1 / 13
1
しおりを挟む朝、7時。それは起床時間であったり仕事始めであったり、就寝時間である人も居ただろう。私、蒼眞 空【そうま くう】は大学が休みでバイトに行くにも早い時間だった。父と母と私、それに我が家の愛犬‘’‘黒鉄‘’‘の4人家族。都心へのアクセスが良い郊外の新築一戸建てに越して来たばかり。と、至って平凡な家庭だ。
ゴゴゴゴゴゴゴーーーーーッ、ギャリギャリギャリーーーーー、っと凄まじい音と同時にグラグラグラグラーー縦と横、どちらとも言えないとても大きな揺れが起こった。
「地震!!空どこ?」 「お母さん!ここーー寝室だよーー」
いつもはどこかぼーっと力の抜ける印象を与える母が珍しくシャキっとした声を上げるああ見えて母もやる時はやるのだ・・・今でこそ、ぽっちゃりさんでプリプリぽてぽてと歩いているが昔はキビキビと働いていたらしい。
私は、部屋で寝ていた。まだ起きる時間じゃ無い!しかしあまりの揺れに飛び起きた。大きな地震に備えてあった靴下、スニーカー、服(ポッケの沢山着いたジャケットにチノパン)、防災リュックと秒で装着完了。こんなに早く役立つ日が来るなんて・・・防災のセミナーに感化された母が先ずは、自分達で生き抜くのよ!と準備した防災グッズ。数日生き残るセット。と暫く生き抜くセットを玄関と各階に準備していた。
通路を確保した私達、スマホで確認するも・・・そう言えば、こんなに大きな地震だけど地震のアラーム鳴らなかったな、なんて考えていたら
「お父さんとまだ連絡がつかない。黒鉄のお散歩に行ってるの。」
と緊張した顔の母・・・その時、ガチャガチャ、ガタッ、ガタガタッと常に無い騒々しさで玄関から父と黒鉄がボロボロで帰ってきた
「「お父さん!黒鉄!!」」
「良かった、お前達も無事で!うちも潰れて無いな、取り敢えず外には出ない方が良い。信じられないけど、何だか映画でも見てる様な感じになってる。ただの地震じゃ無いんだ。」
「え?!」 訳が分からない。色々な災害は大丈夫なのかな・・・
「屋上行ってみたら分かる。言葉だけじゃ信じられないと思うから・・・」と暗い瞳になる父
屋上に出てみてびっくり、まだ見慣れていない景色ではあるけれどここまで変わっていたら気付く、街並みはすっかり変わり果て家もまばら、何だか映画やアニメ、ゲームの世界、母が大好き(私もだけど)なラノベのようにモンスター?らしき生き物が動いてる。信じられない世界が広がっていた。
え?異世界では無さそう・・・だって所々に知っている建物や公園、ショッピングセンターが見える。
そして、人が襲われている・・・助けなきゃ!でもどうやって?怖い、ポヤッとした母も呆然としながら見ている。無意識なのだろう涙を流しながら。元々よく泣く人だけどこれは仕方ない。父も、私も気付けば泣いていた、黒鉄も悲しげにキュウんと鼻鳴きしている。
聞くと、お友達ワンコが飼い主さんと一緒に亀裂にのまれてしまったらしい。私も知っているワンコで辛い。そう言えばお母さんは、飼い主さんともお友達だった。更に悲しげに顔を歪め肩を震わせる母の背を摩る。
屋上の安全を確かめて扉を閉める。床に黒鉄の天敵であるカラスが数羽居たが、犬とカラス、アイコンタクトを取り?父を見つめている、何故か母まで見つめている・・・
「分かったよ、お前達も入れ。」と父がカラス達に言うとチョコンと頭を下げて入って来た。1、2、3、4、5 ・・・と小鴉が1、2、3、羽 意外と多いなカラス
母があちこちにフンをしないように、と物を突くな、壊すなと言い聞かせている。カラスは頭が良いと言うが・・・リーダーらしき鴉が右羽を斜めにピッと上げ頭をチョコんと下げた・・・どうやら人間語のヒアリングOKのようだ
やるな、鴉
こうして鴉を加えた私達はリビングで何が出来るか早急に話し合った。防御を固めて戦う術と食料を何とかしないと・・・・あと、情報も
32
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
東京ダンジョン物語
さきがけ
ファンタジー
10年前、世界中に突如として出現したダンジョン。
大学3年生の平山悠真は、幼馴染の綾瀬美琴と共に、新宿中央公園ダンジョンで探索者として活動していた。
ある日、ダンジョン10階層の隠し部屋で発見した七色に輝く特殊なスキルストーン。
絶体絶命の危機の中で発動したそれは、前代未聞のスキル『無限複製』だった。
あらゆる物を完全に複製できるこの力は、悠真たちの運命を大きく変えていく。
やがて妹の病を治すために孤独な戦いを続ける剣士・朝霧紗夜が仲間に加わり、3人は『無限複製』の真の可能性に気づき始める。
スキルを駆使して想像を超える強化を実現した彼らは、誰も到達できなかった未踏の階層へと挑んでいく。
無限の可能性を秘めた最強スキルを手に、若き探索者たちが紡ぐ現代ダンジョンファンタジー、ここに開幕!
俺の武器が最弱のブーメランだった件〜でも、レベルを上げたら強すぎた。なんか伝説作ってます!?〜
神伊 咲児
ファンタジー
守護武器とは、自分の中にあるエネルギーを司祭に具現化してもらって武器にするというもの。
世界は皆、自分だけの守護武器を持っていた。
剣聖に憧れた主人公マワル・ヤイバーン。
しかし、守護武器の認定式で具現化した武器は小さなブーメランだった。
ブーメランは最弱武器。
みんなに笑われたマワルはブーメランで最強になることを決意する。
冒険者になったマワルは初日から快進撃が続く。
そんな評判をよく思わないのが2人の冒険者。立派な剣の守護武器の持ち主ケンゼランドと槍を守護武器とするヤーリーだった。
2人はマワルを陥れる為に色々と工作するが、その行動はことごとく失敗。その度に苦水を飲まされるのであった。
マワルはドンドン強くなり! いい仲間に巡り会える!
一方、ケンゼランドとヤーリーにはざまぁ展開が待ち受ける!
攻撃方法もざまぁ展開もブーメラン。
痛快ブーメラン無双冒険譚!!
他サイトにも掲載していた物をアルファポリス用に改稿いたしました。
全37話、10万字程度。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
ラストダンジョンで勇者パーティーに捨てられたから、あたしお家に帰りたいです。
黒巻雷鳴
ファンタジー
天上界と地上界、そして魔界を大崩壊から救うため、勇者マルス一行は長き冒険の末に異次元空間エレロイダへと続く《禁忌の扉》をひらいた。
だがここにきて、運命の歯車がふたたび動きだす。
大邪神ダ=ズールとの最終決戦を間近にして新しく仲間になった暗黒騎士ヴァインの加入により、黒魔導師の少女ロアがパーティーから外されてしまったのだ。
闇の力が蔓延るラストダンジョンで、たったひとりぼっち──絶望と悲しみのなか、果たしてロアは、最凶クラスの魔物たちの巣窟から無傷で生還できるのだろうか?
※無断転載禁止
異世界ラーメン屋台~俺が作るラーメンを食べるとバフがかかるらしい~
橘まさと
ファンタジー
脱サラしてラーメンのキッチンカーをはじめたアラフォー、平和島剛士は夜の営業先に向けて移動していると霧につつまれて気づけばダンジョンの中に辿りついていた。
最下層攻略を目指していた女性だらけのAランク冒険者パーティ『夜鴉』にラーメンを奢る。
ラーメンを食べた夜鴉のメンバー達はいつも以上の力を発揮して、ダンジョンの最下層を攻略することができた。
このことが噂になり、異世界で空前絶後のラーメンブームが巻き起こるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる