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そして私は実家であるレイヨード伯爵邸へと帰りました。
実家に戻った私は伯爵邸の大広間で座っていると、事情を聞いたお父様が駆けつけてきました。
「お父様、ただいま戻りました。」
「メルティ??一体どうしたというのだ??」
「それが??」
私はお父様にベルタスとのいきさつを説明しました。
「なに??婚約破棄をされただと??」
「はい、それでここに戻ってきたんです。」
「なんという事だ。ベルタスはそんな奴だったのか。」
そしてお父様が大きく私に頭を下げました。
「すまないメルティ。ユーゲルス公爵から直々に話を受けてメルティの為を思えばと話を受けたのだが辛い思いをさせてしまっただけだったな。」
「ユーゲルス公爵様にはよくして頂いたのですが、ベルタスがとんでもない奴でした。」
ですけど私は一つ心配している事があってお父様に言いました。
「あのう??私がユーゲルス公爵家を出て来てしまって大丈夫でしょうか??」
するとお父様が優しく言ってくださいました。
「気にする必要はない。婚約破棄などとという無礼千万の行為をされたのだ。もうベルタスの事など気にしてやる必要もないだろう。しばらくはこの屋敷でゆっくりするといい。」
「ありがとうございます。お父様。」
「しかしベルタスというのはとんでもない愚か者だな。」
一方こちらはベルタス視点
ベルタスにはベルタス用の大きな屋敷を公爵より与えられていた。
ベルタスはこの屋敷の寝室でミーシャと共に大はしゃぎをしていた。
「ぎゃはっはっはっ!!!あの女が出て行っていい気味だな。」
「あのゴミ女が出て行く時の顔はけっさくでしたね。」
「本当だな。あのようなゴミ女は追い出して当然だった。」
「いやー今頃そうとうに悔しがっているわ。」
「あんな忌々しい女がいなくなってせいせいしたな。」
「そうよあんな女が魔導書の管理なんてできるわけないのよ!!!」
「その通りだ。あんな忌々しい女と婚約なんかしたのが間違いだった!!!最初からミーシャと婚約すればよかったぜ。」
「その通りですよ。」
「ミーシャは魔導書管理ができるんだよな。」
「はい任せてください。魔導士ですので魔導書はお手のものです。」
「ミーシャ??欲しい物があったらなんでも言うんだぞ??親父に言って手に入れてもらうから。」
「はいありがとうございます。」
「ベルタス様??私との婚約の話をちゃんとお父様に伝えてくださいね?」
「分かってる、ミーシャの頼みならなんだって聞いてあげるよ。」
「キャー嬉しい!!!」
するとベルタスの部下が入ってきたのだった。
「ベルダス様。失礼します。」
「おい!!勝手に入ってくるんじゃねえ!!!ここはこのベルタス様の寝室だぞ!!!」
「申し訳ありません。ですが急用でして。」
「どうした。」
「それが公爵様がいらっしゃいました。」
「親父が??何の用で??」
「メルティ様に挨拶に来られたようです。」
「あのゴミ女に???」
「どうしよう???」
「適当に理由をつけて帰ってもらえ。」
「いえそれが扉の外まで来ておいでなのです。」
そして親父が寝室に入って来た。
「メルティ様、失礼致します。おやどうかされましたかな?」
「少し気分が優れなくて。」
「そうですか。お大事にしてください。」
「大丈夫ですので、ゴホゴホ??」
「もしやベルダスの奴が何か言ったのですか??」
「おい!!!ベルタス!!メルティ様になにかひどい事を言ったのではないだろうな!!!」
「言ってないよ!!!何にも!!!」
「本当だろうな??」
「本当だ。」
「メルティ様!!!このブロスティン!!メルティ様がこの愚息に嫁いでいただいた事本当に感謝しております。このベルタスになにかひどい事を言われたら私が仰ってください。私めからきつく言っておきますので。」
「いいな!!ベルダス!!くれぐれメルティ様に失礼のないようにするんだぞ!!!分かったな!!!」
「メルティ様、装飾品などもみつくろっておきました。数日中には届くと思いますのでお受け取りください。現在メルティ様の為に屋敷を建築中ですのでしばらくお待ちください。」
「親父、なんでメルティなんぞにそこまでするんだ??」
「何を馬鹿な事を言っておるのだ!!本来これをしなければならないのは夫となるベルタスお前の役割だろうが!!もっとメルティ様に気を配らないでどうするんだ!!!この愚か者が!!メルティ様はこちらの都合で嫁いで頂くのだ。礼を尽くすのは当然であろうが!!」
「ベルタス!!お前は自分が後継者に指名されると思っているようだが勘違いするな。お前には良識というものが決定的に足りていない。」
「親父??俺を後継者から外す気か??」
「だがお前が長男である事も事実だ。だから試す事にした。」
「試す??」
「知っているな。魔導図書館は私の悲願なのだ。その為にメルティ様にも来て頂いたのだ。魔導図書館の開設準備をお前に任せる!!!メルティ様と力を合わせて新しく開設する魔導図書館の開館式を成功させるのだ!!!それを果たした暁にはベルタスお前を正式に後継者に指名する。」
「待ってくれ、親父??」
「メルティ様と力を合わせれば難しくはないはずだ。いいな??」
「もし失敗したら??」
「タルシスを大聖堂より呼び戻して後継者とする。それだけだ。ベルタス私を失望させないでくれ!!分かったな!!」
「ではメルティ様これで失礼致します。」
そう言うと親父は部屋の外に出て行った。
ベッドからあのゴミ女に扮していたミーシャが青い髪をなびかせながら出てきた。
ミーシャが開口一番にこう言った。
「なんで公爵なのに伯爵の娘にへこへこしてるの?」
「分からない。あのゴミ女のどこに価値があると思っているんだ。いかれてるとしか思えないぞ。」
「それよりもこのままじゃベルタス様が後継者から外されてしまうわ。どうされるんですか??」
「大丈夫だ。話を聞いてただろう!!!魔導図書館の開館準備をちゃんとできれば公爵になれるんだ!!ミーシャお前は魔導士としてもトップクラスなんだろう??なにせ親父にスカウトされるぐらいの魔導士なんだからな!!」
「えっ???ええそうね。」
なぜかミーシャはこの俺様に歯切れの悪い答えをした。
しかも俺様の問いかけに困惑した表情さえ浮かべていた。
「どうした??ミーシャ??」
するとミーシャが笑顔で俺様に言った。
「ええ、分かっているわ。大丈夫よ。私に任せて!!!」
なんだ困惑した顔はやはり気のせいだったんだな。
実家に戻った私は伯爵邸の大広間で座っていると、事情を聞いたお父様が駆けつけてきました。
「お父様、ただいま戻りました。」
「メルティ??一体どうしたというのだ??」
「それが??」
私はお父様にベルタスとのいきさつを説明しました。
「なに??婚約破棄をされただと??」
「はい、それでここに戻ってきたんです。」
「なんという事だ。ベルタスはそんな奴だったのか。」
そしてお父様が大きく私に頭を下げました。
「すまないメルティ。ユーゲルス公爵から直々に話を受けてメルティの為を思えばと話を受けたのだが辛い思いをさせてしまっただけだったな。」
「ユーゲルス公爵様にはよくして頂いたのですが、ベルタスがとんでもない奴でした。」
ですけど私は一つ心配している事があってお父様に言いました。
「あのう??私がユーゲルス公爵家を出て来てしまって大丈夫でしょうか??」
するとお父様が優しく言ってくださいました。
「気にする必要はない。婚約破棄などとという無礼千万の行為をされたのだ。もうベルタスの事など気にしてやる必要もないだろう。しばらくはこの屋敷でゆっくりするといい。」
「ありがとうございます。お父様。」
「しかしベルタスというのはとんでもない愚か者だな。」
一方こちらはベルタス視点
ベルタスにはベルタス用の大きな屋敷を公爵より与えられていた。
ベルタスはこの屋敷の寝室でミーシャと共に大はしゃぎをしていた。
「ぎゃはっはっはっ!!!あの女が出て行っていい気味だな。」
「あのゴミ女が出て行く時の顔はけっさくでしたね。」
「本当だな。あのようなゴミ女は追い出して当然だった。」
「いやー今頃そうとうに悔しがっているわ。」
「あんな忌々しい女がいなくなってせいせいしたな。」
「そうよあんな女が魔導書の管理なんてできるわけないのよ!!!」
「その通りだ。あんな忌々しい女と婚約なんかしたのが間違いだった!!!最初からミーシャと婚約すればよかったぜ。」
「その通りですよ。」
「ミーシャは魔導書管理ができるんだよな。」
「はい任せてください。魔導士ですので魔導書はお手のものです。」
「ミーシャ??欲しい物があったらなんでも言うんだぞ??親父に言って手に入れてもらうから。」
「はいありがとうございます。」
「ベルタス様??私との婚約の話をちゃんとお父様に伝えてくださいね?」
「分かってる、ミーシャの頼みならなんだって聞いてあげるよ。」
「キャー嬉しい!!!」
するとベルタスの部下が入ってきたのだった。
「ベルダス様。失礼します。」
「おい!!勝手に入ってくるんじゃねえ!!!ここはこのベルタス様の寝室だぞ!!!」
「申し訳ありません。ですが急用でして。」
「どうした。」
「それが公爵様がいらっしゃいました。」
「親父が??何の用で??」
「メルティ様に挨拶に来られたようです。」
「あのゴミ女に???」
「どうしよう???」
「適当に理由をつけて帰ってもらえ。」
「いえそれが扉の外まで来ておいでなのです。」
そして親父が寝室に入って来た。
「メルティ様、失礼致します。おやどうかされましたかな?」
「少し気分が優れなくて。」
「そうですか。お大事にしてください。」
「大丈夫ですので、ゴホゴホ??」
「もしやベルダスの奴が何か言ったのですか??」
「おい!!!ベルタス!!メルティ様になにかひどい事を言ったのではないだろうな!!!」
「言ってないよ!!!何にも!!!」
「本当だろうな??」
「本当だ。」
「メルティ様!!!このブロスティン!!メルティ様がこの愚息に嫁いでいただいた事本当に感謝しております。このベルタスになにかひどい事を言われたら私が仰ってください。私めからきつく言っておきますので。」
「いいな!!ベルダス!!くれぐれメルティ様に失礼のないようにするんだぞ!!!分かったな!!!」
「メルティ様、装飾品などもみつくろっておきました。数日中には届くと思いますのでお受け取りください。現在メルティ様の為に屋敷を建築中ですのでしばらくお待ちください。」
「親父、なんでメルティなんぞにそこまでするんだ??」
「何を馬鹿な事を言っておるのだ!!本来これをしなければならないのは夫となるベルタスお前の役割だろうが!!もっとメルティ様に気を配らないでどうするんだ!!!この愚か者が!!メルティ様はこちらの都合で嫁いで頂くのだ。礼を尽くすのは当然であろうが!!」
「ベルタス!!お前は自分が後継者に指名されると思っているようだが勘違いするな。お前には良識というものが決定的に足りていない。」
「親父??俺を後継者から外す気か??」
「だがお前が長男である事も事実だ。だから試す事にした。」
「試す??」
「知っているな。魔導図書館は私の悲願なのだ。その為にメルティ様にも来て頂いたのだ。魔導図書館の開設準備をお前に任せる!!!メルティ様と力を合わせて新しく開設する魔導図書館の開館式を成功させるのだ!!!それを果たした暁にはベルタスお前を正式に後継者に指名する。」
「待ってくれ、親父??」
「メルティ様と力を合わせれば難しくはないはずだ。いいな??」
「もし失敗したら??」
「タルシスを大聖堂より呼び戻して後継者とする。それだけだ。ベルタス私を失望させないでくれ!!分かったな!!」
「ではメルティ様これで失礼致します。」
そう言うと親父は部屋の外に出て行った。
ベッドからあのゴミ女に扮していたミーシャが青い髪をなびかせながら出てきた。
ミーシャが開口一番にこう言った。
「なんで公爵なのに伯爵の娘にへこへこしてるの?」
「分からない。あのゴミ女のどこに価値があると思っているんだ。いかれてるとしか思えないぞ。」
「それよりもこのままじゃベルタス様が後継者から外されてしまうわ。どうされるんですか??」
「大丈夫だ。話を聞いてただろう!!!魔導図書館の開館準備をちゃんとできれば公爵になれるんだ!!ミーシャお前は魔導士としてもトップクラスなんだろう??なにせ親父にスカウトされるぐらいの魔導士なんだからな!!」
「えっ???ええそうね。」
なぜかミーシャはこの俺様に歯切れの悪い答えをした。
しかも俺様の問いかけに困惑した表情さえ浮かべていた。
「どうした??ミーシャ??」
するとミーシャが笑顔で俺様に言った。
「ええ、分かっているわ。大丈夫よ。私に任せて!!!」
なんだ困惑した顔はやはり気のせいだったんだな。
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