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第65話:最終通告と、最後の夜に交わす誓い
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制度庁から出たあと、ふたりは外に出ることなく、
手配されていた中立派のシェルター施設に静かに移動した。
翌朝、制度の在り方が最終決定される。
けれど今夜は──ただ、ふたりだけの時間だった。
無言のまま、部屋の扉を閉める。
その瞬間、陽翔は透真を背後から抱きしめた。
「疲れただろう」
「……うん。でも、後悔なんてしてないよ」
「お前は強いな」
耳元で低く囁く声。
そして、首筋に熱が触れる。
「陽翔、……まだ時間、あるよね?」
静かに問う透真に、陽翔は抱きしめる腕をきつくした。
「……ああ。今夜は、誰にも邪魔させない」
唇が重なり、深く、息を奪うように繋がる。
まるで、“愛している”という言葉より先に、すべてを伝え合おうとするかのように。
透真のシャツがはだけ、
陽翔の指が肌の上を、確かめるように滑る。
「今夜だけは、“番”なんて言葉じゃなくて──
お前が欲しい、透真」
「……俺も。陽翔が欲しいの。今夜は、俺を“愛して”」
ベッドに倒れ込むように抱きしめられ、
熱を宿した唇が、肌に落ちていく。
ゆっくり、けれど確実に、すべてが暴かれていく。
互いに名前を呼び合い、指を絡め、
体温をぶつけ合いながら、ふたりは何度も求め合った。
「ん……っ、陽翔……もっと、感じたい……」
「ああ、全部感じて……俺の中だけで、ほどけろ……」
喘ぎ、涙を浮かべ、
それでも透真は陽翔を見つめて、囁いた。
「俺……“番”じゃなくても、陽翔を愛してる」
「制度なんかじゃなくて、自分で、決めたんだ」
陽翔はその言葉に、
かすかに声を震わせながら──透真を抱きしめ、繋がったまま応える。
「俺もだ。……透真、お前だけが、俺のすべてだ」
世界がどう変わろうとも。
制度がどう定義しようとも。
ふたりは、ふたりだけの愛で、
この夜に誓いを立てた。
深く、静かに、そして──激しく。
夜が明ける頃、透真は陽翔の胸の中で眠りについた。
窓の外では、夜明けの光がゆっくりと差し始めていた。
手配されていた中立派のシェルター施設に静かに移動した。
翌朝、制度の在り方が最終決定される。
けれど今夜は──ただ、ふたりだけの時間だった。
無言のまま、部屋の扉を閉める。
その瞬間、陽翔は透真を背後から抱きしめた。
「疲れただろう」
「……うん。でも、後悔なんてしてないよ」
「お前は強いな」
耳元で低く囁く声。
そして、首筋に熱が触れる。
「陽翔、……まだ時間、あるよね?」
静かに問う透真に、陽翔は抱きしめる腕をきつくした。
「……ああ。今夜は、誰にも邪魔させない」
唇が重なり、深く、息を奪うように繋がる。
まるで、“愛している”という言葉より先に、すべてを伝え合おうとするかのように。
透真のシャツがはだけ、
陽翔の指が肌の上を、確かめるように滑る。
「今夜だけは、“番”なんて言葉じゃなくて──
お前が欲しい、透真」
「……俺も。陽翔が欲しいの。今夜は、俺を“愛して”」
ベッドに倒れ込むように抱きしめられ、
熱を宿した唇が、肌に落ちていく。
ゆっくり、けれど確実に、すべてが暴かれていく。
互いに名前を呼び合い、指を絡め、
体温をぶつけ合いながら、ふたりは何度も求め合った。
「ん……っ、陽翔……もっと、感じたい……」
「ああ、全部感じて……俺の中だけで、ほどけろ……」
喘ぎ、涙を浮かべ、
それでも透真は陽翔を見つめて、囁いた。
「俺……“番”じゃなくても、陽翔を愛してる」
「制度なんかじゃなくて、自分で、決めたんだ」
陽翔はその言葉に、
かすかに声を震わせながら──透真を抱きしめ、繋がったまま応える。
「俺もだ。……透真、お前だけが、俺のすべてだ」
世界がどう変わろうとも。
制度がどう定義しようとも。
ふたりは、ふたりだけの愛で、
この夜に誓いを立てた。
深く、静かに、そして──激しく。
夜が明ける頃、透真は陽翔の胸の中で眠りについた。
窓の外では、夜明けの光がゆっくりと差し始めていた。
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