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フィンと2人で鬱蒼とした森の中を歩く。しばらく歩いたところでフィンが立ち止まり、お昼を食べることになった。
でも、暗くてジメジメしていて、せっかく僕が選んだお弁当が全く美味しく食べられない。なんだかソワソワして落ち着かない気持ちになって、どんな味がちっともわからなかった。
「よし、坊主、行くぞ」
食べ終わるとすぐに出発。ご飯の後の余韻も何もあったもんじゃない。まだ全然お腹いっぱいなのに。
フィンは一応僕に歩くスピードは合わせてくれているけど、何も喋ってくれなくてなんだか静か。それが耐えられなくなって思わず話しかける。
「ねえ、フィン、質問なんだけど」
「なんだ?」
「パーティーで、ソレイユは剣士で前衛、ノクトは魔術師で後衛、アレンはシーフで中衛でしょ?」
「そうだな。その通りだ」
「じゃあ、フィンってパーティーだとどんな役割があるの?」
今まで1番気になっていたことを聞いてみる。
みんなのパーティーは強い。きっとバランスがいいのだろう。そう思うけど、フィンがパーティーでどんな役割を担っているのか、僕は全く知らない。
「俺はな、支援職なんだ。バフをかけたり、戦闘の補助をしたりする」
「そんなに筋肉ムキムキなのに?」
「そうだ」
まさかの支援職。筋肉はなんで身につけたんだろう。気になるけど、なんだかフィンが先ほどよりもピリピリしていて、話しかけられる雰囲気じゃない。なんだか周りを警戒していて、穏やかじゃない。
「坊主、こっちだ」
穏やかではないけれど、フィンは来た道を戻ったりはしなかった。迷いなく突き進んでいく。
そう言えば、フィンはこの森に入ってからずっと迷いなく歩いている。ピクニックという割にはのんびり散策なんてしないで、なんだかまっすぐ目的地に向かっているような……?
「……フィン、どこいくの?」
「ちょっとな……」
聞いても答えてくれない。
森に入ってからずっとしていた嫌な予感が、音を立てて増していくような気がする。
「ねえ、フィン! 戻ろう!」
今度は声をかけても無視される。これはいよいよやばいかもしれない。まずい状況な気しかしない。
幸いなことに、今まで来た道は覚えている。フィンの方を伺って、タイミングを見て踵を返す。そして、バッと走り出す。
「坊主っ! まて!」
なんだかフィンが今まで接してきたフィンじゃないような気がして。返事をしないままで走る。
でも、忘れてた。僕全く体力がないんだった。
走り出して10秒。すぐに息切れし出して、スピードが落ちる。フィンはそこを見逃さず、すかさず僕の腕を掴んだ。
「坊主、いくぞ」
そして、また何事もなかったかのように歩き出す。
「フィン、いやだ! 帰ろう!? みんなのところに帰ろうよ!」
僕の必死の訴えは全くのスルー。
そのままさらに10分は歩いただろうか。突然開けた場所に出た。そこにはなんだか古びた教会のような建物が立っていた。
「坊主、入るぞ」
「いやだ!」
ずっと嫌な予感は消えなくて、必死に抵抗するけど、全く効果はない。そのままずるずると建物の中に連れて行かれた。
中には人がいた。
真っ白な聖職者の衣装のようなものを着た、若い男。僕の羽のような真っ白な髪に、僕と同じような水色の瞳。なんだか真っ白な印象を受ける。
その人は祭壇のようなものの前で手を組んで目を瞑り、祈っているようだ。
「フォスター様、連れて参りました」
「ご苦労様です」
フォスターと呼ばれたその人。フィンに声をかけられると祈りの姿勢を解いて立ち上がり、こちらに歩いてきた。
「これが天使様ですか……。頭に無粋なものがついていますね。とりなさい」
フォスターの一声で、僕の頭についていたアレン作の羽アクセサリーをフィンが取ってしまった。
すっかりばれている。僕が天使だってことが。この状況的にフィンがバラした? どうして?
「フィン、どうして……?」
「坊主、天使様はやっぱり教会にいた方がいいんだ。天使様が普通の街にいていいはずがない。大勢の人に傅かれて、穏やかに暮らすのがいいんだ。大丈夫、親を亡くした俺を助けてくれた教会が坊主を雑に扱うわけがない。坊主……、天使様は教会にいらっしゃるべきなんだ」
フィンの言葉は僕に向けられているようで、自分に言い聞かせているようでもあった。
ずっと仲間だと思っていたフィンは、僕を天使の子としてみていた。きっと接してきた時間に嘘はないとも思うけど。
でも、僕への気持ちを隠していたし、きっと周りのみんなに合わせていたんだろう。思い出せば、フィンは一度も僕のことを名前で呼ばなかった。
フィンはいま、みんなといたいと言う僕の意見を無視して、僕を教会に入れようとしている。つまり、いまこの一瞬、フィンは敵。
「嫌だ! かえる! みんなのところに帰る!」
「天使様、ダメですよ。そんなわがままを言ってはいけません。私めと共に教会へ参りましょう」
暴れた僕に、にこやかな笑顔でフォスターがそう言う。僕を腕で浅つけながら。
ここにいる2人はいま僕の味方じゃない。
「どうすればいいの……」
小さくつぶやいて、僕は途方に暮れた。
でも、暗くてジメジメしていて、せっかく僕が選んだお弁当が全く美味しく食べられない。なんだかソワソワして落ち着かない気持ちになって、どんな味がちっともわからなかった。
「よし、坊主、行くぞ」
食べ終わるとすぐに出発。ご飯の後の余韻も何もあったもんじゃない。まだ全然お腹いっぱいなのに。
フィンは一応僕に歩くスピードは合わせてくれているけど、何も喋ってくれなくてなんだか静か。それが耐えられなくなって思わず話しかける。
「ねえ、フィン、質問なんだけど」
「なんだ?」
「パーティーで、ソレイユは剣士で前衛、ノクトは魔術師で後衛、アレンはシーフで中衛でしょ?」
「そうだな。その通りだ」
「じゃあ、フィンってパーティーだとどんな役割があるの?」
今まで1番気になっていたことを聞いてみる。
みんなのパーティーは強い。きっとバランスがいいのだろう。そう思うけど、フィンがパーティーでどんな役割を担っているのか、僕は全く知らない。
「俺はな、支援職なんだ。バフをかけたり、戦闘の補助をしたりする」
「そんなに筋肉ムキムキなのに?」
「そうだ」
まさかの支援職。筋肉はなんで身につけたんだろう。気になるけど、なんだかフィンが先ほどよりもピリピリしていて、話しかけられる雰囲気じゃない。なんだか周りを警戒していて、穏やかじゃない。
「坊主、こっちだ」
穏やかではないけれど、フィンは来た道を戻ったりはしなかった。迷いなく突き進んでいく。
そう言えば、フィンはこの森に入ってからずっと迷いなく歩いている。ピクニックという割にはのんびり散策なんてしないで、なんだかまっすぐ目的地に向かっているような……?
「……フィン、どこいくの?」
「ちょっとな……」
聞いても答えてくれない。
森に入ってからずっとしていた嫌な予感が、音を立てて増していくような気がする。
「ねえ、フィン! 戻ろう!」
今度は声をかけても無視される。これはいよいよやばいかもしれない。まずい状況な気しかしない。
幸いなことに、今まで来た道は覚えている。フィンの方を伺って、タイミングを見て踵を返す。そして、バッと走り出す。
「坊主っ! まて!」
なんだかフィンが今まで接してきたフィンじゃないような気がして。返事をしないままで走る。
でも、忘れてた。僕全く体力がないんだった。
走り出して10秒。すぐに息切れし出して、スピードが落ちる。フィンはそこを見逃さず、すかさず僕の腕を掴んだ。
「坊主、いくぞ」
そして、また何事もなかったかのように歩き出す。
「フィン、いやだ! 帰ろう!? みんなのところに帰ろうよ!」
僕の必死の訴えは全くのスルー。
そのままさらに10分は歩いただろうか。突然開けた場所に出た。そこにはなんだか古びた教会のような建物が立っていた。
「坊主、入るぞ」
「いやだ!」
ずっと嫌な予感は消えなくて、必死に抵抗するけど、全く効果はない。そのままずるずると建物の中に連れて行かれた。
中には人がいた。
真っ白な聖職者の衣装のようなものを着た、若い男。僕の羽のような真っ白な髪に、僕と同じような水色の瞳。なんだか真っ白な印象を受ける。
その人は祭壇のようなものの前で手を組んで目を瞑り、祈っているようだ。
「フォスター様、連れて参りました」
「ご苦労様です」
フォスターと呼ばれたその人。フィンに声をかけられると祈りの姿勢を解いて立ち上がり、こちらに歩いてきた。
「これが天使様ですか……。頭に無粋なものがついていますね。とりなさい」
フォスターの一声で、僕の頭についていたアレン作の羽アクセサリーをフィンが取ってしまった。
すっかりばれている。僕が天使だってことが。この状況的にフィンがバラした? どうして?
「フィン、どうして……?」
「坊主、天使様はやっぱり教会にいた方がいいんだ。天使様が普通の街にいていいはずがない。大勢の人に傅かれて、穏やかに暮らすのがいいんだ。大丈夫、親を亡くした俺を助けてくれた教会が坊主を雑に扱うわけがない。坊主……、天使様は教会にいらっしゃるべきなんだ」
フィンの言葉は僕に向けられているようで、自分に言い聞かせているようでもあった。
ずっと仲間だと思っていたフィンは、僕を天使の子としてみていた。きっと接してきた時間に嘘はないとも思うけど。
でも、僕への気持ちを隠していたし、きっと周りのみんなに合わせていたんだろう。思い出せば、フィンは一度も僕のことを名前で呼ばなかった。
フィンはいま、みんなといたいと言う僕の意見を無視して、僕を教会に入れようとしている。つまり、いまこの一瞬、フィンは敵。
「嫌だ! かえる! みんなのところに帰る!」
「天使様、ダメですよ。そんなわがままを言ってはいけません。私めと共に教会へ参りましょう」
暴れた僕に、にこやかな笑顔でフォスターがそう言う。僕を腕で浅つけながら。
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「どうすればいいの……」
小さくつぶやいて、僕は途方に暮れた。
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