身体検査

RIKUTO

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検査本番

第二検査

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検査はまだまだ続くことは僕にはわかっている。
このあと肛門の検査だな。予習してきたんだ。みんな表情が気持ちよさそうだけど…
「次は肛門の検査に移ります。そのまま四つん這いになってね。」
検査官が言うと、とりあえず四つん這いの格好をしてみた。
「姿勢を矯正するよ。足は肩幅まで開いて、おしりを突き出す感じにね」
検査官らは腰や足を持って姿勢を矯正する。
なんか凄く恥ずかしい体位になってしまった。
すると検査官は僕の顔の目の前にカメラを置いた。天井カメラは顔ではなく真上から背中を中心に写すようだ。もちろん正面に四つん這い撮影用のカメラが置かれ、高性能カメラが3台置かれた。
後ろには肛門を写す専用のカメラ、僕の体の下には胴体を写すカメラも置かれた。カメラがあらゆる方向から僕を撮影している。
「肛門検査を開始します。肛門に力を入れて下さい。」
今度は検査官からではなく天井のスピーカーから音声が聞こえた。
僕はギュッと締めるようにした。
四つん這いの体位ではなかなかきゅっと締まらない。
しかしそれが狙いなんだろうか?
肛門が閉まる様子を多くのカメラが捉えているが一台でよくないか?
「しばらく同じ運動を繰り返して下さい。」
指示にしたがい、肛門をヒクヒクさせた。
「そのまま一分ほど繰り返して下さい。」
それで動画や写真を撮るつもりだ。
ヒクヒクさせるにはなかなか力がいる。腹筋も使う。
そうか!だから下にもカメラを潜り込ませたのか!
一分間ヒクヒクさせるのはなかなか疲れる。そうやって疲れる様子まで記録しようというのだろう。
どんな感じで記録されているのかは容易に想像がつく。
「一分たちました。動作を止めて結構です。」
一分たったらしい。
「はい。楽な姿勢になって大丈夫だよ。」
カメラが一斉に撤収され、検査官の指示のもと、休憩の時間だ。僕はとりあえず検査台にうつ伏せになった。
「次の機材の準備が整うまで、君はしばらく横になっててね。」
検査官が言った。
ガラガラと検査官たちが慌ただしく動く。
様々なカメラや機器が入れ替えられている。しかし、天井のカメラと、顔を映し出すカメラは全く動くことなく映し出している。顔を写すカメラはその表情から体のあらゆる状態を読み取ることができるらしい。
そんな最新のカメラがあるにも拘わらずあらゆる測定器具を使うのだ。
本当に徹底的にやるんだな。個人情報もあったものではない。
検査官たちが今度は大型のなんだかよくわからない機械やキャスターをガラガラ言わせて持ってきた。
今度は何を測るんだ?
「まだ肛門の検査は続くんだ。次は腸内環境検査に移るから、また四つん這いになってもらうよ。」
!!!!
そんなものがあったのか!
全く予習してこなかった。動画があまりにも膨大だから見忘れたのか?体の中に何かを入れるのは間違いない。
一抹の不安が頭をよぎる。
少し不安が表情に出ていることは確実だ。カメラや計測機器にはどう写るのだろうか?
「そんなに心配することはないよ。安全はきちんと保たれてるからね。」
検査官が言うなら大丈夫か。。。
むむ!!不安げな表情は包み隠さずカメラで記録され、コンピューターにもデータベース化されてるんだったな!
この検査一回にいったいどれだけのお金がかかっているのだろうか?
噂によれば5000万円くらいだとか?
全額国の公費で賄われ、本人は500万円ほど検査料としてもらえるらしいが結局は親の懐だ。
しかもプライベート、いやそれ以上のことを包み隠さず公開されるんだからそれくらい貰わないと納得しない。
「四つん這いの姿勢を少し直させてもらうよ。」
検査官が僕の姿勢を直した。やはりお尻を突き出す形だ。
今回は腹の下にカメラはない。
検査官たちが指定する四つん這いの姿勢になり、ぐっと手で肛門を広げた。人差し指と中指で広げるのは妙に気持ちがいい。
「肛門検査用器具を挿入します。」
検査官が細くてぐにゃりと曲がるような棒を持ってきた。これを肛門に差し込むことは見てすぐにわかった。
「はいそれで入れるよ。何も痛くもないからね。」
「うっ。」
少し冷たい感覚が走った。あの細いカメラには潤滑油がすでに塗られていて、スルスルと入ってしまうようだ。
プロの技でスルスルと肛門に入っていく。
しかし僕にはその後の感覚が全くわからない。
「よし。映像のチェックだ。その後に分析装置を立ち上げよう。」
検査官がそう言うと、モニターにグロいものが映し出された。ピンク色でところどころ気持ち悪いひだが見える。僕の直腸だとすぐにわかった。
高性能カメラの先には分析装置が取り付けられており、温度、粘度、中の液体の分析等と一瞬でわかるようにできている。僕自身にもモニターの映像が見られるように配慮された。
「よく写ってる。異常なしだ。このまま録画は続行だ。それと成分分析もだ。」
よく見えないが、他の検査官たちがパソコンをカチャカチャ言わせてるのが聞こえる。おそらくパソコンの画面には何やらグラフや数字が出ているのだろう。
「うーん。年相応の腸相だな。だけどこの部位は年齢としてはすこし老化が進んでいるのかな?」
そんな声が聞こえてくる。
「直腸の色合いはむしろ成長過程の子どもようですね。」
そんな声も聞こえる。
「腸液の成分が少しアルカリ性に偏ってるようだ。」
アルカリ性?なんでだろう?
「よし、腸内検査はこれで終わりだ。随分と貴重なデータが取れた。器具についた腸液を回収して終わりだ。国の専門分析機関に届けて解析しよう。」
スルッとカメラを抜き取った。不思議なことになんにも感覚がなかった。
「はい。四つん這いの体勢は解いていいよ。ゆっくり横になって休憩だよ。」
検査官がそう言うと僕は腹ばいになった。
カメラは透明な袋に入れられ、どこかに持っていかれた。
またガラガラと機械を忙しく入れ替えている。
また、表情を映し出すカメラだけはじーっと顔をとらえている。
もうすでにカメラに撮られていることを意識しなくなってきた。
「よし!最後の検査に移ろう。この検査が終わったら君はもう帰れるからね。最後にしていよいよ最大の検査だよ。」
僕にはわかっている。精子の検査だ。



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