黒の瞳の覚醒者

一条光

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七章~邂逅ストラグル~

開戦

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「それにしても――」
「タカアキは貴方なんかよりもっともっと強いんですからね。今のは友人だという事でタカアキが手加減しただけですわ、ご自分が強いと勘違いして調子に乗らない事ね!」
「ソフィア? 急にどうし――」
「行きますわよ!」
「わ、っとと、航、久しぶりに勝負出来て楽しかった。また後で」
「ほらタカアキ!」
 最強の騎士団長が女の子に引きずられて行く…………。
「なんなんだ……?」
「嫉妬、ではないでしょうか。わたくしも楽しそうなお二人を見て少し羨ましく思ってしまいましたから」
「羨ましい? 天明はいつも姫さんの傍に居るらしいのに?」
「そういう事ではないのですが…………」
「それにしても、なんであいつは普通に引きずられて行ってるんだ」
「ほっほっほ、団長はソフィア様の我儘には特に甘いですからねぇ。妹が出来たようだと仰っていた事がありましたから。それよりもワタルさん、随分とお強いですね。道中の魔物は全て能力で倒されていましたから分かりませんでしたが、まさか団長の動きについていく事が出来る方だとは……こちらに来てそう長いわけではないとの事でしたが、紙一重での回避時の落ち着きよう、随分と慣れておられる様に見えました。あなた方の国は平和だと聞いていますから、こちらに来てかなりの修羅場をくぐってこられたのでしょうな」
 今のを見ていたフレデリックさんが楽しそうな笑顔を浮かべで傍に立っていた。
「あ~、まぁそれなりです。怖い先生に扱かれたのもありますし」
「それはそれは、素晴らしい先生ですね」
 素晴らしいかどうかは分からんが、優秀な事だけは確実だろうな。訓練時は厳し過ぎて命の危険を感じる事なんて一回や二回じゃ済まないのが恐ろしいけど。
「お兄ちゃん凄いよ! ボクたちと訓練してる時より全然凄かった!」
 ガキどもも見ていたようで駆け寄ってきた。こっちの世界に来てから子供と関わる率が高くなっているような……? 関わる事が多くても懐かれるかどうかは別だけど。
「俺はお兄ちゃんより騎士団長の方が凄いと思うなぁ。あのでっかい剣もカッコいいし、お兄ちゃんの剣は割れてるし変な模様があってカッコ悪い」
 別に割れてるわけじゃねぇよ。宝剣とか言われてる反則みたいな剣と性能重視の俺の剣を比べるなっての。
「ぼ、ボクはお兄ちゃんの剣カッコいいと思うよ」
「励ましてくれなくていいよ」
「プププッ、先輩拗ねてるの? さっきは怖いくらいだったのに可愛いとこあるんだねぇ」
「れ~ん~、ちょ~ど良かった。話したい事があるんだけどなぁ」
 クロに変な事を吹き込んで遊んだ事を注意しておかないと。
「は、話すのに電撃は要らないでしょーっ」
 恋は俺の手から電撃が迸ったのを見て脱兎の如く逃げ出した。
「待てこら! クロに変な事吹き込みやがって!」
「えーっ!? 実は嬉しかったくせにー」
「反省してないな……お前は電撃効きにくいから特別強力なの打ち込んでやる」
「絶対字が違うーっ、その手だとパンチもする気じゃんかーっ」
「掌底だ! お前は電撃を殆ど無力化するからおまけだ」
「そんなおまけ欲しくないーっ!」
 この日は結局恋を終日追い回し続けた。

 二日の休日はあっという間に過ぎた。休むというより訓練漬けだった気もする、天明と張り合っていたらそうなっていた。
「調査って言ってもなぁ。湧いてるのか集まって来てるのか、魔物が多くて何かを探し回るって感じじゃないんだけどなぁ」
「その為に俺たちが先行して魔物を引き付けて数を減らすんだよ……来た時に幾らか斬ったけど、あの程度なら航だけでも狩って数を減らしていく事は出来たんじゃないのか?」
「…………ちょっと失敗して禁止されてたというか、極力接触は控えろって言われてた」
「はは、なんだよそれ」
「いやいやいや! 笑い事じゃないから、異形はヤバいから、初見ならお前だって一撃貰ってたかもしれない――」
「そんな事あり得ないわ、わたくしのタカアキは最高の騎士なのだから、貴方の様な方とは違うのです。魔物であれ異形であれ、タカアキに傷一つ付けられませんわ」
「なんで俺にだけこんな態度なのか、俺何か悪い事したか?」
 ふんぞり返って天明自慢を始めた姫さんをよそに天明に小声で聞いてみる。
「いや、そんな事ないと思うんだけど、初対面の人には高圧的な時もあるからそれだと思う。それに、ソフィアにも色々あるんだ、悪く思わないでくれ」
 時もあるって事は人によるんだろうから、何かお気に召さなかったんだろう。色々ねぇ、それがこんな所にまでくっ付いて来てる理由に繋がるんだろうか?
「まぁ、今はそんな事どうでもいいか――」
「どうでもいい!? わたくしのタカアキの武勇伝が!? 貴方一応タカアキの友人でしょう? そんな方が――」
「まぁまぁ、そろそろ行くから、ソフィアはアリシア様たちと話して来たら? 友達とは言え頻繁に会う事は出来ないんだし、俺は外に出るけど師匠せんせいは残るから心配しなくても大丈夫だよ」
「……無事に帰って来てください、約束ですわよ」
「ああ、約束」
 天明は慈しむ様な視線を向けているが、姫さんが天明に向けてるのは如何にも恋する乙女って感じだな。
「ニヤニヤして、どうかした?」
「随分懐かれてるなぁと」
「あぁ、出会った時は十一歳になったばかりの時で、そんな子供が命を狙われたんだ。怖い思いをしてる時に助けたから大きく映り過ぎたみたいなんだ。懐かれるのは妹が出来たみたいで可愛いんだけど、最近はちょっと行き過ぎてるかな」
「……気付いてない?」
「なにが?」
「いや、いい。行こう」
 それだけ言って城壁から飛び降りた。子供の頃からモテてたような気がするし、好意を向けられる事が多過ぎて鈍感になってるのか? ……余計な事考えてないで切り替えろ。油断して痛い目見るのはもう勘弁だ。
「っし、今日は西側の調査だったよな。西側には崩落した個所があって脆い場所もあるだろうから気を付けろよ」
「航が落ちた大穴だろ? もし立ってる場所が崩れても対処出来るから大丈夫」
 こいつなら確かにそうなんだろう。でも俺だって怪我してなかったら大丈夫だった、はず……たぶん。
「街壁に向かいながら倒していこう。城壁からアルアの援護があるから多少は討ち漏らしても構わない、時間が限られてるから急ごう」
「了解、ちゃちゃっと終わらせて弱体化の原因を見つけてしまおう」
『ウモ゛ォォォオオオオオーッ!』
 ミノタウロスを先頭にゴブリンにオーガ、キメラとラミアまで引き連れた団体が俺たちを取り囲んだ。
「ぞろぞろとおいでなすった」
「このくらい訳無いだろ? それとも航にはきついか?」
 楽しんでいるような、挑発するような視線を向けられた。
「この程度できついわけないな。俺の方が多く倒す、ぞ!」
 群れている所に入り込んで一気に斬り裂く。このくらいで手間取ってなんかいられない。訓練だけで二月使って、未だに北の大陸に向かう目処が立ってない。考えないようにしていてもこの大陸の、この町の有様を見れば嫌でも不安が疼く。これ以上の足止めは御免だ、弱体化の方法さえ手に入れば一人ででも北に向かう。
「ハァッ! ――俺の邪魔をするな!」
「せいッ! やる気十分なのはいいけど、もう少し周りに気を配らないと――」
 後ろから俺に飛び掛かろうとしていたゴブリンを斬り捨て天明がそう言った。
「気付いてたよ、天明が斬ろうとしてるのもな。お前の方こそ気を付けろ、よ! っと」
 余裕そうにしている天明の脇をすり抜けてその後ろに立つオーガの首を撥ねた。
「航が斬るのが分かってたからね」
「そうかよ…………楽しそうだな」
「そっちもね」
 夥しい数の魔物が俺たちを取り囲んで、今もなお増え続けているというのに、お互いに背中を預けた状態で俺たちは笑っている。もう会う事のないと思っていた友達とこうして一緒に戦っている事が不思議で、可笑しくて、楽しくて仕方がない。
「どちらが多く倒すか――」
「勝負!」
 そこからは乱闘だった。と言っても魔物は倒されるだけで天明も俺も一撃も受けず、競って魔物を屠った。

「本当に湧いているみたいに現れるな」
「疲れたのか? なら航は少し休んで――」
「まさか、ちょっと燃えてきた」
「ふふっ、そうか」
「くくっ、ああ、まだまだ行ける――」
『おやおや? これはこれは、外が騒がしいと思って出て来てみれば…………やれやれ、無茶苦茶な人間も居たものですね。せっかく集まっていたワタクシの大切な素材たちが微塵切り……しかし、まぁ良いでしょう。より素晴らしい素材がここに揃っているのですから!』
 醜悪な顔をしたエルフの様な細身の男……ハイオーク、ここに居るのは異形を作り出した奴以外居ないはず――。
「天明、こいつには絶対に触られるな! 異形に変えられるぞ!」
『おやおや、よく知っていますね。ですが異形とは失礼千万、同じ人間であなた方よりも素晴らしい存在にしてあげているだけですよ。ワタクシは外法師、と呼ばれております。この合成能力を外法と恐れられ同族からも忌諱される存在でございます』
「ッ! 見えてんだよ!」
 瞬時に俺の後ろに回り込み手を伸ばした外法師の攻撃を躱し、振り返りながら斬り付けたが、持っていた杖で弾かれた。
『これはこれは、素晴らしい反応速度ですね。ワタクシ、能力も力も同族よりずば抜けているのですが、視認した上で反応出来る人間が居るとは驚きです。前回戦った方々は能力に頼るばかりで然程でもありませんでしたからね。終いには暴走されてましたし……あなたは益々素材としての価値あり! です。そちらの方はどうですかねぇ?』
「これ以上お前の自由にはさせない。異形に変えられた人たちの苦しみを知れ!」
『おやおや、これはまた素晴らしい。自身の身程もある得物を軽々と振り回しこの速さ! …………何たる僥倖! これ程に素晴らしい素材が一度に二体もワタクシの前に揃うとは! あなた方を使えばあれは更に完璧なものとなる!』
 剣を構えている天明に向かって行って嬉々として攻撃を受け流している。
『あれ?』
『おやぁ? 気になりますか? 気になりますよね!? いいでしょう! 教えて差し上げます。あれとはワタクシの作品、選りすぐりの素材からワタクシが丹精を込めて作っている珠玉の一品! 世界に惨劇を齎す者、その名もディアボロス! あなた方異世界人の言葉で悪魔という意味だそうですね? ワタクシ良い素材が集まらない事に暇を持て余してそこらに転がっている本で勉強しました。惨劇と言ってもあなた方が魔物たちにした、この程度の事ではありませんよ? 惨劇とはもっと素晴らしく、目を覆いたくなる光景を言うのです』
「狂ってるな」
『おやおや、賛同してくださらない? まだまだ程度が軽いとはいえ魔物たちを軽々と屠るあなた方なら賛同してくださると思ったのですが……あぁ、そういえば人間は怒りや怨恨でこのような行動に出るのであって、ワタクシ達のように殺す快楽があるわけではないのでしたか。でしたら賛同いただけないのは当然というものでしょうか? 作品の完成の喜びを分かち合える方に出会えたと思ったのですが、実に残念無念!』
 恰も本当に残念であるかのような表情をして振舞う外法師。
「もう黙れ、お前の耳鳴りのするような耳障りな声も、吐き気のする話の内容も聞きたくない」
『そのように不快に顔を歪められると……楽しくなってしまうじゃないですか。フッフフフフフ、そう! これだから人間は楽しい玩具おもちゃなのです。形に種類のある魔物も良いですが、素材とするなら人間が一番良い! 異世界人とその血を引く者であれば特殊能力まで付いてくる。何と素晴らしい、素材としてこれ以上は在りません。エルフよりも弱いという点は捕らえやすいという利点であり、素材としては弱点ですが、そこもまた愛おしい。そしてその弱点すらなくなった素材がワタクシの目の前に二体、二体も居るぅ~! ハハハッ! ワタクシ愉悦でどうにかなってしまいそうです』
「いい加減黙れ!」
 一人喋り続け、身悶えする外法師に間合いを詰めて、電撃を纏った剣で斬り上げた。
『っ!? なんと! なんとなんとっ! お二方の能力は身体能力を高めるものだと認識していたのですが、長髪のあなたは雷まで扱うのですか!? なんと嬉しい誤算でしょう! あなたの素材としての価値はまた一つ上がりましたよ? おめでとうございます!』
 そんなもん上がっても嬉しくないっての、なんなんだこいつは? 飄飄とした言動が不快感を掻き立てる。
『しかし困りました。ワタクシの動きに付いて来る事が出来るお二人、一人は雷まで使い、もう一人はまだ力を隠しているご様子、ワタクシピーンチ! そこで、このミノタウロス君にご協力願います』
『っ!?』
 外法師が一っ跳びで離れた場所に居るミノタウロスの所まで移動したのに反応して俺と天明が動いた時には遅かった。外法師が右手で触れたミノタウロスと左手で触れた石畳が混ざり合って巨大なゴーレムの様な姿になった。
『モゴォオオオオオッ!!』
「マジか…………」
「怪獣映画だな。映画みたいな兵器は無く、あるのは剣と自分の身一つだけど」
『おやおや、一つにだけ注目していてはいけませんよ? ミノタウロス君はあと三体居ます』
『…………』
 巨大な物なんて怪樹で見慣れたかと思っていたが、動くものだとまた別らしい。しばし天明と一緒にゴーレムを見上げたまま固まった。
『モゴォォォオオオオオオオオオオッ!!!』
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