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第01話「過労死からの転生は、薬草の香りと共に」
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「……ここは?」
薄目を開けると、視界に飛び込んできたのは見慣れない木製の天井だった。消毒液の匂いではなく、ふわりと鼻腔をくすぐる、甘く爽やかなハーブの香り。体を起こそうとしたが、まるで鉛のように重くてうまくいかない。
(ああ、そうか。俺は、死んだんだった)
月宮陽、享年二十五。製薬会社の研究員だった俺の最期は、あまりにもあっけないものだった。連日の徹夜作業、積み重なる疲労、そして鳴り響く警告音を無視した結果、実験室の固い床の上で意識を失った。我ながら、典型的な過労死だ。
自嘲気味に息を吐いた、その時。
「気がついたかい、ハル?」
優しい声と共に、視界に柔和な笑みを浮かべた初老の女性が入ってきた。ハル?誰のことだ?俺の名前は陽(はる)だが。
「無理しなくていいよ。昨日の夜、森で倒れている君を見つけたんだ。ひどい熱だったんだから」
女性は慣れた手つきで俺の額に触れると、ほっとしたように息をついた。その手は温かく、どこか懐かしい匂いがした。差し出された木製のカップには、湯気の立つハーブティー。一口飲むと、優しい甘みと香りが体にじんわりと染み渡っていく。
「僕は……」
声を出そうとして、驚いた。自分の声変わり前の、まだ少し高い声。慌てて自分の手を見れば、それは成人男性のゴツゴツしたものではなく、華奢で小さな子供の手だった。
混乱する俺に、女性――村の薬草師だというエマさんは、ゆっくりと事情を話してくれた。俺は記憶を失って森で倒れていた孤児で、名前は「ハル」。彼女に助けられ、ここで介抱されていたらしい。
鏡を見せられて、二度目の衝撃が走る。そこに映っていたのは、見慣れた自分の顔ではなく、黒髪にくっきりとした黒い瞳を持つ、十代半ばくらいの、どこか中性的な顔立ちの少年だった。
つまり、俺は過労死して、ファンタジー小説でよくある「異世界転生」というやつを経験したらしい。しかも、記憶喪失の孤児という、これまた都合の良い設定付きで。
「これからどうするんだい?行くあてがないなら、しばらくここにいるといい」
エマさんの温かい言葉に、俺は知らず涙を流していた。前世では、仕事に追われ、人間らしい温かさに触れる機会なんてほとんどなかったから。
こうして、俺の――ハルの、異世界での第二の人生が始まった。エマさんの薬草師の仕事を手伝う日々は、穏やかで満ち足りていた。この世界にも薬草は存在し、その種類や効能は地球のものと似ているようで、少し違う。前世で培った薬学の知識が、ここで面白いように役に立った。
「ハルは本当に物知りだねえ。この薬草の組み合わせは、私じゃ思いつきもしなかったよ」
例えば、ただの解熱効果しかないとされていた草と、鎮痛作用のある根を特定の比率で調合すると、即効性の高い万能風邪薬になることを発見したり。害虫駆除に使われていた植物の成分から、肌に優しい虫除けクリームを作ったり。
俺にとっては研究員時代の知識の応用でしかないのだが、エマさんや村人たちは「ハルは薬草の天才だ」と大絶賛してくれた。正直、悪い気はしない。むしろ、自分の知識が誰かの役に立つというのは、純粋に嬉しかった。
そんな生活が二年ほど続いたある日、村に一人の役人がやってきた。なんでも、王都にある「王立セレスティア魔法学院」が、平民からも才能ある者を見出すため、特待生を募集しているという。そして、俺の薬草に関する噂を聞きつけ、推薦しに来たというのだ。
「学院だって?とんでもない!僕みたいなのが行ける場所じゃありませんよ」
慌てて断った。魔法学院なんて、貴族の子息令嬢が通う場所だろう。平民の、それも孤児の俺が行けば、いじめられるに決まっている。
だが、エマさんは俺の背中を押した。
「あんたの知識は、こんな小さな村に留めておくべきじゃない。もっと大きな世界で、たくさんの人を救うために使いなさい」
村人たちも皆、口々に賛成してくれた。寂しいけれど、ハルのためなら、と。
みんなの温かい気持ちに、断ることはできなかった。俺は生まれて初めて、この異世界で自分の意志で大きな一歩を踏み出すことを決意した。
そうして、俺は王都へと旅立ち、簡単な試験(前世の知識があれば余裕だった)をパスして、晴れて王立セレスティア魔法学院の薬草学科に特待生として入学した。
広大な敷地にそびえ立つ白亜の校舎。行き交う生徒たちは皆、上質な制服に身を包んだ貴族ばかり。想像以上の場違い感に、俺は早速帰りたくなった。
「おい、見ろよ。あいつが平民の特待生か?」
「汚らわしい。空気が穢れるわ」
向けられる視線は、好奇心と侮蔑が半々。まあ、こうなることは分かっていた。下手に逆らわず、波風立てず、ひっそりと卒業までの二年間を過ごそう。俺は固く心に誓った。
薬草学科の授業は、俺にとっては退屈なものだった。基本的な薬草の効能や栽培方法など、前世で嫌というほど学んだことばかりだ。俺は授業をそこそこに、学院の隅にある広大な薬草園に入り浸るようになった。
ここの薬草園は王立だけあって、珍しい薬草が数多く栽培されている。俺は目を輝かせながら、一つ一つの薬草を手に取り、香りや手触りを確かめていく。
「すごい……この世界の植物は、生命力が段違いだ。地球のそれとは比較にならない」
指先で葉に触れると、植物から微かな温もりと、心地よいエネルギーのようなものが流れ込んでくる感覚がある。まるで、薬草たちが俺に何かをささやきかけてくれているようだ。この感覚のおかげで、俺は薬草の状態や、どんな調合をすれば最も効果を発揮できるかが、直感的に分かった。
(これも、製薬会社で長年植物と向き合ってきた経験の賜物だな)
俺はそう、単純に思い込んでいた。この不思議な力が、転生時に授かった特殊なスキルだなんて、夢にも思わずに。
そんなある日の放課後。いつものように薬草園で土いじりをしていると、背後から凛とした声が聞こえた。
「君が、特待生のハルか」
振り返ると、そこに立っていたのは、陽の光を反射して輝く金色の髪に、澄んだ空のような青い瞳を持つ、息を呑むほど美しい青年だった。騎士団のものだろうか、装飾の施された立派な制服を着こなしている。明らかに、そこらの生徒とは格が違う。
「はい、そうですが……何か御用でしょうか?」
俺は緊張で固まりながら答えた。彼は俺の足元、手入れをしていた薬草に目を落とす。
「それは『月光草』か。夜間にしか花を咲かせず、栽培が難しいと聞いているが、見事に育てているな」
「え、あ、はい。少し、土の配合を工夫しただけです」
「見事だ」と、彼は短く呟くと、真っ直ぐに俺の目を見た。その真剣な眼差しに、心臓が大きく跳ねる。
「俺はリオネス・フォン・ヴァインベルク。学院の警護を担当している騎士団の副団長だ」
リオネスと名乗った青年は、貴族らしい優雅な仕草で一礼した。ヴァインベルクといえば、この国でも有数の大貴族の名前だ。そんな雲の上の人が、なぜ俺に?
「君の噂は聞いている。薬草に関する知識が、教師以上だと」
「い、いえ、そんなことは……」
噂、というより悪口の類だろう。平民のくせに生意気だ、とか。
しかし、リオネスの口調に侮蔑の色はなかった。むしろ、純粋な興味と、どこか敬意のようなものさえ感じられる。
「今度、騎士団で使う回復薬の改良を考えている。もしよければ、君の知識を貸してはもらえないだろうか」
予想外の申し出に、俺はただ瞬きをすることしかできなかった。これが、俺の第二の人生を大きく揺るがすことになる、堅物で真面目な騎士様との、最初の出会いだった。
薄目を開けると、視界に飛び込んできたのは見慣れない木製の天井だった。消毒液の匂いではなく、ふわりと鼻腔をくすぐる、甘く爽やかなハーブの香り。体を起こそうとしたが、まるで鉛のように重くてうまくいかない。
(ああ、そうか。俺は、死んだんだった)
月宮陽、享年二十五。製薬会社の研究員だった俺の最期は、あまりにもあっけないものだった。連日の徹夜作業、積み重なる疲労、そして鳴り響く警告音を無視した結果、実験室の固い床の上で意識を失った。我ながら、典型的な過労死だ。
自嘲気味に息を吐いた、その時。
「気がついたかい、ハル?」
優しい声と共に、視界に柔和な笑みを浮かべた初老の女性が入ってきた。ハル?誰のことだ?俺の名前は陽(はる)だが。
「無理しなくていいよ。昨日の夜、森で倒れている君を見つけたんだ。ひどい熱だったんだから」
女性は慣れた手つきで俺の額に触れると、ほっとしたように息をついた。その手は温かく、どこか懐かしい匂いがした。差し出された木製のカップには、湯気の立つハーブティー。一口飲むと、優しい甘みと香りが体にじんわりと染み渡っていく。
「僕は……」
声を出そうとして、驚いた。自分の声変わり前の、まだ少し高い声。慌てて自分の手を見れば、それは成人男性のゴツゴツしたものではなく、華奢で小さな子供の手だった。
混乱する俺に、女性――村の薬草師だというエマさんは、ゆっくりと事情を話してくれた。俺は記憶を失って森で倒れていた孤児で、名前は「ハル」。彼女に助けられ、ここで介抱されていたらしい。
鏡を見せられて、二度目の衝撃が走る。そこに映っていたのは、見慣れた自分の顔ではなく、黒髪にくっきりとした黒い瞳を持つ、十代半ばくらいの、どこか中性的な顔立ちの少年だった。
つまり、俺は過労死して、ファンタジー小説でよくある「異世界転生」というやつを経験したらしい。しかも、記憶喪失の孤児という、これまた都合の良い設定付きで。
「これからどうするんだい?行くあてがないなら、しばらくここにいるといい」
エマさんの温かい言葉に、俺は知らず涙を流していた。前世では、仕事に追われ、人間らしい温かさに触れる機会なんてほとんどなかったから。
こうして、俺の――ハルの、異世界での第二の人生が始まった。エマさんの薬草師の仕事を手伝う日々は、穏やかで満ち足りていた。この世界にも薬草は存在し、その種類や効能は地球のものと似ているようで、少し違う。前世で培った薬学の知識が、ここで面白いように役に立った。
「ハルは本当に物知りだねえ。この薬草の組み合わせは、私じゃ思いつきもしなかったよ」
例えば、ただの解熱効果しかないとされていた草と、鎮痛作用のある根を特定の比率で調合すると、即効性の高い万能風邪薬になることを発見したり。害虫駆除に使われていた植物の成分から、肌に優しい虫除けクリームを作ったり。
俺にとっては研究員時代の知識の応用でしかないのだが、エマさんや村人たちは「ハルは薬草の天才だ」と大絶賛してくれた。正直、悪い気はしない。むしろ、自分の知識が誰かの役に立つというのは、純粋に嬉しかった。
そんな生活が二年ほど続いたある日、村に一人の役人がやってきた。なんでも、王都にある「王立セレスティア魔法学院」が、平民からも才能ある者を見出すため、特待生を募集しているという。そして、俺の薬草に関する噂を聞きつけ、推薦しに来たというのだ。
「学院だって?とんでもない!僕みたいなのが行ける場所じゃありませんよ」
慌てて断った。魔法学院なんて、貴族の子息令嬢が通う場所だろう。平民の、それも孤児の俺が行けば、いじめられるに決まっている。
だが、エマさんは俺の背中を押した。
「あんたの知識は、こんな小さな村に留めておくべきじゃない。もっと大きな世界で、たくさんの人を救うために使いなさい」
村人たちも皆、口々に賛成してくれた。寂しいけれど、ハルのためなら、と。
みんなの温かい気持ちに、断ることはできなかった。俺は生まれて初めて、この異世界で自分の意志で大きな一歩を踏み出すことを決意した。
そうして、俺は王都へと旅立ち、簡単な試験(前世の知識があれば余裕だった)をパスして、晴れて王立セレスティア魔法学院の薬草学科に特待生として入学した。
広大な敷地にそびえ立つ白亜の校舎。行き交う生徒たちは皆、上質な制服に身を包んだ貴族ばかり。想像以上の場違い感に、俺は早速帰りたくなった。
「おい、見ろよ。あいつが平民の特待生か?」
「汚らわしい。空気が穢れるわ」
向けられる視線は、好奇心と侮蔑が半々。まあ、こうなることは分かっていた。下手に逆らわず、波風立てず、ひっそりと卒業までの二年間を過ごそう。俺は固く心に誓った。
薬草学科の授業は、俺にとっては退屈なものだった。基本的な薬草の効能や栽培方法など、前世で嫌というほど学んだことばかりだ。俺は授業をそこそこに、学院の隅にある広大な薬草園に入り浸るようになった。
ここの薬草園は王立だけあって、珍しい薬草が数多く栽培されている。俺は目を輝かせながら、一つ一つの薬草を手に取り、香りや手触りを確かめていく。
「すごい……この世界の植物は、生命力が段違いだ。地球のそれとは比較にならない」
指先で葉に触れると、植物から微かな温もりと、心地よいエネルギーのようなものが流れ込んでくる感覚がある。まるで、薬草たちが俺に何かをささやきかけてくれているようだ。この感覚のおかげで、俺は薬草の状態や、どんな調合をすれば最も効果を発揮できるかが、直感的に分かった。
(これも、製薬会社で長年植物と向き合ってきた経験の賜物だな)
俺はそう、単純に思い込んでいた。この不思議な力が、転生時に授かった特殊なスキルだなんて、夢にも思わずに。
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「君が、特待生のハルか」
振り返ると、そこに立っていたのは、陽の光を反射して輝く金色の髪に、澄んだ空のような青い瞳を持つ、息を呑むほど美しい青年だった。騎士団のものだろうか、装飾の施された立派な制服を着こなしている。明らかに、そこらの生徒とは格が違う。
「はい、そうですが……何か御用でしょうか?」
俺は緊張で固まりながら答えた。彼は俺の足元、手入れをしていた薬草に目を落とす。
「それは『月光草』か。夜間にしか花を咲かせず、栽培が難しいと聞いているが、見事に育てているな」
「え、あ、はい。少し、土の配合を工夫しただけです」
「見事だ」と、彼は短く呟くと、真っ直ぐに俺の目を見た。その真剣な眼差しに、心臓が大きく跳ねる。
「俺はリオネス・フォン・ヴァインベルク。学院の警護を担当している騎士団の副団長だ」
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「君の噂は聞いている。薬草に関する知識が、教師以上だと」
「い、いえ、そんなことは……」
噂、というより悪口の類だろう。平民のくせに生意気だ、とか。
しかし、リオネスの口調に侮蔑の色はなかった。むしろ、純粋な興味と、どこか敬意のようなものさえ感じられる。
「今度、騎士団で使う回復薬の改良を考えている。もしよければ、君の知識を貸してはもらえないだろうか」
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