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1章・戦火繚乱編
49、燃える炎
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炎は燃える。
全てを燃やし尽くせば自らが消えるとしても、炎は燃え続ける。
アーランドラ帝国もまた、その帝国を生きる人々によって燃やし尽くされた。
炎の鎮火は意外な結末であった。
その身から分かれた新たなる火炎が迎え火の如く帝都を飲み込んだ。帝都は陥ちた。
カセイ国王ザルバールは堂々と帝都へ乗り上げ、人々に新たなる王の誕生を伝えた。
帝都の人々はむしろ喜んだ。
権力者の愚かな揉め事に巻き込まれる日々は終わるのだと。
人々にとって支配者など誰でも良かった。
ただ、この血を吐いて進む地獄の日々が終われば良かったのだ。
帝都陥落の直前、文官ロノイはティタラを帝都から逃すつもりであった。
彼はこの戦いで武官のトップであったハルアーダとエルグスティア以下有力な武官を始末して皇帝の側近としての地位を確固たるものにしつつあった。
あとはティタラを連れて南方のルルム地方にでも逃げ込んで再起を図ろうと思う。
ところがティタラはこれを拒否した。
ロノイが度肝を抜かれただろうことは想像に難くない。
そうなっては彼の全ての計画が水泡に帰す。
だが、ティタラの意思は固かった。
「私が逃げれば、ザルバールはアーランドラ総ての民を殺しかねない。でも、私が奴の全ての怒りを受ければそれで終わる……。偽物の皇帝にしては良い役目でしょ?」
ティタラは結局、自分が皇帝であるという事にすがりつきたかったのだ。
偽物で、皇帝である資格などない。だとしても、彼女は皇帝としての責務を果たす事こそが彼女自身の天命なのだと信じた。
いや、信じていたかった。
それは願望のようなものであったが、とにかく今は皇帝としての責務を果たし、全ての責務を負ってカセイ国に処刑されるつもりである。
結局、ザルバールが兵を率いて入城した時にロノイ以下の有力な貴族達は帝都を脱出していて、彼女の周りには一部の近衛兵と少しのメイドだけが残っていた。
彼らにも逃げるようティタラは命じたが、彼らはそれを良しとしなかったのである。
その中にティタラと特に親しかったメイドのオリアもいた。
ティタラは城の門を解放して自ら門前にまでザルバールを迎える。
帝国が負けを認めた瞬間であった。
ザルバールは馬の上からティタラに「出迎えご苦労」と横柄な態度であったと言われる。
ティタラは帝国総ての人々、アーランドラ人をいたずらに傷付けない事を乞い、カセイ国を平定してから今までの全ての行いは皇帝である自分にあるとした。
まだ幼く、成人になってすらいない彼女は体格でもずっと上のザルバールに一切、物怖じしない。
願い、乞うている筈なのに、いっそティタラの方がザルバールを威圧しているようにすら見えた。
ザルバールは身長が高く、日焼けした肌で筋骨隆々としていた。
それは天然の鎧とも言えるほどがっしりとしたもので、彼はそれを誇示するように上裸である事が多い。
髪と髭は長く、どちらも先端を麻紐で束ねられている。
眼光は虎に似ていた。
ティタラは虎の目を見つめている。
「生きたまま目を抉るなら抉れ。四肢をもぐと言うならもげ。私の苦しみと叫びで癒されるというなら好きなだけ陵辱するがよい。ただ、無関係なる者は傷付けないで欲しい。アーランドラの民草総て、カセイ国のものとなるのだから」
ティタラは一切の懇願も情けない喚きもしなかった。
ただ好きなだけ好きなようにしろと一切の畏れも無く言い放ち、代わりに民衆を助けるように交換条件として提示したのである。
アーランドラの民草はもう皇帝に興味が無く、カセイ国の民に幾らでもなるのだという事実も示した。
ザルバールは屈強な男で、カセイ国の人々は元来から強い者である事が人として慕われる第一条件であった。
ザルバールはティタラの態度をいたく気に入り、ついには「俺の子を産め」と言った。
ティタラはそれを拒否。
拷問や処刑はともかく、自らの体を許すとなるのは良しとしなかったのである。
「犯すのなら犯せば良いだろう。もっとも、舌を噛み切って死ぬがな」
「俺は下劣な兵士どもと違って女を無理矢理力で従わせるのは好かん」
ザルバールはティタラを城の尖塔にある小部屋へと幽閉した。
特に信頼の置ける武将に警護をさせ、一日二食、朝と晩にだけ質素ながら栄養の偏らない食事を与える事にする。
毎晩寝る前の時間にザルバールは部屋に訪れて、「俺は優しいだろう? 俺はアーランドラ人を人質に貴様を従えさせられるが、そんな事はしないのだ」とティタラを片腕で抱いて、顎を優しく上げると唇を奪おうとした。
ところがティタラはザルバールの頬を叩き、「私を安く見るな」と拒否をする。
ザルバールはティタラのその態度をますます気に入り、いつか我が手に入れようとした。
実際、ザルバールには帝都の民を見せしめに惨殺するという計画もあったようだ。
それをしなかったのはティタラの気を引くためだろう。
ザルバールの人物を記した書によれば、欲に忠実で性格は短気、将の器にあらずも人々が不思議と彼についてくる。と評されている。
実際、政(まつりごと)の一切を部下に与えて彼はパーティーばかり開いていたとも言う。
オルモードとその配下のガ・ルスなどの人物的に一癖もある将がついて行ったのは彼の不思議な魅力があったのだと思われた。
そんなザルバールだが、もちろん全てが順風満帆とは行かない。
問題はカセイ国の東西南北にあった。
カセイ国の北東に位置するモンタアナ一帯地域はラドウィンの跡を継いだカルチュアとその軍師キルムの軍勢は、あくまでも帝国の臣としてカセイ国に敵対的である。
カセイ国はモンタアナ一帯地域へと向けて軍備を進めつつ、東方のカルバーラ地方を治める諸侯へと使者を出した。
隷属の使者だ。
内容としては、カセイ王ザルバールへの忠誠と作物や金銭の献上である。
カルバーラ諸侯は使者に対して「新たな王の誕生は喜ばしいが、戦乱で領土が疲弊しているので献上は待って欲しい」と灰色の返事しか寄越さなかった。
また帝都の南のルルム地方も問題だ。
ルルム地方を治めるルルム公爵達は従属の意志を示さなかったのである。
そして西方。
オルブテナ王国という国がアーランドラ帝国の戦乱を好機と虎視眈々、国境を脅かしていた。
カセイ国がアーランドラ帝国領土奥深く、帝都を制圧したのはオルブテナ王国の侵攻に備える為もあった。
一つ一つはまだ大きな問題では無いが、四方を囲まれたとなれば話は別だ。
カセイ国は四方全てに軍備を整えねばならなかったので動けなくなってしまったのである。
もっとも、そのような事は承知の上だ。
各方面へ武力的な脅威を見せつつ、外交交渉を行った。
カセイ王ザルバールは急いで居なかった。
むしろ、アーランドラ帝国から完全に独立し、その宿敵たるアーランドラの皇帝を監禁している事実に満足すらしていた。
あとの事は一切、各将に任せ、彼は毎晩、酒を飲むのである。
しかし、彼のすぐ喉元では小さな刃が育っていた。
それはハルアーダだ。
彼は帝都の近郊にある山に逃げ込んでいた。
配下の騎士も殆どが死んだ。
エルグスティアも戦死した。
ハルアーダはあの戦いで重症を負ったが、バルリエットが寸での所で救出し、カセイ軍から逃げ切ったのである。
その後、身分を隠したバルリエットは山賊の一味に身を寄せ、ハルアーダの傷を手当てした。
持っていた鎧や剣を山賊に譲渡し、代わりに寝床と薬を貰ったのだ。
ハルアーダが目覚めると、山賊の頭目に気に入られ、たちまち側近として起用された。
ある日、山賊が近隣の村落を襲おうと画策した所、ハルアーダは密かにアジトを抜け出すとその村落の人々と内通して山賊を罠にハメたのである。
村人達が山賊に降伏し、村長の屋敷へと幹部達を宴に招いたのだ。
山賊の幹部達は上手くいったものだと上機嫌に村長の屋敷で飲み食い馬鹿騒ぎすると、ハルアーダはその酔った幹部らを一網打尽、切り殺した。
残った山賊達はいきなり幹部ら皆が死んだと聞かされて混乱するし、何をする間も無く村人達に囲まれて鍬やら鎌やらを突きつけられて動けなくなる。
そこにハルアーダが現れると、以後は自分が首領になると伝えた。
山賊達は食わせて貰えるならば誰でも良かったのでハルアーダに従うことにする。
皇帝を救い出し、アーランドラ帝国を再び興す為、ハルアーダは山賊に身をやっして山の奥へと姿を隠すのであった。
ハルアーダがこの山賊団を元にアーランドラ帝国東部、カルバーラ地方東端の交易町べゼラーダを得るのはそれから十年近く後の話である。
全てを燃やし尽くせば自らが消えるとしても、炎は燃え続ける。
アーランドラ帝国もまた、その帝国を生きる人々によって燃やし尽くされた。
炎の鎮火は意外な結末であった。
その身から分かれた新たなる火炎が迎え火の如く帝都を飲み込んだ。帝都は陥ちた。
カセイ国王ザルバールは堂々と帝都へ乗り上げ、人々に新たなる王の誕生を伝えた。
帝都の人々はむしろ喜んだ。
権力者の愚かな揉め事に巻き込まれる日々は終わるのだと。
人々にとって支配者など誰でも良かった。
ただ、この血を吐いて進む地獄の日々が終われば良かったのだ。
帝都陥落の直前、文官ロノイはティタラを帝都から逃すつもりであった。
彼はこの戦いで武官のトップであったハルアーダとエルグスティア以下有力な武官を始末して皇帝の側近としての地位を確固たるものにしつつあった。
あとはティタラを連れて南方のルルム地方にでも逃げ込んで再起を図ろうと思う。
ところがティタラはこれを拒否した。
ロノイが度肝を抜かれただろうことは想像に難くない。
そうなっては彼の全ての計画が水泡に帰す。
だが、ティタラの意思は固かった。
「私が逃げれば、ザルバールはアーランドラ総ての民を殺しかねない。でも、私が奴の全ての怒りを受ければそれで終わる……。偽物の皇帝にしては良い役目でしょ?」
ティタラは結局、自分が皇帝であるという事にすがりつきたかったのだ。
偽物で、皇帝である資格などない。だとしても、彼女は皇帝としての責務を果たす事こそが彼女自身の天命なのだと信じた。
いや、信じていたかった。
それは願望のようなものであったが、とにかく今は皇帝としての責務を果たし、全ての責務を負ってカセイ国に処刑されるつもりである。
結局、ザルバールが兵を率いて入城した時にロノイ以下の有力な貴族達は帝都を脱出していて、彼女の周りには一部の近衛兵と少しのメイドだけが残っていた。
彼らにも逃げるようティタラは命じたが、彼らはそれを良しとしなかったのである。
その中にティタラと特に親しかったメイドのオリアもいた。
ティタラは城の門を解放して自ら門前にまでザルバールを迎える。
帝国が負けを認めた瞬間であった。
ザルバールは馬の上からティタラに「出迎えご苦労」と横柄な態度であったと言われる。
ティタラは帝国総ての人々、アーランドラ人をいたずらに傷付けない事を乞い、カセイ国を平定してから今までの全ての行いは皇帝である自分にあるとした。
まだ幼く、成人になってすらいない彼女は体格でもずっと上のザルバールに一切、物怖じしない。
願い、乞うている筈なのに、いっそティタラの方がザルバールを威圧しているようにすら見えた。
ザルバールは身長が高く、日焼けした肌で筋骨隆々としていた。
それは天然の鎧とも言えるほどがっしりとしたもので、彼はそれを誇示するように上裸である事が多い。
髪と髭は長く、どちらも先端を麻紐で束ねられている。
眼光は虎に似ていた。
ティタラは虎の目を見つめている。
「生きたまま目を抉るなら抉れ。四肢をもぐと言うならもげ。私の苦しみと叫びで癒されるというなら好きなだけ陵辱するがよい。ただ、無関係なる者は傷付けないで欲しい。アーランドラの民草総て、カセイ国のものとなるのだから」
ティタラは一切の懇願も情けない喚きもしなかった。
ただ好きなだけ好きなようにしろと一切の畏れも無く言い放ち、代わりに民衆を助けるように交換条件として提示したのである。
アーランドラの民草はもう皇帝に興味が無く、カセイ国の民に幾らでもなるのだという事実も示した。
ザルバールは屈強な男で、カセイ国の人々は元来から強い者である事が人として慕われる第一条件であった。
ザルバールはティタラの態度をいたく気に入り、ついには「俺の子を産め」と言った。
ティタラはそれを拒否。
拷問や処刑はともかく、自らの体を許すとなるのは良しとしなかったのである。
「犯すのなら犯せば良いだろう。もっとも、舌を噛み切って死ぬがな」
「俺は下劣な兵士どもと違って女を無理矢理力で従わせるのは好かん」
ザルバールはティタラを城の尖塔にある小部屋へと幽閉した。
特に信頼の置ける武将に警護をさせ、一日二食、朝と晩にだけ質素ながら栄養の偏らない食事を与える事にする。
毎晩寝る前の時間にザルバールは部屋に訪れて、「俺は優しいだろう? 俺はアーランドラ人を人質に貴様を従えさせられるが、そんな事はしないのだ」とティタラを片腕で抱いて、顎を優しく上げると唇を奪おうとした。
ところがティタラはザルバールの頬を叩き、「私を安く見るな」と拒否をする。
ザルバールはティタラのその態度をますます気に入り、いつか我が手に入れようとした。
実際、ザルバールには帝都の民を見せしめに惨殺するという計画もあったようだ。
それをしなかったのはティタラの気を引くためだろう。
ザルバールの人物を記した書によれば、欲に忠実で性格は短気、将の器にあらずも人々が不思議と彼についてくる。と評されている。
実際、政(まつりごと)の一切を部下に与えて彼はパーティーばかり開いていたとも言う。
オルモードとその配下のガ・ルスなどの人物的に一癖もある将がついて行ったのは彼の不思議な魅力があったのだと思われた。
そんなザルバールだが、もちろん全てが順風満帆とは行かない。
問題はカセイ国の東西南北にあった。
カセイ国の北東に位置するモンタアナ一帯地域はラドウィンの跡を継いだカルチュアとその軍師キルムの軍勢は、あくまでも帝国の臣としてカセイ国に敵対的である。
カセイ国はモンタアナ一帯地域へと向けて軍備を進めつつ、東方のカルバーラ地方を治める諸侯へと使者を出した。
隷属の使者だ。
内容としては、カセイ王ザルバールへの忠誠と作物や金銭の献上である。
カルバーラ諸侯は使者に対して「新たな王の誕生は喜ばしいが、戦乱で領土が疲弊しているので献上は待って欲しい」と灰色の返事しか寄越さなかった。
また帝都の南のルルム地方も問題だ。
ルルム地方を治めるルルム公爵達は従属の意志を示さなかったのである。
そして西方。
オルブテナ王国という国がアーランドラ帝国の戦乱を好機と虎視眈々、国境を脅かしていた。
カセイ国がアーランドラ帝国領土奥深く、帝都を制圧したのはオルブテナ王国の侵攻に備える為もあった。
一つ一つはまだ大きな問題では無いが、四方を囲まれたとなれば話は別だ。
カセイ国は四方全てに軍備を整えねばならなかったので動けなくなってしまったのである。
もっとも、そのような事は承知の上だ。
各方面へ武力的な脅威を見せつつ、外交交渉を行った。
カセイ王ザルバールは急いで居なかった。
むしろ、アーランドラ帝国から完全に独立し、その宿敵たるアーランドラの皇帝を監禁している事実に満足すらしていた。
あとの事は一切、各将に任せ、彼は毎晩、酒を飲むのである。
しかし、彼のすぐ喉元では小さな刃が育っていた。
それはハルアーダだ。
彼は帝都の近郊にある山に逃げ込んでいた。
配下の騎士も殆どが死んだ。
エルグスティアも戦死した。
ハルアーダはあの戦いで重症を負ったが、バルリエットが寸での所で救出し、カセイ軍から逃げ切ったのである。
その後、身分を隠したバルリエットは山賊の一味に身を寄せ、ハルアーダの傷を手当てした。
持っていた鎧や剣を山賊に譲渡し、代わりに寝床と薬を貰ったのだ。
ハルアーダが目覚めると、山賊の頭目に気に入られ、たちまち側近として起用された。
ある日、山賊が近隣の村落を襲おうと画策した所、ハルアーダは密かにアジトを抜け出すとその村落の人々と内通して山賊を罠にハメたのである。
村人達が山賊に降伏し、村長の屋敷へと幹部達を宴に招いたのだ。
山賊の幹部達は上手くいったものだと上機嫌に村長の屋敷で飲み食い馬鹿騒ぎすると、ハルアーダはその酔った幹部らを一網打尽、切り殺した。
残った山賊達はいきなり幹部ら皆が死んだと聞かされて混乱するし、何をする間も無く村人達に囲まれて鍬やら鎌やらを突きつけられて動けなくなる。
そこにハルアーダが現れると、以後は自分が首領になると伝えた。
山賊達は食わせて貰えるならば誰でも良かったのでハルアーダに従うことにする。
皇帝を救い出し、アーランドラ帝国を再び興す為、ハルアーダは山賊に身をやっして山の奥へと姿を隠すのであった。
ハルアーダがこの山賊団を元にアーランドラ帝国東部、カルバーラ地方東端の交易町べゼラーダを得るのはそれから十年近く後の話である。
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