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最終章 果てなき旅路 at 函館本線・比羅夫駅
果てなき旅路②
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新函館北斗駅に降り立った私たちは、一旦改札を抜けることにした。北海道新幹線の終点。北の大地にようやく降り立ったのである。
「おっ、見てみ」
駅舎はガラス張りの構造になっている。そのため、外の景色がよく見えるのだ。
「うわー。一面雪景色だね」
「北海道に来たって感じがするわ」
手前に広がる街並みも、奥に広がる山並みも、真っ白に雪化粧していた。まさに冬の北海道といった光景だ。針葉樹林の木々がいかにも北の大地らしい。
「なんか、思ったより普通の町って感じだな」
ぼそっと漏らしたさくらの感想は、失礼ながら概ね同意だった。というのも、新幹線の駅がある割には大きな建物がほとんどないのである。駅前のホテルくらいだろうか。民家もまばらだ。
「まあ、しょうがないんじゃない? 仮の終着駅なんだからさ」
新函館北斗駅は現時点における北海道新幹線の終着駅だ。が、本来の北海道新幹線の終着駅は札幌である。ここは先行開業したことによる仮の終着駅なのだ。本来は途中駅に過ぎない。
「それにほら、ここ函館市じゃないし。そもそも」
新函館北斗駅は、函館という名前が入っているものの、函館市には所在していない。この駅の所在地は函館市の隣にある北斗市なのだ。トラピスト修道院があることで有名な街である。
すなわち、函館の市街地へは、ここから函館本線に乗り換えて南下しなければならない。ここは新しく開業した北海道の、そして函館への玄関口なのだ。
「まあ、あれだよ。空港が市街地から離れた場所にあるようなもんだよ」
「そんなもんか?」
「そういうものだよ」
そうは言いつつも、広い構内の中には売店がまばらにあるのみ。ちょっと寂しい感じだ。
「まっ、それは置いといて。はい、みんなの分の切符」
さくらとひばりにマルス券を渡していく。JR北海道全線(新幹線除く)が利用可能な北海道フリー切符と、これから乗る特急列車の特急券だ。
「あー。なんか函館にも行きたくなってきたな」
「はいはい。それはまた別の機会にね」
改めて、特急券を眺める。大きな字で新函館北斗→長万部と書かれている。私たちがこれから向かうのは、函館市街地と正反対。北方面だ。
「それじゃあ、行こうか」
改めて、改札へ向かっていく。新幹線改札の隣、在来線改札へ。
「おっ、見てみ」
駅舎はガラス張りの構造になっている。そのため、外の景色がよく見えるのだ。
「うわー。一面雪景色だね」
「北海道に来たって感じがするわ」
手前に広がる街並みも、奥に広がる山並みも、真っ白に雪化粧していた。まさに冬の北海道といった光景だ。針葉樹林の木々がいかにも北の大地らしい。
「なんか、思ったより普通の町って感じだな」
ぼそっと漏らしたさくらの感想は、失礼ながら概ね同意だった。というのも、新幹線の駅がある割には大きな建物がほとんどないのである。駅前のホテルくらいだろうか。民家もまばらだ。
「まあ、しょうがないんじゃない? 仮の終着駅なんだからさ」
新函館北斗駅は現時点における北海道新幹線の終着駅だ。が、本来の北海道新幹線の終着駅は札幌である。ここは先行開業したことによる仮の終着駅なのだ。本来は途中駅に過ぎない。
「それにほら、ここ函館市じゃないし。そもそも」
新函館北斗駅は、函館という名前が入っているものの、函館市には所在していない。この駅の所在地は函館市の隣にある北斗市なのだ。トラピスト修道院があることで有名な街である。
すなわち、函館の市街地へは、ここから函館本線に乗り換えて南下しなければならない。ここは新しく開業した北海道の、そして函館への玄関口なのだ。
「まあ、あれだよ。空港が市街地から離れた場所にあるようなもんだよ」
「そんなもんか?」
「そういうものだよ」
そうは言いつつも、広い構内の中には売店がまばらにあるのみ。ちょっと寂しい感じだ。
「まっ、それは置いといて。はい、みんなの分の切符」
さくらとひばりにマルス券を渡していく。JR北海道全線(新幹線除く)が利用可能な北海道フリー切符と、これから乗る特急列車の特急券だ。
「あー。なんか函館にも行きたくなってきたな」
「はいはい。それはまた別の機会にね」
改めて、特急券を眺める。大きな字で新函館北斗→長万部と書かれている。私たちがこれから向かうのは、函館市街地と正反対。北方面だ。
「それじゃあ、行こうか」
改めて、改札へ向かっていく。新幹線改札の隣、在来線改札へ。
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