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15 【道具店サルビア】午後の部を箱庭師は引き籠って見つめる。
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――初日後半戦!
池が光を放って音が聞こえなくなったので、慌てて宝石の欠片を入れて再度声を聴きますわ!
店はその後も客足が止まることは無く、アイテムも飛ぶように売れている様子。
奥の在庫置き場から幾つものアイテムを陳列し直している二人の働きは素晴らしいものでしたわ。
最初に無くなったのは、やっぱり冒険者さんの数が数なだけにポーション類が一気に消えましたの。
上級ポーションは今回20個限定で出しましたけれど、それも午後には全て完売しましたわ。
その代わり、初級ポーション、中級ポーションはタップリ用意していたので、そちらも飛ぶように売れている様子。
状態異常回復薬も良い感じに売れているようで、二回ほど補充をしていらっしゃったわ。
次に庶民用の方ですけれど、女性の口伝とは凄いですわね。
ハンドクリームが飛ぶように売れてますわ。
陳列の列を各もう一つずつ増やして対応してらっしゃいますわね。臨機応変、大事ですわ。
一般的な薬に関しても冒険者の皆さまも買っているようで、傷薬も大量に売れてますし、何より一番売れているのが目薬ですわ。
今回出した目薬は、乾燥用、眼精疲労用、後は子供用の三つ。
子供用はオバサマたちが積極的に買い、冒険者の方々に関しては、子供用は買わず乾燥用と眼精疲労用を買っていらっしゃいましたわ。
冒険者の方々も目の悩みがありましたのね。
確かに戦いすぎて目が疲れるというのはあるのかも知れませんわね。
すると――。
『時に店主、こちらと提携している付与師は、アイテムボックスを作れるのだろうか?』
『そう言う話は聞いておりませんね』
『いや、もし作れるのであれば……依頼がしたかったと思っただけだ』
『今度聞いておきましょうか?』
『そうしてくれると助かる。値段は言い値で構わない』
おおおお……高ランク冒険者ともなると、言い値でアイテムボックスを買いますのね。
金貨30枚でも売れるかしら?
一般的なアイテムボックスの値段が分かりかねますけれど――と思っていると。
『あの、勉強不足で申し訳ありません! アイテムボックスとは大体いくらくらいで取引されているのでしょうか?』
ナイス質問ですわライトさん!!
『聞いた話では、普通のアイテムボックスが金貨50枚。時間が止まったり無限に入るものであれば、金貨200枚と言われている』
『そっ! そんなに高いんですか!?』
『ハハハ! 滅多にお目に掛かれるものではないからね。道具屋でも取り扱ってる方がレアだ』
『そうでしょうね。はははは!』
カイルが即座に前に出て笑っておられますけれど、ライトさんがウッカリ何かを言わない様に配慮でしょうねぇ……。
二人に渡したアイテムボックスは、その金貨200枚のモノですもの。
でも、普通のアイテムボックスが金貨50枚というのなら、スキル上げに作った普通のアイテムボックス……肥やしになってますし、売りに出せないかしら……。
こちらも要相談ですわね。
今回は開店オープニングと言う事で、早めに店を閉める事になってますけれど、そろそろ閉店時間と言う時間帯になると、冒険者も庶民の方々もポツポツになり始めましたわ。
そうなるとライトさんだけでも捌けるようで、愛らしい少年が健気に働いている姿は眼福でしてよ!
そう思っていると店のドアが開き、どこかの職員のような服装の方が入ってこられましたの。
そして、カイルを見ると声を掛け、何やら書類を持ってきている様子。
カイルは直ぐに奥の商談スペースに向かうと、男性から書類を受け取り、暫く考え込んだ後、『これならば、三日後には』と口にしておられますわ。
何の書類なのかしらと、ちらりと書類を見ると冒険者ギルドからの依頼みたいですわね。
【銀鉱石50個納品依頼】と書いてあったので、採掘所にある銀鉱石を持っていくのでしょう。
100ダースくらいは余分にありますわよ?
こうして、冒険者ギルドからの依頼と言う名の商談も終わり、本日は閉店となりましたの。
閉店と言う事は……わたくしも店に行っていいのかしら、どうなのかしら?
そう思い、ブレスレットを口に持って行って二人に話しかけると、店に鍵を掛けるのを見てから来て欲しいと言われ、わたくしはワクワクしながら店に鍵がかかる瞬間を待ちましたわ。
カイルが売り上げを確認し、その間にライトさんが店の中の在庫補充に走り回っておりますわ。
ちょくちょく在庫補充をしていた事もあり、直ぐに終わると店内の掃除を始めるライトさん。働き者な弟を持って姉は幸せですわ!!
そして、売り上げを纏めてノートにそれらを纏めたカイルが店に鍵を掛けると、わたくしは急いで店に乗り込みましたわ!
「二人とも素晴らしい働きでしたわ!!」
「本日の売り上げ凄いですよリディアお姉さん!!」
「開店オープニングセールとは言え、値段を下げて売ったにもかかわらず、一日で丁度金貨15枚の売り上げだ」
「ちょっと私も疲れてしまいましたが、凄い充実感です!」
「付与アイテムが売れるようになればもっと上がるだろうな」
二人とも疲れているようですけれど、充実感一杯と言った様子ですわ。
なんて頼もしい兄弟なのかしら!!
「アイテムボックスの話をしている方がいらっしゃったでしょう? 一般的なアイテムボックスの方が結構余ってて処分に困ってますの。何とか売ること出来ませんこと?」
「一か月限定3個までの販売なら大丈夫だと思うぞ。他の付与アイテムも売るから3個までが限界ギリギリだと思っていい」
「分かりましたわ」
「今日は早めに終わりましたし、お祝いに少しだけ豪華なご飯にしましょう!」
「ええ、無論ですわ! でもライトさんはお疲れですから、わたくしが作ります。スキルで作る料理なんて味気ないかもしれませんけど……精一杯の御馳走にしましょう!」
――こうして、怒涛の開店初日が終わり、夜はわたくしのスキルで作った御馳走で軽めのアルコールも飲みつつお祝いし(無論ライトさんはジュースですわ!)二人が温泉に入っている間に明日店に並べる付与アイテムを作るべく作業小屋に篭りましたわ。
お二人がお風呂から上がれば、カイルが呼びに来ると言ってましたし大丈夫でしょう。
明りを付けて付与アイテムを作っていくと、暫くして戸を叩く音が聞こえましたわ。
「まぁ、もうお風呂に入りましたのね」
「ああ、一つお願いがあるんだが大丈夫だろうか?」
「ええ、よろしくてよ」
「実は――」
池が光を放って音が聞こえなくなったので、慌てて宝石の欠片を入れて再度声を聴きますわ!
店はその後も客足が止まることは無く、アイテムも飛ぶように売れている様子。
奥の在庫置き場から幾つものアイテムを陳列し直している二人の働きは素晴らしいものでしたわ。
最初に無くなったのは、やっぱり冒険者さんの数が数なだけにポーション類が一気に消えましたの。
上級ポーションは今回20個限定で出しましたけれど、それも午後には全て完売しましたわ。
その代わり、初級ポーション、中級ポーションはタップリ用意していたので、そちらも飛ぶように売れている様子。
状態異常回復薬も良い感じに売れているようで、二回ほど補充をしていらっしゃったわ。
次に庶民用の方ですけれど、女性の口伝とは凄いですわね。
ハンドクリームが飛ぶように売れてますわ。
陳列の列を各もう一つずつ増やして対応してらっしゃいますわね。臨機応変、大事ですわ。
一般的な薬に関しても冒険者の皆さまも買っているようで、傷薬も大量に売れてますし、何より一番売れているのが目薬ですわ。
今回出した目薬は、乾燥用、眼精疲労用、後は子供用の三つ。
子供用はオバサマたちが積極的に買い、冒険者の方々に関しては、子供用は買わず乾燥用と眼精疲労用を買っていらっしゃいましたわ。
冒険者の方々も目の悩みがありましたのね。
確かに戦いすぎて目が疲れるというのはあるのかも知れませんわね。
すると――。
『時に店主、こちらと提携している付与師は、アイテムボックスを作れるのだろうか?』
『そう言う話は聞いておりませんね』
『いや、もし作れるのであれば……依頼がしたかったと思っただけだ』
『今度聞いておきましょうか?』
『そうしてくれると助かる。値段は言い値で構わない』
おおおお……高ランク冒険者ともなると、言い値でアイテムボックスを買いますのね。
金貨30枚でも売れるかしら?
一般的なアイテムボックスの値段が分かりかねますけれど――と思っていると。
『あの、勉強不足で申し訳ありません! アイテムボックスとは大体いくらくらいで取引されているのでしょうか?』
ナイス質問ですわライトさん!!
『聞いた話では、普通のアイテムボックスが金貨50枚。時間が止まったり無限に入るものであれば、金貨200枚と言われている』
『そっ! そんなに高いんですか!?』
『ハハハ! 滅多にお目に掛かれるものではないからね。道具屋でも取り扱ってる方がレアだ』
『そうでしょうね。はははは!』
カイルが即座に前に出て笑っておられますけれど、ライトさんがウッカリ何かを言わない様に配慮でしょうねぇ……。
二人に渡したアイテムボックスは、その金貨200枚のモノですもの。
でも、普通のアイテムボックスが金貨50枚というのなら、スキル上げに作った普通のアイテムボックス……肥やしになってますし、売りに出せないかしら……。
こちらも要相談ですわね。
今回は開店オープニングと言う事で、早めに店を閉める事になってますけれど、そろそろ閉店時間と言う時間帯になると、冒険者も庶民の方々もポツポツになり始めましたわ。
そうなるとライトさんだけでも捌けるようで、愛らしい少年が健気に働いている姿は眼福でしてよ!
そう思っていると店のドアが開き、どこかの職員のような服装の方が入ってこられましたの。
そして、カイルを見ると声を掛け、何やら書類を持ってきている様子。
カイルは直ぐに奥の商談スペースに向かうと、男性から書類を受け取り、暫く考え込んだ後、『これならば、三日後には』と口にしておられますわ。
何の書類なのかしらと、ちらりと書類を見ると冒険者ギルドからの依頼みたいですわね。
【銀鉱石50個納品依頼】と書いてあったので、採掘所にある銀鉱石を持っていくのでしょう。
100ダースくらいは余分にありますわよ?
こうして、冒険者ギルドからの依頼と言う名の商談も終わり、本日は閉店となりましたの。
閉店と言う事は……わたくしも店に行っていいのかしら、どうなのかしら?
そう思い、ブレスレットを口に持って行って二人に話しかけると、店に鍵を掛けるのを見てから来て欲しいと言われ、わたくしはワクワクしながら店に鍵がかかる瞬間を待ちましたわ。
カイルが売り上げを確認し、その間にライトさんが店の中の在庫補充に走り回っておりますわ。
ちょくちょく在庫補充をしていた事もあり、直ぐに終わると店内の掃除を始めるライトさん。働き者な弟を持って姉は幸せですわ!!
そして、売り上げを纏めてノートにそれらを纏めたカイルが店に鍵を掛けると、わたくしは急いで店に乗り込みましたわ!
「二人とも素晴らしい働きでしたわ!!」
「本日の売り上げ凄いですよリディアお姉さん!!」
「開店オープニングセールとは言え、値段を下げて売ったにもかかわらず、一日で丁度金貨15枚の売り上げだ」
「ちょっと私も疲れてしまいましたが、凄い充実感です!」
「付与アイテムが売れるようになればもっと上がるだろうな」
二人とも疲れているようですけれど、充実感一杯と言った様子ですわ。
なんて頼もしい兄弟なのかしら!!
「アイテムボックスの話をしている方がいらっしゃったでしょう? 一般的なアイテムボックスの方が結構余ってて処分に困ってますの。何とか売ること出来ませんこと?」
「一か月限定3個までの販売なら大丈夫だと思うぞ。他の付与アイテムも売るから3個までが限界ギリギリだと思っていい」
「分かりましたわ」
「今日は早めに終わりましたし、お祝いに少しだけ豪華なご飯にしましょう!」
「ええ、無論ですわ! でもライトさんはお疲れですから、わたくしが作ります。スキルで作る料理なんて味気ないかもしれませんけど……精一杯の御馳走にしましょう!」
――こうして、怒涛の開店初日が終わり、夜はわたくしのスキルで作った御馳走で軽めのアルコールも飲みつつお祝いし(無論ライトさんはジュースですわ!)二人が温泉に入っている間に明日店に並べる付与アイテムを作るべく作業小屋に篭りましたわ。
お二人がお風呂から上がれば、カイルが呼びに来ると言ってましたし大丈夫でしょう。
明りを付けて付与アイテムを作っていくと、暫くして戸を叩く音が聞こえましたわ。
「まぁ、もうお風呂に入りましたのね」
「ああ、一つお願いがあるんだが大丈夫だろうか?」
「ええ、よろしくてよ」
「実は――」
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★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
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