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CASE3 甘い言葉にはご用心
CASE3-38 「いち商人としての、私からの要求です」
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「ダ――ダイサリィ……!」
アナークスはそう呟くと、ボンネットの下から現れた美しい顔を凝視しながら、ぐっと唇を噛んだ。
そんな老人の反応に、マイスは愉快そうな微笑みを浮かべる。
「うふふ、そんなに驚いて頂けて嬉しいですわ、アナークスさん。――まあ、今回の盗難事件の裏に貴方程の大物がいらっしゃると判った時の、私の驚きも相当でしたけどね」
皮肉がたっぷりと籠もったマイスの言葉に、アナークスは眉間に皺を寄せた。
「い……一体どうして判ったのだ?」
そこまで言ったところで、彼はカッと眦を吊り上げる。
「――そうか、リイドから聞き出したのか! おのれぃっ! あの三流詐欺師めが!」
「――いいえ。彼女……リイドさんは、貴方の事に関して、何も喋ってないわ」
マイスは、地団駄を踏むアナークスに向かって、静かに頭を振った。
「な――何?」
「確かに――彼女は今、私たちの元で保護されてますけど、今回の件については一貫して単独犯行を主張しています。金目当てで、自分ひとりで計画して“ガルムの爪”を盗み出した――ってね」
「で――では……」
アナークスは、不可解そうな顔をして首を傾げた。
「何故……儂の存在に気付いたのだ? あの女が口を割っていないというのなら、どうして――?」
「アナークスさん。貴方、リイドさんが“ガルムの爪”を盗み出すのに成功した事を把握して、すぐに侯爵家にご注進なさいましたよね? 『ダイサリィ・アームズ&アーマーが、侯爵様から預かった“ガルムの爪”を紛失したようだ』――と」
「なっ? 何故それを……?」
「――実は、その前日に、私が侯爵家に報告していたのですわ。包み隠さずに――」
「な――何だとッ?」
アナークスは驚愕の表情を浮かべ、口から泡を飛ばして叫ぶ。
「じ――自分から報告したというのか? こんな……タダでは済まない様な大失態を……?」
「ええ。……確かに、強い叱責と、容赦の無い平手打ちを頂戴しましたけどね」
マイスは苦笑を浮かべて、左の頬を撫でた。
「――その時に、侯爵様に、あるお願いをしておりまして」
「……お願い、じゃと?」
「ええ」
マイスは、アナークスの呟きに微笑を湛えながら頷き、言葉を継いだ。
「――『今回の件を、一番最初に侯爵様にお伝えに来た人がいたら、コッソリ教えて下さい』って」
「な――!」
「いや~、侯爵家からの連絡は早かったですわ。何せ、次の日の夕方ですからね」
「……」
「さぞ、ウキウキなさりながら侯爵家に向かわれたんでしょうねぇ。目の上のタンコブに引導を渡そうというんですから、無理もないですが」
「……う、うるさ――」
アナークスは図星を指され、顔を紅潮させて声を荒げたが、マイスは無視して言葉を続ける。
「そもそも、今回の盗難は、金銭が目的ではない――それはハッキリしていました。なぜなら、他にもお金になりそうな武器類や小物が沢山あったにも関わらず、被害に遭ったのは、こんな風に嵩張って持ち運びにくい事この上ない、長剣の“ガルムの爪”一本だけ」
マイスは、左腕で抱えた細長い包みを揺らして、口角を上げてみせた。
「それに、お金目当てで盗むには、固有の名称が付く程の……武器というよりは、むしろ古美術品に近い“ガルムの爪”は、あまりにリスクが高いですからね。売り払おうと持ち込んだ瞬間に、盗品とバレて通報されるに決まってますから。武器商としても、そんな盗品を買い取ったところで、表立って店頭に並べる訳にもいきませんから、持ち込んでも手を出すところはありませんわ」
「……」
「金銭が主目的でない――ならば、その動機は何だろう……そう考えた末に出た結論は、私たち“ダイサリィ・アームズ&アーマー”の信頼の失墜ではないかという事でした。ならば、黒幕は、一刻も早く――特に、当事者自身よりも早く、弊社で発生した不祥事をご注進に走るのではないかと推測しました。――そして、いの一番に侯爵邸に現れたのが、ゼファード・アナークス……貴方です」
「ぐ……ぐむ……」
マイスにビシッと指を突きつけられたアナークスは、渋面のまま、喉の奥で唸った。
「――侯爵様からの連絡で、黒幕と動機は判りました。まず優先するべきは、“ガルムの爪”と、それを持つ実行犯の確保――それに関しては、今日のお昼にケリが付きました」
「……で、では……」
「ええ」
絶望の色を濃くした顔のアナークスに、満面の笑みで頷いてみせるマイス。
「現在、ウチの工房で煤まみれになった“ガルムの爪”を洗浄クリーニング中です。明日のお昼までには、侯爵家へ引き渡しが出来そうですわ」
「――じゃ、じゃあ、それは……が、“ガルムの爪”では――ないのか?」
アナークスは震える指で、マイスの抱える細長い包みを指さした。
「ああ……これですか」
マイスは、手元の包みを一瞥すると、ニッコリと笑ってみせた。
「これは……ウチの店頭に並べていた、何の変哲もないタダの量産品ですよ。あ、これで宜しければ、七百万エィンでも喜んでお譲りしますケド?」
「……!」
アナークスは、マイスの放った痛烈な皮肉交じりの言葉に、無言でその場に崩れ落ちた。傍らに控えていたシャハッグズが、慌てて彼の身体を支える。
マイスは、そんな彼の様子を冷ややかな目で見下ろし、先程までとは打って変わった固い声で言った。
「……アナークスさん、今回の件は、公にしてはいません。先程までの話も、侯爵家には、まだお伝えしていません」
「……?」
マイスが話し始めた内容に、訝しげな表情で顔を上げるアナークス。
「私は、今回の件をこれ以上に大きくする気はありません。侯爵様へ、お預かりした“ガルムの爪”をお返しする事が出来れば、弊社としてはそれで充分。――ただ」
そこまで言うと、彼女は一旦言葉を切り、深紫の瞳に女豹の獰猛な光を湛えながら、言葉を続ける。
「……貴方は、この武器商の世界からお退き下さい。それだけが、ダイサリィ・アームズ&アーマーの主たる――いえ、いち商人としての、私からの要求です」
「……」
アナークスは無言でマイスを睨みつけたが、彼女はそれ以上の憤怒を湛えた目で彼を睨み返した。
「――『商人は、如何なる事があっても、決してお客様の利益を故意に損なう事をしてはいけない。例え、そのお客様が、自分のお客様ではないとしても。何故なら、商人とは、常にお客様の笑顔の為に力を尽くす“笑人”であるべきだからだ』――それが、商人として心に留めておくべき節度であり、誇りの源でもあったはずです」
「……」
「それを忘れてしまった、今回の貴方の行い……ひとりの商人として心から軽蔑し、到底看過する事は出来ません。――お退き下さい、アナークスさん。それが、商人としての、貴方のけじめ――」
「く――クソーっ! だ、黙れ、この小娘がァッ!」
絶叫して、マイスの言葉を遮ったアナークスは、憤然と立ち上がった。
その骨張った指をマイスに突きつけて、眦を吊り上げて怒鳴る。
「まだケツの青い小娘如きが、この儂に向かって、商人について語るか! 一丁前の口を利きおって……身の程を弁えいッ!」
「あら、こんな商人の基本の基本を語るのに、年齢なんて関係無いでしょう? というか、こんな小娘に説教される貴方の方こそ、身の程を弁えた方が宜しいのではなくって?」
「五月蠅ぁあああい!」
激昂したアナークスは、目を剥いて右手を挙げた。彼の合図を受けて、マイスの周囲を取り囲む男達の目に、狂気と殺気の光が宿る。
「まだ、侯爵家には事の顛末を伝えておらんと言うたな? ならば好都合! ――この場でキサマの息の根を止めれば、問題は無くなるなぁ!」
アナークスもまた、その瞳を熱病に浮かされたように爛々と光らせながら、自分を無言で睨みつけるマイスに向けて、狂的な哄笑を浴びせかける。
「マイス・L・ダイサリィよ! この儂を敵に回しコケにした事、心の底から悔いて逝くがよいぞ!」
アナークスはそう呟くと、ボンネットの下から現れた美しい顔を凝視しながら、ぐっと唇を噛んだ。
そんな老人の反応に、マイスは愉快そうな微笑みを浮かべる。
「うふふ、そんなに驚いて頂けて嬉しいですわ、アナークスさん。――まあ、今回の盗難事件の裏に貴方程の大物がいらっしゃると判った時の、私の驚きも相当でしたけどね」
皮肉がたっぷりと籠もったマイスの言葉に、アナークスは眉間に皺を寄せた。
「い……一体どうして判ったのだ?」
そこまで言ったところで、彼はカッと眦を吊り上げる。
「――そうか、リイドから聞き出したのか! おのれぃっ! あの三流詐欺師めが!」
「――いいえ。彼女……リイドさんは、貴方の事に関して、何も喋ってないわ」
マイスは、地団駄を踏むアナークスに向かって、静かに頭を振った。
「な――何?」
「確かに――彼女は今、私たちの元で保護されてますけど、今回の件については一貫して単独犯行を主張しています。金目当てで、自分ひとりで計画して“ガルムの爪”を盗み出した――ってね」
「で――では……」
アナークスは、不可解そうな顔をして首を傾げた。
「何故……儂の存在に気付いたのだ? あの女が口を割っていないというのなら、どうして――?」
「アナークスさん。貴方、リイドさんが“ガルムの爪”を盗み出すのに成功した事を把握して、すぐに侯爵家にご注進なさいましたよね? 『ダイサリィ・アームズ&アーマーが、侯爵様から預かった“ガルムの爪”を紛失したようだ』――と」
「なっ? 何故それを……?」
「――実は、その前日に、私が侯爵家に報告していたのですわ。包み隠さずに――」
「な――何だとッ?」
アナークスは驚愕の表情を浮かべ、口から泡を飛ばして叫ぶ。
「じ――自分から報告したというのか? こんな……タダでは済まない様な大失態を……?」
「ええ。……確かに、強い叱責と、容赦の無い平手打ちを頂戴しましたけどね」
マイスは苦笑を浮かべて、左の頬を撫でた。
「――その時に、侯爵様に、あるお願いをしておりまして」
「……お願い、じゃと?」
「ええ」
マイスは、アナークスの呟きに微笑を湛えながら頷き、言葉を継いだ。
「――『今回の件を、一番最初に侯爵様にお伝えに来た人がいたら、コッソリ教えて下さい』って」
「な――!」
「いや~、侯爵家からの連絡は早かったですわ。何せ、次の日の夕方ですからね」
「……」
「さぞ、ウキウキなさりながら侯爵家に向かわれたんでしょうねぇ。目の上のタンコブに引導を渡そうというんですから、無理もないですが」
「……う、うるさ――」
アナークスは図星を指され、顔を紅潮させて声を荒げたが、マイスは無視して言葉を続ける。
「そもそも、今回の盗難は、金銭が目的ではない――それはハッキリしていました。なぜなら、他にもお金になりそうな武器類や小物が沢山あったにも関わらず、被害に遭ったのは、こんな風に嵩張って持ち運びにくい事この上ない、長剣の“ガルムの爪”一本だけ」
マイスは、左腕で抱えた細長い包みを揺らして、口角を上げてみせた。
「それに、お金目当てで盗むには、固有の名称が付く程の……武器というよりは、むしろ古美術品に近い“ガルムの爪”は、あまりにリスクが高いですからね。売り払おうと持ち込んだ瞬間に、盗品とバレて通報されるに決まってますから。武器商としても、そんな盗品を買い取ったところで、表立って店頭に並べる訳にもいきませんから、持ち込んでも手を出すところはありませんわ」
「……」
「金銭が主目的でない――ならば、その動機は何だろう……そう考えた末に出た結論は、私たち“ダイサリィ・アームズ&アーマー”の信頼の失墜ではないかという事でした。ならば、黒幕は、一刻も早く――特に、当事者自身よりも早く、弊社で発生した不祥事をご注進に走るのではないかと推測しました。――そして、いの一番に侯爵邸に現れたのが、ゼファード・アナークス……貴方です」
「ぐ……ぐむ……」
マイスにビシッと指を突きつけられたアナークスは、渋面のまま、喉の奥で唸った。
「――侯爵様からの連絡で、黒幕と動機は判りました。まず優先するべきは、“ガルムの爪”と、それを持つ実行犯の確保――それに関しては、今日のお昼にケリが付きました」
「……で、では……」
「ええ」
絶望の色を濃くした顔のアナークスに、満面の笑みで頷いてみせるマイス。
「現在、ウチの工房で煤まみれになった“ガルムの爪”を洗浄クリーニング中です。明日のお昼までには、侯爵家へ引き渡しが出来そうですわ」
「――じゃ、じゃあ、それは……が、“ガルムの爪”では――ないのか?」
アナークスは震える指で、マイスの抱える細長い包みを指さした。
「ああ……これですか」
マイスは、手元の包みを一瞥すると、ニッコリと笑ってみせた。
「これは……ウチの店頭に並べていた、何の変哲もないタダの量産品ですよ。あ、これで宜しければ、七百万エィンでも喜んでお譲りしますケド?」
「……!」
アナークスは、マイスの放った痛烈な皮肉交じりの言葉に、無言でその場に崩れ落ちた。傍らに控えていたシャハッグズが、慌てて彼の身体を支える。
マイスは、そんな彼の様子を冷ややかな目で見下ろし、先程までとは打って変わった固い声で言った。
「……アナークスさん、今回の件は、公にしてはいません。先程までの話も、侯爵家には、まだお伝えしていません」
「……?」
マイスが話し始めた内容に、訝しげな表情で顔を上げるアナークス。
「私は、今回の件をこれ以上に大きくする気はありません。侯爵様へ、お預かりした“ガルムの爪”をお返しする事が出来れば、弊社としてはそれで充分。――ただ」
そこまで言うと、彼女は一旦言葉を切り、深紫の瞳に女豹の獰猛な光を湛えながら、言葉を続ける。
「……貴方は、この武器商の世界からお退き下さい。それだけが、ダイサリィ・アームズ&アーマーの主たる――いえ、いち商人としての、私からの要求です」
「……」
アナークスは無言でマイスを睨みつけたが、彼女はそれ以上の憤怒を湛えた目で彼を睨み返した。
「――『商人は、如何なる事があっても、決してお客様の利益を故意に損なう事をしてはいけない。例え、そのお客様が、自分のお客様ではないとしても。何故なら、商人とは、常にお客様の笑顔の為に力を尽くす“笑人”であるべきだからだ』――それが、商人として心に留めておくべき節度であり、誇りの源でもあったはずです」
「……」
「それを忘れてしまった、今回の貴方の行い……ひとりの商人として心から軽蔑し、到底看過する事は出来ません。――お退き下さい、アナークスさん。それが、商人としての、貴方のけじめ――」
「く――クソーっ! だ、黙れ、この小娘がァッ!」
絶叫して、マイスの言葉を遮ったアナークスは、憤然と立ち上がった。
その骨張った指をマイスに突きつけて、眦を吊り上げて怒鳴る。
「まだケツの青い小娘如きが、この儂に向かって、商人について語るか! 一丁前の口を利きおって……身の程を弁えいッ!」
「あら、こんな商人の基本の基本を語るのに、年齢なんて関係無いでしょう? というか、こんな小娘に説教される貴方の方こそ、身の程を弁えた方が宜しいのではなくって?」
「五月蠅ぁあああい!」
激昂したアナークスは、目を剥いて右手を挙げた。彼の合図を受けて、マイスの周囲を取り囲む男達の目に、狂気と殺気の光が宿る。
「まだ、侯爵家には事の顛末を伝えておらんと言うたな? ならば好都合! ――この場でキサマの息の根を止めれば、問題は無くなるなぁ!」
アナークスもまた、その瞳を熱病に浮かされたように爛々と光らせながら、自分を無言で睨みつけるマイスに向けて、狂的な哄笑を浴びせかける。
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