華麗に素敵な俺様最高!

モカ

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「……………あ、君もお弁当なの? えっと…名前は、」

「…劉堂です」

「劉堂くんね、よろしく」


にっこりと穏やかに微笑みかけられ、悪意の見えない純粋な澄んだ目と声で名を呼ばれて、机の下で思わず拳を握りしめた。

俺は、臥龍院知桜智の笑い方が、好きじゃない。

力を持っているのに、こんな低姿勢で誰も見下すことなく、自分たちは対等だと語りかけてくるような、この笑い方が。

普通なら好感を持つべきなのだろう。けれどその顔は、俺の神経を逆撫でしてしょうがない。

この俺がどれだけ足掻いても敵わないこの人が、そうとも知らずに純粋な笑みを向けることに腹が立っているだけだ。

身勝手なのは分かってる。けど、気にかけてもいないということは、俺を敵だとも思っていないというわけで。……それじゃ、俺だけが勝手に敵視してるみたいで、


……………惨めじゃ、ないか。


「…食べないの? ふーみん」

「え、あ、あぁ、食べるよ」


仲良さげに話している前の二人を、できるだけ気にしないようにして、まだ開けてもいなかった弁当の包みを開けた。

自分で作ったシンプルで質素なそれを箸でつまみつつ、「美味いな、さすが俺」などと意識を逸らしてみても、やはり目の前の人のことを考えていた。


「…臥龍院先輩、本当にあいつに堕ちたのかな? ちょっとぎこちない感じがするけどー」

「…………僕が知るわけないじゃない。それより黙って食べなよ」

「ひっど! 何だよもう、急に機嫌悪くなってさー!」

「もともとテンションは高くなかったけどね? 君の所為で」

「テヘペロ☆」

「シネ」


もう昔のものになりつつあるポーズを決めてウインクをする馬鹿を一刀両断してから、深くため息をついた。

目の前でイチャイチャするように絡み合う二人を半眼で見ていると、不意に俺の方へ視線を流したその人と、バッチリと目が合ってしまった。





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