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4章・大鷲は嵐に乗って大空へ
降雪
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深々と雪が降り、マルダーク王国内の戦乱も一時的な終息を迎える。
雪が溶ければまた戦乱なのだから、傷付いた兵達がその疲れと傷を癒せる数少ない時間でもあった。
とはいえ、誰も疑う余地無く、反乱軍が勝利し、サリオンを中心とした新国家の誕生となるだろう。
その時が来るのに、そう時間は要さない。
何せ、テュエルは死に、王都も陥落、東方の領主達はサリオンへ降伏しようとしていて、残る障害は南政婦キュレイン・オーカム治めるエームの町を落とすだけ。
まさに事後処理のようなものである。
全ての人々がそう思っていた事であろう。
しかし、誰もハーズルージュの事を考える者は居なかったが。
積雪の間、ハーズルージュでは丹念に兵訓練が行われていた。
カイエンはその訓練を見て、練度を非常に高いと評価し、満足している。
カイエン軍は七年間も戦い続けたのだから、その練度が高くて当然であろう。
それに実戦慣れもしている。
軍団自体は他の町一つとそうそう規模が変わるものでは無いが、この練度の高さなら十分だろうと思うのだ。
それに、町も豊かだ。
カイエンは雪かきされた道を歩きながら、町中を巡察して思う。
子供は笑顔で通りを走り回っているし、女は道の端に集まって笑い声をあげているのだ。
赴任当初は信じられない光景であろう。
そんな景色を見て笑うカイエンへ「雪かきを日雇い労働にしたのは成功でしたな」とロイバックが言ってきた。
カイエンは雪かきを公共事業として、日雇いの労働にしたのである。
これに降雪時を越えられない貧乏人や無職の人がやって来て、町中の道を雪かきしたのであるが、ロイバックはカイエンの笑みをその事業の成功を喜んだ笑みだと思ったのだ。
もちろん、カイエンの笑みはそう言うことでは無かったのであるが、事業がうまく行ってるのは事実なので「そうですね」と頷いた。
そんな満足げなカイエンと裏腹にロイバックは少し不満そうな顔で「しかし、シュエンはどこをほっつき歩いて居るんでしょうか」と言った。
巡察においてシュエンはカイエンの護衛として同行するのが仕事なのに、なぜか姿をくらましてしまったのである。
とはいえ、シュエンが仕事をすっぽかすのは今に始まった事では無いので、ロイバック以外はあまり気にしていない。
そんな彼らが巡察していると、ある店から怒号と物音が聞こえた。
どうやら喧嘩のようで、治安維持の為にも止めねばならぬとカイエン達がその店へ入ろうとすると、扉を壊しながら人が吹き飛んで来たのである。
壊れた扉から上機嫌で出てきたのは、シュエンであった。
彼は口髭の生えた口をニマニマと笑わせ、倒れている人を見下ろしている。
これにはさすがにカイエン達は頭を抱えそうだ。
特にロイバックなど目を見開いて口をパクパクとさせている。
シュエンは良い気になりながら倒れてる人の胸倉を掴んだ所で、ようやく呆然としているカイエン達に気付くと、さすがに市民と喧嘩をしていたのはまずいと見え「おいおい酔いすぎだぞ。いきなり派手に転んで扉を壊しちゃったじゃないか」と無理矢理立たせたのである。
「やあカイエン様よ。彼とは先ほど意気投合しましてな。ちょいと飲みすぎちまったんでさぁ」
シュエンは聞いても居ないのに勝手に弁明を初めて、「扉は俺が弁償すっから帰れ」と脅し付けるように言って、喧嘩相手は逃げるように去っていったのである。
シュエンは誤魔化し笑いを浮かべて「で、何をしているんで?」と聞いた瞬間、ロイバックの怒りが心頭へ達した。
職務放棄して真っ昼間から酒を煽り、挙げ句に市民と喧嘩して店の扉を壊すなどと言語道断だと詰め寄ったのである。
シュエンはうんざりしたような顔で「別に巡察に出なかったくらいどうでも良いだろ」と言うのだ。
それどころか、さっきの喧嘩を実戦形式の練習だとまで言う。
ロイバックは顔面を真っ赤にした。
さすがに彼も歳なので、そんなに怒っては血管がキレてしまうかも知れぬ。
なので、カイエンはロイバックをなだめた。
「カイエン様は優しすぎる。このような無法者を……」
ロイバックはそう言って、扉の壊れた酒場を見たまま動きを止めてしまう。
どうしたのであろうかとカイエンが視線を追うと、そこにはルカオットが立っているではないか。
顔を桃色に上気させ、平衡感覚を失っているのかドアを失った枠にもたれるように手を掛けて、呂律の回らぬ舌で「カイエンさんじゃ無いですか」と言うのである。
カイエンがシュエンへ「飲ませたのか」と、さすがに顔を強張らせて言うと「俺ぁもっとガキの頃から飲んでたぜ」と歯に衣着せず言うのだ。
そんな発言にロイバックなんぞ口をわなわなと震わせて、何か言おうとするものの、上手く声が出せずに居たくらいである。
カイエンはさすがにそのシュエンの態度が目に余ったので、今度という今度は何か言ってやらねばと思うのであるが、カイエンが何かを言う前にルカオットがカイエンの服を倒れるように掴んで「シュエンさんを怒らないで下さい」と相変わらず呂律の回らない舌で言うのだ。
「あの人が僕ぉ馬鹿にしてきたのに、シュエンさんが怒ってくれたんです」
そう言いながら、ルカオットは全身の力が抜けたように倒れ込むので、カイエンは咄嗟にその体を支える。
どうやら彼は酔っ払って眠ってしまったようで、特に体に異常は無さそうだ。
しかし、幾ら異常が無さそうとは言え、王の遺児を連れ出して酒を煽らせるのは問題であろう。
もはやシュエンに彼の正体を隠すことは出来ないとカイエンは思った。
そもそも、いずれルカオットがマルダーク王家だと伝えねばならぬ日が来るのであるから、それが少し早まるだけなのだ。
カイエンはルカオットを兵に預けて巡察後に自分の執務室へ来るようにシュエンへ言った。
「なんだい。そこまで怒ってるのか?」なんてシュエンは呑気なものである。
事態が飲み込めてないようだが、ルカオットが何者か知らないゆえに仕方ない事だ。
なので、カイエンは巡察後、すぐにシュエンを連れて執務室へと向かったのである。
シュエンは相変わらずのニヤニヤとした笑みで執務室のイスにどっかり座ると、カイエンが何を言うのかと待った。
カイエンの顔があまりに神妙であったため、一体どんな処罰を自分へやるのか興味があるのだ。
しかし、カイエンの口から出たのは、処罰でもなんでも無く、ルカオットがマルダーク王の第八王子だという事であった。
この発言にシュエンは意外にも冷静そうな、むしろ拍子抜けしたような顔をしたのである。
カイエンが、まさか知っていたのかと聞けば、シュエンは今日の飲み屋でルカオットから告白されたのだと言った。
しかし、シュエンは冗談だと思っていたので、まさか本当とは思わなかったが、所詮は事前に知らされていた話に裏がとれただけの話なのだ。
なので、呆気にとられはしたが、驚愕するほどでも無かったのである。
「で、話はそれだけか?」
てっきり、シュエンがルカオットを王族と知ればいい顔をしないだろうとカイエンは思っていたのであるが、意外と淡泊な様子に呆気に取られてしまった。
そんなカイエンへ「なんだよその顔」とシュエンが聞くので、「王族は嫌いかと思っていた」とカイエンは答える。
シュエンはせせら笑って「王族のガキが貴族の家宝を盗んだんだ。中々剛気じゃねえか」と言ったのである。
そうでは無いのであるが、シュエンがそう信じ込んでいるならその方が都合が良いだろう。
カイエンは少し笑いながら、そうですねと言ってシュエンを帰したのである。
シュエンがなんで笑ってんだと首を傾げながら部屋を出ると、カイエンは一人、執務室で深呼吸をした。
まったく何を憂えていたのか。
兄貴肌のシュエンは、予想以上に頼もしいとカイエンはようやく実感したのである。
なんにせよ、ルカオットの正体を隠す懸念が一つ消えた。
後はただ計画通りに行うだけだ。
カイエンはそう思いながら筆を執り、手紙を書き始めた。
積雪の時期、半ば過ぎた頃である。
雪が溶ければまた戦乱なのだから、傷付いた兵達がその疲れと傷を癒せる数少ない時間でもあった。
とはいえ、誰も疑う余地無く、反乱軍が勝利し、サリオンを中心とした新国家の誕生となるだろう。
その時が来るのに、そう時間は要さない。
何せ、テュエルは死に、王都も陥落、東方の領主達はサリオンへ降伏しようとしていて、残る障害は南政婦キュレイン・オーカム治めるエームの町を落とすだけ。
まさに事後処理のようなものである。
全ての人々がそう思っていた事であろう。
しかし、誰もハーズルージュの事を考える者は居なかったが。
積雪の間、ハーズルージュでは丹念に兵訓練が行われていた。
カイエンはその訓練を見て、練度を非常に高いと評価し、満足している。
カイエン軍は七年間も戦い続けたのだから、その練度が高くて当然であろう。
それに実戦慣れもしている。
軍団自体は他の町一つとそうそう規模が変わるものでは無いが、この練度の高さなら十分だろうと思うのだ。
それに、町も豊かだ。
カイエンは雪かきされた道を歩きながら、町中を巡察して思う。
子供は笑顔で通りを走り回っているし、女は道の端に集まって笑い声をあげているのだ。
赴任当初は信じられない光景であろう。
そんな景色を見て笑うカイエンへ「雪かきを日雇い労働にしたのは成功でしたな」とロイバックが言ってきた。
カイエンは雪かきを公共事業として、日雇いの労働にしたのである。
これに降雪時を越えられない貧乏人や無職の人がやって来て、町中の道を雪かきしたのであるが、ロイバックはカイエンの笑みをその事業の成功を喜んだ笑みだと思ったのだ。
もちろん、カイエンの笑みはそう言うことでは無かったのであるが、事業がうまく行ってるのは事実なので「そうですね」と頷いた。
そんな満足げなカイエンと裏腹にロイバックは少し不満そうな顔で「しかし、シュエンはどこをほっつき歩いて居るんでしょうか」と言った。
巡察においてシュエンはカイエンの護衛として同行するのが仕事なのに、なぜか姿をくらましてしまったのである。
とはいえ、シュエンが仕事をすっぽかすのは今に始まった事では無いので、ロイバック以外はあまり気にしていない。
そんな彼らが巡察していると、ある店から怒号と物音が聞こえた。
どうやら喧嘩のようで、治安維持の為にも止めねばならぬとカイエン達がその店へ入ろうとすると、扉を壊しながら人が吹き飛んで来たのである。
壊れた扉から上機嫌で出てきたのは、シュエンであった。
彼は口髭の生えた口をニマニマと笑わせ、倒れている人を見下ろしている。
これにはさすがにカイエン達は頭を抱えそうだ。
特にロイバックなど目を見開いて口をパクパクとさせている。
シュエンは良い気になりながら倒れてる人の胸倉を掴んだ所で、ようやく呆然としているカイエン達に気付くと、さすがに市民と喧嘩をしていたのはまずいと見え「おいおい酔いすぎだぞ。いきなり派手に転んで扉を壊しちゃったじゃないか」と無理矢理立たせたのである。
「やあカイエン様よ。彼とは先ほど意気投合しましてな。ちょいと飲みすぎちまったんでさぁ」
シュエンは聞いても居ないのに勝手に弁明を初めて、「扉は俺が弁償すっから帰れ」と脅し付けるように言って、喧嘩相手は逃げるように去っていったのである。
シュエンは誤魔化し笑いを浮かべて「で、何をしているんで?」と聞いた瞬間、ロイバックの怒りが心頭へ達した。
職務放棄して真っ昼間から酒を煽り、挙げ句に市民と喧嘩して店の扉を壊すなどと言語道断だと詰め寄ったのである。
シュエンはうんざりしたような顔で「別に巡察に出なかったくらいどうでも良いだろ」と言うのだ。
それどころか、さっきの喧嘩を実戦形式の練習だとまで言う。
ロイバックは顔面を真っ赤にした。
さすがに彼も歳なので、そんなに怒っては血管がキレてしまうかも知れぬ。
なので、カイエンはロイバックをなだめた。
「カイエン様は優しすぎる。このような無法者を……」
ロイバックはそう言って、扉の壊れた酒場を見たまま動きを止めてしまう。
どうしたのであろうかとカイエンが視線を追うと、そこにはルカオットが立っているではないか。
顔を桃色に上気させ、平衡感覚を失っているのかドアを失った枠にもたれるように手を掛けて、呂律の回らぬ舌で「カイエンさんじゃ無いですか」と言うのである。
カイエンがシュエンへ「飲ませたのか」と、さすがに顔を強張らせて言うと「俺ぁもっとガキの頃から飲んでたぜ」と歯に衣着せず言うのだ。
そんな発言にロイバックなんぞ口をわなわなと震わせて、何か言おうとするものの、上手く声が出せずに居たくらいである。
カイエンはさすがにそのシュエンの態度が目に余ったので、今度という今度は何か言ってやらねばと思うのであるが、カイエンが何かを言う前にルカオットがカイエンの服を倒れるように掴んで「シュエンさんを怒らないで下さい」と相変わらず呂律の回らない舌で言うのだ。
「あの人が僕ぉ馬鹿にしてきたのに、シュエンさんが怒ってくれたんです」
そう言いながら、ルカオットは全身の力が抜けたように倒れ込むので、カイエンは咄嗟にその体を支える。
どうやら彼は酔っ払って眠ってしまったようで、特に体に異常は無さそうだ。
しかし、幾ら異常が無さそうとは言え、王の遺児を連れ出して酒を煽らせるのは問題であろう。
もはやシュエンに彼の正体を隠すことは出来ないとカイエンは思った。
そもそも、いずれルカオットがマルダーク王家だと伝えねばならぬ日が来るのであるから、それが少し早まるだけなのだ。
カイエンはルカオットを兵に預けて巡察後に自分の執務室へ来るようにシュエンへ言った。
「なんだい。そこまで怒ってるのか?」なんてシュエンは呑気なものである。
事態が飲み込めてないようだが、ルカオットが何者か知らないゆえに仕方ない事だ。
なので、カイエンは巡察後、すぐにシュエンを連れて執務室へと向かったのである。
シュエンは相変わらずのニヤニヤとした笑みで執務室のイスにどっかり座ると、カイエンが何を言うのかと待った。
カイエンの顔があまりに神妙であったため、一体どんな処罰を自分へやるのか興味があるのだ。
しかし、カイエンの口から出たのは、処罰でもなんでも無く、ルカオットがマルダーク王の第八王子だという事であった。
この発言にシュエンは意外にも冷静そうな、むしろ拍子抜けしたような顔をしたのである。
カイエンが、まさか知っていたのかと聞けば、シュエンは今日の飲み屋でルカオットから告白されたのだと言った。
しかし、シュエンは冗談だと思っていたので、まさか本当とは思わなかったが、所詮は事前に知らされていた話に裏がとれただけの話なのだ。
なので、呆気にとられはしたが、驚愕するほどでも無かったのである。
「で、話はそれだけか?」
てっきり、シュエンがルカオットを王族と知ればいい顔をしないだろうとカイエンは思っていたのであるが、意外と淡泊な様子に呆気に取られてしまった。
そんなカイエンへ「なんだよその顔」とシュエンが聞くので、「王族は嫌いかと思っていた」とカイエンは答える。
シュエンはせせら笑って「王族のガキが貴族の家宝を盗んだんだ。中々剛気じゃねえか」と言ったのである。
そうでは無いのであるが、シュエンがそう信じ込んでいるならその方が都合が良いだろう。
カイエンは少し笑いながら、そうですねと言ってシュエンを帰したのである。
シュエンがなんで笑ってんだと首を傾げながら部屋を出ると、カイエンは一人、執務室で深呼吸をした。
まったく何を憂えていたのか。
兄貴肌のシュエンは、予想以上に頼もしいとカイエンはようやく実感したのである。
なんにせよ、ルカオットの正体を隠す懸念が一つ消えた。
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