YouTuber犬『みたらし』の日常

雪月風花

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第25話 宅配便

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 オレの名前は『みたらし』。
 二歳の柴犬だ。

 ん? 来た! 例のオジサンだ!!

 オレは急いで玄関に行った。
 上がりかまちに敷いてある玄関マットの上で、キレイにお座りをする。

 ピンポーン。

 鳴った!
 ほらほら、パパさん、来たよ!

 インターホンで誰が来たか確認してから玄関まで来たパパさんが、すでに準備万端で待っているオレに気付いてビックリしている。
 パパさんがドアを開ける。
 いつもの宅配便のオジサンがダンボール箱を小脇に抱えている。

 オジサンがオレに気付いて頭を撫でてくれる。
 うむうむ、苦しゅうない。
 だが今は、それよりも荷物だ。
 何持ってきたのさーー。

 見ると、箱がニヤリと笑っている。
 よしよし、今日の荷物はオレの読み通り、ネット通販だな。
 パパさん、何頼んだ? オレの新しいオモチャか?
 オレは、ガサガサ箱を開けるパパさんの前で行儀良く、忍耐強く待った。


 ……え? 何が来たかって?
 オレには関係無さそうなもの。
 どーでもいいや。

 どんまい、オレ。
 そして今日も日が暮れる。
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