135 / 237
第3章 宿敵の家と宿敵でなくなってから
第135話 少女の正体
しおりを挟む
「えっと……その……いいんですか?」
「うん、俺が無理して呼んじゃったんだし、この場は持つから、遠慮せずに頼んでよ」
目の前のさっきまでナタさんが座っていた席にはベルさんが座っている。彼女は少し恐縮していたものの、俺の言葉にメニュー表を持ってきた店員さんからメニューを受け取ると、そこから紅茶を選んで注文していた。
少し強引だったかな、と思うけど、彼女とこうして話をする場を設けられたのは良かったと思う。現にベルさんの背後には劇場にもいた二人の女性が立つ形で控えていて、ベルさんがただの少女ではないことを物語っていたから。
「あ、そうだ。フォルス家の当主就任おめでとうございます」
「え? あ、ああ……ありがとう」
ベルさんに言われて思わず声が漏れた。何で知っているんだって思ったけど、貴族のご令嬢なら小耳には挟んでいるかと思い直す。
じっと見てみたけど、彼女は心から祝福してくれているみたいで、その黄緑色の瞳からは明るい気持ちしか感じられなかった。
しばらく俺達の間に沈黙が落ちて、店員さんが紅茶を運んでくる音だけが響く。
ベルさんの前に紅茶が置かれて、それを彼女がゆっくりと口に運んだ。
「あっ……美味しいです……」
「そう言ってくれると嬉しいな。ここは妻が教えてくれたお店なんだ」
「……レティシア様が」
確定だ、と俺は思った。ベルさんはシアの事を知っている。今も上品な佇まいの中に、何かを警戒するような雰囲気を感じた。
本題を出すならここだと思って、俺は切り出すことにする。いったい何が出るか、少し不安ではあるけど。
「……教えて欲しいことがあるんだ。君は……俺の妻、レティシア・アークゲートを知っているね?」
「…………」
「君は、誰なんだ? ベル、と呼ばれているのはこの前の劇場で聞いたけど……」
そう言うとベルさんは少し難しそうな顔をして、けど俺をチラリと一瞥した。
「……奥様は何も言っていないんですね。あの人らしい、と言いますか」
「?」
彼女の言葉に首を傾げると、ベルさんは通りの方をチラリと見たあとにフードに手をかけ外した。
出てきたのは、日の光で輝く金色の髪だった。さらに整った可愛らしい顔立ちに、あどけない表情はまるで妖精のようにも見える。
アークゲート三姉妹の中ではオーロラちゃんに似た可愛い系統の美人が、そこにはいた。
「改めてご挨拶申し上げます。私はマリアベル・グロース・コールレイク。北のコールレイク帝国の第二皇女です」
コールレイク帝国、第二皇女。その言葉が俺の頭で回る。
つまり今までベルさんだと思っていた貴族令嬢は、貴族令嬢どころか皇女様で。
そんな相手に、俺は今まで結構気安い口調で話をしていたわけで。
「っ! も、申し訳ありません、崩した口調で話してしまい――」
「い、いえいえ、劇の時に私がお二人の会話に入ったときから引きずられてだと思いますし……それに私は気にしていませんから……むしろそのままの方が私的には助かると言いますか」
「? そ、そう……ですか……」
よく分からないけど、命拾いしたらしい。最後の方は何を言っているか分からなかったけど、どうやら許されたみたいだ。
伺うような形でゆっくり頭を上げると、ベルさんはにっこりと微笑んで、フードを被り直した。
「はい……ですのでこれまでと変わらず接して頂けると助かります。
あ、この二人は私の護衛兼侍女でして、色々お世話をしてくれているんです」
手で指し示されたベルさんの背後の二人の女性が揃った動きでお辞儀をする。それに合わせて、俺も座ったままだけど軽く頭を下げた。
「えっと、どうしてノヴァ様の奥様を知っているか、ですよね。それに関しては流石に知っていると言いますか……一応以前は敵対していた関係ですので……あ、今は友好な関係を築いているところですよ?」
「あ、ああ……いや、ノヴァ様はちょっと、もうちょっと呼びやすい名前だと嬉しいと言いますか」
「じゃあノヴァさんとお呼びします。ノヴァさんも少し敬語になっていますよ。いつもの口調で構いません」
「う、うん……」
「私とレティシア様は直接会って話したことはないのですが、お互いに知っている関係性と言えばいいのでしょうか。私は彼女の事を深くは知りませんが、劇場での様子を見るに、レティシア様は私の事を深く知っているようでしたけど」
ベルさんの言葉に思い返してみると、確かにあの時のシアの言動はいつもより少し違っていたような気がする。あれはシアがベルさんの事を知っていたからなのか。
というか、それなら教えてくれても良かったのに。
内心でシアに文句を言うと、クスクスと笑う最愛の妻が心の中で『ごめんなさい、つい』と語り掛けてきた。
仕方ない、許そう。そこまで怒っていないし、怒っていたとしても一瞬で鎮火しそうだ。
そこでふと、目の前の少女がどうして王都に居るのかが気になった。ここはコールレイク帝国じゃない。それなのにわざわざ姿を隠してまで、どうして。
「ベルさんはどうして王都に? ひょっとしてコールレイク帝国でなにかあったとか?」
もしもコールレイク帝国で何か事件があって、それで王都まで逃げてきているとしたら。
ひょっとしたらまたコールレイク帝国と戦争が起こるかもしれない?
そんな嫌な未来を想像したものの、ベルさんは慌てて手を横に振った。
「違います、コールレイク帝国は戦争終結後、平和です」
どうやら思い込み過ぎだったらしい。杞憂で良かったと、そう思った。
手をテーブルに置き直したベルさんは微笑んで、再び口を開く。
「ここに来ているのは、これから過ごす王都をもっと詳しく知りたかったからなんです」
「これから過ごす、王都?」
「はい、これはまだ秘密なんですが、私、近いうちに結婚するんです」
「…………」
驚いたけど、ベルさんからは悲しんでいる様子は感じ取れなかった。二か国での結婚なんて政略結婚に違いないのに、彼女はどちらかというとそれを楽しみにしているようにすら感じられた。
穏やかな表情を浮かべるベルさんに、俺は口を開く。
「その……楽しみにしている……んだよね?」
おずおずと聞いてみれば、照れ臭そうにベルさんは笑った。
「私も最初は悲観していたんですけど、結婚相手がとても親切で私の事を大切にしてくれる人なので、いいかなと。一緒の時間を過ごしているうちに、私も彼に少しずつ惹かれていきましたし」
そういうベルさんは、これから先の結婚に対して少しの不安もないみたいだった。相手の事を信頼しているんだろう。どちらかというと、幸せそうな雰囲気だ。
と、そこまで考えて、あることに思い至る。
ベルさんはコールレイク帝国の第二皇女。それなら我が国の結婚相手は、それと同じくらいの高い身分の男性という事になる。
それに当たる人物を、俺は一人だけ知っている。知っているけど、いや、まさか。
「えっと……その……ベルさんの結婚相手ってレイさん……レイモンド王子?」
「まあ、ノヴァさんもレイさんをご存じなんですか?」
どうやら当たったらしい。ベルさんは嬉しそうな表情で語り始めた。
「ご存じの通り、レイさんは私のような余所者にもとても優しくて、親切で、頻繁に笑いかけてくれるんです。私のためにコールレイクの文化についても学んでいただけたりして、それで私も実際にこの王都に足を運んで、どんな場所かを体験しているんです。
最初はどうなるかと不安でしたが、レイさんのような方と一緒になれるなら、将来が楽しみです。……ただ、あんなに素敵な殿方と結ばれてしまってこの国の他の令嬢から恨まれないか心配ではありますが」
ベルさんの話を聞きながら、俺は笑顔を作ったままで内心で叫んだ。
――誰だ、その人
少なくとも俺の知っているレイさんは結構うさん臭くて、シアの事を恐れていて、ちょっと苦労人気質のある人だ。しかも変身魔法を使って国内の貴族の弱みを握るのが得意なちょっと関わりにくい人。
間違ってもベルさんの言うような人じゃないんだけど……彼女の前では違うってことなのかな。
少しだけ遠くを見て、俺は口を開いた。
「……ベルさんがレイさんと結ばれるなら、しかもそれがお互いに思い合っての事なら、二人にとっても二国にとっても良いことだね。
ベルさん、もしレイさんに何かされたら遠慮なく言ってね。俺、彼とは仲が良い筈だから、注意とかできると思うし」
むしろここまでまっすぐに思ってくれているベルさんの気持ちを踏みにじるようなことをしたら流石にシアに報告だ。反省してもらわないといけない。
そのことを伝えると、ベルさんは一瞬動きを止めた後、クスクスと笑い出した。
あれ? 変なことを言ったかな、なんて思ったけど。
「ご、ごめんなさい……まさか奥様と全く同じことを言われるとは思っていなくて」
「シアと?」
「はい、実は奥様とは手紙でやり取りをしていまして、レイさんのことを教えてもらったのも彼女からなんです。その時に、同じようなことを。私が結婚に対して安心しているのはレイさんの人となりもそうなんですけど、レティシア様も理由の一つなんですよ」
あ、このことも秘密ですよ? と言うベルさんに対して、俺は頷いた。
それにしてもシアも同じようなことを考えていたとは驚きだ。でも考えが同じなのは夫婦っぽいな、とも思った。
「うん、俺が無理して呼んじゃったんだし、この場は持つから、遠慮せずに頼んでよ」
目の前のさっきまでナタさんが座っていた席にはベルさんが座っている。彼女は少し恐縮していたものの、俺の言葉にメニュー表を持ってきた店員さんからメニューを受け取ると、そこから紅茶を選んで注文していた。
少し強引だったかな、と思うけど、彼女とこうして話をする場を設けられたのは良かったと思う。現にベルさんの背後には劇場にもいた二人の女性が立つ形で控えていて、ベルさんがただの少女ではないことを物語っていたから。
「あ、そうだ。フォルス家の当主就任おめでとうございます」
「え? あ、ああ……ありがとう」
ベルさんに言われて思わず声が漏れた。何で知っているんだって思ったけど、貴族のご令嬢なら小耳には挟んでいるかと思い直す。
じっと見てみたけど、彼女は心から祝福してくれているみたいで、その黄緑色の瞳からは明るい気持ちしか感じられなかった。
しばらく俺達の間に沈黙が落ちて、店員さんが紅茶を運んでくる音だけが響く。
ベルさんの前に紅茶が置かれて、それを彼女がゆっくりと口に運んだ。
「あっ……美味しいです……」
「そう言ってくれると嬉しいな。ここは妻が教えてくれたお店なんだ」
「……レティシア様が」
確定だ、と俺は思った。ベルさんはシアの事を知っている。今も上品な佇まいの中に、何かを警戒するような雰囲気を感じた。
本題を出すならここだと思って、俺は切り出すことにする。いったい何が出るか、少し不安ではあるけど。
「……教えて欲しいことがあるんだ。君は……俺の妻、レティシア・アークゲートを知っているね?」
「…………」
「君は、誰なんだ? ベル、と呼ばれているのはこの前の劇場で聞いたけど……」
そう言うとベルさんは少し難しそうな顔をして、けど俺をチラリと一瞥した。
「……奥様は何も言っていないんですね。あの人らしい、と言いますか」
「?」
彼女の言葉に首を傾げると、ベルさんは通りの方をチラリと見たあとにフードに手をかけ外した。
出てきたのは、日の光で輝く金色の髪だった。さらに整った可愛らしい顔立ちに、あどけない表情はまるで妖精のようにも見える。
アークゲート三姉妹の中ではオーロラちゃんに似た可愛い系統の美人が、そこにはいた。
「改めてご挨拶申し上げます。私はマリアベル・グロース・コールレイク。北のコールレイク帝国の第二皇女です」
コールレイク帝国、第二皇女。その言葉が俺の頭で回る。
つまり今までベルさんだと思っていた貴族令嬢は、貴族令嬢どころか皇女様で。
そんな相手に、俺は今まで結構気安い口調で話をしていたわけで。
「っ! も、申し訳ありません、崩した口調で話してしまい――」
「い、いえいえ、劇の時に私がお二人の会話に入ったときから引きずられてだと思いますし……それに私は気にしていませんから……むしろそのままの方が私的には助かると言いますか」
「? そ、そう……ですか……」
よく分からないけど、命拾いしたらしい。最後の方は何を言っているか分からなかったけど、どうやら許されたみたいだ。
伺うような形でゆっくり頭を上げると、ベルさんはにっこりと微笑んで、フードを被り直した。
「はい……ですのでこれまでと変わらず接して頂けると助かります。
あ、この二人は私の護衛兼侍女でして、色々お世話をしてくれているんです」
手で指し示されたベルさんの背後の二人の女性が揃った動きでお辞儀をする。それに合わせて、俺も座ったままだけど軽く頭を下げた。
「えっと、どうしてノヴァ様の奥様を知っているか、ですよね。それに関しては流石に知っていると言いますか……一応以前は敵対していた関係ですので……あ、今は友好な関係を築いているところですよ?」
「あ、ああ……いや、ノヴァ様はちょっと、もうちょっと呼びやすい名前だと嬉しいと言いますか」
「じゃあノヴァさんとお呼びします。ノヴァさんも少し敬語になっていますよ。いつもの口調で構いません」
「う、うん……」
「私とレティシア様は直接会って話したことはないのですが、お互いに知っている関係性と言えばいいのでしょうか。私は彼女の事を深くは知りませんが、劇場での様子を見るに、レティシア様は私の事を深く知っているようでしたけど」
ベルさんの言葉に思い返してみると、確かにあの時のシアの言動はいつもより少し違っていたような気がする。あれはシアがベルさんの事を知っていたからなのか。
というか、それなら教えてくれても良かったのに。
内心でシアに文句を言うと、クスクスと笑う最愛の妻が心の中で『ごめんなさい、つい』と語り掛けてきた。
仕方ない、許そう。そこまで怒っていないし、怒っていたとしても一瞬で鎮火しそうだ。
そこでふと、目の前の少女がどうして王都に居るのかが気になった。ここはコールレイク帝国じゃない。それなのにわざわざ姿を隠してまで、どうして。
「ベルさんはどうして王都に? ひょっとしてコールレイク帝国でなにかあったとか?」
もしもコールレイク帝国で何か事件があって、それで王都まで逃げてきているとしたら。
ひょっとしたらまたコールレイク帝国と戦争が起こるかもしれない?
そんな嫌な未来を想像したものの、ベルさんは慌てて手を横に振った。
「違います、コールレイク帝国は戦争終結後、平和です」
どうやら思い込み過ぎだったらしい。杞憂で良かったと、そう思った。
手をテーブルに置き直したベルさんは微笑んで、再び口を開く。
「ここに来ているのは、これから過ごす王都をもっと詳しく知りたかったからなんです」
「これから過ごす、王都?」
「はい、これはまだ秘密なんですが、私、近いうちに結婚するんです」
「…………」
驚いたけど、ベルさんからは悲しんでいる様子は感じ取れなかった。二か国での結婚なんて政略結婚に違いないのに、彼女はどちらかというとそれを楽しみにしているようにすら感じられた。
穏やかな表情を浮かべるベルさんに、俺は口を開く。
「その……楽しみにしている……んだよね?」
おずおずと聞いてみれば、照れ臭そうにベルさんは笑った。
「私も最初は悲観していたんですけど、結婚相手がとても親切で私の事を大切にしてくれる人なので、いいかなと。一緒の時間を過ごしているうちに、私も彼に少しずつ惹かれていきましたし」
そういうベルさんは、これから先の結婚に対して少しの不安もないみたいだった。相手の事を信頼しているんだろう。どちらかというと、幸せそうな雰囲気だ。
と、そこまで考えて、あることに思い至る。
ベルさんはコールレイク帝国の第二皇女。それなら我が国の結婚相手は、それと同じくらいの高い身分の男性という事になる。
それに当たる人物を、俺は一人だけ知っている。知っているけど、いや、まさか。
「えっと……その……ベルさんの結婚相手ってレイさん……レイモンド王子?」
「まあ、ノヴァさんもレイさんをご存じなんですか?」
どうやら当たったらしい。ベルさんは嬉しそうな表情で語り始めた。
「ご存じの通り、レイさんは私のような余所者にもとても優しくて、親切で、頻繁に笑いかけてくれるんです。私のためにコールレイクの文化についても学んでいただけたりして、それで私も実際にこの王都に足を運んで、どんな場所かを体験しているんです。
最初はどうなるかと不安でしたが、レイさんのような方と一緒になれるなら、将来が楽しみです。……ただ、あんなに素敵な殿方と結ばれてしまってこの国の他の令嬢から恨まれないか心配ではありますが」
ベルさんの話を聞きながら、俺は笑顔を作ったままで内心で叫んだ。
――誰だ、その人
少なくとも俺の知っているレイさんは結構うさん臭くて、シアの事を恐れていて、ちょっと苦労人気質のある人だ。しかも変身魔法を使って国内の貴族の弱みを握るのが得意なちょっと関わりにくい人。
間違ってもベルさんの言うような人じゃないんだけど……彼女の前では違うってことなのかな。
少しだけ遠くを見て、俺は口を開いた。
「……ベルさんがレイさんと結ばれるなら、しかもそれがお互いに思い合っての事なら、二人にとっても二国にとっても良いことだね。
ベルさん、もしレイさんに何かされたら遠慮なく言ってね。俺、彼とは仲が良い筈だから、注意とかできると思うし」
むしろここまでまっすぐに思ってくれているベルさんの気持ちを踏みにじるようなことをしたら流石にシアに報告だ。反省してもらわないといけない。
そのことを伝えると、ベルさんは一瞬動きを止めた後、クスクスと笑い出した。
あれ? 変なことを言ったかな、なんて思ったけど。
「ご、ごめんなさい……まさか奥様と全く同じことを言われるとは思っていなくて」
「シアと?」
「はい、実は奥様とは手紙でやり取りをしていまして、レイさんのことを教えてもらったのも彼女からなんです。その時に、同じようなことを。私が結婚に対して安心しているのはレイさんの人となりもそうなんですけど、レティシア様も理由の一つなんですよ」
あ、このことも秘密ですよ? と言うベルさんに対して、俺は頷いた。
それにしてもシアも同じようなことを考えていたとは驚きだ。でも考えが同じなのは夫婦っぽいな、とも思った。
48
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
親友に恋人を奪われた俺は、姉の様に思っていた親友の父親の後妻を貰う事にしました。傷ついた二人の恋愛物語
石のやっさん
恋愛
同世代の輪から浮いていた和也は、村の権力者の息子正一より、とうとう、その輪のなから外されてしまった。幼馴染もかっての婚約者芽瑠も全員正一の物ので、そこに居場所が無いと悟った和也はそれを受け入れる事にした。
本来なら絶望的な状況の筈だが……和也の顔は笑っていた。
『勇者からの追放物』を書く時にに集めた資料を基に異世界でなくどこかの日本にありそうな架空な場所での物語を書いてみました。
「25周年アニバーサリーカップ」出展にあたり 主人公の年齢を25歳 ヒロインの年齢を30歳にしました。
カクヨムでカクヨムコン10に応募して中間突破した作品を加筆修正した作品です。
大きく物語は変わりませんが、所々、加筆修正が入ります。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる