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福猫

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第4話

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「大丈夫か?」

海賊服の男性が手を差し出すと茉莉は「大丈夫です」と言って差し出された手を掴み立ち上がった。

「キョロキョロしながら歩いてた俺が悪いんです、すみません……あの?…」

手を離さない男性に茉莉が問いかけると男性が茉莉の手を掴んだまま口を開いた。

「美しい、俺の妻になって欲しい」

「妻って俺は男ですよ、それに俺には恋人がいるからあなたの妻にはなれません、だから手を離してください」

「嫌だと言ったら」

「大声を出します」

「この状態で大声を出せますか?」

ナイフを突きつけながら男性が口にすると茉莉は黙り込みおとなしくなった。

「この近くに海に船を止めてあるんだ行こうか」

「……」

ナイフを突きつけられながら男性に抱き寄せられ茉莉は男性と共に歩いた。

その頃、タケルは海で魚を取っていた。

5分後、2匹目の魚を手に入れ海から離れたタケルは茉莉の匂いを感じた。

「小屋にいるはずなのに何で茉莉の匂いが」

気になったタケルは2匹の魚を持ったまま茉莉の匂いを感じる方角に走って近づきそして驚きの光景を目撃した。

「茉莉…」

男性にナイフを突きつけられながら男性と共に船に乗る茉莉の姿を見つめながらタケルは2匹の魚を砂浜に置き叫んだ。

「茉莉」

「タケル」

嬉しそうな顔で茉莉がタケルを見つめると男性が口を開いた。

「あなたが言ってた恋人?」

「はい…俺のことは諦めて彼の元に行かせてくれ」

「断わる」

そう言って男性は仲間の海賊に茉莉を渡し口にした。

「俺の部屋に閉じこめておけ」

そう言って男性はナイフを持ったまま船から降りタケルに近づいた。

「何だお前、化物じゃないか、そんな奴が彼の恋人…嘘だろ」

「猫の顔…この顔でも茉莉は愛してると言ってくれた…そんな茉莉を俺は守る」

そう言って顔が猫のタケルは身体も猫の身体になりタケルは完全な猫型の人間に変身した。

海賊の男性は驚いた顔で見つめた。

「猫の化物」

「茉莉を返してもらう」

そう言ってタケルはナイフで向かってくる海賊の男性を交わし拳で戦い始めた。

ー船の中ー

海賊達に部屋の中に閉じこめられている茉莉はタケルの異変に築き祈り始めた。

「タケル、戦いはダメだ…命を奪っちゃダメだ…タケル…」

その頃、タケルは海賊の男性と傷つけ傷つけられの戦いをしていた。

「化物、なかなかやるな」

「茉莉を返せ」

タケルと海賊の男性の戦いは激しさを増した。

1時間後、戦いながらタケルが口を開いた。

「これで終わりだ」

そう言ってタケルは左右の手の爪を伸ばしその爪で海賊の男性の身体を傷つけた。

海賊の男性はタケルにつけられた傷口から毒が身体中にまわりその後、倒れ命は消えた。

「茉莉」

船に目線を向けるとタケルは船に乗り込み左右の手の爪で海賊達の命を奪い続けた。

部屋の中で祈り続けていた茉莉は海賊達の騒ぎ声に築きドアに近づきゆっくり開き見渡した。

その後、茉莉は部屋を出て騒ぎ声が聞こえる方に近づいた。

そして茉莉は海賊達の命を奪っているタケルの姿を見つめ驚いた。

「タケル!」

茉莉は近づき声をかけた。

「タケル、やめろ」

「……」

「タケル、やめろと言ってるだろ」

戦いをやめないタケルに怒った口調で口にするとタケルは戦いを止めた。

その時、助かった海賊達が船から降り逃げていくと茉莉はタケルの側に近づき手に触れながら口を開いた。

「戦いはダメだと言ったのに何で戦いを始めるんだ」

「お前を守りたくて…すまない」

「もう戦わないでくれよ」

「お前が危険な目に遭っていても戦いはダメなのか?」

「危険から救う戦いは良いに決まってるだろ」

「茉莉は危険な目に遭ってる、俺は救うために戦った」

「わかった…ありがとうタケル」

「茉莉…」

「何」

返事をしたその時、茉莉はタケルに唇を奪われその後、眠気に襲われ倒れかけた。

タケルは茉莉を抱き止め部屋に運びベッドに寝かせた。

その後、タケルは命を失った海賊達を船からおろし生きている海賊達は船から降り逃げていった。

船を手に入れたタケルは運転席に向かい船を動かすと知り合いの男性がいる漢方の街に向かった。

3時間後、船は止まりタケルは船から降り砂浜を歩いた。 

そしてタケルは人に会わないようにアキラの家に向かった。

1時間後、遠回りをしてやっとアキラの家に着きタケルは声をかけた。

「アキラ、いるか俺だタケルだ」

「タケル!」

「……」

家の中ではなく背後から声が聞こえタケルが振り向くとアキラはタケルの顔と身体を見て驚いた。

「どうしたんだその顔と身体」

「お前に頼みがあって来た」

「中に入れ」

そう言ってアキラがドアを開き中に入るとタケルも中に入りドアを閉めた。

その後、アキラとタケルはリビングに向かい長いソファーに座りアキラが口を開いた。

「頼みって何だ?」

「化物になった俺の顔と身体が元に戻れる薬を作って欲しいんだ」

「その前に何でお前が化物になったのか訳を話してもらおうか」

「わかった」

タケルはアキラに全てを話し今の状況も話した。

「百合はお前のこと好きだったからな、こうなると思ってた」

「お前、知ってたのか」

「お前が茉莉のこと好きだってことも知ってる」

「ルタと茉莉が…」

「付き合って別れたことも知ってる、俺が知らないことはお前が話したことだ」

「アキラ」

「元に戻す薬を作ってみる」

「ありがとう」

タケルが喜ぶとアキラが口を開いた。

「行くところないなら薬ができるまでここにいたら」

「良いのか?」

「良いから俺から言ったんだろ、茉莉を連れてきたら」

「わかった、茉莉を連れてくる」

そう言ってタケルが家を出ていくとアキラは自分の部屋に向かった。

「化物になった顔と身体を元に戻す薬か」

そう言ってアキラはパソコンで何が必要なのか調べ始めた。

ー船の中ー

部屋のベッドで眠っていた茉莉は目を覚まし身体を起こした。

「この部屋は閉じこめられていた部屋…タケルが運んだんだな」

そう言って茉莉はベッドからおり部屋を出ると広い場所に近づいた。

「誰もいない」

「茉莉…茉莉…」

「……」

砂浜を走って近づいてくるタケルを見つめ茉莉は船から降りタケルに近づいた。

その後、茉莉はタケルに手首を掴まれアキラの家に連れていかれた。 
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