よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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迷子石噺

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 迷子石とは、江戸時代に設けられた、迷子を親元に帰すための伝言板的役割を持っていた縦長の石柱のことである。

 この石柱には迷子を見つけた人だけでなく、子供が迷子になった親も、子供の人相や着物のほか、ホクロや傷といった特徴、クセなどを書いて貼った。

 迷子石は一方の面は「しらする方」と迷子を見つけた人用、もう一方の面は「たづぬる方」と迷子を探す人用に区別してある。

 迷子を出した親は、迷子石に自分の子の特徴を記した紙を貼る一方で、その裏側に貼られた紙を見て、自分の子のことが書かれていないか調べたのだ。

 迷子石が建てられる場所は、人通りの多い橋のたもとや寺社の境内などといった人目に付きやすい所が選ばれた。

 そして掲示は見つかるまでは剥がされることがなく、迷子を出した家は新しい貼り紙がないか、毎日のように迷子石に通い、迷子になった子供は、見つかった町で保護され、親が迷子石を見て現れるのを待ったのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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