よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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目立つため噺

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 歴史の教科書などで平安時代の絵巻物を見てみると気が付くと思うが、この時代の貴族の顔は全体的に白い。

 これは顔におしろいを塗っていたからなのだが、なぜおしろいを塗っていたのだろうか。

 答えは目立つためである。

 満足な照明器具がなかった平安時代、昼間でも部屋の中は薄暗く、夜になればロウソクを灯しても相手の顔はぼんやりしか見えなかった。

 平安貴族にとって、目立つことは美しいことであったため、「薄暗い部屋でも目立つようにしたい」と顔におしろいを塗り始めたのだという。

 当時、おしろいは中国からの輸入に頼っていために非常に高価だったが、やがて鉛でできたおしろいが開発され、さらに水銀でできたおしろいが登場したことで、貴族の間で爆発的に広まったのだが、原料が有害物質だったので貴族たちは早死にすることが多かったとのことだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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