【完結】研究一筋令嬢の朝

彩華(あやはな)

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アイリ・マクアリス

朝です

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 ふぁ。
 良く寝ました。1日6時間寝ないと駄目です。つまり6時間×徹夜分は必要なのです。今回は二徹なので、12時間寝てました。
 と言っても、まだスッキリしません。いつものルーティンが必要です。

 「お風呂は向こうだよ」
 「ありがとうございます」
 
 わたしは、お風呂に向かいました。
 身体を洗いバラの浮いた湯船に浸かります。口元までお湯につかり、プクプクプク・・・プク?

 ここ、どこですか?

 覚醒しました!!
 見たことない天井です。見たことない湯船です。待って待ってください。
 思い出しましょう。何がありました?昨日何をしましたっけ?始めから思い出しましょう。

 えっと、卒業式のダンスパーティーで、ロディク殿下に呼ばれて、婚約破棄されました。胸でかピンクブロンドちゃんを虐めたと言われて、あまりの眠たさに切れて言いたい放題叫んだら、室長が来たので、全てを丸投げしましたっけ。でっ?
 でっ?契約書にサインしたっ?!
 契約しました!なんの?

 ゆっくりしてはいられませんわ。
 急いで出て着替えようにも、下着はありますが、服はありません。これはいかに?バスローブがあるだけ?どう言うこと?

 しかも部屋に・・・あの声・・・室長いませんでしたっけ?

 戸惑っていると、室長の声がしました。

 「アイリ、バスローブ着てから出ておいで。お腹空いたでしょ。朝ご飯あるよ。」

 そこまで言われ、バスローブ姿でしぶしぶ出ていきました。
 そこにはキラキラ室長が長椅子に座っていました。
 恐る恐る近付くと強制的に座らせられました。

「とって食わないよ、まだ」

 まだとは何です?冷や汗が出ます。

「先にご飯食べよう」

 味のしないサンドウィッチを食べます。そんなに見ないで欲しいですぅ。  

 「契約書を見せていただけますか?」

 昼食が終わるなり切り出します。室長は相変わらずのニコニコキラキラで書類を手渡してくれました。

 はっ?いやいや、記憶通りの文面ですが、はい、王宮図書館の秘蔵書、禁書の読み放題、出席してダンスを踊れば、本をくれる。研究は邪魔しない、睡眠確保、そこまではいいとして、こどもは4人以上欲しい、1日10回以上のハグ、膝上でのティータイム、自分好みの下着着用等など・・・、どうみても私的な欲にまみれた契約内容なのですけど・・・。引きますわ~。

「あの~、室長。やはりわたしには荷が重いようなので、クーリングオフしてもよろしいでしょうか?」

 聞いてみましょう。昨日の契約ですから、クーリングオフできますわよね。クーリングオフしましょう。してください。

 室長はそっとわたしの顔を触ってきます。
 今までかつて無いほどの色気。そんなに色気を出してこられとら逃げたいのに逃げられないでしょう。流石にキラキラに免疫はあっても色気には対応していません!

 「無理だよ。昨日付けで僕のお嫁さんになったんだよ。父上、国王陛下の印鑑も貰ってあるんだ。君は僕の妻で王太子妃になったんだよ」
 「ふぇっ?」

 変な声がでました。そりゃあ、そうでしょう?聞き捨てならない単語が並べば。

 「やっぱり気づいてなかったんだね。僕の名前はアルフリード。第一王子だよ。昨日、あの揉め事でロディクが廃嫡になったから、僕が王太子になったんだ。アイリが昨日サインしたのはこの契約書と婚姻届。つまりすでに、君は国王陛下も認めた僕の妻だってこと。もう、逃さないよ」

 「室長・・・?」
 「アル、だよ」
 「アル、様。計りました?」
 「何のことかな?ふふっ」

 計りましたよね。計りましたよね、絶対!!全てにおいて。
 二徹夜、わざとさせましたよね!思考能力低下を計りましたよね!
 やられました!!
 キラキラモード最大にしないでください。 
 ああぁっ、わたしの室長に対する絶対信頼を逆手に取りましたよね。

 「好きだよ。アイリ。愛してる」

 金魚の口パクパク。モノマネコンテスト三位でかまいません。

 「フウフ、美味しいか、一緒に食べようか」

 室長・・・アル様はにこやかに言うなり、凍りついたままのわたしを抱えてベッドに運びました。



 はい、美味しく食べられて、・・・ました、のです。はい・・・。






☆☆☆☆☆

次からアル様視点になります。
アイリさん視点からでは分かりにくかったこともだいぶ解消してくれるはずです?!
もう少しお付き合いお願いします。
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