあの女にも復讐できる。そうだ……そうだぜ……最後に勝っていれば勝ちなんだ。何度負けても気にすることはねえ。
『全力を尽くして』勝てばいいんだ。
「そこをどけ、女ぁ!」
地面を蹴って一気に女に肉薄。その胴体目がけて短剣を突き出す。
「っ!?」
渾身の突きは体を捉える寸前で交差させた短剣に当たり防がれるが、俺の方が力が勝ったようで女を数歩後退させた。
ほう? おもしれえ。ギリギリで防ぎやがったか。得物は両手で扱う短剣か? 悪くはねえな。
「ほらほらっ! 必死で防がないと切り刻まれるぜ!?」
突き、振り下ろし、振り上げ、その全てを女は防ぐが、反撃してくるような様子は一切ない。状況は圧倒的に俺の方が有利。
行ける。この戦いは完全に俺が主導権を握っている。この女もそれなりの手練れなんだろう。だが覇気が強くなった俺にとっては敵じゃねえ。力を十分に発揮できない短剣でも、勝利は揺るがねえくらいには。
こいつを無力化して、『影』とやらの情報を得て恩を売るのもありかもしれねえ。殺さない程度に痛めつけて服従でもさせるか、未来が少しずつ明るくなってきたな。
「……なるほど、これがフォルス家の覇気。確かに強い」
「あ?」
急に言葉を発した女は、俺におされている状態だって言うのに表情一つ変えず呟きやがった。暗殺者らしく無表情なのかもしれねえが、そんな奴の顔が苦痛に染まるのも悪くねえな。
「ですが、貴方だけというのも不公平です」
「てめぇ……なに……を……」
感じたのは、忌々しい気持ちだった。痛いとか辛いとかじゃねえ。
気分が悪い。
あの女の時ほど強くはねえが、それでも同じ方向性の不快さだった。
「……解放しても私の気分は一向によくならないですが、これで条件は同じです」
「て……めぇ……」
ほんの少し女の動きが良く、一方で気持ち悪さにより俺の動きは悪くなるが、それでもまだ俺の方が有利だ。だがそれ以前に俺は大きな勘違いをしていたんじゃないかと思い始めていた。
この感覚、こいつまさか。
「てめぇ……まさかとは思うが……」
「はい、私の名前はシスティ・アークゲートです」
「アーク……ゲート……」
頭にこびりつくほど聞いた家名。忌々しくもあるし憎々しさもあるが、それ以上に俺が驚いたのはどうしてアークゲートがここにいるかだ。俺が騒ぎを起こしたのはついさっき。なのに今ここにアークゲートが居るのは説明がつかねえ。
いや……まさか。
「そういうことです。全ては当主様の手のひらの上」
背中から感じる重圧に、俺の中での不快感が爆発的に増加する。咄嗟に目の前の女を弾いて距離を取り、後ろを振り向いた。
ゆっくりと、こっちに歩いてくる影が一つ。これもまた女だ。
「てめぇ……もか……?」
月の明かりに照らされたのはとても戦闘が出来るようには見えねえ姿。長いローブに大人しそうな雰囲気は、少なくともさっきまで戦っていた女のものとはまるで違う。それこそ、どっかの部屋で本を読んでいそうな根暗な雰囲気だ。
だが、こいつはただ者じゃないと俺の勘が告げてやがる。
「ええ、そうですよ」
そう言った女はゆっくりと俺の方へと歩いてくる。
「私はユースティティア・アークゲート」
あぁ、くそっ。全部……全部あの女の想定内だっていうのか。ふざけやがって。こんな……こんな……。
「アークゲートの執行者です。あぁ、もちろんそこのシスティもそうですよ」
「殺す! お前もあの女も、どっちも殺してやる!!」
「あぁ、そうでしたね」
俺の言葉を全く無視して、まるで路傍の石でも見るような目で自らを執行者と名乗った女は言葉を発しやがった。
「あなたにとっては死神かもしれませんね、負け犬、ゼロード・フォルス」
「てめぇえええええ!!」
短剣を片手に俺は地面を蹴った。そうすることでしか、明るい未来に行くことは出来なかったからだ。
例えその未来の目の前に明るさすら塗りつぶす影があったとしても、俺はその向こうの光を掴みに行った。
そこに光が無くても、掴みに行くしかなかった。
「くそくそくそくそっ!!」
失敗しやがった。あの女、全部分かってやがった。しかも最後の出来損ないのあの力……全部が全部、上手くいきやしねえ!
どうする? トラヴィスを狙ったんだ、もうこの国にはいられねえ。ナインロッドに逃げるか? いや、近すぎる……それなら別の国にでも……くそっ! なんで俺がこんなことになってるんだよ!
必死で足を動かして木々の間を縫って駆け抜ける。時間はねえ。少しでも早くこの国から出るために、どっかで馬車の荷台にでも紛れて遠くに行かねえと。
そう思いながら駆けて駆けて駆けて、やや開けた場所に出たとき。
「っ!?」
目の前に現れた人影を見て、俺は足を止めた。時間は夜でここは人の手が入っていない場所だ。こんなところに人がいるわけがねえ。しかもわざわざ俺の目の前に、狙ったようにこのタイミングで現れるなんて偶然じゃねえ。
「なんだ……てめぇ……」
行く手を遮ったのは、全身を黒のローブで覆った一人の女。短い黒髪に灰色の瞳がまっすぐに俺を見つめる。その闇夜に溶けるための姿と隙のない様子から、こいつがなんなのか合点がいった。
「……『影』の使いか……ミスったから消しに来たってか!?」
初めて接触したときから気に食わねえ連中だとは思っていたが……。
報復だが口止めだか知らねえが、そのために寄こしたのが女ひとりっていうのも気に入らねえ。その程度の戦力で俺を何とかできると思っているなら、大間違いだぜ。
懐からやや長めの短剣を取り出して構える。いつも使っていた剣は出来損ないに折られたが、念のために予備を持っていて助かった。全力は発揮できねえが、刃物があるなら覇気は十分に使えるはずだ。
柄を強く握りしめて、覇気を発動させる。今まで感じたものとは格が違う力が体の奥底から溢れてきた。
体を包む白い光も、間違いなく濃くなっている。
今の俺は、今までの俺よりも強い。
「くくくっ……行ける……いけるぞ……」
あの出来損ないとの一戦で俺の覇気は強くなったらしい。この力があればどこの国でも自分を売り込める。だからいつか、出来損ないやあの女にも復讐できる。そうだ……そうだぜ……最後に勝っていれば勝ちなんだ。何度負けても気にすることはねえ。
『全力を尽くして』勝てばいいんだ。
「そこをどけ、女ぁ!」
地面を蹴って一気に女に肉薄。その胴体目がけて短剣を突き出す。
「っ!?」
渾身の突きは体を捉える寸前で交差させた短剣に当たり防がれるが、俺の方が力が勝ったようで女を数歩後退させた。
ほう? おもしれえ。ギリギリで防ぎやがったか。得物は両手で扱う短剣か? 悪くはねえな。
「ほらほらっ! 必死で防がないと切り刻まれるぜ!?」
突き、振り下ろし、振り上げ、その全てを女は防ぐが、反撃してくるような様子は一切ない。状況は圧倒的に俺の方が有利。
行ける。この戦いは完全に俺が主導権を握っている。この女もそれなりの手練れなんだろう。だが覇気が強くなった俺にとっては敵じゃねえ。力を十分に発揮できない短剣でも、勝利は揺るがねえくらいには。
こいつを無力化して、『影』とやらの情報を得て恩を売るのもありかもしれねえ。殺さない程度に痛めつけて服従でもさせるか、未来が少しずつ明るくなってきたな。
「……なるほど、これがフォルス家の覇気。確かに強い」
「あ?」
急に言葉を発した女は、俺におされている状態だって言うのに表情一つ変えず呟きやがった。暗殺者らしく無表情なのかもしれねえが、そんな奴の顔が苦痛に染まるのも悪くねえな。
「ですが、貴方だけというのも不公平です」
「てめぇ……なに……を……」
感じたのは、忌々しい気持ちだった。痛いとか辛いとかじゃねえ。
気分が悪い。
あの女の時ほど強くはねえが、それでも同じ方向性の不快さだった。
「……解放しても私の気分は一向によくならないですが、これで条件は同じです」
「て……めぇ……」
ほんの少し女の動きが良く、一方で気持ち悪さにより俺の動きは悪くなるが、それでもまだ俺の方が有利だ。だがそれ以前に俺は大きな勘違いをしていたんじゃないかと思い始めていた。
この感覚、こいつまさか。
「てめぇ……まさかとは思うが……」
「はい、私の名前はシスティ・アークゲートです」
「アーク……ゲート……」
頭にこびりつくほど聞いた家名。忌々しくもあるし憎々しさもあるが、それ以上に俺が驚いたのはどうしてアークゲートがここにいるかだ。俺が騒ぎを起こしたのはついさっき。なのに今ここにアークゲートが居るのは説明がつかねえ。
いや……まさか。
「そういうことです。全ては当主様の手のひらの上」
背中から感じる重圧に、俺の中での不快感が爆発的に増加する。咄嗟に目の前の女を弾いて距離を取り、後ろを振り向いた。
ゆっくりと、こっちに歩いてくる影が一つ。これもまた女だ。
「てめぇ……もか……?」
月の明かりに照らされたのはとても戦闘が出来るようには見えねえ姿。長いローブに大人しそうな雰囲気は、少なくともさっきまで戦っていた女のものとはまるで違う。それこそ、どっかの部屋で本を読んでいそうな根暗な雰囲気だ。
だが、こいつはただ者じゃないと俺の勘が告げてやがる。
「ええ、そうですよ」
そう言った女はゆっくりと俺の方へと歩いてくる。
「私はユースティティア・アークゲート」
あぁ、くそっ。全部……全部あの女の想定内だっていうのか。ふざけやがって。こんな……こんな……。
「アークゲートの執行者です。あぁ、もちろんそこのシスティもそうですよ」
「殺す! お前もあの女も、どっちも殺してやる!!」
「あぁ、そうでしたね」
俺の言葉を全く無視して、まるで路傍の石でも見るような目で自らを執行者と名乗った女は言葉を発しやがった。
「あなたにとっては死神かもしれませんね、負け犬、ゼロード・フォルス」
「てめぇえええええ!!」
短剣を片手に俺は地面を蹴った。そうすることでしか、明るい未来に行くことは出来なかったからだ。
例えその未来の目の前に明るさすら塗りつぶす影があったとしても、俺はその向こうの光を掴みに行った。
そこに光が無くても、掴みに行くしかなかった。
65
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
親友に恋人を奪われた俺は、姉の様に思っていた親友の父親の後妻を貰う事にしました。傷ついた二人の恋愛物語
石のやっさん
恋愛
同世代の輪から浮いていた和也は、村の権力者の息子正一より、とうとう、その輪のなから外されてしまった。幼馴染もかっての婚約者芽瑠も全員正一の物ので、そこに居場所が無いと悟った和也はそれを受け入れる事にした。
本来なら絶望的な状況の筈だが……和也の顔は笑っていた。
『勇者からの追放物』を書く時にに集めた資料を基に異世界でなくどこかの日本にありそうな架空な場所での物語を書いてみました。
「25周年アニバーサリーカップ」出展にあたり 主人公の年齢を25歳 ヒロインの年齢を30歳にしました。
カクヨムでカクヨムコン10に応募して中間突破した作品を加筆修正した作品です。
大きく物語は変わりませんが、所々、加筆修正が入ります。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる