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八章 二年目はるの月
100 はるの月11日、魔女のくすり②
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一方、そんなシルキーに気付くことなく家を飛び出したイーヴィンは、おかしな声を上げながら魔女の庵へとひた走っていた。
「うぎゅにゅぅぅぅぅぅ」
触れられそうになった頰が、熱くて熱くて仕方がない。
きっと、いや絶対、真っ赤になっている。
「なんでよぉぉぉぉ!こんなの聞いてないぃぃぃぃ!」
イーヴィンの奇声に、穴から出てきた野ウサギが「敵襲じゃあ」と穴に引っ込み、枝にとまり愛を囁き合っていた番いの小鳥がバサバサと慌ただしく逃げていく。
「しかも、すっごく気持ちよかったぁぁぁ」
一体、彼女は何を言っているのか。
シルキーが聞いたら、とっても喜びそうな感想ーーそう、彼女はシルキーとのキスの感想を叫んでいる。
シルキーは夢だと思っているが、実のところ、しっかりばっちり、それは濃厚なキスを彼らはした。
「うわぁぁぁん、ごめんなさいぃぃ」
きっと、天罰だ。
初めてのキスがあんな、生々しく破廉恥なものになったのは、イーヴィンが出来心で罪を犯したからに違いない。
ドキドキと胸が高鳴るのは、走っているせい。
決して、決して、欲情したからじゃない。
「あの薬、本当は媚薬なんじゃないの?いやぁぁぁぁ」
村の大通りを、イーヴィンが叫びながら走り抜けていく。
そんな彼女を窓越しに見たソルトは「来店か⁈」と看板犬らしく吠えたて、拘り過ぎるあまり結婚式を先延ばしにして新居建設に勤しむファーガルは木槌を担いだままポカンと見ていた。
さて、時間を少し戻そう。
シルキーが用意した風呂に魔女マカが入っていた時のことである。
「タオル、ここに置いておきますねー?」
「あら、ありがとう」
シャワーカーテンの向こうで、マカがペコリと頭を下げる。
脱衣スペースに置いたカゴにタオルと着替えを置いたイーヴィンに、彼女は「ちょっと、宜しいかしら」と声をかけた。
「つかぬ事を聞くけれど、あなた、特殊性癖でもお持ちなのかしら?」
つかぬこと。いきなりのことで申し訳ない気持ち、とかそんな意味だったはずだ。
文字通りいきなりな質問に、イーヴィンは吹き出した。
「ブフゥッ!え、なに?意味が分からない」
「いえ……首を絞められる私を見て、あれほどまでに甘ったるい熱視線を向けるのは、どうしてなのかな、と思いまして」
マカの言葉に、イーヴィンはあーだのうーだの呻いた。
言い辛いことなのだろう。
しばらくそうしていたが、ようやく観念したのかボソボソと彼女は喋り出す。
「あー……大丈夫。加虐性愛者とかでは、ないから。そのー……あれは、ですね」
言い淀むイーヴィンに、マカは興味津々だ。
加虐性愛でないのなら、どうしてあんな顔をしたのか。
好奇心旺盛な魔女は、どんな事象も薬のタネになるんじゃないかと常にアンテナを張っていた。
「あれは?」
「……シルキーがかっこよく見えて、ドキドキしてました」
消え入るような声に、マカは慌ててカランをひねってシャワーを止める。
「今、なんて?」
「だから……シルキーは男なんだなって思ったら、急にドキドキしちゃったというか、なんというか……」
ゴニョゴニョとなにやら言い訳めいたものを呟くイーヴィンに、マカは「あらあら」と微笑んだ。
「姫を助けに来た騎士のようでしたものね」
そう言いながら、マカは複雑そうだ。
魔女の首にはくっきりと、シルキーが首を絞めた跡が残っている。
死なずに済んで良かった。そうでなければ、彼女を愛する使い魔がシルキーに復讐していたかもしれない。
「そうなの。これまでも、ちょこちょこドキッとすることはあったんだけど……あれを見て、ようやく踏ん切りがついたというか……」
「踏ん切り?」
「私、ね。シルキーが、好きなのよ。今までも、たぶんそうだった。だけど、彼は妖精で、私は人間で。あなたの使い魔みたいにキスはダメって制約はないだろうけど、やっぱり、素直に認めることが出来なかった」
ゲーム上の設定で、彼は婿候補どころか登場さえしないキャラクターだった。
たとえ婿候補以外とどうにかなれる可能性があるとしても、妖精であるシルキーと人間であるイーヴィンでは釣り合うと思えない。
長い寿命を持つシルキーからすれば、イーヴィンなんてほんの短い間、束の間の恋人にしかなれないだろう。
恋人でもない彼女に、過剰なほど世話を焼く男である。恋人になったら、さぞ甘やかしてくれるだろう。それはもう、ベタベタの蜂蜜よりも甘く。
そんなに甘やかされたら、きっとイーヴィンはダメになる。
それは、構わない。むしろ、本望である。
問題は、シルキーだった。
それほどまでに溺愛した相手を失って、彼はどうなるのだろうか。
きっと彼は、イーヴィンが来るずっと前からそうしてきたように、一人孤独にこの家を守っていくのだろう。そして、イーヴィンにしたように誰かを世話する。
そんな想像をしては、彼女はいもしない相手に嫉妬した。
だけど、仕方がないじゃないか。どう頑張ったって、寿命の差は縮まらない。
恋人になっても置いていくことになるし、ならなくたって今の生活は続けられる。
無責任に彼を残して死んでいくよりは、このままでいるべきなんじゃないかと、イーヴィンが思っても仕方がない。
だけど、ダメだ。
それだけじゃ、足りなくなってしまった。
マキオに押し倒されて、イーヴィンは一瞬だけ恐怖を覚えた。
その瞬間に助けを求めようとしたのは、誰でもないシルキーだったのだ。
続けざまに見せつけられた彼の圧倒的な力に、イーヴィンはもう抑えきれなくなった。
マカの言うように、イーヴィンは少々おかしな性癖があるのだと思う。
彼女は、見た目と中身のギャップがあればあるほど弱いらしい。
か弱い淑女のような彼が大の男を軽々とのしているのは、とても奇妙な絵面だ。
だが、それが、それこそが彼女の決意を揺るがした。
彼には悪いけれど、とてもじゃないが妹のままではいてあげられない。
あんな風に独占欲を見せつけられて、知らないふりが出来るほど、イーヴィンは大人じゃなかった。
「そうでしたか。お互い、難儀な恋ですわね」
「そうだね」
シャワーカーテンから顔を覗かせると、脱衣スペースでイーヴィンがタオルを持ったまま立っていた。その顔は、まるで悲恋のお姫様のよう。
どうしてそんな顔をしているのか、同じような立場であるマカには、痛いほど気持ちが分かってしまう。
だから、余計なお節介だと分かっているのに、ついつい手を貸してしまったのだ。
「うぎゅにゅぅぅぅぅぅ」
触れられそうになった頰が、熱くて熱くて仕方がない。
きっと、いや絶対、真っ赤になっている。
「なんでよぉぉぉぉ!こんなの聞いてないぃぃぃぃ!」
イーヴィンの奇声に、穴から出てきた野ウサギが「敵襲じゃあ」と穴に引っ込み、枝にとまり愛を囁き合っていた番いの小鳥がバサバサと慌ただしく逃げていく。
「しかも、すっごく気持ちよかったぁぁぁ」
一体、彼女は何を言っているのか。
シルキーが聞いたら、とっても喜びそうな感想ーーそう、彼女はシルキーとのキスの感想を叫んでいる。
シルキーは夢だと思っているが、実のところ、しっかりばっちり、それは濃厚なキスを彼らはした。
「うわぁぁぁん、ごめんなさいぃぃ」
きっと、天罰だ。
初めてのキスがあんな、生々しく破廉恥なものになったのは、イーヴィンが出来心で罪を犯したからに違いない。
ドキドキと胸が高鳴るのは、走っているせい。
決して、決して、欲情したからじゃない。
「あの薬、本当は媚薬なんじゃないの?いやぁぁぁぁ」
村の大通りを、イーヴィンが叫びながら走り抜けていく。
そんな彼女を窓越しに見たソルトは「来店か⁈」と看板犬らしく吠えたて、拘り過ぎるあまり結婚式を先延ばしにして新居建設に勤しむファーガルは木槌を担いだままポカンと見ていた。
さて、時間を少し戻そう。
シルキーが用意した風呂に魔女マカが入っていた時のことである。
「タオル、ここに置いておきますねー?」
「あら、ありがとう」
シャワーカーテンの向こうで、マカがペコリと頭を下げる。
脱衣スペースに置いたカゴにタオルと着替えを置いたイーヴィンに、彼女は「ちょっと、宜しいかしら」と声をかけた。
「つかぬ事を聞くけれど、あなた、特殊性癖でもお持ちなのかしら?」
つかぬこと。いきなりのことで申し訳ない気持ち、とかそんな意味だったはずだ。
文字通りいきなりな質問に、イーヴィンは吹き出した。
「ブフゥッ!え、なに?意味が分からない」
「いえ……首を絞められる私を見て、あれほどまでに甘ったるい熱視線を向けるのは、どうしてなのかな、と思いまして」
マカの言葉に、イーヴィンはあーだのうーだの呻いた。
言い辛いことなのだろう。
しばらくそうしていたが、ようやく観念したのかボソボソと彼女は喋り出す。
「あー……大丈夫。加虐性愛者とかでは、ないから。そのー……あれは、ですね」
言い淀むイーヴィンに、マカは興味津々だ。
加虐性愛でないのなら、どうしてあんな顔をしたのか。
好奇心旺盛な魔女は、どんな事象も薬のタネになるんじゃないかと常にアンテナを張っていた。
「あれは?」
「……シルキーがかっこよく見えて、ドキドキしてました」
消え入るような声に、マカは慌ててカランをひねってシャワーを止める。
「今、なんて?」
「だから……シルキーは男なんだなって思ったら、急にドキドキしちゃったというか、なんというか……」
ゴニョゴニョとなにやら言い訳めいたものを呟くイーヴィンに、マカは「あらあら」と微笑んだ。
「姫を助けに来た騎士のようでしたものね」
そう言いながら、マカは複雑そうだ。
魔女の首にはくっきりと、シルキーが首を絞めた跡が残っている。
死なずに済んで良かった。そうでなければ、彼女を愛する使い魔がシルキーに復讐していたかもしれない。
「そうなの。これまでも、ちょこちょこドキッとすることはあったんだけど……あれを見て、ようやく踏ん切りがついたというか……」
「踏ん切り?」
「私、ね。シルキーが、好きなのよ。今までも、たぶんそうだった。だけど、彼は妖精で、私は人間で。あなたの使い魔みたいにキスはダメって制約はないだろうけど、やっぱり、素直に認めることが出来なかった」
ゲーム上の設定で、彼は婿候補どころか登場さえしないキャラクターだった。
たとえ婿候補以外とどうにかなれる可能性があるとしても、妖精であるシルキーと人間であるイーヴィンでは釣り合うと思えない。
長い寿命を持つシルキーからすれば、イーヴィンなんてほんの短い間、束の間の恋人にしかなれないだろう。
恋人でもない彼女に、過剰なほど世話を焼く男である。恋人になったら、さぞ甘やかしてくれるだろう。それはもう、ベタベタの蜂蜜よりも甘く。
そんなに甘やかされたら、きっとイーヴィンはダメになる。
それは、構わない。むしろ、本望である。
問題は、シルキーだった。
それほどまでに溺愛した相手を失って、彼はどうなるのだろうか。
きっと彼は、イーヴィンが来るずっと前からそうしてきたように、一人孤独にこの家を守っていくのだろう。そして、イーヴィンにしたように誰かを世話する。
そんな想像をしては、彼女はいもしない相手に嫉妬した。
だけど、仕方がないじゃないか。どう頑張ったって、寿命の差は縮まらない。
恋人になっても置いていくことになるし、ならなくたって今の生活は続けられる。
無責任に彼を残して死んでいくよりは、このままでいるべきなんじゃないかと、イーヴィンが思っても仕方がない。
だけど、ダメだ。
それだけじゃ、足りなくなってしまった。
マキオに押し倒されて、イーヴィンは一瞬だけ恐怖を覚えた。
その瞬間に助けを求めようとしたのは、誰でもないシルキーだったのだ。
続けざまに見せつけられた彼の圧倒的な力に、イーヴィンはもう抑えきれなくなった。
マカの言うように、イーヴィンは少々おかしな性癖があるのだと思う。
彼女は、見た目と中身のギャップがあればあるほど弱いらしい。
か弱い淑女のような彼が大の男を軽々とのしているのは、とても奇妙な絵面だ。
だが、それが、それこそが彼女の決意を揺るがした。
彼には悪いけれど、とてもじゃないが妹のままではいてあげられない。
あんな風に独占欲を見せつけられて、知らないふりが出来るほど、イーヴィンは大人じゃなかった。
「そうでしたか。お互い、難儀な恋ですわね」
「そうだね」
シャワーカーテンから顔を覗かせると、脱衣スペースでイーヴィンがタオルを持ったまま立っていた。その顔は、まるで悲恋のお姫様のよう。
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