39 / 50
第39話 穢れを吸う式神が、元上司のブラックオーラで腹を壊した件
しおりを挟む
昼下がりの空が、急に暗くなった。
縁側で茶をすすっていた俺は、湯呑みを置いて空を見上げる。
雨雲じゃない。
黒い靄が、山の向こうから這うように広がってきている。
「来たか」
予想より早い。
だが、想定内だ。
「カイト」
ザシキが縁側に駆け寄ってきた。
普段の無邪気さが消え、金色の瞳が鋭く光っている。
「結界に何か触った。すっごく気持ち悪いの」
「式神だろうな。何体だ?」
「三つ。地面から湧いてる」
三体か。
偵察ではなく、本格的な攻撃だ。
俺は立ち上がり、土蔵の方角を見た。
ガンさんが土蔵の前で腕を組んでいる。
岩の体が赤熱し、いつでも戦える状態だ。
黒い影が、地面を這うように敷地に侵入してくる。
ヒルのような、ナメクジのような、不定形の塊。
見た目はおぞましいが、俺の感想は一つだけだ。
動きが遅い。
時速3kmもないだろう。
そして、行動が単純すぎる。
三体とも同じ方向にしか進まない。
まるで、術式に縛られた動きだ。
穢れを感知する。
穢れに向かって直進する。
それ以外の判断ができない。
なら、対処は簡単だ。
「ケガレ」
式神が呻いた。
人間の声ではない。
底なし沼から響くような、湿った音。
「ケガレ、ヨコセ」
三体の式神が、一斉に農具小屋へ向かう。
黒田だ。
「うわあぁぁぁ!」
黒田の悲鳴が響いた。
予定通り。
俺は縁側から動かず、状況を観察する。
ミレイが裁ち鋏を手に飛び出そうとしたが、俺は手で制した。
「待て」
「でも、カイトさん」
「タエさん、黒田を回収。式神の射程外まで退避させろ」
「あいよぉ」
タエさんの姿が消えた。
次の瞬間、農具小屋の前から黒田の体が宙を舞う。
ターボババアの超高速移動。
黒田は庭の端、式神から十メートル以上離れた場所に転がされた。
「ひぃぃぃ! 何が何だかぁぁ!」
式神たちは黒田を見失い、その場で停止した。
だが、すぐに方向転換する。
黒田の穢れを再び感知したのだ。
這うような速度で、こちらに向かってくる。
「旦那、あれ、また来るよ?」
ハチさんが首をかしげた。
「ああ。来させる。黒田、そこで待機しろ」
「は、はい!」
式神たちがゆっくりと近づいてくる。
黒田は震えながらも、その場に留まった。
逃げ場がないと悟ったのか、諦めたのか。
五メートル。
三メートル。
一メートル。
式神たちが黒田に群がった。
黒田は地面に這いつくばり、絶叫している。
だが、血は出ていない。
怪我もしていない。
式神たちは黒田の体から、黒い靄を吸い上げていた。
あの靄は穢れだ。
ブラック企業で培われた、パワハラと残業と理不尽の結晶。
「何か吸われてるぅぅ! 体から何か出てるぅぅ!」
黒田の悲鳴は凄まじかったが、顔色は良くなっていた。
灰色だった肌に、血色が戻っている。
目の下のクマも薄くなっている。
「旦那」
ハチさんが興味深そうに黒田を眺めている。
「あれ、黒田くん、なんかスッキリしてない?」
「ああ。穢れを吸い取られてるからな」
「へえ。じゃあ、あたいたちは何もしなくていいの?」
「いや、タイミングを見る。あいつらは穢れを吸うことしかできない」
式神たちの動きが鈍くなってきた。
黒田から吸い上げた穢れで、体が膨張している。
最初はナメクジ大だった体が、今や軽トラックほどに膨れ上がっていた。
満腹だ。
動きが止まった。
式神たちは穢れを消化しきれず、地面でのたうっている。
回避も防御もできない。
穢れを吸う以外の機能を持たない、単機能の道具。
術者の想定では、黒田程度の穢れなら余裕で処理できたのだろう。
甘い。
ブラック企業を舐めるな。
「タエさん、黒田を回収」
「はいはい」
再びタエさんが黒田を抱えて離脱する。
今度は縁側の近くまで運んできた。
「今だ」
俺の合図で、全員が動いた。
ミレイが跳躍した。
裁ち鋏が閃き、最も近い式神を両断する。
黒い液体が飛び散ったが、ミレイの体をすり抜けていく。
実体を持たない怪異には、触れることすらできない。
「ぽぽぽ!」
ハチさんが二体目に突進した。
巨大な拳が式神の頭部を粉砕する。
泥人形のように崩れ落ちた式神を、さらに踏みつける。
「旦那のためだよ!」
三体目はユキが担当した。
白い息を吐くと、式神の表面が凍りついていく。
動きが完全に止まった。
「これ、冷たい」
ユキが淡々と言った。
雪女にとって、冷気を操るのは呼吸と同じだ。
最後にザシキが前に出た。
小さな手を式神たちに向ける。
「悪い子には、めっちゃ不運が来るの」
金色の光が放たれた。
福の力。
座敷童子の本領だ。
光に触れた式神たちが、悲鳴を上げた。
穢れと福は相反する属性。
中和反応が起き、式神の体が内側から崩壊していく。
数秒で、三体とも消滅した。
後には黒い染みだけが残った。
「終わった?」
ザシキが首をかしげる。
「いや、まだだ」
俺は裏山を見た。
杉の木の上に、小鳥の形をした式神がいるはずだ。
監視用の。
だが、そこにはもう何もいなかった。
福の余波で燃え尽きたらしい。
杉の枝に、小さな焦げ跡だけが残っている。
「スキマ」
「……ここ」
隙間から顔だけが出てきた。
「術者の様子は?」
「……見てた。山の上の小屋」
スキマの目が細まった。
珍しく、感情が表に出ている。
「……老人が血を吐いた。『馬鹿な』って。『穢れの量が桁違いだ』って」
「他には?」
「……御子柴がいた。『失敗ですか』って聞いてた。老人、すごく悔しそうだった」
予想通りだ。
式神が破壊された反動が、術者に返ったらしい。
「それと」
スキマが続けた。
「……老人、最初は火を使おうとしてた。でも、やめた」
「理由は?」
「……『雪女が熱に強いなら、火は効かない』って。だから穢れ吸収にしたって」
俺は口元が緩むのを感じた。
ユキの偽装が効いている。
敵は、うちの戦力を正確に把握できていない。
「スキマ、よくやった」
「……うん」
スキマが小さく笑った。
隙間の奥に引っ込む直前、囁くような声が聞こえた。
「……カイト、嬉しそう」
俺は庭の方を見た。
黒田が立ち上がっていた。
いや、立ち上がったというより、跳ね起きた。
「社長!」
黒田が走ってきた。
目がキラキラ輝いている。
肌は健康的なピンク色。
完全に別人だ。
「体が軽いです! すごく軽い! 何年ぶりだろう、この感覚!」
「そうか」
「やる気が湧いてきます! 何でもできる気がします!」
穢れを吸い尽くされた結果がこれか。
憑き物が落ちた、という表現がぴったりだ。
「よし、じゃあ残業だ」
「はい!」
「式神が這った跡を掃除しろ。黒い染みが残ってる」
「喜んで!」
黒田は嬉々として掃除道具を取りに走っていった。
ミレイが複雑そうな顔でそれを見ている。
「カイトさん。黒田さん、なんだか別人みたいですね」
「穢れが全部抜けたからな」
「でも、あれ、またすぐ溜まりますよね」
「ああ。だから大丈夫だ」
俺はミレイの頭を撫でた。
マスクの下で、小さく息を吐く音が聞こえた。
「黒田の穢れ製造能力を舐めるな。一週間もすれば元通りだ」
「それは、安心したらいいんでしょうか」
「安心しろ。囮役は継続だ」
ミレイは小さくうなずいた。
その表情は、どこか満足そうだった。
戦果は上々だ。
俺は縁側に戻り、冷めた茶を飲み干した。
ザシキが隣に座って、足をぶらぶらさせている。
「カイト、勝った?」
「ああ、勝った」
「じゃあ、ご褒美。おやつ」
「後でな。夕飯が先だ」
台所から、いい匂いが漂ってきた。
タエさんとミレイが、鍋の準備を始めたらしい。
ダンジョン産の猪肉。
ハチさんが育てた野菜。
ユキが冷やした日本酒。
敵はまだ健在だ。
次はもっと厄介な手を打ってくるだろう。
だが、それは明日の俺が考えればいい。
今夜は、鍋だ。
ザシキが俺の袖を引っ張った。
「カイト、あたしも鍋食べる」
「当たり前だ。お前も働いただろ」
「えへへ」
ザシキが笑った。
金色の瞳が、夕日を反射してきらきら光っている。
スローライフ、というには波乱が多い。
だが、悪くない。
少なくとも、一人で食うコンビニ弁当よりはずっとマシだ。
縁側で茶をすすっていた俺は、湯呑みを置いて空を見上げる。
雨雲じゃない。
黒い靄が、山の向こうから這うように広がってきている。
「来たか」
予想より早い。
だが、想定内だ。
「カイト」
ザシキが縁側に駆け寄ってきた。
普段の無邪気さが消え、金色の瞳が鋭く光っている。
「結界に何か触った。すっごく気持ち悪いの」
「式神だろうな。何体だ?」
「三つ。地面から湧いてる」
三体か。
偵察ではなく、本格的な攻撃だ。
俺は立ち上がり、土蔵の方角を見た。
ガンさんが土蔵の前で腕を組んでいる。
岩の体が赤熱し、いつでも戦える状態だ。
黒い影が、地面を這うように敷地に侵入してくる。
ヒルのような、ナメクジのような、不定形の塊。
見た目はおぞましいが、俺の感想は一つだけだ。
動きが遅い。
時速3kmもないだろう。
そして、行動が単純すぎる。
三体とも同じ方向にしか進まない。
まるで、術式に縛られた動きだ。
穢れを感知する。
穢れに向かって直進する。
それ以外の判断ができない。
なら、対処は簡単だ。
「ケガレ」
式神が呻いた。
人間の声ではない。
底なし沼から響くような、湿った音。
「ケガレ、ヨコセ」
三体の式神が、一斉に農具小屋へ向かう。
黒田だ。
「うわあぁぁぁ!」
黒田の悲鳴が響いた。
予定通り。
俺は縁側から動かず、状況を観察する。
ミレイが裁ち鋏を手に飛び出そうとしたが、俺は手で制した。
「待て」
「でも、カイトさん」
「タエさん、黒田を回収。式神の射程外まで退避させろ」
「あいよぉ」
タエさんの姿が消えた。
次の瞬間、農具小屋の前から黒田の体が宙を舞う。
ターボババアの超高速移動。
黒田は庭の端、式神から十メートル以上離れた場所に転がされた。
「ひぃぃぃ! 何が何だかぁぁ!」
式神たちは黒田を見失い、その場で停止した。
だが、すぐに方向転換する。
黒田の穢れを再び感知したのだ。
這うような速度で、こちらに向かってくる。
「旦那、あれ、また来るよ?」
ハチさんが首をかしげた。
「ああ。来させる。黒田、そこで待機しろ」
「は、はい!」
式神たちがゆっくりと近づいてくる。
黒田は震えながらも、その場に留まった。
逃げ場がないと悟ったのか、諦めたのか。
五メートル。
三メートル。
一メートル。
式神たちが黒田に群がった。
黒田は地面に這いつくばり、絶叫している。
だが、血は出ていない。
怪我もしていない。
式神たちは黒田の体から、黒い靄を吸い上げていた。
あの靄は穢れだ。
ブラック企業で培われた、パワハラと残業と理不尽の結晶。
「何か吸われてるぅぅ! 体から何か出てるぅぅ!」
黒田の悲鳴は凄まじかったが、顔色は良くなっていた。
灰色だった肌に、血色が戻っている。
目の下のクマも薄くなっている。
「旦那」
ハチさんが興味深そうに黒田を眺めている。
「あれ、黒田くん、なんかスッキリしてない?」
「ああ。穢れを吸い取られてるからな」
「へえ。じゃあ、あたいたちは何もしなくていいの?」
「いや、タイミングを見る。あいつらは穢れを吸うことしかできない」
式神たちの動きが鈍くなってきた。
黒田から吸い上げた穢れで、体が膨張している。
最初はナメクジ大だった体が、今や軽トラックほどに膨れ上がっていた。
満腹だ。
動きが止まった。
式神たちは穢れを消化しきれず、地面でのたうっている。
回避も防御もできない。
穢れを吸う以外の機能を持たない、単機能の道具。
術者の想定では、黒田程度の穢れなら余裕で処理できたのだろう。
甘い。
ブラック企業を舐めるな。
「タエさん、黒田を回収」
「はいはい」
再びタエさんが黒田を抱えて離脱する。
今度は縁側の近くまで運んできた。
「今だ」
俺の合図で、全員が動いた。
ミレイが跳躍した。
裁ち鋏が閃き、最も近い式神を両断する。
黒い液体が飛び散ったが、ミレイの体をすり抜けていく。
実体を持たない怪異には、触れることすらできない。
「ぽぽぽ!」
ハチさんが二体目に突進した。
巨大な拳が式神の頭部を粉砕する。
泥人形のように崩れ落ちた式神を、さらに踏みつける。
「旦那のためだよ!」
三体目はユキが担当した。
白い息を吐くと、式神の表面が凍りついていく。
動きが完全に止まった。
「これ、冷たい」
ユキが淡々と言った。
雪女にとって、冷気を操るのは呼吸と同じだ。
最後にザシキが前に出た。
小さな手を式神たちに向ける。
「悪い子には、めっちゃ不運が来るの」
金色の光が放たれた。
福の力。
座敷童子の本領だ。
光に触れた式神たちが、悲鳴を上げた。
穢れと福は相反する属性。
中和反応が起き、式神の体が内側から崩壊していく。
数秒で、三体とも消滅した。
後には黒い染みだけが残った。
「終わった?」
ザシキが首をかしげる。
「いや、まだだ」
俺は裏山を見た。
杉の木の上に、小鳥の形をした式神がいるはずだ。
監視用の。
だが、そこにはもう何もいなかった。
福の余波で燃え尽きたらしい。
杉の枝に、小さな焦げ跡だけが残っている。
「スキマ」
「……ここ」
隙間から顔だけが出てきた。
「術者の様子は?」
「……見てた。山の上の小屋」
スキマの目が細まった。
珍しく、感情が表に出ている。
「……老人が血を吐いた。『馬鹿な』って。『穢れの量が桁違いだ』って」
「他には?」
「……御子柴がいた。『失敗ですか』って聞いてた。老人、すごく悔しそうだった」
予想通りだ。
式神が破壊された反動が、術者に返ったらしい。
「それと」
スキマが続けた。
「……老人、最初は火を使おうとしてた。でも、やめた」
「理由は?」
「……『雪女が熱に強いなら、火は効かない』って。だから穢れ吸収にしたって」
俺は口元が緩むのを感じた。
ユキの偽装が効いている。
敵は、うちの戦力を正確に把握できていない。
「スキマ、よくやった」
「……うん」
スキマが小さく笑った。
隙間の奥に引っ込む直前、囁くような声が聞こえた。
「……カイト、嬉しそう」
俺は庭の方を見た。
黒田が立ち上がっていた。
いや、立ち上がったというより、跳ね起きた。
「社長!」
黒田が走ってきた。
目がキラキラ輝いている。
肌は健康的なピンク色。
完全に別人だ。
「体が軽いです! すごく軽い! 何年ぶりだろう、この感覚!」
「そうか」
「やる気が湧いてきます! 何でもできる気がします!」
穢れを吸い尽くされた結果がこれか。
憑き物が落ちた、という表現がぴったりだ。
「よし、じゃあ残業だ」
「はい!」
「式神が這った跡を掃除しろ。黒い染みが残ってる」
「喜んで!」
黒田は嬉々として掃除道具を取りに走っていった。
ミレイが複雑そうな顔でそれを見ている。
「カイトさん。黒田さん、なんだか別人みたいですね」
「穢れが全部抜けたからな」
「でも、あれ、またすぐ溜まりますよね」
「ああ。だから大丈夫だ」
俺はミレイの頭を撫でた。
マスクの下で、小さく息を吐く音が聞こえた。
「黒田の穢れ製造能力を舐めるな。一週間もすれば元通りだ」
「それは、安心したらいいんでしょうか」
「安心しろ。囮役は継続だ」
ミレイは小さくうなずいた。
その表情は、どこか満足そうだった。
戦果は上々だ。
俺は縁側に戻り、冷めた茶を飲み干した。
ザシキが隣に座って、足をぶらぶらさせている。
「カイト、勝った?」
「ああ、勝った」
「じゃあ、ご褒美。おやつ」
「後でな。夕飯が先だ」
台所から、いい匂いが漂ってきた。
タエさんとミレイが、鍋の準備を始めたらしい。
ダンジョン産の猪肉。
ハチさんが育てた野菜。
ユキが冷やした日本酒。
敵はまだ健在だ。
次はもっと厄介な手を打ってくるだろう。
だが、それは明日の俺が考えればいい。
今夜は、鍋だ。
ザシキが俺の袖を引っ張った。
「カイト、あたしも鍋食べる」
「当たり前だ。お前も働いただろ」
「えへへ」
ザシキが笑った。
金色の瞳が、夕日を反射してきらきら光っている。
スローライフ、というには波乱が多い。
だが、悪くない。
少なくとも、一人で食うコンビニ弁当よりはずっとマシだ。
8
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
『捨てられシスターと傷ついた獣の修繕日誌』~「修理が遅い」と追放されたけど、DIY知識チートで壊れた家も心も直して、幸せな家庭を築きます
エリモコピコット
ファンタジー
【12/6 日間ランキング17位!】
「魔法で直せば一瞬だ。お前の手作業は時間の無駄なんだよ」
そう言われて勇者パーティを追放されたシスター、エリス。
彼女の魔法は弱く、派手な活躍はできない。 けれど彼女には、物の声を聞く『構造把握』の力と、前世から受け継いだ『DIY(日曜大工)』の知識があった。
傷心のまま辺境の村「ココン」に流れ着いた彼女は、一軒のボロ家と出会う。 隙間風だらけの壁、腐りかけた床。けれど、エリスは目を輝かせた。
「直せる。ここを、世界で一番温かい『帰る場所』にしよう!」
釘を使わない頑丈な家具、水汲み不要の自動ポンプ、冬でもポカポカの床暖房。
魔法文明が見落としていた「手間暇かけた技術」は、不便な辺境生活を快適な楽園へと変えていく。
やがてその温かい家には、 傷ついた銀髪の狼少女や、 素直になれないツンデレ黒猫、 人見知りな犬耳の鍛冶師が集まってきて――。
「エリス姉、あったか~い……」「……悔しいけど、この家から出られないわね」
これは、不器用なシスターが、壊れた家と、傷ついた心を修繕していく物語。 優しくて温かい、手作りのスローライフ・ファンタジー!
(※一方その頃、メンテナンス係を失った勇者パーティの装備はボロボロになり、冷たい野営で後悔の日々を送るのですが……それはまた別のお話)
疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件
月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ!
『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』
壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる