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ベルタスの視点
公爵から開設準備を始めるように言われたベルタスとミーシャはさっそく魔導士を呼びつけて魔導書を受け取ろうとしていた。
「ミーシャ今日さっそく魔導書を受け取る予定になっている。」
「任せてミーシャがいれば魔導書の管理なんてお手の物よ。」
するとベルタスの家来がやって来た。
「ベルタス様!!転移魔導士のレイン様がいらっしゃいました。お会いになられますか??」
「めんどくせえなあ!!魔導書だけ受けとってすぐに追い払え!!!」
「宜しいのですか??」
「構わねえ!!」
「ベルタス様、魔導書は大広間横の部屋に運び込んで頂きました。」
「よし分かった。」
すぐにベルタスとミーシャはその部屋に移動した。
その部屋の中にはすでに百冊以上の魔導書が積まれていたのだった。
「よーし、それじゃあミーシャ任せるぞ!!」
「任せて!!!」
「魔導書の管理っていうのは魔力を注ぎ込めばいいのよ。本に魔力を注ぎ込めば本に封じられている魔法を封じる事ができるわけ。」
「そうなんだな。」
ミーシャが魔導書に魔力を注いでいった。
すると部屋の中に積まれていた魔導書が一斉に宙に浮きだして本の中に封じられていた魔法が一斉に発動したのだった。
そして移動魔法のテレポが発動したのだった。
そしてベルタスとミーシャは別の場所に飛ばされてしまったのだった。
「おい??どこだここは??」
「知らないわよ。」
ベルタスとミーシャは周りを見渡すとそこは雪山が広がっていました。
「雪山みたいだぞ??」
「だから私に言われても知らないって!!」
するとグオーという魔物の声が辺りから響いてきました。
そしてそれはどんどん近づいてきた。
近づいてきた魔物をみてベルタスが息をのんだ。
「おいあれはジャイアントオークじゃないか??」
「やばくない!?」
そしてジャイアントオークがベルタスを見つけてダッシュしてくるのだった。
「グオー!!!」
「ヒエー!!」
「逃げろ!!!」
ベルタスとミーシャは大慌てで逃げるのだった。
一方その頃メルティの視点
私は伯爵邸の貴賓室でディルス様とクリストファー様と談笑をしていました。
「魔導書の管理というのは大変難しいものなんです。特に魔導士がよくやりがちなのが手に入れた魔導書を管理しようとして自分の魔力を注ぎ込んでしまうんです。」
「魔力を魔導書に注ぎ込んではいけないのですか??」
「はい、魔導書に封じ込めれた魔法を発動する条件として別の魔力をぶつける事をトリガーにしている魔導士は多いので。そんな事をしたらその場で本の中に封じられていた魔法が発動してしまいます。」
「なるほどそうなのですね。」
「メルティ様はやはり博識ですね。」
「全くだ。その見識の広さにただただ感心するばかりでございますね。」
ディルス様とクリストファー様に褒められて私は少し気恥ずかしかったです。
「では例えばテレポが封じられた魔導書に魔力を注ぎ込んだらどうなりますか?」
「テレポの魔法が発動して全く違う場所に飛ばされてしまいますよ。」
「それは怖いですね。」
「ええ、まだ町の中ならいいですがジャイアントオークが住むラルス山脈にでも飛ばされたら大変です。ジャイアントオークに追いかけまわされますよ。」
「そんな体験したくありませんね。」
「全くです。」
ベルタスの視点
次の日ベルタスとミーシャは一晩かけて何とか自分の屋敷に戻って来てきていた。
「はあやっと雪山から帰ってこられた。」
「昨日はひどい目にあったわね。」
そこにベルタスの家来がやってきた。
「ベルタス様、失礼致します。召喚魔導士のワイス様がいらっしゃいました。」
「よし会うのめんどくさいから、魔導書だけ受け取ってすぐに追い払え!!!」
「宜しいのですか?」
「早くしろ!!!」
「はっ!!」
ベルタスは昨日と同じように受け取った魔導書を大広間の隣の部屋に運び込ませて、自分達も部屋に移動していた。
「おいミーシャ今日は頼むぞ!!」
「大丈夫よ、任せて。」
「魔導書にしっかり魔力を注ぎ込んでっと。」
ミーシャが魔導書に魔力を注いでいった。
すると部屋の中に積まれていた魔導書が一斉に宙に浮きだして本の中に封じられていた魔法が一斉に発動したのだった。
「なあここに置かれてたの何の魔導書だった?」
「確か魔族召喚の魔導書だったような。」
するとベルタスのもとに家来が慌てて入って来た。
「ベルダス様大変です!!!屋敷中に魔族が現れました。屋敷の中を暴れ回っています。」
「なんだと??」
屋敷中に強力な魔族が召喚されて屋敷の中は悲惨な状況になりつつあった。
そして俺様の前にひときわ強そうな魔族が姿を現した。
目の前に現れた魔族はこう言った。
「この大魔族ゲールゾンを叩き起こした愚か者共はお前らだな!!!いい度胸だ!!代償もなしにこのゲールゾンが言う事をきくとでも思ったか。お前達のような愚か者共にはこのゲールゾンの恐ろしさを骨の髄まで味わせてやるしよう!!」
「キャー!!!」
「ヒエー!!逃げろ!!!」
俺様は慌てて屋敷を飛び出した。
一方その頃メルティの視点
私達は今日も三人で楽しく談笑をしていました。
「もし召喚魔法が封じられた魔導書に魔力を注ぎ込んだらどうなりますかね?」
「そうですね。もし仮に魔族召喚をするような魔導書だったら大変な事になりますね。」
「大変な事というと?」
「呼び出された魔族達は代償なしでたたき起こされたと勘違いしてカンカンに怒ってしまうからです。きっと呼び出された魔族達は大暴れをしてしまいますよ。これが大魔族ゲールゾンを間違えて呼び出しでもしたら大変でしょうね。きっとしつこく地の果てまで追いかけてきますよ。」
「大魔族ゲールソンに追いかけまわされるなど考えただけで恐ろしいですな。」
「まあさすがにそこまでのおバカさんはそうそういないと思いますよ。」
「それもそうですね。」
公爵から開設準備を始めるように言われたベルタスとミーシャはさっそく魔導士を呼びつけて魔導書を受け取ろうとしていた。
「ミーシャ今日さっそく魔導書を受け取る予定になっている。」
「任せてミーシャがいれば魔導書の管理なんてお手の物よ。」
するとベルタスの家来がやって来た。
「ベルタス様!!転移魔導士のレイン様がいらっしゃいました。お会いになられますか??」
「めんどくせえなあ!!魔導書だけ受けとってすぐに追い払え!!!」
「宜しいのですか??」
「構わねえ!!」
「ベルタス様、魔導書は大広間横の部屋に運び込んで頂きました。」
「よし分かった。」
すぐにベルタスとミーシャはその部屋に移動した。
その部屋の中にはすでに百冊以上の魔導書が積まれていたのだった。
「よーし、それじゃあミーシャ任せるぞ!!」
「任せて!!!」
「魔導書の管理っていうのは魔力を注ぎ込めばいいのよ。本に魔力を注ぎ込めば本に封じられている魔法を封じる事ができるわけ。」
「そうなんだな。」
ミーシャが魔導書に魔力を注いでいった。
すると部屋の中に積まれていた魔導書が一斉に宙に浮きだして本の中に封じられていた魔法が一斉に発動したのだった。
そして移動魔法のテレポが発動したのだった。
そしてベルタスとミーシャは別の場所に飛ばされてしまったのだった。
「おい??どこだここは??」
「知らないわよ。」
ベルタスとミーシャは周りを見渡すとそこは雪山が広がっていました。
「雪山みたいだぞ??」
「だから私に言われても知らないって!!」
するとグオーという魔物の声が辺りから響いてきました。
そしてそれはどんどん近づいてきた。
近づいてきた魔物をみてベルタスが息をのんだ。
「おいあれはジャイアントオークじゃないか??」
「やばくない!?」
そしてジャイアントオークがベルタスを見つけてダッシュしてくるのだった。
「グオー!!!」
「ヒエー!!」
「逃げろ!!!」
ベルタスとミーシャは大慌てで逃げるのだった。
一方その頃メルティの視点
私は伯爵邸の貴賓室でディルス様とクリストファー様と談笑をしていました。
「魔導書の管理というのは大変難しいものなんです。特に魔導士がよくやりがちなのが手に入れた魔導書を管理しようとして自分の魔力を注ぎ込んでしまうんです。」
「魔力を魔導書に注ぎ込んではいけないのですか??」
「はい、魔導書に封じ込めれた魔法を発動する条件として別の魔力をぶつける事をトリガーにしている魔導士は多いので。そんな事をしたらその場で本の中に封じられていた魔法が発動してしまいます。」
「なるほどそうなのですね。」
「メルティ様はやはり博識ですね。」
「全くだ。その見識の広さにただただ感心するばかりでございますね。」
ディルス様とクリストファー様に褒められて私は少し気恥ずかしかったです。
「では例えばテレポが封じられた魔導書に魔力を注ぎ込んだらどうなりますか?」
「テレポの魔法が発動して全く違う場所に飛ばされてしまいますよ。」
「それは怖いですね。」
「ええ、まだ町の中ならいいですがジャイアントオークが住むラルス山脈にでも飛ばされたら大変です。ジャイアントオークに追いかけまわされますよ。」
「そんな体験したくありませんね。」
「全くです。」
ベルタスの視点
次の日ベルタスとミーシャは一晩かけて何とか自分の屋敷に戻って来てきていた。
「はあやっと雪山から帰ってこられた。」
「昨日はひどい目にあったわね。」
そこにベルタスの家来がやってきた。
「ベルタス様、失礼致します。召喚魔導士のワイス様がいらっしゃいました。」
「よし会うのめんどくさいから、魔導書だけ受け取ってすぐに追い払え!!!」
「宜しいのですか?」
「早くしろ!!!」
「はっ!!」
ベルタスは昨日と同じように受け取った魔導書を大広間の隣の部屋に運び込ませて、自分達も部屋に移動していた。
「おいミーシャ今日は頼むぞ!!」
「大丈夫よ、任せて。」
「魔導書にしっかり魔力を注ぎ込んでっと。」
ミーシャが魔導書に魔力を注いでいった。
すると部屋の中に積まれていた魔導書が一斉に宙に浮きだして本の中に封じられていた魔法が一斉に発動したのだった。
「なあここに置かれてたの何の魔導書だった?」
「確か魔族召喚の魔導書だったような。」
するとベルタスのもとに家来が慌てて入って来た。
「ベルダス様大変です!!!屋敷中に魔族が現れました。屋敷の中を暴れ回っています。」
「なんだと??」
屋敷中に強力な魔族が召喚されて屋敷の中は悲惨な状況になりつつあった。
そして俺様の前にひときわ強そうな魔族が姿を現した。
目の前に現れた魔族はこう言った。
「この大魔族ゲールゾンを叩き起こした愚か者共はお前らだな!!!いい度胸だ!!代償もなしにこのゲールゾンが言う事をきくとでも思ったか。お前達のような愚か者共にはこのゲールゾンの恐ろしさを骨の髄まで味わせてやるしよう!!」
「キャー!!!」
「ヒエー!!逃げろ!!!」
俺様は慌てて屋敷を飛び出した。
一方その頃メルティの視点
私達は今日も三人で楽しく談笑をしていました。
「もし召喚魔法が封じられた魔導書に魔力を注ぎ込んだらどうなりますかね?」
「そうですね。もし仮に魔族召喚をするような魔導書だったら大変な事になりますね。」
「大変な事というと?」
「呼び出された魔族達は代償なしでたたき起こされたと勘違いしてカンカンに怒ってしまうからです。きっと呼び出された魔族達は大暴れをしてしまいますよ。これが大魔族ゲールゾンを間違えて呼び出しでもしたら大変でしょうね。きっとしつこく地の果てまで追いかけてきますよ。」
「大魔族ゲールソンに追いかけまわされるなど考えただけで恐ろしいですな。」
「まあさすがにそこまでのおバカさんはそうそういないと思いますよ。」
「それもそうですね。」
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