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◇23 大公夫人がくぎ抜きを持ってはいけません
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このシャレニア王国には、新聞というものがある。地球にあったものと同じく、ニュースが書かれた紙が毎日配られる。
そして……今日の新聞にはすっごく目立つ表紙に二人の名前が書かれていた。
オリバー・ダルナード大公殿下と、スイラン・ダルナード大公妃殿下。
昨日ボートに乗った事が書かれているとは思いもしなかった。つい飲んでいたハーブティーを吹きそうになっちゃったけれど、頑張ってこらえた私えらい。まさか、こんなに大きく書かれて、しかも昨日の今日ですか。
しかも、その時着てた服まで注目されてるし。確かに、ミセラ夫人は私が着るものが流行になるとは言っていたけれども、あまりにも早すぎやしませんか、ちょっと。こんなに詳しく書かれているという事は、私達はボートデート中てっぺんからつま先までじ~っと見られてたって事よね。うわ、恥ずかしっ。
まさか、こんなに私達が注目されているとは……恐るべし、シャレニアの社交界。……で、いいんだよね? 新聞って、貴族が読むものらしいし。
新聞にはいろいろなニュースが載っている。ここ王都での出来事とかが多いってアドラ言ってたけど……という事は、私達の結婚式も詳しく載ってたんだろうなぁ……新聞をゆっくり読む暇なかったから見なかったけれど。
今日は、ボートデートの他に、王妃殿下の主催するパーティーの事も。当然のことながら、参加者は公開されていない。だから、ダルナード大公家は参加するのか、って書いてあるけれど……当然参加する。
だって、この国の王妃殿下が、つい数日嫁いできた大公妃殿下を無視することは出来ないから当然招待状を送る事は決まっている。そして、大公妃殿下がこの国の王妃殿下の招待を断るなんて事はよほどのことがない限り出来ない。
数日前王妃殿下自ら参加してくれるかと聞かれたけれど……あの時もし断ったら、何か理由を用意してくれると思うけれど。
とりあえず、そのパーティーの為にいろいろと調べとかなきゃ。一応結婚披露宴で上位貴族とは顔を合わせたけれど、今回は下位貴族と会う事になるはずだ。なら、ちゃんと調べとかなきゃ。
「新聞、楽しい?」
「え?」
そんな時、後ろからにょきっと顔を覗いてくる人がいた。いや、声をかけてからにしてよ、びっくりするから。しかも、後ろから抱きしめてくるし。
「……知らない事ばかり載ってるので、ちゃんと読んでみようと思って」
「スイランは勉強熱心なところもいいけど、俺にも構ってね」
あ、はい、そうですか。まぁ、勉強するのは大公夫人として当たり前の事ではあるんだけど……この家の大公家当主である旦那様に恥をかかせないように、忙しい旦那様の力になれるように……という事なんだけど。でも、言わないでおこう。後で面倒になりそう。
でも、ペラペラめくっているけれど……ない。占い、載ってないんだ。ちょっと残念。
そんな時だった。視界に入った、とある記事。
「……あっ」
内容には、暁明と私の母国の名前が入っている。そして私は、これがどういう内容なのかすぐに分かってしまう。はぁ、どうしてこう目立っちゃったのかな……
そして、私室をノックし私を呼ぶリーファの声が。
「奥様、先ほど暁明王国からお荷物がお届きました。暁明王国の王妃殿下からです」
「……こっちに運んで」
「かしこまりました」
昨日来ていたお母様の手紙通りだ。後で他国が贈ってくれた貴方の結婚祝いの品をそちらに送るわね、って書いてあったけど……一体どんなものが贈られてきたのやら。しかも、誰とも書いてなかったから、一体誰が贈ってきたのか……ちょっと、いや、だいぶ不安でもある。旦那様そこにいるし。
さて、何が来るか。……と思っていたけれど、何でこんなにたくさんの木箱が、どんどん運ばれてくるのだろうか。ちょっと待って、一体いくつあるのよ。積みあがっちゃってるじゃん。
「ちょっと待っていくつあるのよ……!?」
「まだございますよ」
「えっ!?」
ちょっと、限度というものがあるでしょ。あの、旦那様、楽しそうにしてるけれど笑い事じゃないですからね!?
「あ、このマーク、ティーファス王国の王室の家紋だね」
「……はぁ」
積み上がっている木箱全てに、国の王室の家紋が刻まれてる……? あぁ、なるほど。暁明経由で送るから、いつも私達と貿易する際に使う木箱に詰めてくれたのね。そして、どれがどの贈り主の贈り物かも分かりやすくしてくれた、という事か。ありがたいけど、さ……一体何ヶ国よ、これ。
「はぁ……リーファ、この荷物の送り主のリスト、作っておいて。後で手紙を暁明経由に送るから」
「かしこまりました」
となると、何かお返しをシャレニアで見繕って添えて送るか。ちょっと大仕事になりそうではあるけれど、これも大公妃殿下であり元王女である私の仕事だ。仕方ない。
「やっぱり、シャレニアと関係を持っていない国々ばかりだ。まぁ、暁明経由で送ってきたんだからそれもそうだね」
今日まで、国外からの贈り物もいくつか来てはいたけれど、どれもシャレニアと関係のある国ばかりだった。
「こうして木箱に大きく王室の家紋を刻んで運んでくるという事はつまり、暁明と我が国は繋がりを持っているとシャレニア側に主張しているという事になる。それがどういう意味を成しているのか」
「……はぁ、恐ろしいですね、政治って」
「スイランには後ろ盾がいくつもある、だから彼女に何かあれば黙っていない。って事だ。貿易に疎い国ではあるから、もし貿易がしたかったら彼女か暁明を通せ、とでも言いたいのかな?」
「……でしょうね」
政治というものは時に命取りにもなりうる。国同士となれば、警戒心を相手から隠しつつも、強く持つ事が重要だ。自国がかかっているのだから当たり前の事。それを踏まえて、私の後ろ盾に付いてくれる。という事は、母国と結んだ友好関係を大事にしたいと思っているのだろう。ありがたい。
……あの、旦那様、そこでニコニコとこっち見ないで貰えますか。
とりあえず、と一つ開けてみることにした。これは、暁明の王室の家紋が刻まれているから、お母様本人が用意して送ってくれたものだと思う。
「リーファ、くぎ抜き」
「いえ、私がやります」
あ、やってくれるんだ。木箱なんて今までいくつふたを開けたと思ってるのよ。これくらい朝飯前よ。……じゃ、ない。そういえば旦那様がいるんだった。さすがに奥方がくぎ抜き使って木箱を開けるのはアウトか。いや、もう聞いちゃったよね。大丈夫かな、と思ったけれど……心配なんてものは全くいらなかった。
「スイランは男前だなぁ、可愛い」
むぎゅっと抱きしめてくるから困ったものだ。誰かこのわんこを剥がしてくれ。
そして、あらかじめ用意していたらしいくぎ抜きでリーファはふたの隙間に差し込み隙間を作り、打ってあった釘をてこの原理で引き抜いた。そして、その中身は……
「茶葉だ!」
中は茶葉の缶が沢山敷き詰められていた。私がお茶が好きだからって事で送ってくれたのね。暁明で作っている茶葉が沢山ある。
あっ、この缶! 私が好きって言ってたやつだ!
「ミルシス王国の特産品の茶葉です。紅茶とは違った味がするんですけど……これ、私のお気に入りなんです」
「へぇ、ならアフタヌーンティーの時に飲もうか」
そして、茶葉と並んでいた小さな木箱に入れられていたのは、急須だ。暁明には急須だのティーポットだのがたくさん揃っていた。そりゃ、あんなに貿易しててお茶が好きなおじちゃま達が多ければ集まるに決まってる。
私が気に入ってた急須を選んで送ってきてくれるなんてありがとうございます。
「このティーポット、気になっていたんだ。来訪期間中に何度か振る舞われたんだけど、緑茶の味はもちろん、茶器もとても素晴らしかったのを覚えてるよ。飲み方も教わったしね」
「急須、って言うんです。独特ですよね。じゃあ、今日は緑茶にしましょうか」
「うん」
カップに関しても、取っ手がないから初めて来訪された使節団の方々にお出しすると不思議に見ていた。私達が飲む姿を真似て、これが暁明の文化かとまじまじと見ては興味を持ってくれていた。
旦那様も興味を持ってくれていたようで本当に良かった。
それにしても、まさかこんなに結婚祝いを送ってくれるとは思いもしなかった。皆さま、ありがとうございます。
けれど……添えられていた手紙の中は……私の料理が食べられなくなってしまって悲しいだのなんだのと書いてある。全部に。一体どういう気持ちからこれを送ってきたのだろうかと思ってしまった。
そして……今日の新聞にはすっごく目立つ表紙に二人の名前が書かれていた。
オリバー・ダルナード大公殿下と、スイラン・ダルナード大公妃殿下。
昨日ボートに乗った事が書かれているとは思いもしなかった。つい飲んでいたハーブティーを吹きそうになっちゃったけれど、頑張ってこらえた私えらい。まさか、こんなに大きく書かれて、しかも昨日の今日ですか。
しかも、その時着てた服まで注目されてるし。確かに、ミセラ夫人は私が着るものが流行になるとは言っていたけれども、あまりにも早すぎやしませんか、ちょっと。こんなに詳しく書かれているという事は、私達はボートデート中てっぺんからつま先までじ~っと見られてたって事よね。うわ、恥ずかしっ。
まさか、こんなに私達が注目されているとは……恐るべし、シャレニアの社交界。……で、いいんだよね? 新聞って、貴族が読むものらしいし。
新聞にはいろいろなニュースが載っている。ここ王都での出来事とかが多いってアドラ言ってたけど……という事は、私達の結婚式も詳しく載ってたんだろうなぁ……新聞をゆっくり読む暇なかったから見なかったけれど。
今日は、ボートデートの他に、王妃殿下の主催するパーティーの事も。当然のことながら、参加者は公開されていない。だから、ダルナード大公家は参加するのか、って書いてあるけれど……当然参加する。
だって、この国の王妃殿下が、つい数日嫁いできた大公妃殿下を無視することは出来ないから当然招待状を送る事は決まっている。そして、大公妃殿下がこの国の王妃殿下の招待を断るなんて事はよほどのことがない限り出来ない。
数日前王妃殿下自ら参加してくれるかと聞かれたけれど……あの時もし断ったら、何か理由を用意してくれると思うけれど。
とりあえず、そのパーティーの為にいろいろと調べとかなきゃ。一応結婚披露宴で上位貴族とは顔を合わせたけれど、今回は下位貴族と会う事になるはずだ。なら、ちゃんと調べとかなきゃ。
「新聞、楽しい?」
「え?」
そんな時、後ろからにょきっと顔を覗いてくる人がいた。いや、声をかけてからにしてよ、びっくりするから。しかも、後ろから抱きしめてくるし。
「……知らない事ばかり載ってるので、ちゃんと読んでみようと思って」
「スイランは勉強熱心なところもいいけど、俺にも構ってね」
あ、はい、そうですか。まぁ、勉強するのは大公夫人として当たり前の事ではあるんだけど……この家の大公家当主である旦那様に恥をかかせないように、忙しい旦那様の力になれるように……という事なんだけど。でも、言わないでおこう。後で面倒になりそう。
でも、ペラペラめくっているけれど……ない。占い、載ってないんだ。ちょっと残念。
そんな時だった。視界に入った、とある記事。
「……あっ」
内容には、暁明と私の母国の名前が入っている。そして私は、これがどういう内容なのかすぐに分かってしまう。はぁ、どうしてこう目立っちゃったのかな……
そして、私室をノックし私を呼ぶリーファの声が。
「奥様、先ほど暁明王国からお荷物がお届きました。暁明王国の王妃殿下からです」
「……こっちに運んで」
「かしこまりました」
昨日来ていたお母様の手紙通りだ。後で他国が贈ってくれた貴方の結婚祝いの品をそちらに送るわね、って書いてあったけど……一体どんなものが贈られてきたのやら。しかも、誰とも書いてなかったから、一体誰が贈ってきたのか……ちょっと、いや、だいぶ不安でもある。旦那様そこにいるし。
さて、何が来るか。……と思っていたけれど、何でこんなにたくさんの木箱が、どんどん運ばれてくるのだろうか。ちょっと待って、一体いくつあるのよ。積みあがっちゃってるじゃん。
「ちょっと待っていくつあるのよ……!?」
「まだございますよ」
「えっ!?」
ちょっと、限度というものがあるでしょ。あの、旦那様、楽しそうにしてるけれど笑い事じゃないですからね!?
「あ、このマーク、ティーファス王国の王室の家紋だね」
「……はぁ」
積み上がっている木箱全てに、国の王室の家紋が刻まれてる……? あぁ、なるほど。暁明経由で送るから、いつも私達と貿易する際に使う木箱に詰めてくれたのね。そして、どれがどの贈り主の贈り物かも分かりやすくしてくれた、という事か。ありがたいけど、さ……一体何ヶ国よ、これ。
「はぁ……リーファ、この荷物の送り主のリスト、作っておいて。後で手紙を暁明経由に送るから」
「かしこまりました」
となると、何かお返しをシャレニアで見繕って添えて送るか。ちょっと大仕事になりそうではあるけれど、これも大公妃殿下であり元王女である私の仕事だ。仕方ない。
「やっぱり、シャレニアと関係を持っていない国々ばかりだ。まぁ、暁明経由で送ってきたんだからそれもそうだね」
今日まで、国外からの贈り物もいくつか来てはいたけれど、どれもシャレニアと関係のある国ばかりだった。
「こうして木箱に大きく王室の家紋を刻んで運んでくるという事はつまり、暁明と我が国は繋がりを持っているとシャレニア側に主張しているという事になる。それがどういう意味を成しているのか」
「……はぁ、恐ろしいですね、政治って」
「スイランには後ろ盾がいくつもある、だから彼女に何かあれば黙っていない。って事だ。貿易に疎い国ではあるから、もし貿易がしたかったら彼女か暁明を通せ、とでも言いたいのかな?」
「……でしょうね」
政治というものは時に命取りにもなりうる。国同士となれば、警戒心を相手から隠しつつも、強く持つ事が重要だ。自国がかかっているのだから当たり前の事。それを踏まえて、私の後ろ盾に付いてくれる。という事は、母国と結んだ友好関係を大事にしたいと思っているのだろう。ありがたい。
……あの、旦那様、そこでニコニコとこっち見ないで貰えますか。
とりあえず、と一つ開けてみることにした。これは、暁明の王室の家紋が刻まれているから、お母様本人が用意して送ってくれたものだと思う。
「リーファ、くぎ抜き」
「いえ、私がやります」
あ、やってくれるんだ。木箱なんて今までいくつふたを開けたと思ってるのよ。これくらい朝飯前よ。……じゃ、ない。そういえば旦那様がいるんだった。さすがに奥方がくぎ抜き使って木箱を開けるのはアウトか。いや、もう聞いちゃったよね。大丈夫かな、と思ったけれど……心配なんてものは全くいらなかった。
「スイランは男前だなぁ、可愛い」
むぎゅっと抱きしめてくるから困ったものだ。誰かこのわんこを剥がしてくれ。
そして、あらかじめ用意していたらしいくぎ抜きでリーファはふたの隙間に差し込み隙間を作り、打ってあった釘をてこの原理で引き抜いた。そして、その中身は……
「茶葉だ!」
中は茶葉の缶が沢山敷き詰められていた。私がお茶が好きだからって事で送ってくれたのね。暁明で作っている茶葉が沢山ある。
あっ、この缶! 私が好きって言ってたやつだ!
「ミルシス王国の特産品の茶葉です。紅茶とは違った味がするんですけど……これ、私のお気に入りなんです」
「へぇ、ならアフタヌーンティーの時に飲もうか」
そして、茶葉と並んでいた小さな木箱に入れられていたのは、急須だ。暁明には急須だのティーポットだのがたくさん揃っていた。そりゃ、あんなに貿易しててお茶が好きなおじちゃま達が多ければ集まるに決まってる。
私が気に入ってた急須を選んで送ってきてくれるなんてありがとうございます。
「このティーポット、気になっていたんだ。来訪期間中に何度か振る舞われたんだけど、緑茶の味はもちろん、茶器もとても素晴らしかったのを覚えてるよ。飲み方も教わったしね」
「急須、って言うんです。独特ですよね。じゃあ、今日は緑茶にしましょうか」
「うん」
カップに関しても、取っ手がないから初めて来訪された使節団の方々にお出しすると不思議に見ていた。私達が飲む姿を真似て、これが暁明の文化かとまじまじと見ては興味を持ってくれていた。
旦那様も興味を持ってくれていたようで本当に良かった。
それにしても、まさかこんなに結婚祝いを送ってくれるとは思いもしなかった。皆さま、ありがとうございます。
けれど……添えられていた手紙の中は……私の料理が食べられなくなってしまって悲しいだのなんだのと書いてある。全部に。一体どういう気持ちからこれを送ってきたのだろうかと思ってしまった。
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