27 / 31
マルクの回顧録
報告
しおりを挟む
調べた事を殿下に報告し終えると、殿下は何か考えるようにして、部屋をでていた。
暫くして帰ってきた殿下ね頬には赤い手形が・・・。慌ててしまった。
何があったのか教えてくれなかった。
一体どこで何をしてきたのか?
そして、突如、彼の方はとんでもない発案をしてきた。三か月後にある研究室の研究お披露会に行くと。年に一度の国が他国に見せつける国自慢、力を誇示する為の一代イベントである。今まで見向きもせず出席さえしたこともない。
しかも怖い発言するし、やめてほしい。
明日雨でも降るのではないのか?
そんなことも考えてたが、それよりも酷いことが起こった。
雑務全てをこちらに丸投げにしてきたのだ。
研究室お揃いの服?!サイズを調べるのは勿論のこと俺。身体検査等の情報と、各家にこと訳を話し・・・。面倒くさかった。
殿下の決めたデザインを通す手続きに予算・・・、会場の用意に料理・・・結局兄に人手を借りる運びになった。
資金ぶりや今までの態度など兄の小言伝言付きで。
自分で言ってくださいよ、兄上。
その間、殿下はアイリ嬢に近づいていた。一度、彼女が困り顔で直談判にやってきた。
「室長補佐マルク様、室長を止めてください」
「アイリ嬢。マルクでかまいせん。わたしはアル様のしがない従者ですから。で、どうかされました?」
「では、マルクさん。室長があれもこれもと、用事を押し付けてきます。わたし研究科の学生です。研究がしたいんです。どうにかしてください」
知らない間に何構い過ぎているのですか?
半泣きになってるじゃないですか?
(後日分かったことは、荷物持ちに論文作成を手伝わし、お茶汲み肩揉みだそうで・・・断れないよう権力使いましたか?)
・・・庇ってあげたいですが、アイリ嬢、申し訳ありません。わたしは殿下優先です。
私も(貴女のせいで)忙しくて泣きたいのです。この際です、巻き込まれてください。
その言葉は飲み込んで神妙に言ってみる。
「アイリ嬢。アル様は幼い頃から天才といわれ十四歳からこの研究室の室長をされております。アイリ様も十五歳で入れた程優秀と聞き及んでおります。アル様が興味を抱くのも当然かと。きっとお話ししていて楽しいのだと思います。あの方は見た目より少し幼い所がありますので我儘だと思ってお許しいただけませんか?」
「我儘・・・」
「アル様との会話は退屈ですか?」
「それはありませんが・・・」
「ではアル様のことをよろしくお願いします」
アイリ嬢は渋々頷いた。
一度、ライディン様とも離さなくてはな。
彼と話すと、研究室一同殿下の態度に引いていることがわかった。
だよな。
やばい方に目をつけられたなという総意である。
殿下の行く末を見ようとも。ここで、口を挟めば恐ろしいことになる。自分の身を守るためにも、何も知らない、何も見ていないを通すべきである、と。
アイリ嬢の研究科の負担は減らしてあげよう、とライディンは小さく呟いていた。
暫くして帰ってきた殿下ね頬には赤い手形が・・・。慌ててしまった。
何があったのか教えてくれなかった。
一体どこで何をしてきたのか?
そして、突如、彼の方はとんでもない発案をしてきた。三か月後にある研究室の研究お披露会に行くと。年に一度の国が他国に見せつける国自慢、力を誇示する為の一代イベントである。今まで見向きもせず出席さえしたこともない。
しかも怖い発言するし、やめてほしい。
明日雨でも降るのではないのか?
そんなことも考えてたが、それよりも酷いことが起こった。
雑務全てをこちらに丸投げにしてきたのだ。
研究室お揃いの服?!サイズを調べるのは勿論のこと俺。身体検査等の情報と、各家にこと訳を話し・・・。面倒くさかった。
殿下の決めたデザインを通す手続きに予算・・・、会場の用意に料理・・・結局兄に人手を借りる運びになった。
資金ぶりや今までの態度など兄の小言伝言付きで。
自分で言ってくださいよ、兄上。
その間、殿下はアイリ嬢に近づいていた。一度、彼女が困り顔で直談判にやってきた。
「室長補佐マルク様、室長を止めてください」
「アイリ嬢。マルクでかまいせん。わたしはアル様のしがない従者ですから。で、どうかされました?」
「では、マルクさん。室長があれもこれもと、用事を押し付けてきます。わたし研究科の学生です。研究がしたいんです。どうにかしてください」
知らない間に何構い過ぎているのですか?
半泣きになってるじゃないですか?
(後日分かったことは、荷物持ちに論文作成を手伝わし、お茶汲み肩揉みだそうで・・・断れないよう権力使いましたか?)
・・・庇ってあげたいですが、アイリ嬢、申し訳ありません。わたしは殿下優先です。
私も(貴女のせいで)忙しくて泣きたいのです。この際です、巻き込まれてください。
その言葉は飲み込んで神妙に言ってみる。
「アイリ嬢。アル様は幼い頃から天才といわれ十四歳からこの研究室の室長をされております。アイリ様も十五歳で入れた程優秀と聞き及んでおります。アル様が興味を抱くのも当然かと。きっとお話ししていて楽しいのだと思います。あの方は見た目より少し幼い所がありますので我儘だと思ってお許しいただけませんか?」
「我儘・・・」
「アル様との会話は退屈ですか?」
「それはありませんが・・・」
「ではアル様のことをよろしくお願いします」
アイリ嬢は渋々頷いた。
一度、ライディン様とも離さなくてはな。
彼と話すと、研究室一同殿下の態度に引いていることがわかった。
だよな。
やばい方に目をつけられたなという総意である。
殿下の行く末を見ようとも。ここで、口を挟めば恐ろしいことになる。自分の身を守るためにも、何も知らない、何も見ていないを通すべきである、と。
アイリ嬢の研究科の負担は減らしてあげよう、とライディンは小さく呟いていた。
67
あなたにおすすめの小説
運命の番より真実の愛が欲しい
サトウミ
恋愛
田舎娘のゾーイは龍族の王子・シャウロンの『運命の番』だった。
ロマンチックな恋を夢見るゾーイは『運命の番』であるシャウロンと会えるのを楽しみにしていた。
しかし、シャウロンはゾーイに対して素っ気ない。
運命の番だからといって、必ずしも愛し合う関係だとは限らないらしい。
それを悟ったゾーイは、シャウロンのもとから去ることを決意した。
お望み通り、消えてさしあげますわ
梨丸
恋愛
一国の次期王妃と言われていた子爵令嬢アマリリス。
王太子との結婚前夜、彼女は自ら火を放ち、死んだ。
国民達は彼女の死を特に気にもしなかった。それどころか、彼女の死を喜ぶ者もいた。彼女の有していた聖女の力は大したものではなかったし、優れているのは外見だけの「性悪女」だと噂されるほどだったから。
彼女の死後、すぐさま後釜として皆に好かれていた聖女が次期王妃に召し上げられた。
この国はより豊かになる、皆はそう確信した。
だが、“役立たずの聖女”アマリリスの死後──着実に崩壊は始まっていた。
※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。)
天真爛漫な婚約者様は笑顔で私の顔に唾を吐く
りこりー
恋愛
天真爛漫で笑顔が似合う可愛らしい私の婚約者様。
私はすぐに夢中になり、容姿を蔑まれようが、罵倒されようが、金をむしり取られようが笑顔で対応した。
それなのに裏切りやがって絶対許さない!
「シェリーは容姿がアレだから」
は?よく見てごらん、令息達の視線の先を
「シェリーは鈍臭いんだから」
は?最年少騎士団員ですが?
「どうせ、僕なんて見下してたくせに」
ふざけないでよ…世界で一番愛してたわ…
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
愛するあなたへ最期のお願い
つぶあん
恋愛
アリシア・ベルモンド伯爵令嬢は必死で祈っていた。
婚約者のレオナルドが不治の病に冒され、生死の境を彷徨っているから。
「神様、どうかレオナルドをお救いください」
その願いは叶い、レオナルドは病を克服した。
ところが生還したレオナルドはとんでもないことを言った。
「本当に愛している人と結婚する。その為に神様は生き返らせてくれたんだ」
レオナルドはアリシアとの婚約を破棄。
ずっと片思いしていたというイザベラ・ド・モンフォール侯爵令嬢に求婚してしまう。
「あなたが奇跡の伯爵令息ですね。勿論、喜んで」
レオナルドとイザベラは婚約した。
アリシアは一人取り残され、忘れ去られた。
本当は、アリシアが自分の命と引き換えにレオナルドを救ったというのに。
レオナルドの命を救う為の契約。
それは天使に魂を捧げるというもの。
忽ち病に冒されていきながら、アリシアは再び天使に希う。
「最期に一言だけ、愛するレオナルドに伝えさせてください」
自分を捨てた婚約者への遺言。
それは…………
さよなら 大好きな人
小夏 礼
恋愛
女神の娘かもしれない紫の瞳を持つアーリアは、第2王子の婚約者だった。
政略結婚だが、それでもアーリアは第2王子のことが好きだった。
彼にふさわしい女性になるために努力するほど。
しかし、アーリアのそんな気持ちは、
ある日、第2王子によって踏み躙られることになる……
※本編は悲恋です。
※裏話や番外編を読むと本編のイメージが変わりますので、悲恋のままが良い方はご注意ください。
※本編2(+0.5)、裏話1、番外編2の計5(+0.5)話です。
【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください
LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。
伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。
真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。
(他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…)
(1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる