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225 美への執念を体験型に変える商売。
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――ロキシーside――
「リディアちゃん自身を広告塔にするだって!? ダメだよ、絶対にダメ!!」
「ロキシーお姉ちゃんまで何をおっしゃいますの!」
「リディアちゃんは自分の価値を解ってるのかい!? 溢れんばかりの美貌! スタイル! そしてダンノージュ侯爵家の跡取りであるカイルの嫁! どれだけの人間が繋がりを持とうと群がってくるか分かったもんじゃないよ!」
「でも、成功例がわたくししかありませんのよ?」
「だったら、アタシも成功例になるよ! リディアちゃんよりは貴族のあしらい方は慣れてるし、なにもリディアちゃんが広告塔にならなくとも」
「ロキシーまでも何をいっているんです! あなたも将来はダンノージュ侯爵家に嫁ぐ身! 私の将来の妻ですよ!! 群がってくるに決まってるじゃないですか!」
「だったら、他に貴族の対応が出来て今からでも成功例になりそうな――……」
そこで、アタシたちは一人の女性に目を向けた。
その子は驚いた様子で立ち上がり「え? え??」と口にする。
マリシア……彼女は生粋の貴族子女。伯爵家の次女でありスタイルも申し分はないし鍛えようと思えばもっと輝けるだけのポテンシャルはありそうな気がする!!
「マリシア! アンタを鍛えるよ!」
「ええええええええええ!?」
「アンタは見た目も良い、スタイルも申し分ない。だがもう少し美しくなりたいとは思わないかい?」
「そ……それは」
「アタシとリディアちゃんも、月に一度教室には顔を出す。それならカイルもライトも文句はないだろう? いいね?」
「「それなら……まぁ……」」
「だが、効果的な結果を目にしたい奴らは多い! リディアちゃん、その体験型のダイエット・サルビアは直ぐには作らないだろう?」
「ええ、直ぐには作りませんわ」
「なら、みっちりキッチリとマリシアに叩き込んで美しい肌を手に入れれば、最高じゃないか! ついでだし、アタシとリディアちゃんも美容関係の実験台になるってのはどうだい?」
「そうですわね、一人では結果が見えにくいですもの。引退した貴族の女性への美容関係をしていた方を数名雇って、まずはフェイシャルエステを作るのも大事ですわね」
「つまりは、最初は自分でキッチリ頑張って貰って、後はご褒美が待ってるってことだろう? それで食いつかない女性はいないよ。この商売、売れるね」
「では、私は貴族用温泉の方を女性向けにアレンジですね!」
「そうね、衝立も必要になるし、硬めのベッドも必要になるわね。それはわたくしが作りますわ。フェイシャルエステに向いたベッドと言うのがありますの。一式作ったらどうかしら?」
「良いと思います!」
こんな面白い商売早々ないだろう!?
女性客を手に入れれば、しかも貴族女性ならば飢えた猛獣のように美への執着とは凄いものがあるんだから、売れない筈はなんか無い!
「後はそうね……こちらで雇う他に、ご自身の御付きのメイドにして頂きたい方々もいらっしゃるでしょうから、いっそ丸ごと美容関係の化粧水や乳液、それに顔の皮脂汚れを落とす物も用意して、蒸しタオルなんかも用意するのもアリですわね! わたくしの知識でよければ一式揃えてロキシーお姉ちゃんとファビーとマリシアにして差し上げますわ! お店でする場合はそうね……『顔が見違えるように若返る』――なんて売り文句はどうかしら!」
「いいねぇ……アタシだったら一度は行ってみたいね!」
「そうと決まれば、カイル!」
「わかった……必要人員を雇うよ。取りえず運動系に8人の元女騎士でいいのか?」
「まずはそこからスタートですわね。次に、」
「聞いてた。元専属メイドについていた人なら引退しても何かしらで仕事を探している場合も多い。専属メイドと言っても入れ替わりは激しいんだ。それなりの人数は集めてこれる」
「流石ですわ! 後はネイリストも育てたいからそっちもお願いしますわね!」
「分かった」
こうして早速カイルが人を雇いに行こうとしたその時だった。
20人の保護した家族の女性達がアタシたちの許へと歩いてきて、言いにくそうにしながらも一人が声を上げたわ。
「あの……話を聞いていて……私たちでも出来る仕事でしょうか」
「あら? でもあなた方は一週間休みが終わったら、旦那さんの仕事次第ですけれど、王太子領かダンノージュ侯爵領で仕事を探すのでは?」
「私たち話し合ったんです。確かに夫と共に外に出ますが、私たちを雇ってはくれませんでしょうか?」
「美容関係も覚えろというのなら必死に覚えます!」
「子供達もここを気に入っていて……勝手な話ですが、私たちが働きに来ている間は子供達を此処で過ごさせたいんです!」
「此処ほど安全な仕事場も子育ても出来る場所はありません!」
おやおや……少々厄介な事になったかね?
確かに彼女たちの言い分も尤もだ。箱庭ほど安全な場所なんて無いし、今までが貧困層で過ごしていたのであれば、安全な場所を求めるのは道理か……。
「そうですわね……ご自分にあった仕事をされるのが一番だとは思いますが、美容に関してはその方々の努力でしか成り立たない面はありますの」
「では!」
「でも、わたくし、扱くときは徹底的ですわよ? それでも宜しくて?」
「私たちは一生懸命美容に関する事を学びます! いいえ、学ばせてください!」
「助けて頂いた恩をお返ししたいんです!」
「……分かりましたわ。あなた方を雇いましょう。ですが、徹底して覚えるのに三カ月は掛かると思って下さいませ。早くて三カ月。最低でも半年で技を覚えて頂きますわ! それとあなた方にはネイリストにもなって貰います。忙しいですわよ? ついてこれますわね?」
「「「「「はい!!」」」」
「という事でカイル。美容関係は何とかなりそうですから、8人程の元女騎士をお願いしますわね」
「……分かった。リディアに任せるよ」
流石アタシのリディアちゃん。
恩を返したい、頑張りたいって言われて嫌だとは言えない性格だからねぇ……。
そこがまたアタシの好きなリディアちゃんらしいんだけど。
「ってことでマリシア、貴女には美容の最前線を行って貰いますわ!」
「うう……決定事項なんですね……分かりました。でも、美しくしてくださいね?」
「輝かせて差し上げましてよ! 全身、身も心もトータルコーディネートですわ!」
「期待してますから!!」
こうして、マリシアの尊い犠牲……もとい、彼女の身を美しくするために、アタシたちは立ち上がった。
男たちは既に諦めの表情、アタシたちについてこれる人種は美女三人しかおらず、燃え上がったアタシたちはもう止められない。
後は体験型へのライトの爺さんの許可や場所、色々やる事は多いが――運動の事ならアタシだってやりたい!
ライトよりも年の離れたアタシは、特に美への意識は強いんだ!
ライトが成人しても、結婚しても、ずっとついて回る問題でもある!
アタシこそ、一番美しさに貪欲にならないといけないねぇ……。
美魔女と言われるくらいに、美しく年を取る為にも!!!
「リディアちゃん、アタシにも運動を教えておくれ!」
「ええ! 運動小屋を建てましょう! そこで集まった女性でエクササイズですわ!」
こうして、早速広めのシッカリとした女性専用運動小屋が出来たのは――言うまでもない。
「リディアちゃん自身を広告塔にするだって!? ダメだよ、絶対にダメ!!」
「ロキシーお姉ちゃんまで何をおっしゃいますの!」
「リディアちゃんは自分の価値を解ってるのかい!? 溢れんばかりの美貌! スタイル! そしてダンノージュ侯爵家の跡取りであるカイルの嫁! どれだけの人間が繋がりを持とうと群がってくるか分かったもんじゃないよ!」
「でも、成功例がわたくししかありませんのよ?」
「だったら、アタシも成功例になるよ! リディアちゃんよりは貴族のあしらい方は慣れてるし、なにもリディアちゃんが広告塔にならなくとも」
「ロキシーまでも何をいっているんです! あなたも将来はダンノージュ侯爵家に嫁ぐ身! 私の将来の妻ですよ!! 群がってくるに決まってるじゃないですか!」
「だったら、他に貴族の対応が出来て今からでも成功例になりそうな――……」
そこで、アタシたちは一人の女性に目を向けた。
その子は驚いた様子で立ち上がり「え? え??」と口にする。
マリシア……彼女は生粋の貴族子女。伯爵家の次女でありスタイルも申し分はないし鍛えようと思えばもっと輝けるだけのポテンシャルはありそうな気がする!!
「マリシア! アンタを鍛えるよ!」
「ええええええええええ!?」
「アンタは見た目も良い、スタイルも申し分ない。だがもう少し美しくなりたいとは思わないかい?」
「そ……それは」
「アタシとリディアちゃんも、月に一度教室には顔を出す。それならカイルもライトも文句はないだろう? いいね?」
「「それなら……まぁ……」」
「だが、効果的な結果を目にしたい奴らは多い! リディアちゃん、その体験型のダイエット・サルビアは直ぐには作らないだろう?」
「ええ、直ぐには作りませんわ」
「なら、みっちりキッチリとマリシアに叩き込んで美しい肌を手に入れれば、最高じゃないか! ついでだし、アタシとリディアちゃんも美容関係の実験台になるってのはどうだい?」
「そうですわね、一人では結果が見えにくいですもの。引退した貴族の女性への美容関係をしていた方を数名雇って、まずはフェイシャルエステを作るのも大事ですわね」
「つまりは、最初は自分でキッチリ頑張って貰って、後はご褒美が待ってるってことだろう? それで食いつかない女性はいないよ。この商売、売れるね」
「では、私は貴族用温泉の方を女性向けにアレンジですね!」
「そうね、衝立も必要になるし、硬めのベッドも必要になるわね。それはわたくしが作りますわ。フェイシャルエステに向いたベッドと言うのがありますの。一式作ったらどうかしら?」
「良いと思います!」
こんな面白い商売早々ないだろう!?
女性客を手に入れれば、しかも貴族女性ならば飢えた猛獣のように美への執着とは凄いものがあるんだから、売れない筈はなんか無い!
「後はそうね……こちらで雇う他に、ご自身の御付きのメイドにして頂きたい方々もいらっしゃるでしょうから、いっそ丸ごと美容関係の化粧水や乳液、それに顔の皮脂汚れを落とす物も用意して、蒸しタオルなんかも用意するのもアリですわね! わたくしの知識でよければ一式揃えてロキシーお姉ちゃんとファビーとマリシアにして差し上げますわ! お店でする場合はそうね……『顔が見違えるように若返る』――なんて売り文句はどうかしら!」
「いいねぇ……アタシだったら一度は行ってみたいね!」
「そうと決まれば、カイル!」
「わかった……必要人員を雇うよ。取りえず運動系に8人の元女騎士でいいのか?」
「まずはそこからスタートですわね。次に、」
「聞いてた。元専属メイドについていた人なら引退しても何かしらで仕事を探している場合も多い。専属メイドと言っても入れ替わりは激しいんだ。それなりの人数は集めてこれる」
「流石ですわ! 後はネイリストも育てたいからそっちもお願いしますわね!」
「分かった」
こうして早速カイルが人を雇いに行こうとしたその時だった。
20人の保護した家族の女性達がアタシたちの許へと歩いてきて、言いにくそうにしながらも一人が声を上げたわ。
「あの……話を聞いていて……私たちでも出来る仕事でしょうか」
「あら? でもあなた方は一週間休みが終わったら、旦那さんの仕事次第ですけれど、王太子領かダンノージュ侯爵領で仕事を探すのでは?」
「私たち話し合ったんです。確かに夫と共に外に出ますが、私たちを雇ってはくれませんでしょうか?」
「美容関係も覚えろというのなら必死に覚えます!」
「子供達もここを気に入っていて……勝手な話ですが、私たちが働きに来ている間は子供達を此処で過ごさせたいんです!」
「此処ほど安全な仕事場も子育ても出来る場所はありません!」
おやおや……少々厄介な事になったかね?
確かに彼女たちの言い分も尤もだ。箱庭ほど安全な場所なんて無いし、今までが貧困層で過ごしていたのであれば、安全な場所を求めるのは道理か……。
「そうですわね……ご自分にあった仕事をされるのが一番だとは思いますが、美容に関してはその方々の努力でしか成り立たない面はありますの」
「では!」
「でも、わたくし、扱くときは徹底的ですわよ? それでも宜しくて?」
「私たちは一生懸命美容に関する事を学びます! いいえ、学ばせてください!」
「助けて頂いた恩をお返ししたいんです!」
「……分かりましたわ。あなた方を雇いましょう。ですが、徹底して覚えるのに三カ月は掛かると思って下さいませ。早くて三カ月。最低でも半年で技を覚えて頂きますわ! それとあなた方にはネイリストにもなって貰います。忙しいですわよ? ついてこれますわね?」
「「「「「はい!!」」」」
「という事でカイル。美容関係は何とかなりそうですから、8人程の元女騎士をお願いしますわね」
「……分かった。リディアに任せるよ」
流石アタシのリディアちゃん。
恩を返したい、頑張りたいって言われて嫌だとは言えない性格だからねぇ……。
そこがまたアタシの好きなリディアちゃんらしいんだけど。
「ってことでマリシア、貴女には美容の最前線を行って貰いますわ!」
「うう……決定事項なんですね……分かりました。でも、美しくしてくださいね?」
「輝かせて差し上げましてよ! 全身、身も心もトータルコーディネートですわ!」
「期待してますから!!」
こうして、マリシアの尊い犠牲……もとい、彼女の身を美しくするために、アタシたちは立ち上がった。
男たちは既に諦めの表情、アタシたちについてこれる人種は美女三人しかおらず、燃え上がったアタシたちはもう止められない。
後は体験型へのライトの爺さんの許可や場所、色々やる事は多いが――運動の事ならアタシだってやりたい!
ライトよりも年の離れたアタシは、特に美への意識は強いんだ!
ライトが成人しても、結婚しても、ずっとついて回る問題でもある!
アタシこそ、一番美しさに貪欲にならないといけないねぇ……。
美魔女と言われるくらいに、美しく年を取る為にも!!!
「リディアちゃん、アタシにも運動を教えておくれ!」
「ええ! 運動小屋を建てましょう! そこで集まった女性でエクササイズですわ!」
こうして、早速広めのシッカリとした女性専用運動小屋が出来たのは――言うまでもない。
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