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第13話 料理人の本望 ※料理長視点
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アンドリック様とオリヴィア様のお二人が仲良く、美味しそうに料理を召し上がってくださる。そのお姿を拝見するだけで、料理人としての喜びを感じることが出来る。
「料理長、とても美味しいですわ」
「ありがとうございます。お口に合いましたでしょうか?」
「えぇ、もちろんです。このスープの優しい味がたまらないですね」
「あぁ、そうだな。料理長の腕は確かだ。それに、このパンも最高だよ。柔らかくてふっくらとしている」
「気に入っていただけたようで、何よりでございます」
二人から褒められて嬉しく思う。俺の作った料理を美味しいと言ってくれる方たちに、また食べてもらいたいと思う気持ちが強くなった。もっと腕を磨いて、より満足してもらえるような物を作りたいと心の底から思う。
今まで苦労されてきたアンドリック様に、オリヴィア様のような素敵な奥様が出来たのは本当に喜ばしいことだ。お二人はとてもお似合いで、幸せそうなご様子なので安心した。
当主として素晴らしい実力をお持ちのアンドリック様だが、長いこと結婚のお相手が見つからなかった。
当主の仕事は大変で、貴族として他にもいろいろな問題を抱えており、不安や悩みでいっぱいだっただろう。少しでもアンドリック様の気分が安らかになるように、俺は全身全霊を注いで料理を作り続けた。
そのせいかもしれない。アンドリック様が肥満体型になってしまわれたのは、俺の作った料理を食べたから。太らせてしまった。そのせいで、縁談も断られている。
俺は本気で謝罪した。後を他の部下に任せて、死をもって償おうと思った。しかしアンドリック様は、笑って許してくれた。
「確かに俺が太ったのは、お前の作った料理が美味しすぎたせいかもしれんな。だが俺は、後悔していない。美味しい料理を食べて満足している。お前は料理人として、素晴らしい働きをした。そんな者を罰することなど出来ん」
「ですが……」
「お前がいなければ、あんなに美味しい食事が食べられなくなる。お前が死んだら、誰が俺に食事を作ってくれるというのだ? だから死ぬな。これからも、俺に美味しい料理を作ってくれ」
「……はい!」
こうして俺は許された。許された俺はアンドリック様のために、一生懸命美味しい料理を作ると誓った。
その後、結婚のお相手は見つからないまま時間が過ぎた。オリヴィア様との縁談がまとまった時は、本当に嬉しかった。心配していたけれど、やっと良い方に巡り合えたと思う。
これからも、お二人が仲良く一緒に過ごせるように、俺は自分の仕事に専念する。料理人として、お二人が美味しいと言ってくれる料理を作れるよう努力し続けたい。
「料理長、とても美味しいですわ」
「ありがとうございます。お口に合いましたでしょうか?」
「えぇ、もちろんです。このスープの優しい味がたまらないですね」
「あぁ、そうだな。料理長の腕は確かだ。それに、このパンも最高だよ。柔らかくてふっくらとしている」
「気に入っていただけたようで、何よりでございます」
二人から褒められて嬉しく思う。俺の作った料理を美味しいと言ってくれる方たちに、また食べてもらいたいと思う気持ちが強くなった。もっと腕を磨いて、より満足してもらえるような物を作りたいと心の底から思う。
今まで苦労されてきたアンドリック様に、オリヴィア様のような素敵な奥様が出来たのは本当に喜ばしいことだ。お二人はとてもお似合いで、幸せそうなご様子なので安心した。
当主として素晴らしい実力をお持ちのアンドリック様だが、長いこと結婚のお相手が見つからなかった。
当主の仕事は大変で、貴族として他にもいろいろな問題を抱えており、不安や悩みでいっぱいだっただろう。少しでもアンドリック様の気分が安らかになるように、俺は全身全霊を注いで料理を作り続けた。
そのせいかもしれない。アンドリック様が肥満体型になってしまわれたのは、俺の作った料理を食べたから。太らせてしまった。そのせいで、縁談も断られている。
俺は本気で謝罪した。後を他の部下に任せて、死をもって償おうと思った。しかしアンドリック様は、笑って許してくれた。
「確かに俺が太ったのは、お前の作った料理が美味しすぎたせいかもしれんな。だが俺は、後悔していない。美味しい料理を食べて満足している。お前は料理人として、素晴らしい働きをした。そんな者を罰することなど出来ん」
「ですが……」
「お前がいなければ、あんなに美味しい食事が食べられなくなる。お前が死んだら、誰が俺に食事を作ってくれるというのだ? だから死ぬな。これからも、俺に美味しい料理を作ってくれ」
「……はい!」
こうして俺は許された。許された俺はアンドリック様のために、一生懸命美味しい料理を作ると誓った。
その後、結婚のお相手は見つからないまま時間が過ぎた。オリヴィア様との縁談がまとまった時は、本当に嬉しかった。心配していたけれど、やっと良い方に巡り合えたと思う。
これからも、お二人が仲良く一緒に過ごせるように、俺は自分の仕事に専念する。料理人として、お二人が美味しいと言ってくれる料理を作れるよう努力し続けたい。
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