42 / 46
◇36 のろけ話はいかがですか?
しおりを挟む
今日行われるシャレニア王国王妃殿下主催のパーティーでは、私は夫である旦那様とは入場しない。彼は陛下の守護としてずっと近くに付き従っているのだ。まぁ、騎士団長が代わる事もあるが。だから今回は私の弟達との入場である。
双子は暁明王国伝統の漢服なのに対し、私はシャレニア人なのでいつものドレスである。なんとも不思議な感覚だ。
今日は赤に金色の装飾が入ったドレス。旦那様が選んだドレスではあるが……このドレスの色合いが被る人が一人。そう、旦那様を愛してやまないであろうチョランの王女だ。ほーら、やっぱり。
「あら、姉弟仲が良いのね。ならこのまま仲良く母国に帰ってはどう?」
うわぁ、第一声がそれですか。
「そんな事をしたら旦那様に泣かれてしまいます」
「あら、嬉し涙?」
「逆ですよ」
「へぇ、貴方オリバーの事何も分かってないのね。まぁ、来たばかりだから仕方ないでしょうけれど」
あぁ、自分の方が旦那様の事をよく知ってるっていうマウントね。なるほどなるほど。はぁ、しょうがないな。
「でも、旦那様に言われたのですよ。旦那様がど~してもとお願いしてきたので母国の普段着を着て見せた時、絶対に母国に帰らないで、と。あの人ったらおかしいですよね? ドレスだって旦那様が全部選んでは最初に自分が見たいと毎回毎回言ってくるのですよ? このドレスだって、旦那様がず~っと悩んでチョイスしてくれたのですが、今回はお仕事で一番最初に見ることが出来なくてしょんぼりしていたらしいんですって。可愛いですよね?」
と、のろけ話を早口言葉で出してみた。旦那様、ごめんなさい。色々と暴露させていただきます。
「うっ嘘言わないでっ! そんな事言うわけないじゃないっ! 下手な嘘をつくのはやめてちょうだいっ!」
「では本人に聞きましょうか? ちょうどあそこにいらっしゃいますし」
睨みつけてくるけれど、私は笑顔で返した。そんなものちっとも怖くも何ともないわ。というか、気が付いたら双子が私の両隣にいないのだが。逃げたなあいつら。
「っ引きこもりの弱小国のくせにっ! 引きこもりは引きこもりらしく黙って静かに島の中でのんきに生活でもしてなさいよっ!!」
「う~ん、引きこもり、という点に関しては言い方は悪いですが否定は出来ませんね。ですが、弱小国ですか」
「何よ、間違った事は言ってないじゃない」
「確かに、小さな島で人口も少ないですが……国の大きさはそちらのチョラン王国と変わりありませんよ。こちらには海域というものがございますから」
「そんなもの、あってもなくても一緒じゃない。せいぜいあの生臭い魚が獲れるくらいでしょ」
生臭い魚って……貴方今日魚料理食べたじゃないですか。メニューにありましたよね。いいんですか、こんな所で言っちゃって。
「あらあら、ご存知ないのですか。一国の王女ですのに」
「はぁ?」
「では、そのネックレスはどこでご購入なされたのですか?」
それは、殿下が首に下げている赤い宝石の付いたネックレス。あれはルビーかな? だいぶ大粒だから、きっと高かったことだろう。
「はっ、あなたは聞いたこともないでしょうけれど、この大陸を回る大商会『ノフィリヤ商会』で購入したのよ」
「あら、では『海の宝石』もご存知ではないのですか?」
「……」
「海の宝石と呼ばれる、『真珠』を。お聞きしたでしょう? 商会長であるヨセフ・シャルミエント殿に」
「……何故、あなたが彼の方の名前を知ってるのよ」
彼女は、睨みつけるも驚きを隠せていないようだ。そりゃ、弱小国と決めつけひっそりと暮らす国だと思い込んでいるのだからそうなるわね。
「それはもちろん、我が国は貿易を盛んに行なっている国だからです。彼とも面識はございますし、我が国が生産している真珠も取引きさせていただいております」
「……」
「その商会長に勧められたのではないですか? その真珠を」
「っ……そんなわけないじゃない! 真珠だなんてただの石ころでしょ!! そもそも、あんたみたいな国にそんな価値のあるものなんてあるはずないわ!!」
いや、何嘘言ってるのよ。あの商会長は興奮しきった顔で売り込んで売り込んでこの大陸中に真珠を広めて差し上げますよと言ってきたんだから。しかも、売上だって報告してくれてるし。だいぶ皆様お気に召したようだし。
あの商会長だって、真珠を見せたのがあなたが初めてだと言えばもう興奮しきった様子で何でもかんでも聞いてきたし、こちらが提示した金額の倍以上を提案してきた。この真珠の価値はそんなものではない!! と。
けれど、今殿下、「石ころ」って言った? 石ころ……真珠って石なんだっけ? まぁ、宝石ではあるけれど……石って説明された? もしかして、ちゃんと説明聞いてない?
「……では、ここにいらっしゃる皆様をご覧ください。私と同じ真珠を身につけている方々は何人いらっしゃるか」
「っ……」
「真珠は海から採れる宝石です。ですが殿下はその海を侮辱なされた。そして、先程までの言葉の数々は、このシャレニア王国も侮辱する事になりますよ」
それは、私の故郷を馬鹿にした言葉のこと。けれど私は、今はこの国の大公妃。大公妃の母国を馬鹿にするのは、私自身を馬鹿にすることであり、大公である旦那様、そしてこの国を馬鹿にするのと同じこと。
言葉を慎みなさい、と言っている事を彼女は果たして理解しただろうか。
「それは聞き捨てなりませんね~」
「これは早くお父上に伝えなければなりませんね、姉様」
今度は、逃げていた弟達が戻ってきてニコニコとそう言ってきた。
こいつら、この顔をする時が一番面倒臭いのよね。
「あら、いいのかしら。陛下にお伝えしても。陛下は怖いですよ~?」
「何よ、訴えるつもり? そっちの小さな国なんて、痛くもかゆくもないわよ。喧嘩にもならないわ」
あら~、そんな事言ってもいいのかしら~。
と、思っていた時にとある人物が入って来た。その人物は、シャレニア王国の王妃殿下だ。
「まぁまぁ、その辺にしてちょうだい。せっかくのめでたい日だというのに」
まぁ、確かに今回は陛下のお誕生日を祝う催しだ。こんな事、よそでやってくれと思うだろうな。でも私としては、こんな事を言われたのだから引き下がるわけにはいかないわけで。だから、王妃殿下が入ってきてくれてとてもありがたい。
「チョランのお嬢さん、悪い事は言わないわ、あの国と喧嘩なんておよしなさい。どうせそちらが負けるのは目に見えてるわ」
「なっ!?」
「喧嘩してあちらの国の味方に付く国が一体いくつあるか、よく考えた方がいいわ」
私の言葉が信じられないとしても、この国の王妃である彼女の言葉は信じざるを得ない事だろう。彼女はただの他国の王女。そして相手はこの国の王妃。先ほどまでの態度なんて取れるわけがない。
「少なくとも、我が国は暁明王国と良い関係をずっと続けたいと思っているわ。そのおかげで、この国もより豊かになっていくし、他国との良い関係も築けているもの。ダルナード夫人が嫁いでくれたおかげで、今回の誕生祭で初めていらしてくれたお国の方もいるのがその証拠よ」
だからここは引いたほうがいいわよ。ね? そう言って王女の肩にポンと手を置いた王妃殿下。これでよ~く分かった事だろう。
キッと私を睨みつけてきたが、引き下がってくれたので良しとしよう。王妃殿下は私に向かってウィンクを一つ。本当に助かりました。後でお礼を言いに行かなきゃ。
双子は暁明王国伝統の漢服なのに対し、私はシャレニア人なのでいつものドレスである。なんとも不思議な感覚だ。
今日は赤に金色の装飾が入ったドレス。旦那様が選んだドレスではあるが……このドレスの色合いが被る人が一人。そう、旦那様を愛してやまないであろうチョランの王女だ。ほーら、やっぱり。
「あら、姉弟仲が良いのね。ならこのまま仲良く母国に帰ってはどう?」
うわぁ、第一声がそれですか。
「そんな事をしたら旦那様に泣かれてしまいます」
「あら、嬉し涙?」
「逆ですよ」
「へぇ、貴方オリバーの事何も分かってないのね。まぁ、来たばかりだから仕方ないでしょうけれど」
あぁ、自分の方が旦那様の事をよく知ってるっていうマウントね。なるほどなるほど。はぁ、しょうがないな。
「でも、旦那様に言われたのですよ。旦那様がど~してもとお願いしてきたので母国の普段着を着て見せた時、絶対に母国に帰らないで、と。あの人ったらおかしいですよね? ドレスだって旦那様が全部選んでは最初に自分が見たいと毎回毎回言ってくるのですよ? このドレスだって、旦那様がず~っと悩んでチョイスしてくれたのですが、今回はお仕事で一番最初に見ることが出来なくてしょんぼりしていたらしいんですって。可愛いですよね?」
と、のろけ話を早口言葉で出してみた。旦那様、ごめんなさい。色々と暴露させていただきます。
「うっ嘘言わないでっ! そんな事言うわけないじゃないっ! 下手な嘘をつくのはやめてちょうだいっ!」
「では本人に聞きましょうか? ちょうどあそこにいらっしゃいますし」
睨みつけてくるけれど、私は笑顔で返した。そんなものちっとも怖くも何ともないわ。というか、気が付いたら双子が私の両隣にいないのだが。逃げたなあいつら。
「っ引きこもりの弱小国のくせにっ! 引きこもりは引きこもりらしく黙って静かに島の中でのんきに生活でもしてなさいよっ!!」
「う~ん、引きこもり、という点に関しては言い方は悪いですが否定は出来ませんね。ですが、弱小国ですか」
「何よ、間違った事は言ってないじゃない」
「確かに、小さな島で人口も少ないですが……国の大きさはそちらのチョラン王国と変わりありませんよ。こちらには海域というものがございますから」
「そんなもの、あってもなくても一緒じゃない。せいぜいあの生臭い魚が獲れるくらいでしょ」
生臭い魚って……貴方今日魚料理食べたじゃないですか。メニューにありましたよね。いいんですか、こんな所で言っちゃって。
「あらあら、ご存知ないのですか。一国の王女ですのに」
「はぁ?」
「では、そのネックレスはどこでご購入なされたのですか?」
それは、殿下が首に下げている赤い宝石の付いたネックレス。あれはルビーかな? だいぶ大粒だから、きっと高かったことだろう。
「はっ、あなたは聞いたこともないでしょうけれど、この大陸を回る大商会『ノフィリヤ商会』で購入したのよ」
「あら、では『海の宝石』もご存知ではないのですか?」
「……」
「海の宝石と呼ばれる、『真珠』を。お聞きしたでしょう? 商会長であるヨセフ・シャルミエント殿に」
「……何故、あなたが彼の方の名前を知ってるのよ」
彼女は、睨みつけるも驚きを隠せていないようだ。そりゃ、弱小国と決めつけひっそりと暮らす国だと思い込んでいるのだからそうなるわね。
「それはもちろん、我が国は貿易を盛んに行なっている国だからです。彼とも面識はございますし、我が国が生産している真珠も取引きさせていただいております」
「……」
「その商会長に勧められたのではないですか? その真珠を」
「っ……そんなわけないじゃない! 真珠だなんてただの石ころでしょ!! そもそも、あんたみたいな国にそんな価値のあるものなんてあるはずないわ!!」
いや、何嘘言ってるのよ。あの商会長は興奮しきった顔で売り込んで売り込んでこの大陸中に真珠を広めて差し上げますよと言ってきたんだから。しかも、売上だって報告してくれてるし。だいぶ皆様お気に召したようだし。
あの商会長だって、真珠を見せたのがあなたが初めてだと言えばもう興奮しきった様子で何でもかんでも聞いてきたし、こちらが提示した金額の倍以上を提案してきた。この真珠の価値はそんなものではない!! と。
けれど、今殿下、「石ころ」って言った? 石ころ……真珠って石なんだっけ? まぁ、宝石ではあるけれど……石って説明された? もしかして、ちゃんと説明聞いてない?
「……では、ここにいらっしゃる皆様をご覧ください。私と同じ真珠を身につけている方々は何人いらっしゃるか」
「っ……」
「真珠は海から採れる宝石です。ですが殿下はその海を侮辱なされた。そして、先程までの言葉の数々は、このシャレニア王国も侮辱する事になりますよ」
それは、私の故郷を馬鹿にした言葉のこと。けれど私は、今はこの国の大公妃。大公妃の母国を馬鹿にするのは、私自身を馬鹿にすることであり、大公である旦那様、そしてこの国を馬鹿にするのと同じこと。
言葉を慎みなさい、と言っている事を彼女は果たして理解しただろうか。
「それは聞き捨てなりませんね~」
「これは早くお父上に伝えなければなりませんね、姉様」
今度は、逃げていた弟達が戻ってきてニコニコとそう言ってきた。
こいつら、この顔をする時が一番面倒臭いのよね。
「あら、いいのかしら。陛下にお伝えしても。陛下は怖いですよ~?」
「何よ、訴えるつもり? そっちの小さな国なんて、痛くもかゆくもないわよ。喧嘩にもならないわ」
あら~、そんな事言ってもいいのかしら~。
と、思っていた時にとある人物が入って来た。その人物は、シャレニア王国の王妃殿下だ。
「まぁまぁ、その辺にしてちょうだい。せっかくのめでたい日だというのに」
まぁ、確かに今回は陛下のお誕生日を祝う催しだ。こんな事、よそでやってくれと思うだろうな。でも私としては、こんな事を言われたのだから引き下がるわけにはいかないわけで。だから、王妃殿下が入ってきてくれてとてもありがたい。
「チョランのお嬢さん、悪い事は言わないわ、あの国と喧嘩なんておよしなさい。どうせそちらが負けるのは目に見えてるわ」
「なっ!?」
「喧嘩してあちらの国の味方に付く国が一体いくつあるか、よく考えた方がいいわ」
私の言葉が信じられないとしても、この国の王妃である彼女の言葉は信じざるを得ない事だろう。彼女はただの他国の王女。そして相手はこの国の王妃。先ほどまでの態度なんて取れるわけがない。
「少なくとも、我が国は暁明王国と良い関係をずっと続けたいと思っているわ。そのおかげで、この国もより豊かになっていくし、他国との良い関係も築けているもの。ダルナード夫人が嫁いでくれたおかげで、今回の誕生祭で初めていらしてくれたお国の方もいるのがその証拠よ」
だからここは引いたほうがいいわよ。ね? そう言って王女の肩にポンと手を置いた王妃殿下。これでよ~く分かった事だろう。
キッと私を睨みつけてきたが、引き下がってくれたので良しとしよう。王妃殿下は私に向かってウィンクを一つ。本当に助かりました。後でお礼を言いに行かなきゃ。
40
あなたにおすすめの小説
ストーカーに狙われたので歳上騎士様に護衛をお願いしました。
ねーさん
恋愛
「氷の彫刻」と呼ばれる美貌の兄を持つ公爵令嬢のクラリッサは不審な視線に悩まされていた。
卒業を二日後に控えた朝、教室のクラリッサの机に置かれた一通の偏執狂者からの手紙。
親友イブを通じてイブの婚約者、近衛騎士団第四分団員のジョーンズに相談すると、第四分団長ネイトがクラリッサのパートナーとして卒業パーティーに出席してくれる事になって───
〈注〉
このお話は「婚約者が記憶喪失になりました。」と「元騎士の歳上公爵様がまさかの××でした!?」の続編になります。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
乙女ゲームに転生するつもりが神々の悪戯で牧場生活ゲームに転生したので満喫することにします
森 湖春
恋愛
長年の夢である世界旅行に出掛けた叔父から、寂れた牧場を譲り受けた少女、イーヴィン。
彼女は畑を耕す最中、うっかり破壊途中の岩に頭を打って倒れた。
そして、彼女は気付くーーここが、『ハーモニーハーベスト』という牧場生活シミュレーションゲームの世界だということを。自分が、転生者だということも。
どうやら、神々の悪戯で転生を失敗したらしい。最近流行りの乙女ゲームの悪役令嬢に転生出来なかったのは残念だけれど、これはこれで悪くない。
近くの村には婿候補がいるし、乙女ゲームと言えなくもない。ならば、楽しもうじゃないか。
婿候補は獣医、大工、異国の王子様。
うっかりしてたら男主人公の嫁候補と婿候補が結婚してしまうのに、女神と妖精のフォローで微妙チートな少女は牧場ライフ満喫中!
同居中の過保護な妖精の目を掻い潜り、果たして彼女は誰を婿にするのか⁈
神々の悪戯から始まる、まったり牧場恋愛物語。
※この作品は『小説家になろう』様にも掲載しています。
【完結】後宮の片隅にいた王女を拾いましたが、才女すぎて妃にしたくなりました
藤原遊
恋愛
【溺愛・成長・政略・糖度高め】
※ヒーロー目線で進んでいきます。
王位継承権を放棄し、外交を司る第六王子ユーリ・サファイア・アレスト。
ある日、後宮の片隅でひっそりと暮らす少女――カティア・アゲート・アレストに出会う。
不遇の生まれながらも聡明で健気な少女を、ユーリは自らの正妃候補として引き取る決断を下す。
才能を開花させ成長していくカティア。
そして、次第に彼女を「妹」としてではなく「たった一人の妃」として深く愛していくユーリ。
立場も政略も超えた二人の絆が、やがて王宮の静かな波紋を生んでいく──。
「私はもう一人ではありませんわ、ユーリ」
「これからも、私の隣には君がいる」
甘く静かな後宮成長溺愛物語、ここに開幕。
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
転生貧乏令嬢メイドは見なかった!
seo
恋愛
血筋だけ特殊なファニー・イエッセル・クリスタラーは、名前や身元を偽りメイド業に勤しんでいた。何もないただ広いだけの領地はそれだけでお金がかかり、古い屋敷も修繕費がいくらあっても足りない。
いつものようにお茶会の給仕に携わった彼女は、令息たちの会話に耳を疑う。ある女性を誰が口説き落とせるかの賭けをしていた。その対象は彼女だった。絶対こいつらに関わらない。そんな決意は虚しく、親しくなれるように手筈を整えろと脅され断りきれなかった。抵抗はしたものの身分の壁は高く、メイドとしても令嬢としても賭けの舞台に上がることに。
これは前世の記憶を持つ貧乏な令嬢が、見なかったことにしたかったのに巻き込まれ、自分の存在を見なかったことにしない人たちと出会った物語。
#逆ハー風なところあり
#他サイトさまでも掲載しています(作者名2文字違いもあり)
氷狼陛下のお茶会と溺愛は比例しない!フェンリル様と会話できるようになったらオプションがついてました!
屋月 トム伽
恋愛
ディティーリア国の末王女のフィリ―ネは、社交なども出させてもらえず、王宮の離れで軟禁同様にひっそりと育っていた。そして、18歳になると大国フェンヴィルム国の陛下に嫁ぐことになった。
どこにいても変わらない。それどころかやっと外に出られるのだと思い、フェンヴィルム国の陛下フェリクスのもとへと行くと、彼はフィリ―ネを「よく来てくれた」と迎え入れてくれた。
そんなフィリ―ネに、フェリクスは毎日一緒にお茶をして欲しいと頼んでくる。
そんなある日フェリクスの幻獣フェンリルに出会う。話相手のいないフィリ―ネはフェンリルと話がしたくて「心を通わせたい」とフェンリルに願う。
望んだとおりフェンリルと言葉が通じるようになったが、フェンリルの幻獣士フェリクスにまで異変が起きてしまい……お互いの心の声が聞こえるようになってしまった。
心の声が聞こえるのは、フェンリル様だけで十分なのですが!
※あらすじは時々書き直します!
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる