騎士団長の秘密

さねうずる

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交際3ヶ月と1日 バカで愛しい存在です

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「だから、落ち着けってアルク。
で?ネクシス、解毒には何が必要だって?」


「へっ……?えっ、あぁ。ポイゾスネークの解毒には、ええと……スノードラゴンの角が必要で、
それを天日干ししたり、調合に半月くらいかかるんだけど、毒が長く体に入ってると解毒の効果が薄いんだ。

だから最低でも4ヶ月以内に飲まなくちゃいけない。

だから今から取りに行っても間に合わないよ」


「………っ!?」


リオーネの無茶ぶりの真相がやっと分かった。

腹立つ。
腹立つけど……嬉しい。
めちゃくちゃ複雑な気持ちだ。
いつもの人をくったようなニヤニヤ顔でポーラールを見てくるリオーネに苦々しい顔を向ける。

「で?アルク?俺に言うことは??」

「ちっ……ありがとうゴザイマス」

「ははっ、お前はいつも俺の手のひらで躍り狂わされてんだよ。
覚えとけwww」

「なんでリオーネ団長は知ってたんすか?
てか知ってたんなら教えてくれればよかったじゃないすか!!」


「??何の話ですか?」

「先月アルクにスノードラゴン狩りに行かせたからよ、スノードラゴンの角は有り余ってるって話。
だから、解毒剤ならすぐ生成に入れるぜ。」

ウィルフィの問いにいけすかないニヤニヤ顔でリオーネは答える。

「ほんとですかっ!?
よかった!!これでシーナ団長の目が治せる!!」

喜ぶウィルフィを見てリオーネは珍しく優しい笑みを浮かべている。

「ウィルフィ殿、シーナ団長は今どこにいるんすか?」

ポーラールは先程より落ち着いた様子で問いかけた。

「騎士団長の目が見えないなどと知られたら、良からぬことを企む連中がおります。

今は王都より程近い森の中にある家にお一人で。

かなり入り組んだ場所ですし、香りの強いハイゼの木々に囲まれた場所なので見つかることはないかと思いますが……」


「一人でいるんすか?」

「護衛をつけると言ったのですが、騎士を退団した身で世話になるわけにはいかないと……。」


バカなシーナ団長……
こんなときくらい人に頼れよ。
森の中、目が見えない状態で一人で何ができるって言うんだ。

シーナの好きな料理もできない。
本だって読めない。
森の中の家で1人きり……見えない世界で何を思い、どう過ごしているのだろう。

心臓が締め付けられるように痛かった。
一刻も早く会いに行きたい。

あぁ、紫陽花……一緒に見に行ってあげたかった。
めったにない彼の頼みだったのに、バカな俺はそれさえ無下にしてしまった。

彼は俺を待つ間、一人あの紫陽花畑で何を思っていたのだろう。


シーナは最初、『1ヶ月だけでいいから俺と付き合ってほしい』
と言っていた。


「元からこうする予定だったってことか……。」

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