【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未

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240 『ダイエット・サルビア』プレオープン!

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マリシアの温泉の中も完璧に作り上げてから、『ダイエット・サルビア』となる王都の屋敷の内装を一気に手掛ける事一週間――。
その間に『キッズハウス・サルビア』に追加内容を書いたチラシを配布してから、ダンノージュ侯爵家には問い合わせが殺到し、アラーシュ様が悲鳴をあげているとの話を耳にしましたわ。
月の曜日から土の曜日まで、一日60組限定のダイエットスタジオ。
とてつもなく広いダンスホール二つは運動する為の場所に生まれ変わり、ウォーターサーバーも完備していますわ。

Aスタジオは、産後や少し体力に自信のない方々が通う、ピラティスやヨガ、更に太極拳の為の教室で、確実に絞りに行きたい女性には、Bスタジオにて、トランポリンにフラフープ、更に効果の高いストレッチ運動を追加した場所になっていますわ。

教室も、AコースとBコースでは値段が違い、Bコースの方がお値段は高めに設定。
その代わり、産後一年以内の方は少しお安くという良心的設定にして、顧客を増やそうという考え。
運動は40分、水分補給を行いながらキッチリこなしてから、ストレッチで身体を伸ばして代謝を上げつつ筋を伸ばし、それから温泉へと向かうようになっていますわ。

無論、女性限定の場所なので護衛も女性限定で雇い、女性達が運動着に着替える場所はキッチリと個室にして外から見えないようにしていますわ。
更衣室は二重のカーテンと扉で肌を極力人に見せない様に、広くとる事でドレスも脱ぎやすくしていますし、問題は無いでしょう。

――更に! プレオープンと言う事で、初回一カ月は料金が半額キャンペーンを行い、集客を致しますわ!

無論通う女性達にはスポーツウェアとわたくしが作った運動靴を買って貰い、タオルは自分で持ってくるか、買うかの二択にしましたの。
プレオープンでは、説明と体験、その後本当に教室に通うかの決定をして貰い、その日に契約をすれば少しだけ値引きして入会となりますわ。
無論、無理な勧誘は致しませんし、相手によってはお断りすることもあるでしょう。
入会金は金貨1枚、これは譲れませんわ!


そして、プレオープンの本日。
朝からお屋敷の前にはズラリと馬車が並び、見目麗しい貴婦人たちが挙って屋敷へと入ってきましたわ。
無論男子禁制の為、男性は外で待ってもらう事になりますが、最初のお客様はナカース王国の公爵夫人でしたわ。


「ここでは素晴らしい体を手にいれる事が出来るとき……い……て……素晴らしい体ね」
「「「有難うございます」」」
「初めましてフランダーシア公爵夫人、私はダンノージュ侯爵家のリディアと申します」
「嗚呼、貴方が知の……。それにしても素晴らしいスタイルですわね」
「此方で行う運動は、全てわたくしが毎日している運動を取り入れたものですの。夫人も毎日とは言わずとも、週に一度通えば素敵な体に変わっていく事間違いなしですわ!」
「そ、そうかしら。あらまぁ! あちらの女性も素晴らしい体型で……出るところは出て、締まるところは締まって……こんなことって。それに良く見ると他の女性達も素晴らしい体だわ!」
「はい! 皆毎日してますから」


それこそ、血が滲むような日々だったでしょうが。
ロキシーお姉ちゃんのスパルタ教育は凄かったですわ。


「それに、加入すれば美を兼ね揃えることが出来る温泉に入れるとか……」
「はい! それはもう素晴らしい温泉です! 体中の悪い物がでてデトックスとなり、肌や顔にたまった老廃物は流れ、美しい肌に生まれ変わる事間違いなしですわ!」
「確かにリディア様もお美しい肌をしてらっしゃいますものね……」
「わたくしは箱庭の中で走り回って、化粧っ気もなく日々汚れて過ごしていましたが、温泉施設と美容部員が毎日美しくしてくださったお陰で」
「まぁ……」


ええ、とても素晴らしい実験体となっていましたわよ?


「温泉には美肌の湯と言うものもありまして、更に此処だけの話……子宝の湯までありますわ」
「なっ!! それは本当ですの!?」
「ええ、しかと見ましたわ」
「わたくし、夫と長く連れ添っていますがまだ子宝に恵まれず……出来れば今すぐにでも会員となりたいですわ!」
「では、会員説明を致しますわね」


こうして、簡単な会員説明および、体の軸を綺麗に戻すピラティスを体験為さった夫人は、感動して入会してくださいましたわ。
無論スポーツウェアも靴も購入してくださいましたし、ホクホクだわ!
それからはあっという間に午前の部である20人が決まり、午後の部となる40人も決まってしまいましたの。
これで一日は大丈夫ですわね。
それからも閉店時間になるまで馬車は止まることが無く――閉店時間になってから見てみるとなんと!!


「凄いね、キャンセル待ちまで出る程の人気じゃないか!」
「月の曜日から土の曜日まで綺麗に埋まりましたわね」
「皆それだけ美に対して貪欲と言う事ですね」


あっという間に、一週間分の予約が埋まりましたわ。
この先はまだ分かりませんけれど、明日からのプレオープンで本格始動となる貴族女性たちがどうなるのか楽しみで仕方ないですわね!


「Aスタジオもソコソコに入りましたのね」
「ああ、こっちは女騎士を目指す女性や、乗馬が趣味とか、身体を動かすのが好きな貴族女性が多かったね」
「Bスタジオだと、最初だからとゆっくりとした動きを楽しみたい方が多かったです。後は産後だからとゆっくりした動きで行きたいという方も多数来られていました」
「なるほどなるほど」
「出だしは好調。後は明日次第だね」
「そうですわね」


こうして、『ダイエット・サルビア』はプレオープンを果たすのですが、後日思わぬ人気になるとは。ある程度予想はしていても、これ程になるとは思っていませんでしたの。
何故なら――。


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