よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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テッポウとキタマクラ噺

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 下関の名物のひとつとして有名な高級魚なのが、フグだ。

 美味しい一方でフグには毒があり、食べると当たって死ぬ、中毒死する危険性があるということは、一説によれば縄文時代から知られていたという。

 また江戸時代、フグは食べると当たって死ぬことから、鉄砲にたとえられていた。

 実際当時の本にそれを示す記述があり、「重訂本草網目啓蒙」では「江戸、讃岐でテッポウと呼ぶ」と、「物類称呼」では「江戸にて異名をてっぽうと云、その理由は、あたるとたちまち死すと云意味である」といった具合で、恐れられていた一方、相当数のフグが江戸っ子に賞味されていたこともわかるのだ。

 ちなみにフグの仲間にキタマクラと呼ばれる猛毒なものがいるが、人が死ぬと”北枕”に安置されることから、その名前がつけられたという。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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