乙女ゲームに転生した悪役令嬢! 人気が無い公園で出歯亀する

ひなクラゲ

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悪役令嬢と王子様!

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 私はある日突然前世の記憶を思い出しました

 思い出した事はこの世界が乙女ゲームだという事…



 私は気がついたら、乙女ゲームの悪役令嬢に転生していました

 ゲーム通りだとこの後、王子と婚約させられ、数年後には婚約破棄&追放が待っているわ

 なんとかしないと…



 …………

 ………


 ~~数年後~~
 
 だめだったわ…

 私が何を言おうが、何をしようが

 ワガママ娘のたわ言としか思ってもらえず、結局王子と婚約させられてしまった…

 このままだと後数年のうちにゲームのエンディングを迎えてしまう!!

 それ即ち、悪役令嬢の婚約破棄&追放エンドを……


 ど、どうしよう……

 ゲーム補正なのか

 巷ではヒロインを虐める悪女!

 に、なってしまっているの…

 おかげで、私の評判は最悪…

 王子からも冷たい目でみられているの…

 いきなりゲームの世界に転生させられて、ゲーム通り私は悪役令嬢として皆に嫌われて…

 もう泣きたいわ…


 私は1人、人気が無い公園に向う…

 この公園は木々が生い茂り、薄暗い為か訪れる人は多くない…

 私はこの公園に来て、こっそり泣くのが最近の日課だ…

 …………

 ………

 嘘だっ!

 ごめんなさい、嘘です

 こっそり泣いてなんかいません…

 実はこの公園…

 訪れる人は多くないと言ったけど、全然来ないワケではない

 少なくない人々が人知れず訪れる場所でもあるのだ

 お察しの通り訳ありの人達がね…

 人気が無い…

 薄暗い…

 木々が生い茂っていて他から見えにくい…

 なんていったら、うってつけの逢引の場所よね…

 恋人同士のあられもない姿…

 皆、えっちぃ~!!


 私は今日も木々に紛れて出歯亀をする(笑)

 ああ、言っとくけど何でも覗いている訳じゃないから…!

 私が見たいのは…

「!!」

 ( ゚д゚)ハッ! あ、あれはまさか!!

 私の野生の勘が激しく働いている!

 シュタタタタッ!

 シュッ!!

 私は今だけ忍者顔負けの素早さを発揮して

 その対象目当ての近くの木々に潜む!!

 あああああああああああぁ~

 私は思わず叫びたくなる口元を抑えさがら涙ぐむ…

 私が見つけた対象

 線の細い少年と体格の良い青年の絡み合う姿を捉える!!

 木々で視界が悪いのと、ちょうど対象が後ろ姿という事で顔まではわからないが、私の勘が絶対に美少年と美青年だと叫んでいる!


 あっ、あっ、ちょっ…
 ちょっと!
 青年の少年に挿れちゃうの!?

 あっ、激しいっ!!!

 えっ!? 嘘っ!!

 

 ちょっ… 少年!

 大丈夫!?

 あっ、あっ

 ~~~~~~~~~

 ~~~~~~~

 ………………………………

 ……………………

 ……………

 ふうっ…

 素晴らしい…

 堪能させてもらったわ~

 日頃の悩みや憂さも吹っ飛んだわ!!

 

 ……はい

 すみません、お気づきかと思われますが…

 私、転生前は腐女子でした

 転生してもこの性だけは変わらず…

 偶然、こんな素晴らしい場所を発見してしまったのよ!

 でも追放されてしまったら二度とここには来れないわ…

 なんとか婚約破棄は仕方ないとしても、追放されない方法はないかしら…

 ガサツ!

「あっ」

「「えっ??」」

 嘘っ、つい音立てちゃった!?

 やばっ

 気まずい!

 私はおそるおそる少年達の方を見た…

 ……………

 ………

 まだヤッてたのね…

 というか、ごめんっ

 まだ挿れたままだったのね…

 いけないっ!

 ついついガン見しちゃったわ…

 …………

 ………

 あら? 少年、私の婚約者と同じ髪の色なのね…

 そういえば隣の青年も王子の護衛そっくりね…

 他人の空似ってあるのね~

 いやっ、そんな偶然ある?

 …………

 あれ?

 あれれ?

 

 眼の前の2人ジッと見る

 ……………

 何度見てもそこには

 婚約者王子とその護衛がいた…

 えっ!?

 ちょっとどうしよう?

 私、王子のとんでもない秘密をみちゃったんじゃ??



 そこにはあられもない姿でオロオロしている王子と、王子のナカから慌てて離れようとしている護衛…

 そして呆然とした悪役令嬢が1人…

 さてさて…

 どうなる事やら


   ~~完~~  

  もしかしたら続くかも…

 

 


 

 

 

 






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