うり坊、浄化で少女になった

秋の叶

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教会の下宿人

人化と生活準備

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 颯の飛行魔法で猿の魔獣と遭遇したという山の上に移動した。
 物を抱えたり、人を背負って飛べるように地道に練習していたそうで、安定感のある飛行だった。
 浄化の魔道具のそばに着地し、私は颯の背中から地面に下りる。

 半月よりも少しだけ膨らんだ月の明かりが届いた山の上で待っていると、ガサガサと音がする。
「こんばんは。」
 音が止んで挨拶が聞こえた。
「こんばんは。今日はもう一人いるけれど、事情を知っている人だから出てきて大丈夫ですよ。」
 颯が返事をすると、ぬっと黒い影が動いた。
 私達に近づくその姿は、まさに猿。
 通常であれば魔獣を見たら逃げるか討伐するかという話になるけれど、幸いな事に私は魔獣に襲われたことが無い。
 元魔獣の猪だったけどね。

「えっと初めまして。猪から人間になったしのと言います。元の名前は優衣と言いますが、名字は思い出せません。」
「既に知っていると思いますが、一応の為、元フクロウの森山颯と言います。」
「私は猿で、人間の記憶を持った大橋蓮(れん)と言います。」
 お互い年齢が不明なので丁寧に挨拶する。
 鑑定の許可を貰ったので、鑑定してみた。

名前:サル(大橋蓮)
年齢:五歳(※)
魔法:生活魔法、跳躍魔法、鍛冶魔法、魔道具作成、鑑定魔法、インベントリ

「わぁ!颯さんの時と同じだ。年齢の所に米印がある。」
「だな。昨夜伝えた通り、人間に戻った時のための準備は出来そうですか?」
 私に同意した後、蓮に確認する。経験者の颯がアドバイスしていたらしい。

「とりあえず、山の中を巡って魔石?を拾いました。大きくても小さくても買取りしてもらえるんですよね?」
 インベントリから魔石をゴロゴロと出したので、代表で私が確認する。
 大きな魔石が五個、五百円玉くらいの魔石が七個、小さい魔石が二十五個。
「これ、今後のために私が買い取って良いですか?」
 颯と蓮の二人に聞くと頷いてくれたので計算する。

 大きな魔石は一つで銀貨一枚と小銀貨五枚、五個あるので銀貨七枚と小銀貨五枚。
 五百円玉くらいの魔石は一つ銅貨八枚、七個あるので小銀貨五枚と銅貨六枚。
 一円玉くらいの小さい魔石は二十五個で銀貨一枚。
 トータルで銀貨九枚と小銀貨六枚になる。

 木の板に詳細を書いて渡すと感心しながら受け取ってくれた。
 今後も価格の参考になると思うので、保管してもらう。

 魔道具の作成が出来るなら、魔石は蓮自身が確保したほうが良いのだろうけれど、いかんせん初期費用という壁がある。
 今得られる収入が魔石だけなので、買い取らせてもらった。
 私が買い取った理由は、先に魔石に付与しておけば、ジロウに渡しやすくなるから。

「俺からはこれを渡そう。」
 そう言って颯が取り出したのは衣類一式と草履。
 下着と服と履物って必須だよね。
 これで最低限の物が蓮の手に渡った。

 話によると、颯を見かけるよりも前に浄化の魔道具に触れていたそうで、記憶が戻ったら群れの中にいる事に違和感を覚えたらしい。
 一人(一匹?)だけ逸れて、この山の中で過ごしていて、颯のひとりごとを聞いた日から塀の魔道具を探し、魔力を入れてみたそうだ。
 一日一つは出来たけれど、二つは無理で、それでもコツコツこなして今では三つの魔道具に魔力が入れられるようになったそうだ。
 元人間だとちょっとしたヒントで実行に移せるから話が早いよね。

「という事は、もしかして人に戻れるかもしれない?」
 私が言えば『本当ですか!』と詰め寄られる。
 猿の姿なので怖い。
 
 勢いに任せて変化したら、後から慌てそうなので事前の相談をしっかりする。
 戻らなかった場合はこのまま今までの生活を続けてタイミングを待つ。
 戻った場合は、颯の所でこの世界の事を聞きながら自立する。
 私のように姿が子供だった場合も、颯が何とかするそうだ。なんて頼もしい。

 いざ実行!ということで、私が蓮に浄化の魔法をかける。
 今回も魔石の浄化よりも多くの魔力を使っているなと感じながら流していると、サルの姿がぼやけたかと思ったら、点滅を始め、一瞬暗くなった後、月明りの下に浮かび上がる人の姿。

 あ、いけないっ。
 真後ろを向いて後は颯に任せた。
「おーやったな!さっきのパンツと着物を着た方が良いぞ。草履は大丈夫か?うん、似合う似合う。」
 準備していた物が早速役に立っているような声が聞こえる。
「こっちを向いてもいいぞ。しの。」
 颯の合図で体の向きを元に戻した。

 そこには長身の青年が立っていた。
「わぁー、蓮さん無事に人間に戻れましたね。良かったですねぇ。」
「あ・・・ありがとう。元に戻れて嬉しいわ。」
 ん?
「ごめんなさい。黙ってたんだけど、私、この話し方の方が楽なのよ。」
 フェミニンな方なんですね。了解しました。
「あー、じゃあその着物、嫌だったりしないか?」
 颯が心配気に聞く。
「着るものがあるだけで十分よ。後から自分で好きなものを揃えるから気にしないで。」
 ミヨちゃんの家の下着屋で購入したパンツと、古着屋で購入した着物と草履は颯からのプレゼントという事で落ち着いた。

 三人でソーギの町へ転移し、私は教会へ戻る事が出来るか試す。
 ん、ギリギリ出来そうな感じがする。
 二人とはその場で別れ、また明日連絡を取る事にした。


 翌朝、教会の部屋で目を覚ます。
 六時に鐘が鳴るとの事だったけれど、村にいた時の習慣でそれより早く起きる。
 身支度をして、部屋の鍵を開け、ジロウに付与予定の魔石を颯に預けて欲しいと魔道具で伝える。
 巻きブラウスを縫っていると、鐘が鳴り、アンが部屋の扉をノックして入ってきた。
「おはようございます。早起きですね。」
 机の上の布を見て感心される。
「昨日教えていただいたお店で買ってきました。あの、服は指定が無いという事でしたが、靴や鞄もですか?」
「そうですね。今後変化するか不明ですが、今の所は何も聞いていないですね。」

 以前の世界ではセーラー服が登場したのは大正時代に入ってからだと検索魔法で知った。
 住み分けによる魔獣対策が落ち着くと共に、生産も教育も充実していくのかもしれない。
 人の動きも活発になって、世界中で様々な人が旅行する時代に突入するのも遠くない未来かもしれない。

 朝ご飯が終わったら部屋の中で魔石に付与をする。
 銀貨三枚と小銀貨五枚をアンから受け取ったら、今日の仕事は終了だ。
 この後は自由時間になるので、周辺の町や村に行って移動できる範囲を広げようと思う。
 出かけるのでお昼ごはんはいらないと伝える。
 学院に通い始めたら今より自由時間が少なくなるだろうから、今のうちに出かけておきたい。
 アンが部屋を出た後、颯にジロウから魔石が届けられると思うと魔道具に書き込む。

 教会を出て、コーズケに向かって歩き出した。
 道路の魔道具に魔力を入れながら、歩道を歩く。
 叔母夫婦が浮動車(魔石を動力にタイヤの無い小型の車体が地面すれすれを浮いて進む)をこの世界に導入するにあたり、交通ルールについて言及したと聞いている。
 歩車分離もその一つで、車道も歩道もしっかりと広さを確保した作りになっているので、歩くのが怖くない。
 路面はアスファルトではないので、そこは妥協点だけれど。
 
『私達はあの世界を一気に変えようなんて思っていなくて、あの世界の人達が自力で不足分を補助出来たらそれで良いかなと思ってたのよ。結界の魔道具と、住宅と、車と道路。これで変化が出たらいいなと思ったところで、帰り道を見つけたから帰ってきちゃった。』
 叔母はそんな風に話していた。
 
 旅行や移住のように、自分の意志で行くならともかく、召喚という形で否応なく招かれたらそれはもう誘拐だ。
 現状に不満が無かった場合、帰る事が出来るなら帰りたい人の方が多いだろう。
 
 私や颯は身体が既に他人(動物から人になって年齢も違う)だから、戻ることも出来ない。
 この世界で生きると決まれば、生活環境を整えるのは悪くない。はず。
 今の所オーバーテクノロジーのようなものはないよね?
 そういえば蓮さんはどうだったんだろう?
 フェミニンな人だったから、記憶が戻った後のサル社会では辛かっただろうなぁ。
 鑑定していないから人間の年齢を知らないけれど、元の年齢と違うのかな?今度会ったら聞いてみよう。
 
 お昼までみっちりと歩き、食事処でお昼ご飯を食べる。
 料理が運ばれてくるまでに文字伝達の魔道具を確認すると、ジロウからは颯に魔石を届けたと返事があり、颯からは会える時間を教えてくれと書かれていた。
 昼ご飯を食べ終わったらそちらに行くと書き込んで、食事にする。

 魔道具を見た女将さんが、興味津々で『それは何かね?』と聞くので、文字伝達の魔道具だと答える。
 一組あれば対になっている相手と距離が離れても文字で連絡が取れるのだと言えば、食事処にいた人達がざわっとする。
 魔道具店で取り扱いがあれば、石板と木板のどちらかを選べると言ったので、興味のある人は買いに行くだろう。
 ・・・この地域でまだ販売されていない可能性が高いけど。
 
 
 食事が終わったので、公衆トイレで人型のステルス結界を張ってソーギに転移する。
 人がいないところで結界を解いて歩き、颯たちと合流した。

「こんにちは。颯さん、蓮さん。」
「よっ!」
「こんにちは。」

 三人で颯の家まで歩き出す。
 そう、家です。
 いつの間にか颯の家が出来ていました。
 本人曰く、暫定の簡単な物だそうだけれど、それでもしっかり建てちゃっている所が凄い。
 空いた土地を買って、そこにぽんと建てたという家は広めの1LDK。
 嵐や地震の復旧で建築魔法を持った颯は大忙しで、その分収入も良かったらしい。
「くっ、大人って!」
 動く金額の多さに悔しさを滲ませる私を鼻で笑って、家の中に案内してくれた。

 奥の部屋は蓮が使い、手前のリビングに颯が寝ているという。
 布団が無いので蓮に布団を貸して、颯は結界の魔道具で保温して寝たそうだ。

 午前中に時計の魔道具師の所に蓮を案内し、そこでコンロの魔道具を作ってみたところ、問題なく作る事が出来たため、今後はそこで教えて貰ったり、自力で作って収入を得ていくつもりだという。
 折角なので、インベントリから木材と小さい魔石三つに付与をして渡し、三人で相互に文字が伝達出来る魔道具を作ってもらう事にした。

 蓮が魔道具を作っている間に、ジロウが届けた魔石を颯から受け取って付与をする。
 詳細を木板に書き込んで魔石が入っていた袋にまとめ、颯に渡した。
「全部付与出来たら、渡してくれとお金も預かったぞ。」
 そう言って付与代金もその場で渡してくれたので、慌てて木板に『領収済み』と書き入れた。

 魔道具を作っている間に話を聞くと、蓮さんもやはり若くなっていたようで、現在の年齢は二十四歳になっているそうだ。
 猿の繁殖年齢に至っていなかったため、奥さんや子供がいなくて良かったと、心底ほっとしていた。
 それを聞いて颯も同じように胸を撫で下ろしていた。
 野生として繁殖していた場合は記憶も蘇らず、人間に戻れなかったのかなぁ?

 魔道具が完成すると、私と颯が今まで使っていた魔道具を修復し、洗浄して売りに行く事にする。
 売り上げはそのまま蓮の収入とした。
 一組銀貨五枚で買ってもらえる事を今知った。
 なかなかの高級品だけれど、実用度を考えると不思議じゃないものね。

 順調に魔道具を売ったら、蓮もあっという間にお金持ちになる気配がする。
「くっ、大人って!」
 こぶしを握って再び悔しがると、颯が突っ込む。
「しのの場合は権利を投げているものもあるからだろう?物によっては不労所得になっただろうに。」
 うっ・・・それは確かに・・・だって目立ちたくなかったんだもん。
 現時点で教会にいるから、それももう言い訳にならなくなりつつあるけれど。
「これからは登録していくのか?」
「えー面倒なのは嫌だなぁ。自転車操業の根性が染みついてしまった気配がする。」
 二人でそんな話をしていると、蓮はくすくすと笑っている。
「仲が良いんですねぇ。二人のお陰で生活の目途が立ちました。ありがとうございます。」
 

 魔道具屋の後はシクゼンに転移した。
 颯が立て替える形で蓮の布団を準備するそうだ。
 私がいるうちに購入しないと、遠いからね。
 布団屋のご主人は私がまた新規のお客さんを連れてきたと良い笑顔で接客してくれた。

 布団を物陰でインベントリに収納し、次は古着屋だ。
 そこでズボンとシャツを購入し、革のお店で靴を見る。
 見本のサイズが丁度良かったようで、何とか売ってくれないかと頼んで店頭にあったダーティーバックスの靴を売ってもらった。
「嬢ちゃんには今まで世話になってるからな。腕が上がっているから、本当は作った方を履いて欲しいが、また今度来るときは注文してくれ。」
 そんな話が出たので、蓮に欲しいタイプはないのか聞いてみると、スワールモカが好みだという。
 いつか買いに来るのでと言って、その型紙を渡したら大喜びしていた。
 このお店の靴の充実度は確実に上がっている。

 ソーギに戻り、蓮には文字伝達魔道具用の魔石を五組分渡した。
 価格の違いも確認したいので、今度ジェドで売ってみてくれないかと頼む。
「その時は俺もジェドに行きたいから、予定を合わせよう。」
 
 そんな感じで用事を済ませ、三人揃ってシクゼンで塀の魔道具に魔力を入れて、私は教会に戻った。 
 
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